リファラル採用ツール5選を比較!メリットや選び方・主な機能を紹介

最終更新日時:2023/08/23

リファラル採用

リファラル採用ツール

社員の知人を候補者として紹介してもらう採用手段がリファラル採用です。採用活動の効率化を図るために、リファラル採用を導入する企業は少なくありません。本記事では、おすすめのリファラル採用ツール5選を比較し、機能やメリットとあわせて紹介します。

リファラル採用ツールの目的

リファラル採用とは、社員の推薦や紹介により採用活動を行うことです。通常の採用と異なるのは、採用者のスキルレベルをしっかりと見極めて採用の可否を決める点にあります。採用者は社員から企業情報を得られるため、入社後の齟齬が少ないのが利点です。

リファラル採用ツールの目的としては、紹介から応募・選考・採用までの一元管理が挙げられます。人事採用担当の負担を軽減できるため、リファラル採用を用いている企業にはツールの導入がおすすめです。

リファラル採用ツールの主な機能

リファラル採用ツールの主な機能は以下のとおりです。

  • 求人票を社員へ共有する機能
  • 社員から知人・友人への求人共有機能
  • 社員へのベネフィット機能
  • 採用活動の把握機能
  • 応募者の情報管理・分析機能
  • 内定者フォロー機能

採用するツールによって機能面には違いがありますが、求人の共有機能や採用活動を支援する機能が搭載されています。リファラル採用活動の効率化を促すほか、紹介した社員への還元システムを有するツールもあるのです。

リファラル採用ツールの種類

大きく3種類に分かれる、リファラル採用ツールの種類について解説していきます。自社に合っているツールはどれか、それぞれの特徴から判断しましょう。

特化型ツール

リファラル採用機能だけに特化しているのが特化型ツールです。SNSなどを通じて求人をすぐに共有できる機能や、リファラル採用活動のポイント機能などを搭載しています。社員のリファラル採用活動を活性化し、参加を促す機能が多いのが特徴です。

通常の求人とは別にリファラル採用活動を行っていきたい場合には、特化型ツールがおすすめといえるでしょう。

併用型ツール

通常の応募者管理とリファラル採用活動を一つのシステムで行いたい場合、併用型ツールがおすすめです。採用管理システムにリファラル採用活動向け機能が備わった、オールマイティーなツールとなります。

リファラル採用を含め、採用活動に関わる業務全般を一元的に管理できるのが魅力です。

SNS型ツール

転職や副業に利用できるSNS型ツールを使って、リファラル採用活動を行う方法です。ダイレクトメッセージなどで直接リクルーティングできるため、より直接的でスピーディーな採用活動が可能になります。社員の交友関係を最大限に活用できるのが、SNS型ツールの強みといえるでしょう。

リファラル採用ツールを導入する際の選び方

リファラル採用ツールを導入する際、ツールの選び方には3つのポイントがあります。各ポイントを具体的に解説していくので、参考にしてみてください。

採用活動に必要な機能を明確にする

自社のリファラル採用に必要な機能を明確化しておきましょう。リファラル採用ツールにはさまざまな機能があり、ツールによって内容が異なるためです。

社員の活動を促したいのであれば、共有が楽にできたりポイント制度が充実していたりするツールが必要です。求人業務の削減もしたい場合、併用型ツールのような一元管理に富むツールが向いているでしょう。課題や目的を整理すれば、自ずと必要な機能も見えてきます。

サポート内容や実績を確認する

サポート性能や実績から判断するのも、リファラル採用ツール選びのポイントです。ツールの公式サイトには、これまでに導入した企業の実績や効果などが記載されています。実績は信頼性を担保する指標の一つです。自社に近い企業への導入実績があると、より参考になります。

採用活動を行う社員や不採用者へのケアなど、サポート体制が充実しているツールを選ぶのも重要です。不採用後のフォロー機能があると、社員と応募者の関係維持に役立ちます。チャットやSNSで気軽に交流できる機能があれば、新卒者や学生にとって心強いでしょう。リファラル採用は関係者の理解があってこそできる活動なので、手厚いサポートは必須です。

費用対効果を算出する

リファラル採用ツールを選ぶ際、十分な費用対効果を発揮できるかを予測しなくてはなりません。採用活動の内容を踏まえ、ツールの導入・運用費用が見合っているかを判断する必要があります。

リファラル採用活動をどの程度の規模で、どれくらいの期間行うのか明確にしましょう。採用活動を可視化すると、コストと効果の見通しもつきやすくなります。

おすすめのリファラル採用ツール5選を比較

おすすめのリファラル採用ツール5選を紹介していきます。それぞれ特徴などが異なるため、自社に合うサービスがどれかを考えてみてください。

1.MyRefer

MyReferは、800社以上の利用実績を持つリファラル採用ツールです。自社の募集やニュースをSNSにシェアする機能から、スピーディーな採用活動が行えます。専任のパートナーが伴走してくれるオーダーメイドサポートなどもあるため、初めて導入する際にも安心のツールです。

提供元株式会社TalentX
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績800社
機能・特徴
  • サービス機能(主要なSNSにリンク、ソーシャルギフトと連携、自社のニュースを作成配信、紹介活動データを抽出、社員の活動歴に応じたファンスコアを数値化)
  • オーダーメイド型サポート(制度定着を支援、階層型のボーナスを設計し実行支援、自社をおすすめしたくなるコンテンツ企画や作成を伴走支援、各種数値から施策を提案)

など

URL公式サイト

2.Refcome

Refcomeでは、アプリやメールに届く通知から簡単に求人の紹介が可能です。難しい手続きが不要なため、初めてリファラル採用にチャレンジする企業でも抵抗なく扱えるでしょう。社員の心理分析もでき、リファラル採用の効果を上げるのに役立ちます。専任のアドバイザー支援もついているため、充実したサポートを享受可能です。

提供元株式会社リフカム
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴
  • アドバイザー支援
  • 社員の心理把握
  • 分析

など

URL公式サイト

3.HERP Hire

HERP Hireでは、ChatworkやSlackで各種通知を行うことが可能です。いずれも仕事用のコミュニケーションツールとして定番であるため、抵抗感なく導入できます。チャットツールで簡単に通知確認を行え、業務スピード短縮にもつながるでしょう。採用状況をデータとして可視化でき、改善施策の的確性とスピードの向上に寄与します。

提供元株式会社HERP
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績1,500社以上(2023年4月時点)
機能・特徴
  • Slack・Chatworkでの各種通知
  • カレンダー・オンライン会議ツール連携
  • タイムライン機能

など

URL公式サイト

4.Wantedly Admin

自社の情報を発信しつつ、リファラル採用の機会をうかがえるのがWantedly Adminの特徴です。自社の魅力をストーリーとして伝えることで、Web検索やSNSからの応募も促します。ビジネスメディアとしての役割も担っており、サービス内でのつながりを増やすと情報収集にも役立つでしょう。

提供元ウォンテッドリー株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴
  • 情報発信
  • カジュアル面談

など

URL公式サイト

5.YOUTRUST

YOUTRUSTは、ビジネスパーソン向けのキャリアSNSです。プロフィール欄には友人からの紹介コメント機能があり、他者からの評価を判断材料にできます。タイムラインへの近況投稿システムを活用すれば、リアルタイムにシームレスなリファラル採用活動を行うことが可能です。

提供元株式会社YOUTRUST
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴
  • 友人からの紹介コメント
  • タイムライン機能

など

URL公式サイト

リファラル採用ツールの導入によるメリット

リファラル採用ツールを導入すると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、ツール導入のメリットを4点紹介していきます。

通常の採用活動よりコストを削減できる

リファラル採用ツールを利用すれば、一般的な採用活動よりもコストカットができます。求人の共有やアピールがツール内で一元的に行えるため、作業時間を短縮可能です。ツールの機能で求人の拡散・宣伝ができ、従来の採用活動のように広告費をかける必要も低くなります。

ツール未使用での求人活動は、募集・広告・選考などのプロセスを一つずつ行わなくてはなりません。手間がかかるという意味でもコストが大きくなりがちです。リファラル採用ツールを導入すれば、総合的にコスト削減が可能となるでしょう。

採用に関するトラブルが起こりにくい

リファラル採用は、採用後のミスマッチ予防などに有効です。ツールを使うことで、トラブルを防止することができます。応募者が事前に会社を理解できるほか、不採用者へのフォロー体制を敷けるためです。

採用後のミスマッチは、応募者が自社の風土や業務内容を深く理解していないことなどが一因です。不採用になった際、紹介した社員と応募者へのケアが不十分なこともトラブルの元になります。リファラル採用ツールの機能を活用すると、採用活動で起こりやすい問題の解消に役立つのです。

採用活動の状況を把握しやすい

リファラル採用ツール上では社員の採用活動から応募数まで、さまざまな状況を管理できます。そのため、比較的容易に採用活動の把握が可能です。

ツールの機能を使うと採用状況の可視化することができ、問題や課題の発見がスムーズになるので、改善に向けた対策を講じることができます。蓄積した情報からリファラル採用の効果を分析することで、採用活動のさらなる発展も実現できるでしょう。

転職市場にいない人材と出会える

通常の採用活動では出会えない人材と出会えるのは、リファラル採用の利点です。リファラル採用ツールは社員からの紹介を促し、人材とのつながりを強化できるシステムです。

活用すれば転職市場に出ていない潜在層にもアプローチできるため、貴重な人材を確保できる可能性が高まるでしょう。

転職サイトに登録し、転職活動をしている層はごく一部です。実際は転職を考えているものの、踏み切れていない潜在層も多く存在します。リファラル採用ツールの利用は、潜在層とのつながりやアピールの手段として効果的です。求めている人材が見つからない場合、ツールを導入すれば目標達成の一助となるでしょう。

リファラル採用ツールの導入によるデメリット

便利なリファラル採用ツールですが、導入にはいくつかのデメリットも考慮する必要があります。本項では、リファラル採用ツール導入のデメリットを紹介していきます。

効果的に使うには全社的な周知が必要になる

リファラル採用そのものにもいえますが、一人の紹介者が活動するのは非現実的です。全社的に取り組む採用方法であるため、ツールについても多くの社員に周知しなくてはなりません。使い方やルールの周知には一定の時間がかかり、手間も要するでしょう。マニュアルの整備を行い、共有を促す必要があります。

リファラル採用ツールは採用業務を効率化するシステムではありますが、大量雇用を促すものではありません。人材をまとめて確保したい場合の手助けとしては、物足りない恐れがあります。使い方の周知に時間がかかるため、導入して即座に採用を決めたい場合にも不向きでしょう。

使いこなせなければ負担が増す

リファラル採用ツールをうまく使いこなせないと、担当者の負担増を招く恐れがあります。紹介者へのベネフィットや不採用者へのフォローまで、リファラル採用に欠かせない機能の網羅が必須です。

不要な機能が多いと使いこなせないリスクが高まるため、必要なものだけに絞ってツールを選びましょう。リファラル採用は多くの社員が取り組んでこその方法なので、誰もが使いこなせるシステムを選定することも大切です。

リファラル採用ツールの導入がおすすめの企業

本項では、リファラル採用ツールの導入に向いている企業を2種類紹介していきます。リファラル採用との相性が良いほど、ツール導入の効果を向上可能です。

ベンチャーやスタートアップ企業

ベンチャーやスタートアップ企業は採用にかけられる予算が少ないため、リファラル採用ツールの導入が有効です。社員の紹介を経るリファラル採用そのものも、予算をかけずに行える採用活動といえます。ツールを使うことでさらに効率的になり、少ない人数と工数で採用活動が行えるのです。

予算・人員が限られるベンチャーやスタートアップ企業において、リファラル採用ツールは頼もしい味方となるでしょう。

従業員の定着率が高い企業

リファラル採用は、紹介する社員が企業に魅力を感じていないと成功しません。従業員の満足度や定着率が高い企業であるほど、ツール導入のメリットを活かせるでしょう。

自社に対する満足度が高ければ、積極的な紹介活動につながります。自社従業員の満足度を分析し、リファラル採用ツールを導入すべきかを検討しましょう。

リファラル採用ツールの導入を成功させるために機能や費用を比較しよう

リファラル採用ツールは採用活動のコストを軽減可能で、自社にマッチしやすい人材確保に役立てられます。

メリットやデメリットを熟知した上で活用すれば、高い効果を発揮するでしょう。リファラル採用ツールの導入を検討している場合には、是非本記事の内容を参考にしてみてください。

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