おすすめのアプリ解析ツール10選を比較!機能や価格・無料ツールを紹介

最終更新日時:2023/09/20

アプリ解析・分析ツール

おすすめのアプリ解析ツール

アプリの課題検出や改善を行うためのデータ分析ができるアプリ解析ツール。しかし、機能はツールによってさまざまなため、どのツールが自社にとって最適なのか迷う方も多いでしょう。そこで本記事では、おすすめのアプリ解析ツール10選をピックアップ。それぞれの機能や特徴、料金を徹底比較します。

アプリ解析ツールとは?

アプリ解析ツールとは、アプリ利用ユーザーの性別や年齢などの属性や、アプリ内での行動を把握し、分析するツールです。

さまざまなデータからアプリのダウンロード経路や適したターゲット層、よく使用される時間帯・機能などを可視化できます。可視化した内容をもとに課題や改善点を見つけ、機能やUIの改善に活かすとともに、広告運用の最適化といったマーケティング施策に落とし込むことが可能です。

さらにアプリ解析ツールは、プログラミングなどの専門的な知識がなくても精度の高い分析ができ、解析・分析作業の効率化が進むことからも、さまざまな企業に活用されています。

アプリ解析ツールの主な機能

アプリ解析ツールの搭載機能はツールにより異なりますが、代表的な機能としては、以下の5つの機能が挙げられます。

  • ユーザー分析
  • 分析レポート作成
  • ASO(アプリストア最適化)対策
  • 広告効果測定
  • コホート分析

それぞれを詳しくみていきましょう。

ユーザー分析・分析レポート作成

ユーザー分析は、主にヒートマップ分析などで、タップされる頻度の高い機能や画面、どの画面をいつ開くのかなど、アプリ使用中のユーザー行動を可視化します。

分析データでは、ユーザー属性のほか、アプリ内でのユーザーの行動が数値で見える化されるため、客観的な根拠に基づく改善施策が立てられるだけでなく、コンテンツや広告の最適化に役立てることが可能です。

また、ユーザー分析機能を搭載したアプリ解析ツールは、多くの場合、集計されたデータをグラフ化し、視覚的に傾向を把握することができる分析レポート作成機能も搭載しています。

ASO(アプリストア最適化)対策

ASO(アプリストア最適化)対策とは、アプリストア内の検索上位表示やダウンロード数の増加を図る対策のことです。ASO対策のために必要なデータ収集・分析機能が備わっており、中には競合や市場トレンドの分析ができるものもあります。

広告効果測定

広告効果測定機能は、ユーザーがアプリをダウンロードした広告を特定したり、広告の貢献度を測定(アトリビューション)したりできます。広告の最適化や、費用対効果の改善に適した機能です。

コホート分析

コホート分析とは、ユーザーを属性や行動履歴などの一定条件でグループ分けし、グループごとのデータを集計・分析するものです。主にキャンペーンの成果分析やリテンションマーケティング施策の改善といった顧客維持、定着率の促進などに役立つ分析手法とされています。

アプリ解析ツールの選び方・比較ポイント

アプリ解析ツールにはさまざまな種類があるため、選ぶ際に注視すべきポイントは何なのか迷う方も多いでしょう。ここからは、アプリ解析ツールの選び方や比較ポイントを3つご紹介します。

必要な機能を搭載しているか

ひと口にアプリ解析ツールといっても、搭載されている機能はツールによりさまざまです。そのため、まずは自社の導入目的を明らかにしたうえで必要な機能を洗い出します。

たとえば、コンテンツの最適化が目的の場合、ユーザー行動を詳細に確認できるヒートマップ分析が必要です。アプリ継続率の向上が目的なら、コホート分析が可能なアプリ解析ツールが望ましいでしょう。また、広告関係が目的に含まれる場合は、各広告のプラットフォームと連携できるかも確認しなければなりません。

必要な機能は、導入目的によって異なります。自社の課題を明確にし、課題解決につながる機能が搭載されているアプリ解析ツールを選びましょう。

無料プラン・無料トライアルがあるか

アプリ解析ツールのなかには、無料プランや無料トライアルを提供しているサービスもあるため、まずは無料で使用感を確かめてみるのも良いでしょう。

操作性や機能を実際に使ってみて、自社のニーズに合ったツールであるかを確認できるため、導入後のミスマッチなどのリスクが低減されます。

また、アプリ解析ツールの導入目的によっては、無料プランの機能で十分な場合もあります。多くは機能が足りない場合は後から有料プランに移行ができるため、初期投資をはじめ、コストを最小限に抑えつつ、慎重に見極めながらの導入が可能です。

操作しやすいか

アプリ解析ツールの選び方として、操作のしやすさも重要なポイントになるでしょう。

IT初心者にもわかりやすいUIなど、操作方法を視覚的に理解しやすいツールであれば、操作説明やマニュアル作成といった導入時の負担を軽減することができ、社内での活用もスムーズに進められます。

ITリテラシーの高い一部の人しか使えないツールを選んでしまうと、社内に浸透せず、十分に活用できない結果となってしまうこともあるため注意しましょう。

アプリ解析ツールのおすすめ10選

続いて、ビズクロがおすすめするアプリ解析ツール10選をご紹介します。アプリ解析ツールの選び方や比較ポイントを参考にしながら、導入サービスをご検討ください。

1.Adobe Analytics

Adobe Inc.が提供するAdobe Analyticsは、Web分析やモバイルアプリ分析などのデータから顧客理解を促進し、コンテンツ制作やマーケティング施策のより良い意思決定をサポートしてくれるサービスです。

ストリーミングメディアの分析も可能なほか、コホート分析を含む各種分析機能を網羅。さらに同社が展開する、そのほかの顧客体験管理向け製品との連携も可能なため、詳細な顧客インサイトに基づく的確な改善を実行できる環境が整います。

提供元Adobe Inc.
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴
  • モバイルアプリ分析
  • マルチチャネルデータの収集
  • ストリーミングメディア分析
  • コホート分析を含む各種高度な分析
  • 高度なセグメント化
  • オフラインデータ統合
  • 部門を横断する共同作業を一元管理できる
URL公式サイト

2.AnyManager

AnyManagerは、Webメディアやゲーム、SNSなどさまざまなデジタルコンテンツに対応したAll-in-oneプラットフォームです。

各分野のエキスパートチームが収益や価値の最大化を支援してくれます。サービス利用継続率は97%以上(2021年2月時点)と、満足度の高さがうかがえます。アプリ以外にも複数のデジタルコンテンツの解析・改善を行いたい企業におすすめです。

提供元AnyMind Group株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴
  • Webサイトとアプリのデータを統合・分析
  • 多彩なフォーマットと配信方法で収益の最大化を実現
  • デジタルコンテンツごとの特性に合わせた機能を提供
URL公式サイト

3.trocco®

trocco®は、データエンジニアリング領域の分析基盤構築・運用を支援するサービスです。転送パイプラインを最短5分でデプロイしたり、複雑なパイプラインをGUIで定義したりと、データエンジニアリングの泥臭い作業を効率化してくれます。

また、広告データや売上データ、顧客データや行動ログなどを自動統合することが可能なため、さまざまなデータを統合した精度の高いマーケティング分析が実現します。

提供元株式会社primeNumber
初期費用無料
料金プラン
  • フリープラン:無料
  • ライトプラン:10万円/月
  • スタンダードプラン:30万円/月
  • エンタープライズプラン:要問い合わせ

※ライトプラン、スタンダードプランは14日間の無料トライアルあり

機能・特徴
  • データ転送(ETL)/マネージドデータ転送で最短5分で本番デプロイ
  • さまざまなツールとAPI連携しデータを統合
  • データ分析基盤の運用に必要な支援機能がそろっている
URL公式サイト

4.AppsFlyer

AppsFlyerは、世界のトップブランドに採用されている解析ツールです。豊富な計測機能や、複雑なデータをシンプルに処理するマーケティング分析、最高の顧客体験を創出できるエンゲージメントツールなど、機能が充実しています。

プライバシーの保護に力を入れており、専任プライバシーチームが常にデータの安全管理を行っているため、安心して利用できる点も特徴です。

提供元AppsFlyer Ltd.
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • Zero:無料
  • Growth:$0.07/1コンバージョン
  • Enterprise:要問い合わせ

※有料プランは12,000件までのコンバージョン計測とAppsFlyerのアドオンを30日間無料利用

※エンタープライズプランのプレミアム機能は無料お試し期間中は利用不可

導入企業数9,000以上
機能・特徴
  • 信頼性の高い計測データを入手できる
  • キャンペーンのパフォーマンスを一元管理できる
  • 魅力的な顧客体験を創出できるエンゲージメントツール群
URL公式サイト

5.Firebase

Google LLCが提供するアプリ開発プラットフォームFirebaseは、高度な分析でユーザーエンゲージメントを強化したり、他のGoogleツールと統合して分析を行ったりできるのが特徴です。無料プランがあるため、まずはアプリ解析ツールの使用感を実際に試してみたいという企業におすすめです。

提供元Google LLC
初期費用要問い合わせ
料金プランSparkプラン:無料

Blazeプラン:従量課金制

機能・特徴
  • フルマネージドのバックエンドインフラクチャでアプリ開発を促進
  • リリース・モニタリングでアプリの品質を改善
  • 高度な分析を通じてユーザーエンゲージメントを強化
URL公式サイト

6.Appsee

Appseeは、ビデオレコーディングでユーザの行動を分析できるアプリ解析ツールです。アプリ内のタッチ操作をヒートマップでチェックできたり、リアルタイムで利用分析ができたりします。

必要に応じてGoogleアナリティクスなどのツールと統合し、より精度の高い分析が行えるのも魅力です。

提供元Shift 6 Ltd.
初期費用無料
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴
  • ユーザの行動を動画で検証可能
  • ユーザのタッチジェスチャーをヒートマップ化
  • アプリの利用人数、セッション数、利用時間などの利用分析が可能
URL公式サイト

7.Repro

Repro株式会社が提供するReproは、Webやアプリからの売上を最大化したい企業におすすめのサービスです。

精鋭チームによる分析・施策立案・実施と、マーケティングツール「Repro App」をパッケージ化して提供し、アプリの継続率と課金率を改善します。自社でツールを運用するだけでなく、プロのサポートを得ながらマーケティング施策が行えるのも、同サービスの大きなメリットといえるでしょう。

提供元Repro株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入企業数7,300以上のサービスで導入
機能・特徴
  • アプリ内体験最適化
  • ASO対策インハウス化支援ツール
  • サイトスピード改善ツール
URL公式サイト

8.Flurry Analytics

Flurry Analyticsは、無料で利用可能なモバイルアプリ分析ツールです。2008年のサービス開始から、累計100万以上のアプリケーションの構築を支援(2023年7月末時点)。豊富な実績ながら完全無料で使える点は、アプリ解析ツールを試してみたい企業や費用を抑えたい企業におすすめです。

提供元Flurry, Inc.
初期費用無料
料金プラン無料
導入企業数25万以上の企業
機能・特徴
  • カスタムダッシュボードを使うと重要指標とレポートに簡単にアクセス可能
  • インストールやセッション数などを簡単に追跡
  • Explorerを使用してオンデマンド分析を実行
URL公式サイト

9.SimilarWeb

SimilarWebは、包括的なデジタル分析機能が提供されたプラットフォームです。

Webサイトやアプリ分析、業界リサーチ、SEOや広告などのデジタルマーケティング、ショッパーインテリジェンス、セールスインテリジェンスなどに関する分析が可能。さらに無料の拡張機能であるトラフィックランクとウェブサイト分析をGoogle Chromeに追加することで、競合他社のウェブサイトにアクセスし、リアルタイムのデータを入手することができます。

提供元Similarweb LTD
初期費用要問い合わせ
料金プランスターター
  • 年額プラン:$125/1ユーザー/月
  • 月額プラン:$149/1ユーザー/月

プロ

  • 年額プラン:$333/1ユーザー/月
  • 月額プラン:$399/1ユーザー/月

チーム:要問い合わせ

エンタープライズ:要問い合わせ

※7日間の無料トライアルあり

導入企業数10,000を超える企業や個人
機能・特徴
  • 世界の主要なデジタルブランドからの信頼を獲得
  • さまざまな側面から競合分析を行える
  • Google Chromeの拡張機能として追加が可能
URL公式サイト

10.Countly

Countlyは、顧客分析、顧客追跡、行動分析など、ユーザー エクスペリエンスを向上させるためのあらゆる機能をオールインワンで搭載したツールです。

また、プロダクトチームからマーケティングチームまですべてのチームが使用できるツールのため、さまざまなデータの一元管理が実現します。組織を横断したデータ集約によるデータドリブンな体制の構築は、データ分析における作業の時間や手間の削減にも貢献するでしょう。

提供元Countly Ltd.
初期費用要問い合わせ
料金プランCommunity Edition:無料

Enterprise Edition:要問い合わせ

導入企業数160を超える組織
機能・特徴
  • 分析機能をAll in oneで提供
  • プライバシーを最優先にしたアプローチ
  • ユーザーエクスペリエンスを向上させる70以上の機能が搭載
URL公式サイト

アプリ解析ツールを導入するメリット

最後に、アプリ解析ツールを導入するメリットとして、代表的なものを3つ紹介します。

自社アプリの現状を可視化できる

アプリ解析ツールの導入により、自社アプリの現状を可視化できるのは大きなメリットです。

アプリの利用状況や使われていない機能の把握など、インストール数やアクティブユーザー数だけでは知り得ない「ユーザー視点からみたアプリの現状」を詳細に知ることで、ユーザーニーズに基づいた仮説や検証・改善の精度を上げることができるようになるのです。

専門的な知識なしで高度な解析が可能になる

専門的な知識なしでアプリ解析ができる点も、メリットの一つです。

多くのアプリ解析ツールは、データサイエンティストやエンジニア向けではなく、専門知識なしでも活用できることを前提に開発されています。そのため、高度な専門知識のないビジネスパーソンにおいても、容易に操作でき、わかりやすく視覚化された高度な分析結果を、簡単に抽出することができます。分析結果は、現状把握だけでなく、アプリの新たな戦略策定やコンバージョン率の改善などの施策への活用も大いに期待できるでしょう。

解析時間を大幅に短縮できる

アプリ解析を行う場合、アクセスやセッションの分析、ヒートマップ分析などさまざまなデータの集計・解析を行う必要があります。すべてを手作業で行うのは時間や手間がかかるほか、データの見落としや集計ミスなどのヒューマンエラーの発生は避けられません。

アプリ解析ツールでは、データの集計・分析・レポート作成を自動化できるため、解析時間を大幅に短縮することが可能です。スピーディなデータ集計やレポート作成が実行されるほか、手作業よりも精度の高い解析結果が得られるのです。

アプリ解析ツールの活用で顧客体験の向上を目指そう

アプリ解析ツールを導入する際には、それぞれの特徴や機能を比較し、自社の目的と擦り合わせながら最適なサービスを選ばなければなりません。

また、機能や使用感のミスマッチといったリスクを軽減するには、操作性を試したうえで導入の可否を決められる、無料プランや無料トライアルがあるサービスがおすすめです。ここでご紹介したおすすめのアプリ解析ツールを含め、選び方や比較のポイントを押さえながら、ぜひ自社に合ったツールの導入を検討してください。

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ビズクロ編集部
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