営業職志望の就活生、約8割が営業DX推進に高評価
営業職への意識、魅力とネガティブなイメージが混在する結果に
就活生にとって、営業職はキャリアのスタートとして有力な候補の一つとなります。本記事ではUPWARD株式会社が実施した「就活生の営業職に対する意識調査」の結果を紹介しながら、就活生の本音に迫ります。
営業職を志望する就活生は9.5%で「第4位」
今回の意識調査では、5,219名の就活生に対して、まず「営業」を志望する対象者をピックアップするためのスクリーニング調査を実施。その結果、営業職を志望する就活生は全体の9.5%(102名)という結果となりました。
営業職よりも志望する就活生が多い職種としては、「医療・介護」「事務・管理」「企画・マーケティング」が挙げられます。
なかでも「医療・介護」については18.6%と、約5人に1人の就活生が志望する人気の職種であることがわかります。
[引用: UPWARD株式会社「就活生の営業職に対する意識調査」]
営業職の最大の魅力は人との関わり
「営業職を志望する」と回答した102名の就活生に対して、志望する理由を聞いたところ65.7%が、「人と関わることができるため」と回答。次いで「コミュニケーション能力が鍛えられるため」が47.1%、「お客様から直接喜んでもらえるため」が43.1%と続いています。
このことから、営業職の醍醐味を「人との関わり」であると考えている就活生が多いといえるでしょう。
[引用: UPWARD株式会社「就活生の営業職に対する意識調査」]
コミュニケーション力が身に付けたいスキルトップに
営業職を通じて身に付けたいスキルとしては、「コミュニケーション力」が76.5%とトップの結果となりました。
次いで「交渉力(64.7%)」や「トラブルなどへの対応力(59.8%)」が続き、その一方で営業にとって重要と思われがちな「プレゼンテーションスキル」は46.1%に留まっているのです。
営業職の志望理由と共通して、「人との関わり方」にフォーカスする就活生が多いことがわかります。
[引用: UPWARD株式会社「就活生の営業職に対する意識調査」]
ノルマがきついイメージが根付く外勤営業
その一方、外回りや訪問営業を行う外勤営業に対するイメージとして、「ノルマがきつい」と回答した就活生は52.9%にまで上ります。
その他、「実力主義(45.1%)」や「残業が多い(33.3%)」、「泥臭い(31.4%)」など、ネガティブなイメージが比較的上位を占めていることが伺えます。
ただし「お金が稼げそう(39.2%)」や「時間の融通が効く(30.4%)」などの評価をしている就活生も一定数おり、外勤営業に対しては、ポジティブとネガティブなイメージが入り混じっているといえるでしょう。
[引用: UPWARD株式会社「就活生の営業職に対する意識調査」]
持久力や高いトーク力が必要というイメージも
外勤営業がその他の営業職と異なると感じる点については、「体力・持久力」と「高いトーク力」がそれぞれ59.8%、58.8%とほぼ同率でトップとなっています。
そのほか、「努力が直接的に業績に関わってくる(38.2%)」「訪問時以外は比較的自由に過ごせる(31.4%)」が多く、報酬や行動は自分次第であると認識している就活生も多いことが伺えます。
自由回答としては「移動がきつい」「しんどそう」「知らない人と交渉しなくてはならない」などの回答が見られました。
[引用: UPWARD株式会社「就活生の営業職に対する意識調査」]
営業職志望の約8割が営業DXの推進企業を高評価
営業DXを推進している企業に対して志望度は上がるかという質問では、76.6%の就活生が「上がる」と回答する結果が出ています。
上がらないと答える就活生も15.6%と一定数いるものの、DXへの取り組みは大半の就活生にとって強力なPRポイントになるといえるでしょう。
[引用: UPWARD株式会社「就活生の営業職に対する意識調査」]
営業職を採用するために企業に求められること
これから就職を迎える学生や第二新卒を中心としたZ世代は、長時間労働や非効率な環境を好まず、時間対効果を重視する傾向にあります。
そのため営業現場においてもDXに取り組み、効率的な環境や業務プロセスを構築できているかも、重要な判断基準になっているのです。
営業職を採用したい企業は採用活動の精度向上に取り組みながらも、営業活動を効率化させるツールやアプリケーションを導入し、職場環境を整えることが求められるでしょう。