【最新版】おすすめのタレントマネジメントシステム15選|失敗しない選び方とメリット
マネジメントの効率化を行うことができるタレントマネジメントシステム。しかし、実際にどのような機能やサービスがあるのか知らない方も多いでしょう。そこで本記事では、そんなタレントマネジメントシステムについて、主な機能や選び方、おすすめなどを徹底解説していきます。
目次
タレントマネジメントシステムとは?
タレントマネジメントシステムとは、従業員の基本情報やスキル、能力などのデータを一元管理できるシステムのことです。従業員のそれぞれのデータを活用することで、能力に応じた適切な人員配置や育成ができるため、人材マネジメントを効率化し、組織力を高められるといったメリットがあります。
タレントマネジメントシステムの主な機能
タレントマネジメントシステムの主な機能には、「従業員データベース」「コンピテンシー管理機能」「組織体制管理機能」「育成管理機能」「目標管理機能」「レポート・分析機能」の6つが備わっています。それぞれが得意としている作業は違うため、自社の目的に合わせて使用しましょう。
従業員データベース
タレントマネジメントシステムでは、従業員のプロフィールや資格、キャリア、実績などの情報を集約して管理できます。基本的なプロフィールの他にも、特技やスキル、能力、行動特性、人事評価などが登録できます。
顔写真・名前・プロフィール情報が表示されるので、従業員の情報を一目で把握できて、特に従業員数が多い企業で活用すると管理の効率化が見込めます。
コンピテンシー管理機能
コンピテンシーとは、高い成果や実績をあげられる行動特性のことです。従業員それぞれの能力やスキル、専門知識などを分析することで、仕事ができる従業員の特徴を見つけ、理想の人材像を明らかにできます。そのため、コンピテンシーは従業員の評価や育成にも役立つでしょう。
組織体制管理機能
タレントマネジメントシステムでは、人材配置のシミュレーションや組織図の作成ができます。配属する従業員のスキルや評価、労働時間なども可視化できます。
人材配置が最適化されないことによって、パフォーマンスの低下・離職などにつながるので組織体制管理機能を活用することによって従業員満足度の向上につながります。
育成管理機能
育成管理機能は、従業員データベースから現在足りていないスキルや能力を洗い出し、個人やグループ単位で育成計画を立てられます。ほかにも、作成した育成計画の進行状況や結果の管理もおこなえるといった特徴もあります。
作成したリストはCSV形式でダウンロードすることができたり、リストをブックマークしておくこともできます。
目標管理機能
目標管理機能は、全社目標から部署・チームごとの目標、個人目標までを一貫して管理できます。従業員は自分の目標だけではなく、部署や全社の目標まで意識できるようになり、経営目標を人事目線で管理できる機能です。
レポート・分析機能
タレントマネジメントシステムは、登録された従業員に関するデータをレポートにまとめて分析できます。このレポート・分析機能を活用することで、人事戦略を立てやすくなるでしょう。
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タレントマネジメントシステムの失敗しない選び方・比較ポイント
タレントマネジメントシステムの失敗しない選び方・比較ポイントについて解説します。タレントマネジメントシステムは、さまざまな製品が展開されており、それぞれ特徴が異なります。そのため、しっかりと比較検討し、自社に合った製品を選ぶことが大切です。
初期費用・ランニングコストはどのくらいかかるのか
タレントマネジメントシステムの導入にはコストがかかります。具体的には、導入時にかかる初期費用と、システムを運用するうえでかかるランニングコストの2種類です。
システムによっては、初期費用はかからなくても、ランニングコストが高額な場合もあるので、初期費用・ランニングコストを確認し、自社の予算や導入規模などを比較して選びましょう。
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導入目的に合った機能が搭載されているか
タレントマネジメントシステムは、製品によって搭載されている機能が異なります。高機能や多機能な製品を選んだとしても、導入目的を達成できなければ無駄にコストがかかるうえ、意味がありません。したがって、自社の課題を洗い出し、導入目的に合った機能が搭載されている製品を選ぶことが大切です。
サポート体制が充実しているか
タレントマネジメントシステムを選ぶ際は、サポート体制も確認しましょう。提供会社のコンサルティングや導入サポートを受けることで、より効果的にシステムの運用ができます。サポート体制を確認するときは、サポートが利用料金に含まれているのか、それとも有料なのかについても合わせてチェックしましょう。
カスタマイズ性が高いか
タレントマネジメントシステム選びにおいて、カスタマイズ性の高さも重要な要素です。カスタマイズ性の高い製品なら、経営状況や組織体制が変化しても柔軟に対応できます。また、後から必要な機能が見つかったり、新たな課題が出た際もスムーズに解決できるでしょう。
▷タレントマネジメントシステムとは?機能や特徴・活用事例を紹介!
【最新版あり】おすすめのタレントマネジメントシステム15選
ここでは、おすすめのタレントマネジメントシステムを15個紹介します。
1.カオナビ
カオナビは、個人の才能や能力を生かした戦略人事を可能にするタレントマネジメントシステムです。人材データベースでは顔写真も表示され、自在にカスタマイズが可能なうえ、組織ツリー図では配置のシミュレーションもできます。
評価ワークフロー機能を活用すれば、評価制度の運用や、社員アンケート機能で社員の意見を集め、組織運営に活かすことも可能です。
提供元 | 株式会社カオナビ |
初期費用 | ストラテジープラン:要問い合わせ パフォーマンスプラン:要問い合わせ データベースプラン:要問い合わせ |
料金プラン | ストラテジープラン:要問い合わせ パフォーマンスプラン:要問い合わせ データベースプラン:要問い合わせ |
導入実績 | 利用企業数約2,500社(※2022年3月現在) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
2.HRBrain
HRBrainは、人事評価も人材データの管理もできるタレントマネジメントシステムです。人材データベースは自社の運用状況に合わせて自由にカスタマイズすることができ、蓄積したデータを元にポテンシャル人材の発掘・育成が可能な点も特徴です。また、社員のコンディション推移の可視化や、1on1ミーティングの運用サポートにより、従業員の状態を把握しやすくなるといったメリットもあります。
提供元 | 株式会社HRBrain |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 累計導入社数2,000社以上(※2022年12月時点) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
3.ヒトマワリ
ヒトマワリは、戦略人事を実現させるタレントマネジメントシステムです。人材データベース機能による人材管理だけではなく、採用管理までできます。
ほかにも、BI機能を活用すれば、人員の基本推移・人材構成推移・勤怠推移・グレード・給与推移・離職の6分野での分析が可能なうえ、ワークフローでの評価システムの運用もおこなえる点がポイントです。
提供元 | 株式会社Touch&Links |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | スタンダードプラン:66,000円(税込)~ スタートプラン:11,000円(税込)~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
4.スマカン
スマカンは、人材情報を一元管理でき、人事戦略をサポートするタレントマネジメントシステムです。自社の目的に合わせたオリジナルの人材データベースを構築でき、データ分析やタレント分析も可能です。
また、充実した人事評価のテンプレートや、ダッシュボード機能で必要な情報を可視化することで、評価運用や人事戦略に活かせるのもメリットです。
提供元 | スマカン株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 導入実績667社以上(※2023年3月時点) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
5.スキルナビ
スキルナビは、カスタマイズ不要で使用できるタレントマネジメントシステムです。カスタマーサクセスチームが導入時の初期設定までサポートするため、初めてのシステム導入でも安心して利用できます。
ほかにも、社員の基本情報や保有スキルの一括管理が可能であり、目標管理や育成施策管理を通じて、戦略的に人材育成ができます。アンケート機能を活用により、社員のモチベーションを把握できる点にも注目です。
提供元 | 株式会社ワン・オー・ワン |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 40,000円/月〜(要問い合わせ) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
6.HRMOSタレントマネジメント
HRMOSタレントマネジメントは、人材や組織の現状把握から対策までできるタレントマネジメントシステムです。組織シミュレーションでは最新の人事情報を元に配置検討がおこなえます。
また、360°フィードバックにより、客観的で多面的な人材評価が可能です。組織診断サーベイや個人コンディションサーベイなど、従業員の声や状態を把握できる機能も充実していることも、メリットの一つでしょう。
提供元 | 株式会社ビズリーチ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
7.タレントパレット
タレントパレットは、マーケティング思考を取り入れた科学的人事を可能にするタレントマネジメントシステムです。
顔写真付きの人材データベースで人材管理ができ、eラーニングや研修の受講状況の蓄積や、人材育成・スキル管理も可能です。また、社員間で感謝のポイントを付与できるサンクスポイント機能など、テレワーク下でも社内コミュニケーションを豊かにする機能も備わっています。
提供元 | 株式会社プラスアルファ・コンサルティング |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
8.あしたのクラウド®️
あしたのクラウド®️は、社員データベースの管理だけではなく、目標設定・査定・給与確定まで一括で管理できるタレントマネジメントシステムです。1on1をサポートする機能や360度評価など、評価業務フローを改善する機能が豊富に備わっています。
同サービスは、評価データと社員情報がまとまっているため、給与査定もスムーズに進められるうえ、給与シミュレーション機能により、人件費の変動予測も簡単にできることもメリットです。
提供元 | 株式会社あしたのチーム |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 導入企業4,000社(※2023年3月時点) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
9.sai*reco(サイレコ)
sai*recoは、組織人事の情報を蓄積・活用し、戦略的な人事を可能にするタレントマネジメントシステムです。従業員管理にくわえて、子会社・グループ会社情報の管理もできる組織全体管理機能が備わっています。
また、評価機能では目標設定から評価調整までの業務の効率化が可能であり、蓄積した人事データは2次元による表形式での分析ができる点にも注目です。
提供元 | 株式会社アクティブアンドカンパニー |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 220円/月〜(要問い合わせ) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
10.ジンジャー(jinjer)人事労務
ジンジャー人事労務は、組織の生産性向上をサポートするタレントマネジメントシステムです。人事業務だけではなく、労務業務まで効率化できる機能が備わっています。
ほかにも、従業員データベースに集約した情報を元にした人員配置や育成計画、モチベーション管理が可能です。また、他のジンジャーシリーズとも連携すれば、バックオフィス業務全体の効率化を実現できることもメリットの一つでしょう。
提供元 | jinjer株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ ※従業員データベースは無料で利用可能 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
11.TUNAG(ツナグ)
TUNAGは、自社に必要な施策を楽にカスタマイズできるタレントマネジメントシステムです。サンクスカードや社内ポイント、表彰などにより社員どうしのコミュニケーションを円滑にできます。
さらに、エンゲージメント診断による社員のエンゲージメント状態のチェックや、ワークフローの作成も可能で、承認作業や業務報告をスムーズにできます。
提供元 | 株式会社スタメン |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 導入企業500社以上(※2023年3月時点) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
12.人事評価ナビゲーター
人事評価ナビゲーターは、クラウドで使えるタレントマネジメントシステムです。人事コンサルを通じて得たノウハウや知見を生かし、人材マネジメントを効果的におこなえる機能を備えています。
シンプルで扱いやすい設計なので、システムの運用が初めての会社でも導入しやすいのがメリットです。また、お客さまサポートセンターを設置しており、トラブルの解消や顧客情報管理までおこなっているので、安心して導入できるでしょう。
提供元 | 株式会社日本経営 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 5,500円(税込)/月〜(※要問い合わせ) |
導入実績 | 導入件数260社(※2022年12月現在) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
13.RECOG
RECOGは、メンバーどうしのコミュニケーションを活性化させられるタレントマネジメントシステムです。レター機能でお互いに感謝を伝えたり、褒めたりすることで従業員のモチベーションアップにつながるでしょう。
また、外部のチャットツールや人事管理システムなどとも連携でき、人事業務の効率化が可能です。サポート体制も充実しているので安心して利用できる点もメリットになります。
提供元 | 株式会社シンクスマイル |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 利用社数1,500以上(※2023年3月時点) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
14.CYDAS PEOPLE
CYDAS PEOPLEは、人材データを自動で集約できるタレントマネジメントシステムです。人材の基本情報だけではなく、日々変化するキャリアプランや評価、価値観などの情報もストックできます。
MBO・コンピテンシー評価や360度評価など、さまざまな評価制度に対応可能なうえ、ドラッグアンドドロップで簡単に操作できる人材シミュレーション機能も備わっている点にも注目です。
提供元 | 株式会社サイダス |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
15.ベネワン・プラットフォーム
ベネワン・プラットフォームは、人事・健康データを一元管理できるタレントマネジメントシステムです。勤怠・業績評価・勤務実績などの情報から、健診結果・ストレスチェックなど、ヘルスケアに関するデータを管理できます。
同サービスは、シンプルで直感的に使える操作性の高さも魅力であり、従業員サーベイと連携してエンゲージメントや離職への感度を把握することも可能です。
提供元 | 株式会社ベネフィット・ワン |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
タレントマネジメントシステムを導入するメリット
タレントマネジメントシステムを導入するメリットについて解説します。タレントマネジメントシステムを導入すると、具体的にどのようなメリットがあるのかをしっかりと確認しておきましょう。
戦略的に人材育成ができる
タレントマネジメントシステムを導入することで、戦略的な人材育成ができます。従業員の基本情報だけではなく、スキル・能力・評価・価値観などのデータを一元管理できるため、1人ひとりに合った育成計画が立てられます。
従業員のモチベーションが向上する
タレントマネジメントシステムでは、従業員のモチベーション管理もおこなえます。従業員の残業状況や、過去の離職者の行動をデータとして蓄積でき、従業員サーベイなどによってモチベーションの可視化が可能です。このことから、モチベーションが低下している従業員を早期に発見できるでしょう。
また、コンピテンシーなどにより、従業員に対する評価基準が明確になるため、目標設定がしやすくなるのもメリットです。明確な目標を持って業務に取り組めるので、従業員のモチベーションアップにつながります。
適切な人材配置が可能になる
タレントマネジメントシステムに蓄積された従業員データを活用すれば、1人ひとりの能力やスキルに応じた適切な人材配置ができます。ほかにも、人材配置のシミュレーションもおこなえるので、戦略的な人材管理が可能となるでしょう。
タレントマネジメントシステムを導入するデメリット
タレントマネジメントシステムを導入するデメリットについて解説します。タレントマネジメントシステムの導入にはメリットがある一方で、デメリットもあるため、どちらも把握したうえで導入を比較検討しましょう。
人数が増える分のコストがかかる
人数が増える分のコストがかかるといった点がデメリットです。多くのタレントマネジメントシステムは、使用する人数によって利用料金が変動する従量課金制をとっており、従業員が増えるとその分利用料も増加してしまいます。
したがって、導入する際は従業員が増加しても費用対効果が大きく下がらないシステムを選ぶようにしましょう。
人事・評価制度を見直す必要がある
従来の人材マネジメントをおこなっている会社がタレントマネジメントシステムを導入する場合、自社の人事・評価制度から見直す必要があります。新たな評価基準や人材育成方法を設定しなければならず、大々的な改革となるため、計画的に進めるようにしましょう。
従業員が使いこなせない可能性がある
システムを初めて導入する会社などでは、従業員がタレントマネジメントシステムをうまく使いこなせない可能性もあります。導入しても運用が定着しなければ効果は出ないため、操作性の高いシステムや導入・運用サポートが充実した製品を選ぶことが大切です。
また、タレントマネジメントシステムのサービスによっては、無料トライアル期間を設けているところもあるので、導入前に試してみることもおすすめです。
おすすめのタレントマネジメントシステムの導入を検討しよう
タレントマネジメントシステムを活用すれば人材マネジメントを効率的におこなえて、従業員のデータを一元管理できるため、戦略的な人材配置が可能です。
また、タレントマネジメントシステムは製品によってさまざまな特徴があり、メリットやデメリットも存在します。そのため、今回紹介したシステムを参考に、自社に合ったタレントマネジメントシステムを導入しましょう。
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