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無料で使える原価管理システム4選|有料版との違いや選び方を解説

2025/01/23 2025/01/24

原価管理システム

無料の原価管理システム

事業の収益性を左右する原価ですが、原価管理システムを導入するとなると高額な費用がかかることも少なくありません。無料で利用できるシステムは多くの事業者にとって頼れる存在といえるでしょう。当記事では、無料で使える原価管理システムについて、選び方や有料版との違いも併せて紹介します。

原価管理システムのサービス一覧

無料で使える原価管理システム4選

原価管理システムは、製品の製造コストを正確に把握し、業務や生産の効率化を図るための重要なツールです。今回は、無料で利用できる原価管理システムを厳選してご紹介します。自社に最適なシステムを選ぶ参考としてください。

1.楽楽販売

楽楽販売は、実際の画面で便利な機能を体験できる無料トライアルを提供しているクラウド型のシステムです。カスタマイズの自由度の高さが強みで、自社の業務フローに合わせたシステムを簡単に組み立てることができます。

登録されたデータを活用することで、売上や原価の計算を自由化できるため、計算ミスを削減し、業務の効率化を実現可能です。原価管理だけでなく、請求や売上処理も自動化することができ、一つの売上や費用を複数の月や部門に分割して計上する処理や、複数の請求を合算する処理など、複雑な処理も簡単です。

提供元

株式会社ラクス

初期費用

15万円(税抜)

料金プラン

月額70,000円(税抜)~

※ユーザー数やデータベース作成数に応じて変動するため要問合せ

サービス内容
  • 販売管理:見積もり管理・請求管理・売上管理・受注管理・発注管理・原価管理
  • プロジェクト管理・工数管理・作業進捗管理
  • 仕入/納品管理・購買申請管理・支払管理
URL公式サイト

2.freee販売

freee販売は、分散しがちな損益情報をタイムリーに集約できるクラウド型のシステムで、無料トライアルが可能です。幅広い機能を備えている点が特徴で、原価管理に関しては、案件ごとに人件費の予算と実績を連動する機能や、原価推移グラフで可視化できる機能などがあります。

経費精算やカード決済連携もできるため、原価データの集約も簡単です。ダッシュボードや承認申請ワークフロー、データ読み取り、帳票発行、権限管理など、拡張性の高い便利機能も豊富なため、このシステム一つで社内の収益情報を一元管理することができるでしょう。

提供元

フリー株式会社

初期費用

無料

料金プラン

  • スタータープラン:約5,000円(税抜)/月
  • スタンダードプラン:約40,000円(税抜)/月

    ※詳しくは要問合せ

サービス内容

  • 引き合い・見積管理:取引先管理・見積管理・案件受注確度/フェーズ管理・受注管理・証憑管理・商品マスタデータ
  • 受注(契約)・発注管理:見込み管理・電子契約連携・源泉徴収税の自動計算・案件への複数データ連携
  • 売上・請求:案件ごとの売上管理・請求管理・入金管理・前受金管理・システムからの証憑発行/送付・定期売上の設定
  • 原価管理:工数管理(人件費)・支払管理(受領請求書管理/電子帳簿対応)・請求書回収(業務委託連携)・収支可視化・会計連携・経費精算/カード決済連携
URL公式サイト

3.クラウドログ

クラウドログは、工数管理を簡単に行えるシステムで、無料トライアルを提供しています。プロジェクトごとに原価や損益を管理できるため、どんぶり勘定から脱却することができるでしょう。

工数の消化状況をタイムライン形式で確認できるため、プロジェクト全体だけでなく、作業やメンバーごとの進捗状況を即座に把握可能です。また、プロジェクトごとの売上・原価や予算・実績について、システム内で損益管理ができます。工数入力を積み上げるだけでよく、資料作成や分析などの負担が軽減される点が大きなメリットです。

さらに、メンバーごとに単価を設定すれば、工数の原価も算出可能です。

提供元株式会社クラウドワークス
初期費用要問合せ
料金プラン要問合せ
サービス内容
  • 工数登録
  • 工数確認・分析
  • プロジェクト管理
  • セキュリティ強化
  • 外部システム連携
URL公式サイト

4.ZAC

ZACは、プロジェクト型ビジネスの業務を統合し効率化するシステムで、無料デモを提供しています。ベンチャー企業から上場企業、大手企業まで幅広い規模の企業に導入されているのが特徴です。機能とライセンス数を掛け合わせて利用料金を算出するため、費用の無駄が発生しません。

プロジェクトの売上に仕入費や労務費、経費などを紐づけることで、利益をタイムリーに見える化することができます。原価についても予定と実績から損益の見込みを算出しモニタリング可能です。また、プロジェクト単位で各原価項目を一元管理することもでき、進捗状況に応じて原価データの自動振分仕訳も可能なため、業務効率化につながるでしょう。

提供元株式会社オロ
初期費用
  • ZAC初期設定費用:10万円
  • 導入支援費用:要問合せ
料金プラン要問合せ
サービス内容
  • 基幹業務:プロジェクト管理・販売管理・購買管理・勤怠管理・工数管理・経費管理・工程管理・在庫管理
  • 情報共有:予定表・コンタクト管理・文書管理
  • 管理会計:経営モニタリング・QuickSight連携オプション
URL

公式サイト

無料で使える原価管理システムの選び方

無料で使える原価管理システムには複数の種類があります。そのため、コスト削減や業務効率化を実現するには、自社の業務に合ったシステムを選ぶことが大切です。ここでは選び方のポイントを紹介します。

業種や環境に適した設計であること

原価管理システムを選ぶ際は、自社の業種や業務環境に適しているかを確認することが重要です。製造業や建設業、小売業など、業種ごとに求められる機能は異なります。

また、クラウド型かオンプレミス型かといった導入形態の違いも重要です。さらに、自社の業務フローに合ったシステムを選ぶことで、日々の業務がスムーズになり、無駄な作業を削減できるでしょう。

データの出力方法が自社に適していること

データの出力方法が自社の業務環境に適しているかを確認することも、原価管理システムを選ぶ際のポイントです。例えば、ExcelやPDFなど、社内の業務に合った形式であるか、あるいはカスタマイズが可能かをチェックしましょう。

出力サンプルを事前に確認しておくことをおすすめします。

他システムとの連携性に優れていること

原価管理システムを選ぶ際は、既存のシステムと連携できるかを確認することも欠かせません。既存の会計ソフトや販売管理システムと連携できれば、データの二重入力が不要になり、業務効率が大幅に向上します。

特に、クラウド型のシステムはAPI連携が可能なものが多く、異なるシステム間での情報共有がスムーズです。業務の自動化が進めば、人的ミスの防止にもつながるでしょう。

カスタマイズ性・拡張性に優れていること

原価管理は、自社の業務に合わせたカスタマイズが可能かどうかも確認ポイントです。業界ごとに求められる機能が異なるため、画面レイアウトやワークフローの変更ができるシステムは、長期的な運用に向いているといえます。

また、業務の変化に合わせて機能を拡張できるかどうかも重要です。拡張性の高いシステムを選ぶことで、将来的な業務拡大にもスムーズに対応でき、無駄なコストを抑えることができるでしょう。

原価管理システムの無料版と有料版の違いとは?

原価管理システムには無料版と有料版があり、それぞれ機能やサポート体制に違いがあります。具体的な違いを見てみましょう。

利用可能な期間や人数が異なること

無料版の原価管理システムは、利用期間や登録できるユーザーの人数に制限が設けられている場合が多いです。例えば、無料トライアルは一定期間のみ利用可能で、期限を過ぎると有料プランへの移行が必要になるケースがあります。

また、登録可能なユーザー数が1人または数名に限定されている場合もあり、複数人での同時利用が難しいことがあります。無料版の導入前には、これらの制限が自社の業務に影響しないかを事前に確認しておくことが重要です。

データの移行やバックアップに制限があること

データの移行やバックアップに制限があるケースが多いのも、無料版の原価管理システムの注意点です。具体的には、ほかのシステムへのデータ移行ができなかったり、自動のバックアップ機能が使えず、手動で行う必要があったりすることがあります。そのため、システムを変更する際の作業負担が増える可能性があるでしょう。

万が一のデータ消失リスクを考え、バックアップ機能の有無や頻度を確認しておくことが大切です。

受けられるサポートの内容・範囲が異なること

無料版と有料版の原価管理システムでは、受けられるサポートの内容や範囲に大きな違いがあります。無料版では、メールやチャットサポートの対応時間が限られていたり、FAQやヘルプページのみのサポートに限定されることが多いでしょう。

一方、有料版では電話サポートや専任のサポート担当者が付く場合もあり、トラブルがスムーズに解決されるでしょう。システムの安定運用を目指すために、サポート体制が十分かどうかを事前に確認することが重要です。

無料の原価管理システムを導入するメリット

無料の原価管理システムは、コストをかけずに業務効率化を図れる有効な選択肢です。導入することで得られる主なメリットを見てみましょう。

原価管理業務を効率化できること

無料の原価管理システムを導入することで、原価管理業務を効率化できることが一つ目のメリットです。それまで手作業で行っていたデータの集計や計算が自動化されることで、人的ミスのリスクが減少します。

さらに、リアルタイムでの原価確認が可能になるため、迅速な意思決定にもつながります。システムによっては、レポート作成機能が備わっており、会議資料の作成時間なども短縮可能です。全体の業務スピードが向上することで、コア業務に時間を割けるようになるでしょう。

人的ミスを減らせること

人的ミスのリスクを大幅に減らすことができるのも、無料の原価管理システムを導入するメリットです。手作業での入力や計算では、どうしてもミスが発生しやすいものです。

その点、システムを活用すれば、自動計算やデータの自動集計が行われるため、人的ミスが発生する機会を大幅に削減できます。さらに、データの修正や変更履歴が記録される機能があれば、誤りがあった場合でもすぐに原因を特定でき、業務の信頼性が向上するでしょう。

コストや時間を節約できること

原価管理システムを導入すれば、人的コストや作業時間を大幅に節約することも可能です。これまで手動で行っていた原価計算や集計作業が自動化されることで、業務のスピードが向上するのです。

特に、データの集計やレポート作成の手間が減ることは、担当者の負担の大幅な軽減につながります。結果として、コア業務にリソースを集中させることができるでしょう。

また、人的ミスによる修正作業も減るため、業務全体の効率が向上し、無駄なコストを削減できるメリットもあります。

システムで分析した情報を経営に活かせること

原価管理システムではリアルタイムの数値データを分析できるため、経営判断に活用できるのも大きなメリットです。売上や原価の動向を即座に把握できるようになることで、利益率の改善やコスト削減のための具体的な対策を立てやすくなるでしょう。

さらに、予測データの活用によって将来のリスクを事前に察知し、迅速な対応を行えることもメリットです。リアルタイムの情報は、経営者にとって強力な武器となります。

【2024年最新】原価管理システム10選比較|基本機能やメリット・比較ポイントを紹介

エクセルを使った原価管理も可能

原価管理は専用のシステムを用いず、エクセルを使って行うことも可能です。エクセルは手軽に利用でき、テンプレートを活用すれば、仕入れや在庫、作業コストの集計も簡単に行えます。また、関数やピボットテーブルを活用することで、データの集計や分析がスムーズになり、コストの「見える化」を実現可能です。

初期費用がかからないため、小規模事業者やスタートアップにも最適な方法といえますが、データの手動入力や更新の手間がかかる点には注意が必要です。

エクセルで原価管理をするメリット

エクセルは初期費用を抑えつつ柔軟に原価管理ができる便利なツールです。具体的なメリットを解説します。

無料テンプレートが公開されていること

エクセルを使って原価管理を行う場合、無料のテンプレートがインターネット上で多数公開されているため、表の作成が容易な点がメリットです。これらのテンプレートを活用すれば、仕入れ表や在庫管理表、作業工数の集計表などをすぐに自社用にアレンジでき、ゼロから表を作成する手間が省けます。

また、業界や用途に応じたフォーマットが用意されていることもあるため、必要な項目が揃った実用的な表が手に入る可能性もあるでしょう。こうしたテンプレートの活用により、誰でも簡単に原価管理を始められる点がエクセルの魅力です。

導入や教育に費用がかかりにくいこと

エクセルを使った原価管理は、新たなツールの導入や従業員の教育にかかる費用を抑えられる点も大きなメリットです。ほとんどのビジネスパーソンがエクセルを日常的に使用しているため、使い方の研修や新しいソフトの操作を学ぶ手間が不要です。

さらに、専用システムのような導入費用や月額利用料も発生しません。そのため、コストを抑えつつ、すぐに原価管理を始められるといえるでしょう。中小企業やコスト重視の企業には特に適した方法なのです。

無料の原価管理システムを比較して導入しよう

無料の原価管理システムは、コストを抑えつつ業務効率を高める手段として有効です。システムごとに機能やサポート体制が異なるため、自社の業務内容や運用体制に合ったものを選ぶ必要があります。自社に最適なシステムを見つけて、業務の効率化を図りましょう。

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ビズクロ編集部
「ビズクロ」は、経営改善を実現する総合支援メディアです。ユーザーの皆さまにとって有意義なビジネスの情報やコンテンツの発信を継続的におこなっていきます。

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