Z世代480人に聞いた!苦手なビジネスマナー1位とは?
あなたは大丈夫?スマートなマナーを習得するために必要なこと
働くうえで必要不可欠なビジネスマナー。しかし、Z世代の多くは「マナーは重要」だと感じているものの、“正しいお作法”がわからず戸惑った経験を抱えています。正しいマナーとはどのようなものなのか、また、企業は従業員にどう教えるべきなのか。今の時代だからこそ求められるビジネスマナーについて、詳しく解説します。
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古谷治子さん
株式会社マネジメントサポートグループ
代表
社会人として仕事をするうえで欠かせないビジネスマナー。必要性はわかっているけれど、何が正しいのか曖昧なままだったり、いざ実践となるとスマートにできなかったり、誰もが一度は迷った経験があるのではないでしょうか。
そこでビズクロでは、Z世代の社会人を対象に「ビジネスマナーの意識調査」を実施。若手ビジネスパーソンが、ビジネスマナーに対してどのような考えを持っているのか、具体的にどのような疑問を抱いているのかを探りました。
本記事では、その調査結果を元に、意外と知らないビジネスマナーや困ったときのとっさの対応、そして若手の社会人に限らず、先輩社員や上司世代にも是非知ってほしい心構えについて、多くの企業でマナー研修などを行っているビジネスマナーの第一人者、株式会社マネジメントサポートグループ代表の 古谷治子さんにお話を伺います。
調査概要
- 実施日:2024/05/16
- 調査対象:国内在住の20歳から29歳までの男女
- 有効回答数:480名
- 調査機関:『ビズクロ』(運営元:株式会社kubell)
- 調査方法:セルフ型アンケートツール(サーべロイドを利用)
マナーは相手に「信頼・安心」を与えるきっかけとなるもの
——そもそもビジネスマナーとはいったいどういうものなのか、改めてご説明いただけますか。
マナーというのは礼儀や作法を表す言葉ですが、中でもビジネスマナーは、ビジネスの場において、職場の人間関係を円滑にし、仕事をスムーズにすすめるために必要なものです。人間と人間が何かを一緒に行うときには、信頼や安心が求められます。この人だったら仕事を任せて大丈夫、この人なら職場のみんなとうまくやれる、ビジネスマナーはそんな気持ちを相手に与える行動ですね。
社会全体で決められた法律や、組織で定めた明確な規則の場合は、守らないと罰則やペナルティが科せられますが、マナーの場合は、別にそれをしなかったからといって罰則を受けるわけではありません。当然強制力はありませんし、時代や国の文化などの状況によって内容も異なってきます。
——ビジネスマナーは、仕事や職場において具体的にどのような影響を与えるものなのでしょうか。
ビジネスへの影響としては、二つの側面があると思います。
一つは、職場の人間関係やコミュニケーションへの影響です。同僚から「おはようございます」と言われても挨拶を返さなかったり、上司や先輩に失礼な態度をとったりする人は、良好な人間関係を築くことが難しくなるはずです。マナー違反を繰り返す人は、周囲からこの人と一緒に働きたくないな、いやだなと思われてしまいます。
二つ目は、お客様など社外への影響です。外部の方からかかってきた電話の応対ができていない、清潔感がない乱れた服装でお客様をお迎えする、これらはお客様の満足度低下、さらにはその人個人だけではなく会社としての評価を下げることにもつながりかねません。
逆に、しっかり挨拶ができて、気持ちのいい対応ができる会社に対しては、皆さん、良いイメージを持つと思います。教育が行きとどいているな、流石だな、という好印象が、より多くのお客様を引き寄せ、信頼感や安心感を与えられることから、新たなビジネスチャンスにつながる可能性も生むのではないでしょうか。
Z世代の半数以上が、「ビジネスマナーに戸惑った」と回答
20歳から29歳のビジネスパーソンを対象にした「ビジネスマナーの意識調査」では、約8割の人が「ビジネスマナーは重要」と回答。同じく8割が「相手に対してもマナーを求める」という結果に。
しかし、マナーは重要だとする一方で、いざ実践となると53.8%が「戸惑った」あるいは「難しいと感じた」経験があると答えています。では、具体的にどのようなビジネスマナーに戸惑ったのか。難しいと感じるビジネスマナー、第3位の「電話応対」・第2位の「挨拶」を上回った、第1位とは?
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