リファレンスチェックサービス・代行業者おすすめ9選を比較!料金や選び方を紹介

最終更新日時:2023/10/24

リファレンスチェック

リファレンスチェック

採用候補者の経歴や実績は、採用を検討するにあたって重要です。候補者を詳しく知るには、前職の社員にヒアリングできるリファレンスチェックサービスが役立ちます。本記事では、おすすめのリファレンスチェックサービス8選を紹介するので、利用時の参考にしてください。

リファレンスチェックサービスとは?

リファレンスチェックとは、採用の選考において候補者の前職あるいは現職の情報を調査することです。具体的には候補者の業務適性や性格適性など、履歴書や職務経歴書から読み取りにくい内容について、直近の就労現場の声も取り入れることで、選考の判断力を高めるために活用します。

リファレンスチェックは電話でおこなうことが一般的でしたが、採用担当者の負担が大きい点がネックでした。この課題を解消し、リファレンスチェックをより専門的におこなうためにオンライン完結型のリファレンスチェックサービスを活用する企業が増えています。

リファレンスチェックサービスは従来の電話確認と異なり、第三者の評価をオンライン上で依頼・回収できるのが特徴です。

リファレンスチェックサービスの必要性

採用活動において、企業は書類選考や面接などを通じて候補者のスキルや価値観が配属先とマッチするかを確認します。しかし、応募者の申告のみでは業務や職場との適性を見極めるのは困難です。

入社後のギャップが大きいと、業務が上手く進まないだけでなく、最悪の場合は退職につながる可能性もあります。だからこそ、より多角的な視点でミスマッチを予防するために、リファレンスチェックサービスを活用するケースが増えているのです。

リファレンスチェックサービスと前職調査の違い

リファレンスチェックサービスと似た言葉として前職調査がありますが、調査の目的が異なります。前職調査は候補者が提供した履歴書や職務経歴書、面接時に語った内容などに対して、​通常は、前職の人事担当者に​整合性やトラブルの有無を確認するためにおこなわれる調査です。

対して、リファレンスチェックサービスは業務適性と職場適性の両方を把握するために、​前職の上司や同僚​など幅広くヒアリング対象を広げておこなわれる調査です。このことから、前職調査とは目的が異なり、収集する情報も変わってきます。

また、前職調査は候補者の承諾なしでおこなわれるケースがありましたが、個人情報保護の厳格化により実施企業は減少傾向にあります。代わりとして、候補者の承諾を経て調査をおこなうリファレンスチェックサービスが利用されるようになったのです。

リファレンスチェックサービスの料金相場

サービス内容によって異なるものの、リファレンスチェックサービスの料金相場はおおよそ1人あたり数万円〜数十万円といわれています。昨今は人手不足で継続的に採用活動をおこなう企業が増えているため、定額課金プランを導入するサービスも増えています。

また、収集できる情報量やサポート体制によっても料金が変動するため、コストメリット以外のポイントも踏まえてサービスを選定することが重要です。

リファレンスチェックサービスを利用する際の選び方

リファレンスチェックサービスは、サービスごとに提供される内容が異なります。そのため、予算とサービス内容のバランスを事前に確認することが大切です。

質問のテンプレートが充実しているか

リファレンスチェックサービスではテンプレートに沿って質問内容を送ります。このテンプレートが自社の求める情報を網羅できているかは、サービス選定において重要なポイントです。

テンプレートが充実していないと情報を十分に得られないだけではなく、採用担当者や面接官の主観・バイアスを排除できない可能性もあります。

また、企業の採用基準や職種に応じて質問したい内容も変わってくるため、質問項目をカスタマイズできるとより的確な情報が得られるでしょう。

料金が予算内に収まるか

一般的に、リファレンスチェックサービスは料金プランのグレードを上げるほど機能が充実していきますが、上位プランを選ぶべきかどうかは採用予算によって異なります。リファレンスチェックが採用の一部であり、そこに予算を投下しすぎると全体の効率や精度が低下するからです。

したがって、リファレンスチェックサービスの質に加えて、採用全体のコストパフォーマンスも考慮しながら複数社の料金プランを比較して選ぶと良いでしょう。

なりすましの防止対策が付帯しているか

リファレンスチェックは候補者の前職や現職の同僚・上司などに対して遠隔でヒアリングをおこなう性質上、友人や家族などによるなりすましが発生するリスクがあります。この場合、リファレンスチェックで得た情報の事実性が判断できません。

だからこそ、リファレンスチェックサービスになりすましの防止対策が付帯しているかが重要です。どのような手法で本人確認をおこなうかはサービスによって異なるため、なりすまし防止機能の有無に加えて具体的な確認方法もチェックしましょう。

バックグラウンドチェックに対応しているか

バックグラウンドチェックは候補者の経歴詐称や犯罪歴の有無、反社チェックなどを調査する手法です。近年ではSNSの普及に伴い、ソーシャルアカウントで過激な言動の有無をチェックできるサービスもあります。

これらの情報は、候補者の信頼性を正確に判断するうえで重要なものです。採用リスクを低減するためにも、バックグラウンドチェックに対応していることを確認しましょう。

おすすめのリファレンスチェックサービス8選を比較

リファレンスチェックをより効率的におこなうためのサービスを8種類を紹介します。サービスを選ぶ際の参考にしてください。

1.MiKiWaMe Point

MiKiWaMe Pointは、株式会社HRRTが提供するリファレンスチェックサービスです。回答結果に応じてA〜E判定を出力する選択式質問と、業種・職種に合わせて自由に質問事項をカスタマイズできる記述式質問の2種類が用意されています。

また、URL発行機能があり、コミュニケーションツール(LINE、メッセンジャー、Chatwork、Slackなど)にURLを貼り付けてリファレンスチェックを実施することも可能です。

さらにスタンダードプランではRISK EYESによる反社チェックが付帯され、候補者の社会的信用を確認することもできます。

提供元株式会社HRRT
初期費用無料
料金プランライトプラン:11,880円(税込)/月

スタンダードプラン:22,880円(税込)/月

導入企業数累計契約社数450社(※2023年10月時点)
機能・特長ISMS認証、なりすまし防止機能(SMS認証)、他言語対応(英語、中国語、日本語)ほか
URL公式サイト

2.Parame Recruit

Parame Recruitは、株式会社Parameが提供するリファレンスチェックサービスです。

候補者の性格傾向の分析に加え、コンサルタントからのフィードバック付きの推薦結果レポートを取得できるのが特長です。なりすまし防止にも力を入れており、推薦者には身分証明書での本人確認を実施し、オンライン上で推薦者の情報を確認できます。

さらに回答取得後に推薦者と直接チャットでやり取りできるため、より細かく知りたい部分を追加でヒアリングすることも可能です。

提供元株式会社Parame
初期費用無料
料金プランチケットプラン:16,500円(税込)/回※10回分購入時

使い放題プラン:55,000円(税込)/月※年間契約時

導入企業数累計導入社数100社以上(※2021年10月時点)
機能・特長職歴・学歴・資格・SNS・反社チェックなどのバックグラウンドチェックが可能(別途オプション料金が発生)
URL公式サイト

3.back check

back checkは、株式会社ROXXが提供するリファレンスチェックサービスです。強固なセキュリティを強みとし、ISMS認証とPマークを取得しています。

過去に回答済みのリファレンスレポートを2次利用でき、推薦者の回答工数を削減することで高い回答率を実現しているのが同サービスの特長です。コンプライアンスチェックの一元管理も可能で、反社チェックやSNS行動履歴など、幅広い情報収集ができます。

また、キックオフMTGや定期MTGに加え、チャットサポートによる支援をおこなっており、専門チームによる幅広いフォローを受けられる魅力があります。

提供元株式会社ROXX
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入企業数累計導入企業数556社(※2020年12月時点)
機能・特長第三者による性格診断、活躍条件やカルチャーフィットの確認
URL公式サイト

4.ASHIATO

ASHIATOは、エン・ジャパン株式会社が提供するリファレンスチェックサービスです。独自設計された質問テンプレートに加え、質問事項を自由に設定することもできます。

同サービスはネガティブ要素が強かった従来のリファレンスチェックと異なり、活躍するためのヒントまで可視化できるのが特長です。約15万社の採用支援実績・ノウハウを駆使し、第三者の評価から面接ポイントや入社後のフォローポイントを提供します。

提供元エン・ジャパン株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プランチケットプラン:33,000円(税込)~/人

定額課金プラン:要問い合わせ

導入企業数導入企業2,000社を突破(※2023年10月時点)
機能・特長取得済みレポートのシェア機能、なりすまし防止機能(本人確認、不正回答の自動検知)、コンプライアンスチェック可能(追加オプション)
URL公式サイト

5.レキシル

レキシルは、株式会社ビットミックスが提供するリファレンスチェックサービスです。経歴の詐称や過大申告、就労状況の評価などのバックグラウンドチェックを不特定多数の方から収集し、レポート化できます。

また、SNSなどの投稿チェックをおこなうWEB調査と、前職での評価・実績・人間性などを確認する第三者チェックという2種類のレポートが提供されるため、よりリアルな情報の収集が可能です。

提供元株式会社ビットミックス
初期費用110,000円(税込)
料金プラン66,000円(税込)/人
導入企業数利用企業数1,000社以上(※2021年03月時点)
機能・特長弁護士・社労士監修のサービス設計、3営業日後にレポート納品ほか
URL公式サイト

6.oxalis

oxalisは、LIF株式会社が提供するリファレンスチェックサービスです。日本語圏や英語圏へのリファレンスチェックが可能で、グローバル人材の採用に活用されます。

ネガティブな身辺調査と異なり、前職での評価や人柄、仕事に対する潜在的なニーズなどの情報を、最短2〜3日で取得できるのが特長です。

提供元LIF株式会社
初期費用無料
料金プラン
  • 日本語Aプラン:33,000円(税込)/人
  • 日本語Bプラン:77,000円(税込)/人
  • 日本語Cプラン:97,900円(税込)/人
  • 英語Eプラン:33,000円(税込)/人
  • 英語E++プラン:10万7800円(税込)/人
機能・特長依頼元企業名を伏せて取得可能ほか
URL公式サイト

7.ネンタメ

ネンタメは、株式会社KUROKOが提供するリファレンスチェックサービスです。月額1万円で使い放題というリーズナブルな価格設定に加え、平均3日程度の回答スピードを強みとしています。

リファレンスチェック内容としては、経歴・評価・適性を確認するバックグラウンドチェックだけでなく、各種メディアや独自データベースからの反社・コンプライアンスチェックが可能です。

また、なりすまし対策として回答前の本人確認に加え、回答者本人だけが受け取れる方法で回答フォームを送付しています。

提供元株式会社KUROKO
初期費用無料
料金プラン10,000円/月
機能・特長弁護士監修の運用フロー、導入・運用を完全無償でサポート、英語対応ほか
URL公式サイト

8.ネットの履歴書

ネットの履歴書は、ソルナ株式会社が提供する人物健全度調査サービスです。候補者のマイナス面だけでなく、プラス面にも光をあてることで、より多角的な視点での人材採用を支援します。

WEBでの情報収集を通じて、経歴のポジティブな要素やネガティブな要素、SNSアカウントの情報拡散力や投稿傾向、逮捕歴などの情報を1〜4営業日で収集します。

提供元ソルナ株式会社
初期費用220,000円(税込)

※コロナ禍応援50%OFFを実施中(2023年109月時点)

料金プラン16,500円(税込)/人
導入企業数800社以上(※2023年10月時点)
機能・特長履歴書・職務経歴書に記載されていない表彰歴などを判定、注意すべき投稿をURLで開示
URL公式サイト

リファレンスチェックサービスを利用するメリット

リファレンスチェックサービスの利用は、採用成功やリスクヘッジの観点でどのようなメリットがあるのかを解説します。

採用活動やマネジメントを効率化できる

リファレンスチェックサービスを利用すると、選考フローや入社後のマネジメントをスムーズに進めることができます。

複数の候補者が選考対象となっている場合、リファレンスチェックとして適切な情報を得るためには、多くの時間と労力を必要とします。しかし、リファレンスチェックサービスを利用することで、このプロセスを自動化し、時間を大幅に節約することができるようになるのです。

また、リファレンスチェックではネガティブな要素だけではなく、ポジティブな要素を把握することも可能です。このような情報は、入社後の育成計画の最適化にも活用され、マネジメントのフォローにも役立てられます。

入社後のミスマッチを減らせる

リファレンスチェックサービスでは、客観的な評価や性格分析をもとに、業務や職場との適性を入社前に把握できます。これによりミスマッチを防ぎ、パフォーマンスの低下や早期離職の予防が期待できるのです。

履歴書や職務経歴書からは読み取れない要素をWEBの情報や第三者評価により補完することで、求めるスキル・人物像とマッチしているかをこれまで以上に正確に判断できるでしょう。

採用時のトラブルを防止できる

選考中に目を通す履歴書や職務経歴書は、候補者の主観で書かれることから経歴詐称が起きやすく、コンプライアンス違反や犯罪歴の隠蔽を読み取れないという課題があります。これらが早期に把握できないと、採用活動のやり直しなどの余計な工数がかかってしまうのです。

だからこそ、リファレンスチェックサービスを利用して客観的な調査をおこなうことで、採用活動の手戻りを防ぐことができます。

リファレンスチェックサービスを利用する場合の注意点

リファレンスチェックサービスは、個人情報保護の観点を踏まえ、適切なプロセスを経て実施することが重要です。このプロセスにおける重要な2つのポイントを解説します。

個人情報を扱うため本人の同意が必要になる

リファレンスチェックの調査内容は個人情報の収集に該当するため、候補者本人の同意が必要になることを忘れてはいけません。同意を得ずにリファレンスチェックをおこなうと、個人情報保護法に抵触する可能性があります。

プライバシーを侵害した場合、候補者との信頼関係が失われてトラブルに発展するだけでなく、企業として社会的信用を失うリスクがあるため注意しましょう。

チェックを実施するタイミングは内定前がおすすめ

内定後にリファレンスチェックをおこなうと、客観的な評価を踏まえた面接ができません。さらに問題が発覚した際に内定を取り消したいと考えても、それが法的に認められない可能性があります。

だからこそ、内定前にリファレンスチェックをおこなったほうが候補者との信頼関係を醸成しやすく、より多角的な視点で適性をチェックできるでしょう。

リファレンスチェックで使用される質問の例

リファレンスチェックではどのような目的で質問するかが大切です。ここでは、具体的な質問事項の目的と例文をご紹介します。

勤務実績や経歴に関する質問

勤務実績や経歴に関する質問は、候補者の履歴書や職務経歴書の整合性を確認するためにおこないます。

  • 勤務期間は◯年◯月から◯年◯月までで間違いありませんか?
  • 担当業務ではどのような役割や責任を担っていましたか?
  • 遅刻や欠勤は多くなかったですか?

コミュニケーションや人間関係に関する質問

コミュニケーションや人間関係に関する質問は、対人スキルや協調性を評価するためにおこないます。

  • 候補者とはどのような関係でしたか?
  • チームメンバーや上司とのコミュニケーションは良好でしたか?
  • 報連相やリーダーシップは適切でしたか?

職務能力に関する質問

職務能力に関する質問は、候補者の強みや弱みを把握し、業務適性を判断するためにおこないます。

  • 担当したプロジェクトではどのような成果をあげましたか?
  • 業務中にトラブルがあった際の判断力や解決力はどうでしたか?
  • 改善すべき点や今後伸びそうな点はありますか?

リファレンスチェックサービスを選ぶ際はサービス内容を比較しよう

リファレンスチェックサービスは、業務や職場との適性を客観的に判断するうえで欠かせないサービスです。WEB調査や第三者評価を通じて、履歴書や職務経歴書からは読み取れない情報を収集できます。

一方で、サービスごとにチェック項目や付帯機能に違いがあるため、予算を踏まえてサービス内容を比較することが重要です。リファレンスチェックサービスを有効活用して、採用活動を効率的に進めていきましょう。

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