【最新版】世代用語一覧!年齢・呼び方の由来・世代別の特徴について
同じ時代に生まれた人々をまとめて指す言葉として使われる世代。しかし、世代の呼び方はたくさん存在しており、混乱している方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、そんな世代用語について世代別の呼び方や年齢、世代別の特徴まで一覧にし、最新の情報を詳しく解説していきます。
目次
年齢・世代によって様々な呼び方がある!一覧で紹介!
時代は、社会情勢や技術の進歩といった背景で変わり目を迎えます。時代の変化に応じて人々の価値観も変わっていくことから、同じ世代の人々を指す言葉が使われる傾向にあるのです。
ここでは時代背景ごとに区別される代表例として、8つの世代を紹介します。
団塊世代
団塊世代とは、第二次世界大戦の終戦直後に生まれた人々を指す言葉です。1947年〜1949年生まれの方が当てはまります。
第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた人々で、出生数は800万人以上にも及びます。
団塊世代の対象年齢
団塊世代の対象年齢は、2023年時点で74歳〜76歳です。
団塊世代という呼び方の由来
団塊世代は、堺屋太一氏の著書「団塊の世代」が由来であるといわれています。「団塊の世代」は近未来小説であり、高齢化による社会保障制度の危機を予測する内容が描かれていました。
現代では近しい問題として、団塊の世代が75歳以上(後期高齢者)になる時期とその影響を「2025年問題」と呼び社会問題として注目を浴びています。
団塊世代の特徴
団塊世代は1955年〜1973年の高度経済成長期に育ち、高い権利と豊かな生活を望みました。
当時の日本は戦後の不況からの立て直しを図っており、その努力が報われるかたちで高度経済成長期に突入しました。一方で高度経済成長期の終盤では、2度のオイルショックに直面するなど、団塊世代は経済に大きな影響を与えた出来事を何度も経験しています。
このような経済の乱れを経験した団塊の世代は、立ちはだかる問題を粘り強く克服しようとする特徴があります。努力を惜しまず、根気をもって物事に取り組もうとするのです。
▷団塊の世代とは?現在の年齢や特徴は?抱える社会問題についても解説
しらけ世代
しらけ世代とは団魂世代の次の世代の人々を指す言葉で、1950年〜1964年生まれがしらけ世代にあてはまります。
しらけ世代の対象年齢
しらけ世代は2023年現在で58歳〜71歳です。
しらけ世代という呼び方の由来
しらけ世代のしらけは「しらける」という動詞からきています。しらけるとは学生運動をおこなっていた団魂世代と比べて無気力・無関心である点が由来となっています。
しらけ世代の特徴
しらけ世代は学生運動が盛んだった上の年代と比べてあらゆる物事に無関心であり、「無気力・無感動・無関心」の三無主義とも言われています。あらゆる出来事に対して他人事のように振る舞っていたためです。
無関心な人が多かった理由としては、政治や権力に対して反抗するのはかっこ悪いと感じる人が多く、何かに真面目に取り組むのは恥ずかしいという考え方が強かったためです。
▷しらけ世代とは?一般的な定義や年齢・特徴・背景について解説
新人類
新人類とは、高度経済成長期が始まった時代に生まれた人々を指す言葉です。1955年~1964年生まれの方が該当します。
新人類の対象年齢
新人類の対象年齢は、2023年時点で59歳〜68歳です。
新人類という呼び方の由来
新人類は、経済学者の栗本慎一郎氏が生み出し1980年代に用いられた造語です。
当時、これまでの常識を打ち破る存在の通称として、新人類という言葉が用いられていました。この新人類と呼ばれた人々が共通して1950年代〜1960年代の生まれであったことから、1つの世代として認識されるようになったといわれています。
新人類の特徴
高度経済成長期に向かう当時の日本は、新しい文化を積極的に取り入れライフスタイルに変化が生まれていました。
このことから新人類は、ゲーム・漫画・アニメなどのサブカルチャーに対して、興味・関心を持つ方が多い傾向にあります。オタクやネアカと呼ばれる言葉が生まれたのも、新人類が社会に進出していった時期と一致しています。
また幅広い文化に触れたことで新人類の価値観は多様化しており、個性を大切にする特徴があります。それぞれ夢中になる趣味が異なるケースが増えたことで、自分と他人を区別して考えるようになったといわれているのです。
バブル世代
バブル世代とは、社会進出後にバブル経済の好景気を経験した人々を指す言葉です。1965年~1970年生まれの方が当てはまります。
バブル世代の対象年齢
バブル世代の対象年齢は、2023年時点で53歳〜58歳です。
バブル世代という呼び方の由来
バブル世代は、1985年のプラザ合意をきっかけに始まったバブル経済が由来といわれています。
プラザ合意によるドル安に向けた各国の協調行動で、日本の円高が急速に進みました。この円高対策として金融政策で金利の引き下げが実施され、株式市場や不動産市場が活性化したことで生まれたのがバブル経済です。
バブル世代の特徴
バブル世代は、バブル経済の影響を強く受けています。当時は高級品がステータスといわれており、好景気だったことからバブル世代は他の世代よりもブランド品の購買意欲が高いといわれています。
またバブル世代は新卒一括採用が本格導入された時期に社会進出しており、終身雇用を前提として働き始めた世代です。このような一面から愛社精神が他の世代よりも強く、プライベートの時間を切り詰めてでも仕事を優先する傾向にあります。
就職氷河期世代
就職氷河期世代とは、バブル崩壊後の就職難を経験した人々を指す言葉です。1970年〜1984年生まれの方が当てはまります。
就職氷河期世代の対象年齢
就職氷河期世代の対象年齢は、2023年時点で39歳〜53歳です。
就職氷河期世代という呼び方の由来
バブル崩壊が始まった1991年以降、不景気で採用数が減少し就職率が大きく落ち込みました。このときの雇用の冷え込みを氷河期に例えた造語が就職氷河期です。
そして就職氷河期が1994年の新語・流行語大賞にノミネートされたことで、世間に広く認知されるようになりました。また、就職氷河期世代はロスジェネ世代とも呼ばれています。
ロスジェネ=ロストジェネレーション(失われた時代)の意味で、バブル崩壊後のかつてない不景気の中を生きていたためこのような呼び名が付けられています。
就職氷河期世代の特徴
就職氷河期世代は、バブル崩壊後の就職難を経験したことから堅実な特徴があります。手に職をつけるという言葉もあるように、雇用機会を得るために資格を取得するなど、地道でも着実に物事を進めようとする傾向にあるのです。
一方で不景気による労働と収入のアンバランスさによって、消費欲が少ないのも就職氷河期世代の特徴の1つです。そのため本当に必要なものだけを厳選することを重視し、無駄な出費を避けようとします。
▷就職氷河期世代とは?年齢・特徴・社会問題や就職に関する支援を解説
団塊ジュニア世代
団塊ジュニア世代とは、団塊世代の子どもたちを指す言葉です。1971年〜1974年生まれの方が当てはまります。
第二次ベビーブームが起きた時期に生まれた人々が該当し、まだ合計特殊出生率(女性1人あたりが産む子どもの数)が2以上を記録していた時代です。
団塊ジュニア世代の対象年齢
団塊ジュニア世代の対象年齢は、2023年時点で49歳〜52歳です。
団塊ジュニア世代という呼び方の由来
団塊ジュニア世代は、団塊世代を親に持つことから名づけられた派生語です。
団塊ジュニア世代以降、合計特殊出生率の減少で少子化が進んでいることから、団塊ジュニア世代は団塊世代に次ぐボリュームゾーンを占めています。
団塊世代の2025年問題に類似した問題として、団塊ジュニア世代に紐づけられているのが2040年問題です。これは団塊ジュニア世代が65歳を超え、高齢者の人口がピークに達する時期とその影響を示しています。
▷2025年の崖とは?経産省のレポートの要点やDX推進のシナリオについて
団塊ジュニア世代の特徴
団塊ジュニア世代は、就職氷河期世代と同様に就職難に見舞われ、かつベビーブームによって厳しい受験戦争も経験した世代です。
幼い頃から競争心をもって物事に取り組む人生を過ごしたことから、団塊ジュニア世代にとって競争はモチベーションの1つになっています。何事にも前向きな姿勢で真剣に取り組み、より良い結果を出そうとするのです。
一方で団塊ジュニア世代は承認欲求が強く、上司や後輩など周囲の人間からの評価を気にする傾向にあります。承認欲求を満たすための気持ちが先行してしまい、無理な要求にも応えようとするなど、余裕のない行動を選んでしまうこともあります。
▷団塊ジュニアとはどんな世代?年齢や特徴は?直面する社会課題も徹底解説
つくし世代
つくし世代とは相手に「尽くす」姿勢からきている呼称で、相手への思いやりや共感力が高い世代の一つです。
つくし世代に当てはまる年代は大きく2つあり、1985〜1991年生まれが第一世代・1992年以降生まれが第二世代とされています。
つくし世代の対象の年齢
つくし世代の対象年齢は2023年時点で32〜38歳です。※第一世代の場合
つくし世代という呼び方の由来
つくし世代は相手に対して献身的で思いやりがある「尽くし世代=つくし世代」という点から呼ばれるようになりました。
つくし世代の特徴
つくし世代は名前から連想できるように、相手の個性を尊重し人に尽くすことを喜びに感じる人が多いです。自分が良ければ良いという考え方ではなく人と一緒に楽しくしたいという思いが他の世代と比べて重視されています。
支配や抑圧なども嫌う傾向があり、それぞれの個性・価値観を尊重する傾向も非常に強くあります。
▷つくし世代とは?年齢の定義は?共通する10の特徴について解説
ゆとり世代
ゆとり世代とは、義務教育の方針転換でゆとり教育を受けて育った人々を指す言葉です。1987年〜2004年生まれの方が当てはまります。
ゆとり世代の対象の年齢
ゆとり世代の対象年齢は、2023年時点で19歳〜36歳です。
ゆとり世代という呼び方の由来
ゆとり世代の呼び方は、義務教育が従来の詰め込み型からゆとり教育に切り替わったことが由来とされています。
当時の日本は偏差値の向上と受験戦争の勝ち抜きを重視し、スピード感をもって授業を進めていました。一方で、短期間での詰め込み教育についていけない子どもが増加するという課題に直面したのです。原因の1つに詰め込み教育があると考えた日本は、ゆとりと充実をテーマに義務教育の方針を一新しました。
その結果、義務教育の新しい姿として生まれたのがゆとり教育です。そして、ゆとり教育の時代に義務教育を受けた人々をゆとり世代と呼ぶようになりました。
ゆとり世代の特徴
ゆとり世代は、ゆとり教育の目的である多様な経験や学習負担の削減という影響を受けています。具体的には多様性を受け入れる意識が高い、ワークライフバランスを重視するなどが挙げられます。
一方で共働き世帯の増加や核家族化によって、ゆとり世代は1人で過ごす時間が他の世代より多くなっています。そのため他者との共存に対して消極的な性質をもち、些細な出来事にも過敏に反応してしまう傾向にあるようです。
▷ゆとり世代とは?年齢は?共通する10の特徴や仕事で接する際のポイント
ミレニアル世代
ミレニアル世代とは、2000年以降に成人となった人々を指す言葉です。1980年〜1995年生まれの方が当てはまります。
ミレニアル世代の対象年齢
ミレニアル世代の対象年齢は、2023年時点で28歳〜43歳です。
ミレニアル世代という呼び方の由来
ミレニアルは、千年紀(ミレニアム)の形容詞です。2000年という新たな千年紀に成人する世代から、ミレニアル世代と名づけられました。
また、ミレニアル世代を別名Y世代と呼ぶケースもあります。
ミレニアル世代の特徴
ミレニアル世代は、幼少期にインターネットの黎明期を経験したことからデジタルパイオニアと呼ばれています。生まれたときからデジタル機器やインターネットに触れており、ITリテラシーが高い傾向にあるのです。
また青年期にはブログサービスやSNSが発展し、インターネットで体験を共有する機会が生まれたことで、ミレニアル世代の消費行動はモノよりも体験を重視します。
就労面では、個人の能力で生きようとする意識が高いです。これはリーマンショックの影響を受けたことから、終身雇用の形骸化を実感していることが背景に挙げられます。さらにこの経験によって、リスクや失敗を恐れる保守的な一面も持ち合わせているようです。
▷ミレニアル世代とは?何歳から?特徴やZ世代との違いについて徹底解説
さとり世代
さとり世代は物欲や出世欲をはじめとした欲が他の世代と比べて低く、悟る=さとりからきている世代です。1996年〜2005年生まれの人が当てはまります。
さとり世代の対象年齢
さとり世代の対象年齢は2023年時点で19歳〜36歳です。
さとり世代という呼び方の由来
さとり世代の由来は「物事の真の意味を知ること・気づくこと」を意味する「悟り」からきています。堅実で欲がなくて見栄を嫌う人が他の世代と比べて多い傾向です。
さとり世代の特徴
さとり世代は日本の経済状況があまり良くない時代に生まれているため、ステータスの高さやブランド力よりもコスパの良さや実用性を重要視している特徴があります。
加えて、贅沢で豪華な暮らしよりも安定した生活を好む傾向も強く、現実主義な側面がある人も非常に多い傾向です。
▷さとり世代とは?年齢や特徴は?ゆとり・つくし世代との違いも解説
Z世代
Z世代とは、ゆとり世代以降のさとり世代や脱ゆとり世代の人々を指す言葉です。1996年〜2010年生まれの方が当てはまります。
Z世代は2019年時点で世界人口の約3分の1を占めており、消費の中心層として欠かせない存在であると認識されています。
Z世代の対象年齢
Z世代の対象年齢は、2023年時点で13歳〜27歳です。
Z世代という呼び方の由来
Z世代の呼び方の由来は、アメリカでの世代ごとの呼称が関係してきます。
アメリカでは1960年代半ばから1980年頃までに生まれた世代を「Generation X」と呼んでおり、そこから派生するように「Generation Y」や「Generation Z」という言葉が生まれました。
Z世代は、「Generation Z」の日本語訳にあたります。
Z世代の特徴
Z世代は幼少期にインターネットの成長期を経験したことから、デジタルネイティブとも呼ばれています。PCやスマホを持っていることが当たり前で、他の世代よりも情報を事細かく調べ真偽を確かめる傾向にあるようです。
さらに人権教育を受けて育ったことで、価値観の違いを受け入れる土台が形成されています。これによって自分の価値観が周囲と異なっていても、周りの意見に流されず自分の主張を貫くことができるようです。
▷Z世代とは?何歳から?意味・特徴・由来やX/Y世代との違いを簡単に解説
α世代
α世代はZ世代以降の2013〜2020年中盤頃に生まれた世代を指す用語です。オーストラリアの世代研究者であるマーク・マクリンドル氏が提唱して昨今定着してきています。
α世代の対象年齢
α世代の対象年齢は、2023年時点で3歳〜10歳の幼い子どもたちを指します。
α世代の特徴
α世代は小さい時からSNSやWebサービスが普及している中で育ってきている世代です。デジタルネイティブなので、リテラシーも他の世代と比べて高い傾向があります。
また、SNSを通じて様々な人の考えや生き方を見てきているので、偏見や頑固といった日本に根強くある思考とは全く逆の考えを持っています。
▷ジェネレーションα(アルファ世代)とは?特徴やZ世代との違いを徹底解説
各世代の呼び方や特徴を理解しておこう
本記事では、8つの世代に関する呼び方や特徴について解説しました。
世代の区別は、社会情勢や技術の進歩など、その時々の背景をベースに形成されています。技術革新や景気変動など、それぞれの時代に起きた出来事と結びつけておくと、世代の特徴を掴みやすくなるでしょう。
ぜひ本記事を通じて世代ごとの特徴を理解し、次のアクションに役立ててください。
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