おすすめの受託開発会社8選比較|選び方やよくある失敗例を紹介
システム開発を依頼する際の重要なポイントとなる、受託開発会社選び。「どの会社がよいのか」「どのような基準で選べばよいのか」など、開発会社の選定に頭を抱えている企業も多いのではないでしょうか。本記事では、おすすめの受託開発会社や選び方を紹介します。
目次
受託開発とは?
受託開発とは、企業や組織が求める要件の揃ったシステムやソフトウェアの開発をオーダーメイドで外部に依頼することです。システム開発を行う際、自社にノウハウや技術を備えた人材がいない場合などに用いられます。
新しいシステムやソフトウェアの導入時に、既存のパッケージソフトでは自社の業態にあわなかったり、必要な機能が揃わなかったりすることもあるでしょう。一方、受託開発ではゼロから構築できるため、必要な機能だけを搭載したシステムやソフトウェアを開発できます。
受託開発は「請負契約」にあたる
受託開発の契約形態は「請負契約」にあたります。請負契約の特徴は以下の通りです。
- 請負人は仕事を完成させる義務がある
- 注文者は検収後に一括で報酬を支払う
- 請負人には契約不適合責任がある
- 注文者は請負人に対して指揮や命令ができない
請負契約は、契約上定められた仕事を完成させることを目的としています。請負人が契約内容に合致したシステムを納品した後に、発注者に報酬の支払い義務が発生する仕組みです。
目的のシステムの種類・数量・品質において契約内容と異なるものが納品された場合、契約不適合責任が発生します。その場合、注文者は状況に応じて「履行の追完請求」「代金減額請求」「損害賠償請求」「契約の解除」の4つの請求・主張を行うことが可能です。
受託開発会社の選び方
ここでは、受託開発会社の選び方について解説します。
得意な分野で選ぶ
システム開発は専門性の高い領域のため、受託開発会社によって得意な分野は異なります。例えば、業務システム開発が得意な場合や、社内のサーバー・ネットワーク構築が得意な場合、モバイル端末と連携したアプリ開発が得意な場合などがあげられるでしょう。
そのため、自社の開発したいシステムやソフトウェアと得意分野がマッチする受託開発会社を選ぶことが大切です。
開発実績・経験で選ぶ
自社が希望するシステム・ソフトウェアと似たような開発実績や経験があるかを確認しましょう。似たような開発実績・経験がある受託開発会社なら、依頼をスムーズに進められ、システム・ソフトウェアの完成度も高まります。
開発実績を確認する際は、開発規模・期間・アサイン人数をチェックすると良いでしょう。
担当者の対応力で選ぶ
システム開発を安心して依頼するためには、親身に寄り添ってくれる受託開発会社を選ぶことが大切です。ヒアリングや打ち合わせなどのコミュニケーションも必要になるため、担当者の対応力もチェックしましょう。
具体的には、専門知識がなくても理解できるように分かりやすく説明してくれるか、積極的にアドバイスしてくれるかなどが重要なポイントです。注文者側の要望通りそのまま開発するのではなく、メリット・デメリットやリスクなども説明したうえで、最適なシステム・ソフトウェアを開発してくれる受託開発会社を選びましょう。
おすすめの受託開発会社8選比較
ここでは、おすすめの受託開発会社を8社紹介します。
株式会社iDOOR
株式会社iDOORは、デジタル技術やAIを活用したシステム・ソフトウェアを開発できる受託開発会社です。自動車・広告・保険医療・不動産など、専門性の高いスキル・知識を持つナレッジ産業向けの開発実績が豊富にあります。
個人事業主からの依頼も受けており、幅広い領域のシステム・ソフトウェア開発を行っている会社です。また、情報配信システム「L-MagaZine」や連絡手段一元化システム「L-ONE」の提供や、独自AI構築「L-Chat」の開発・販売も行っています。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | ナレッジ産業向け/デジタル・AI技術の活用/企業から個人事業主まで幅広く対応 |
URL | 公式サイト |
メディアリンク株式会社
メディアリンク株式会社は、システムのコンサルティングから要件定義・設計・製造・運用支援・保守サービスまで幅広く対応できる受託開発会社です。コールセンターのIVRシステム開発などの実績があります。
自社開発の経験を生かし、音声テック・テレフォニーシステムや、チャットツールなどの開発に強みを持っているのが特徴です。ほかにも、企業の持つ課題を解決するさまざまな業務システムの開発を行っています。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | CTIソリューション・音声テックといったテレフォニーシステムや、AIサポートツール・チャットボットツールなどのコミュニケーションシステムに強み/最新技術を用いた難易度の高い開発にも対応 |
URL | 公式サイト |
株式会社ATJC
株式会社ATJCは、ローコード案件からフルスクラッチ開発まで対応できる受託開発会社です。技術力・対話力・課題解決への考え方などのスキルとマインドを兼ね備えたエンジニアを多数育成しています。
Java・Python・C・C#・PHP・JavaScript・HTML・CSSといった、さまざまな言語に対応可能です。金融系のシステム開発の実績が豊富で、難易度の高い開発も数多く行っています。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | 技術力・対話力・課題解決への考え方などのスキルとマインドを兼ね備えたエンジニアが在籍/ローコード案件からフルスクラッチ開発まで幅広く対応 |
URL | 公式サイト |
株式会社 アイビーシステム
株式会社アイビーシステムは、他社では依頼できないような小さなプログラム開発にも対応してくれる受託開発会社です。基幹系システムやその他既存システムとの連携も可能で、自社のニーズにあったオーダーメイドの開発を依頼できます。
プロジェクトは専任のエンジニアが担当するので安心です。また、スマートデバイスと連携させた独自システムの構築などもできます。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | スマートデバイスと連携させた独自システムの構築/小さなプログラム開発から可能/基幹系システム・その他の既存システムとの連携も可能/専任のSEが担当 |
URL | 公式サイト |
株式会社C&S
株式会社C&Sは、オープン系・Web系のシステム開発を強みとする受託開発会社です。高スキル・高品質を求められるシステムの開発実績が豊富で、幅広いニーズに対応します。
また、独自のソフトウェア開発技術・業務ノウハウを活かし、高品質・短納期・低価格でのソリューションの提案ができるのも特徴です。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | 高スキル・高品質を求められるシステムの開発実績が豊富/高品質・短納期・低価格なソリューションの提案 |
URL | 公式サイト |
イーソル株式会社
イーソル株式会社は、BSPやDriverなどの下位レイヤーからミドルウェアやアプリケーションなどの上位レイヤーまで幅広く対応できる受託開発会社です。製品企画から実装まで、システム開発におけるすべての工程をカバーしています。
車載・産業・医療・コンシューマーなど、高度な技術が求められる分野の実績が豊富な点も特徴のひとつです。また、組込みソフトウェアだけではなく、モバイル・クラウドサービスや開発ツールの開発実績もあります。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | 車載・産業・医療・コンシューマーといった高度な分野での実績が豊富/上流から下流までシステム開発におけるすべての工程をカバー |
URL | 公式サイト |
スリーイン株式会社
スリーイン株式会社は、Webシステム・スマホアプリの開発やホームページ制作を行っている受託開発会社です。システムの導入目的の明確化をサポートし、顧客にとってメリットのある提案・制作を行います。
勤怠管理システム・契約管理システムをはじめとする社内システムや、交通警備員向けAndoroidアプリなど、業務を効率化させるシステムの開発実績が豊富です。また、Word PressをベースにしたWebサイト制作も多く行っています。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | システムの導入目的の明確化をサポート/顧客にとってメリットのある提案・制作を行う |
URL | 公式サイト |
株式会社リアクトウォール
株式会社リアクトウォールは、クラウドを用いたWebアプリやスマホアプリの開発を行っている受託開発会社です。要件定義からテスト工程・保守運用まで一気通貫で対応しています。
システムの新規開発に加え、既存システムの改修・刷新を依頼できるのも特徴です。熟練のエンジニアがサポートするため、自社の課題解決につながるシステム開発が実現します。
対応領域 |
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実績 |
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特長 | 要件定義からテスト工程・保守運用まで一気通貫で対応/システムの新規開発だけではなく、既存システムの改修・刷新も可能 |
URL | 公式サイト |
受託開発会社でよくある失敗例
受託開発会社にシステム開発を依頼する際、どのような失敗に気をつければよいのでしょうか。最後に、受託開発会社でよくある失敗例について解説します。
システムが納品されない
品質の悪い受託開発会社に依頼した場合、依頼した内容のシステムが納品されないことがあります。特に、ほかの受託開発会社と比べて価格が安すぎる場合は注意が必要です。品質を担保するためには、ある程度のコストがかかることを理解しておきましょう。
また、依頼を受けたのにも関わらず、システム開発そのものが出来なかったというケースもあります。このような事態を避けるためにも、提案時は営業担当だけではなく、プロジェクトマネージャーにも同席してもらうことが大切です。そもそも開発できるのか、自社の要件がしっかり伝わっているのか確認しましょう。
スケジュール通りに進まない
一部の大手・中堅受託開発会社は、多重下請け構造になっている場合があり、システム開発がスケジュール通りに進まないことがあります。さらに、指示や連絡が伝言ゲームのようになってしまうことで、コミュニケーションスピードが遅くなったり、途中で間違った内容が伝わってしまったりすることもあるでしょう。
このような事態を避けるためには、発注前に体制をしっかり確認することが大切です。
追加の開発費用が発生する
初期の設計不足などで追加の実装が必要となり、後から追加で開発費用が発生するケースも存在します。最悪の場合、最初に依頼した受託開発会社から依頼通りのシステム・ソフトウェアが納品されず、別の会社に依頼し直すケースもあるでしょう。
追加の開発費用をなくすには、受託開発会社を慎重に選ぶ必要があります。あらかじめ開発費用が膨らむ可能性があるか質問し、想定されるリスクやそれに対する対策をしっかり説明してくれる会社を選びましょう。
また、依頼時点で要件が明確でない場合は、仕事の完成義務のない「準委任契約」や、開発途中の仕様変更や機能の追加に柔軟に対応できる「アジャイル開発」などで依頼しましょう。
開発実績や得意分野を確認し自社にあった受託開発会社を選ぼう
自社の希望通りのシステム・ソフトウェアを開発するためには、適切な受託開発会社を選ぶ必要があります。そのため、受託開発会社の得意分野や開発実績をしっかりチェックすることが大切です。今回紹介した受託開発会社や選び方も参考にし、自社にあった会社を選びましょう。
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