セールスイネーブルメントツールおすすめ13選比較|メリットや選定のポイント
ビジネスで成果を上げるために行う取り組みを、セールスイネーブルメントと呼びます。効率よく取り組みを実施するために、専用ツールを用いる企業も少なくありません。今回は、おすすめのセールスイネーブルメントツールを比較して紹介していきます。導入するメリットや選定時のポイントも紹介するので、導入時に役立ててください。
目次
セールスイネーブルメントとは?
セールスイネーブルメントとは、営業組織の強化や効率化を図るための仕組みを作ることです。これまで経験と勘に頼っていた部分も数値化することで、営業活動を最適化して業績向上を目指すことを目的としています。
セールスイネーブルメントに注目が集まる理由
これまでの営業活動は、営業担当者に属人化していた部分がありました。営業活動を支援するITツールは活用されていたものの、最終的な営業の詰めとなる顧客獲得の部分は、営業担当者の力量頼みとなっていたのです。
セールスイネーブルメントは、営業に必要な施策を組織全体で設計し、PDCAを回すことで営業力の強化を図ります。これまで経験と勘に頼っていた部分も数値化することで、取り組みごとのパフォーマンスも可視化され、最適化された営業活動を行うことが可能です。
最近では、ITを用いたマーケティング活動が活発になってきています。そのため、さまざまな資料やツールを人の手だけで管理することが難しくなっているというのも、セールスイネーブルメントに注目が集まる理由のひとつといえるでしょう。
おすすめのセールスイネーブルメントツール13選を比較
ここからは、おすすめのセールスイネーブルメントツールを紹介します。
1.SPOKES
パワーポイントファイルを動画に高速変換できる、セールスイネーブルメントツールです。
録音・撮影をせずに音声付きの動画が作れ、視聴者の反応に合わせてリアルタイムに動画を修正できます。また、目次設定やページが変化するストーリー分岐などの機能もあり、視聴者が能動的に動画を視聴できる工夫がされている点も魅力です。
提供元 | 株式会社Bloom Act |
初期費用 | 11万円(税込) |
料金プラン | ミニマム:26,400円(税込)/月 エントリー:52,800円(税込)/月 ライト:94,600円(税込)/月 スタンダード:17万3800円(税込)/月 バリュー:32万4500円(税込)/月 |
機能・特徴 | 基本機能(テロップ設定・ 外部リンク機能他)、インタラクティブ機能(アンケート・クイズ他)、管理者機能 |
URL | 公式サイト |
2.Bigtincan Hub
必要な電子ドキュメントに、いつでも、どこでもアクセスできる整理整頓ツールです。大量にある資料を3階層のフォルダで整理できます。
直感的で洗練されたデザインが特徴で、操作性に優れています。 iPad・タブレットを活用した「魅せる」コンテンツ配信プラットフォームとして、営業現場で活躍するでしょう。
提供元 | 株式会社テラ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | Standard:2,200円(税込)/月 Enterprise:3,300円(税込)/月 ※最小契約単位:10ID |
機能・特徴 | 最新資料を瞬時に一斉配信、充実したコンテンツ解析、マルチデバイス対応 |
URL | 公式サイト |
3.Copper
Google Workspaceを使用する企業向けに構築されたCRMプラットフォームです。CRMプラットフォームをGoogle Workspaceと簡単に統合できるのが特徴です。
多くの人が使い慣れているGmailやGoogleカレンダーなどを利用できるため、顧客とのミーティングの準備などもスムーズに行えます。
提供元 | Copper CRM, Inc. |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | Basic:$23/月(年払い) Professional:$59/月(年払い) Professional :$99/月(年払い) |
導入企業数 | 30,000社以上 |
機能・特徴 | パイプラインビュー、シンプルなワークフロー、すでに使用しているアプリやツールに簡単に接続可能 |
URL | 公式サイト |
4.nocoセールス
集客・接客・商談までを完結できるセールスイネーブルメントツールです。資料をオンライン化して顧客にURLを送信すると、いつでも資料を閲覧できます。
また、閲覧状況をトラッキングできるため、顧客の興味関心を把握することも可能です。効率的に営業活動したい場合におすすめのツールといえるでしょう。
提供元 | noco株式会社 |
初期費用 | 無料:0円 エントリー:0円 スタンダード 16万5,000円(税込) アドバンス:要問い合わせ |
料金プラン | 無料:0円 エントリー:16,500円(税込)/月 スタンダード:33,000円(税込)/月 アドバンス:要問い合わせ ※契約期間:1年間(有料プランのみ) |
機能・特徴 | 資料トラッキング、チャット接客、営業自動化 |
URL | 公式サイト |
5.Handbook
営業活動によるデータの取得・可視化が行えるモバイル端末向けのコンテンツ管理システムです。資料・マニュアル・画像・動画などをクラウドで集中管理し、タブレットやスマホで活用できます。
顧客からのフィードバックも収集・分析ができるため、双方向の情報のやり取りが実現するツールです。営業活動のほか、会議やテレワークでの情報共有にも利用されています。
提供元 | アステリア株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 月額 ■Standard
■Premium+
■Enterprise+:44万円(税込)/月 年額 ■Standard
■Premium+
■Enterprise+:440万円(税込)/年 |
導入企業数 | 1,600件以上 |
機能・特徴 | 豊富な管理機能、使いやすいUI、マルチデバイス対応、高セキュリティ、その場でコンテンツを渡せる、現場情報を手軽に取得・分析 |
URL | 公式サイト |
6.amptalk
営業中のメモが不要になるセールスイネーブルメントツールです。毎日の電話や商談を、自動で書き起こしてくれるため、日々の活動記入作業も必要ありません。
AIの解析により、録画を視聴しなくてもトークを比較でき、セールストークの改善につなげられます。
提供元 | amptalk株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 電話もウェブ商談も解析、録画録音を全て自動書き起こし、商談後自動Salesforce出力、話されたトピックを自動で解析、豊富なレポートでメンバー比較、コメントでコミュニケーション、豊富なSlack通知設定 |
URL | 公式サイト |
7.UKABU
営業準備を効率化できる、AIを搭載した営業トーク支援ツールです。
顧客ごとに商談スクリプトを自動アレンジしたり、顧客情報と営業目的にあわせてヒアリングすべき項目が自動表示されます。営業の準備にかかる時間や育成コストを削減したい場合におすすめのツールです。
提供元 | 株式会社UKABU |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 顧客情報カルテ、ヒアリングシート、営業スクリプト、FAQ検索、SFA/CRM連携、WEB商談モード、利用分析 |
URL | 公式サイト |
8.Enablement App
営業のあるべき人材モデルを明確化し、新たな営業アプローチを確立するセールスイネーブルメントツールです。迅速に、新入社員に「成果創出に必要な営業の型」を教え込みつつ、営業組織や人材の持続的な成長を促して、営業の生産性をアップさせます。
提供元 | 株式会社アールスクエア・アンド・カンパニー |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | ライセンス料金:6,600円(税込)/月/1ユーザ |
機能・特徴 | スキルマップ、アセスメント、トレーニング/コンテンツ、コーチング、ダッシュボード |
URL | 公式サイト |
9.ACES Meet
IP電話とオンライン商談を文字起こし・自動要約・解析するAIツールです。営業チーム内の情報共有を促進させ、これまで属人化しがちだった営業ノウハウの浸透を実現します。
提供元 | 株式会社ACES |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 議事録の作成、一元管理、商談分析 |
URL | 公式サイト |
10.SENLEN
営業活動が24時間365日行える、マーケティング営業DXツールです。動画・資料・メッセージを利用した自動営業が可能になります。
購買意欲の高いユーザーだけが商談に進む仕組みを作れるため、営業活動の最適化・効率化を実現できるでしょう。
提供元 | 株式会社CI |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | ライト:21,780円(税込)/月 ベーシック:32,780円(税込)/月 プロ:43,780円(税込)/月 |
機能・特徴 | 営業の属人化を解消、動画活用で見込み客を「顧客」に育成、システムが自分の代わりに営業 |
URL | 公式サイト |
11.GroupFile
法人向けの資料共有サービスです。PDFやPowerPointなどのOfficeファイルをブラウザ上で埋め込み再生できます。また、 動画や複数の資料をまとめた資料配布ページの作成も可能です。
あらゆる資料をシンプルに共有できるため、営業先でも迅速にアクセスできるようになります。
提供元 | 株式会社アプルーシッド |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | ブラウザ上でPDFが読める、アカウント数無制限、資料配布ページの作成、動画も限定共有、大容量ファイルも添付 |
URL | 公式サイト |
12.プロセルトラクション
BtoB新規事業に特化したセールス&マーケティング支援を行う、セールスイネーブルメントツールです。
戦略・戦術設計から実行までワンストップで支援します。また、顧客のニーズの見極めやそれをもとにした改善提案など、プロダクト改善につなげられる点も魅力です。
提供元 | 株式会社プロセルトラクション |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 独自のノウハウとデータを活用した戦略・戦術設計、事業特性・課題に対応したソリューション提供、プロフェッショナル集団による実行体制 |
URL | 公式サイト |
13.リフレクトル
営業育成をDXする、セールスイネーブルメントツールです。営業商談の品質改善に動画を活用して、営業力強化をサポートします。
インプット・アウトプット・フィードバックに焦点を当てた「クラウド・トレーニング」により、新人の早期戦力化を実現することが可能です。
提供元 | Co-Growth株式会社 |
初期費用 | 33万円(カスタマーサクセスパッケージ) |
料金プラン | シンプルプラン:33,000円(税込)~/月/10ID ベーシックプラン:25万3,000円(税込)~/月10ID ※ID発行数により料金変動 |
機能・特徴 | 営業商談力に動画で焦点を当て営業力を強化、アウトプットを動画で捉える最適な形を追求、キーポイントをおさえたフィードバックで成約率アップ、育成を見える化し体系的に進める |
URL | 公式サイト |
セールスイネーブルメントツールの選定ポイント
セールスイネーブルメントツールの主な選定ポイントは、次の3点です。
- 自社の目的や相性を基準に選ぶ
- トータルコストを基準に選ぶ
- 他システムとの連携機能を基準に選ぶ
それぞれについて説明します。
自社の目的や相性を基準に選ぶ
セールスイネーブルメントツールにはさまざまな種類があるため、自社の目的に合っているかを確認しなければなりません。
たとえば、営業活動の効率化や強化を目的とするのか、営業活動の見える化や把握を目的とするのかによっても、ふさわしいツールは異なります。
また、自社とツールの相性も重要です。セールスイネーブルメントツールには、それぞれ、相性の良い業種・職種があります。自社との相性を確認するには、ツールの導入実績を参考にするとよいでしょう。自社と似た企業に導入されていれば、ツールとの相性が良い可能性が高いと考えられます。
トータルコストを基準に選ぶ
セールスイネーブルメントツールの導入によって営業活動が効率化される一方で、導入コストや運用コストが発生することを理解しておきましょう。
すでにCRMなどが導入済みである場合には、システムを乗り換えるかどうかによっても、コストは大きく異なります。また、ツール自体にかかる費用だけではなく、従業員がツールを使いこなせるまでの教育コストも必要です。
導入・運用・教育などのトータルコストを基準とするのも、セールスイネーブルメントツールを選ぶ方法のひとつといえるでしょう。
他システムとの連携機能を基準に選ぶ
すでに社内で利用している他のシステムとの連携機能があるかどうかも、セールスイネーブルメントツールを選ぶポイントになります。
オンラインでチャットやミーティングを行うツールと連携できれば、商談後のやり取りがスムーズに進められるでしょう。
また、CRMなどと連携できれば、営業活動に関する情報を一元管理して、データ分析が行えます。
セールスイネーブルメントツールを導入するメリット
セールスイネーブルメントツールを導入することで得られるメリットを3つ紹介します。
業務の可視化によりノウハウを共有できる
これまで営業担当者に属人化していた営業活動が可視化されることによって、ノウハウが蓄積され、共有できるようになります。
セールストークや顧客へのアプローチ方法、提供資料の内容などが営業チームで共有されることで、営業力の強化が期待できるでしょう。
アプローチの選択肢が増え顧客獲得率が上がる
セールスイネーブルメントツールを導入すると、オンライン主体での営業活動が活発化します。そのため、顧客を直接訪問する必要がなくなり、顧客の都合に合わせて、柔軟なアプローチができるようになることがメリットです。
資料もオンラインでリアルタイムに提示できるため、アプローチの選択肢が増え、顧客獲得率の向上が期待できます。
勤務体系の変更に対応しやすい
セールスイネーブルメントツールによって、営業活動に関する情報がクラウド上で一元管理できるようになります。そのため、従業員はどこにいても、営業活動に携われるようになるでしょう。
テレワークや遠方での営業活動後など、場所を問わずデータ入力等の後処理ができるのは大きなメリットです。移動時間も不要になり、業務効率化にもつながります。
セールスイネーブルメントツールの導入によるデメリット
さまざまなメリットがあるセールスイネーブルメントツールですが、導入の際に注意したいポイントが2つあります。ここでは、セールスイネーブルメントツールの導入時に考えられるデメリットを見ていきましょう。
運用定着や導入成果まで時間がかかる
セールスイネーブルメントツールを導入すると、どうしても業務フローが大きく変化してしまいます。そのため、安定的に運用できるようになるには時間がかかるでしょう。従業員に対する研修や教育を行い、新しい業務手順を浸透させる必要があります。
また、ツールを導入した成果が現れるまでにも時間が必要です。施策の効果を検証・分析し、PDCAサイクルを回していかなければなりません。正確な分析のためには、ある程度の営業データの蓄積が必要となるため、中長期的に取り組む姿勢が求められます。
セールスイネーブルメント導入の成功事例
ここでは、セールスイネーブルメント導入の成功事例を紹介します。導入を検討する際は、ぜひ参考にしてください。
株式会社セレブリックス
株式会社セレブリックスは、営業支援という無形サービスを提供している企業です。そのため、営業担当者の熟練度によって、提案内容の深みや品質が変わってしまう可能性がありました。その差をなくすために、セールスイネーブルメントを活用し、誰が営業しても売れる仕組みを構築しています。
その結果、営業活動が数値化され、営業担当者がデータに基づいて迷わずに判断できるようになったそうです。
東芝テック株式会社
POSシステムやデジタル複合機の製造販売などを手がける東芝テック株式会社は、以下2つの課題を抱えていました。
- オンラインでも温かみのある営業方法の実現
- 営業担当者のスキルや提案資料の統一
そこでセールスイネーブルメントツールを導入し、営業担当者が商品を紹介する動画コンテンツを制作しました。その結果、オンラインでの非対面営業であっても温かみがあり、商品のイメージを具体的に伝えられるようになったそうです。
また、動画コンテンツにより営業トークや提案資料が均一化され、スキルのバラつきを埋めることに成功しています。
トランスコスモス株式会社
デジタルマーケティングサービスなどを手がけるトランスコスモス株式会社では、サービスラインナップが多岐にわたり、提案方法も無数にあるため、営業担当者によってアプローチが異なっていました。
そこで、セールスイネーブルメントツールを導入し、売れている営業のノウハウを共有することにしたのです。
同社は、利用シーンに合わせたセールストーク術のノウハウ集を動画にして、営業研修に活用しました。その結果、営業ノウハウが共有しやすくなり、スキルアップにつながっています。今後は、ルーティン作業の多い労務系の事務担当のトレーニングにも活用していく考えです。
おすすめのセールスイネーブルメントツールを比較して実際に導入しよう
セールスイネーブルメントツールとは、営業活動の効率化や営業スキルの強化を図るためのものです。営業活動で必要な資料をクラウド上で一元管理するため、これまで経験に頼っていた営業活動のノウハウが蓄積され、属人化することなく共有できるようになります。
導入する際は、自社の課題や目的に合ったツールを選ぶことが大切です。本記事を参考に、自社の商品やサービスに合ったツールを選んでみてください。
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