約8割が上司ガチャ「ハズレ」を経験
当たり上司の条件は公平さとコミュニケーション能力
仕事をスムーズに進めるうえで、職場の人間関係は重要な役割を果たします。特に上司との関係性は、モチベーションやパフォーマンスにも直結するといえるでしょう。
上司ガチャ、親ガチャ、子ガチャなど、近年見聞きするようになった「⚪︎⚪︎ガチャ」という言葉は、カプセル入り玩具を販売するガチャガチャと呼ばれる自販機の「何が出てくるかは自分で選べない」状況を、由来としています。
今回はアクシス株式会社が実施した上司ガチャに関する意識調査を基に、理想となる上司像について迫ります。
アンケート対象の88%が上司ガチャを認識
今回の調査結果では、「知っている」と答えた回答者は79%、「聞いたことはあるが、意味は分からない」と答えた回答者は9%となり、約9割近くが「上司ガチャ」という言葉を認知しているという結果となりました。
[引用:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]
上司ガチャの存在を感じている労働者は91%
続いて、上司ガチャについて、実際に存在すると感じている回答者は91%に及びます。
このことから大半の労働者は、上司の当たり・ハズレはガチャのように運次第であると捉えていることが伺えます。
[引用:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]
上司ガチャのハズレ経験者は81%
大半が上司ガチャの存在を認識しているなか、さらにアンケート対象の81%が「上司ガチャに外れたことがある」と回答しました。
今回の調査回答者300名のうち231名が30代・40代であるため、全体の7割近い回答者は、ある程度の就業経験を持っていることが予想されます。
一定期間以上の就業経験を持つ労働者は、上司ガチャのハズレを経験している可能性も高いといえ、その分ハズレ経験者の割合も高くなっていると推察できます。
[引用:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]
過去の上司の総合評価、62%が当たりと回答
その一方でこれまでの上司に対する総合評価としては、62%の回答者が「当たり」だと回答しています。
とはいえ「比較的当たりだと思う」は51%と過半数を占めるものの、「当たりだと思う」は11%に留まり、「ハズレだと思う(12%)」や「少しハズレだと思う(26%)」より下回っている点は注目すべきでしょう。
[引用:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]
当たり上司の特徴はコミュニケーション能力と公平さ
また、どの点を当たりだと感じているかという質問に対しては、「コミュニケーション能力」が23%とトップとなっています。
次いで「公平さ・公正さ(20%)」と「指導力の良さ(18%)」が続く結果となりました。
他にも「チームのモチベーションを高める能力(15%)」や「ストレスケアや部下のメンタルサポート(7%)」なども挙がっており、フォロワー的な能力が「当たり上司」の条件になっていることが伺えます。
[引用:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]
モチベーションを下げる上司はハズレ判定
一方でハズレ上司の特徴としてトップに挙がったのは、「モチベーションを下げる行動(24%)」です。
また「不公平・不公正(15%)」や「指導力が不足している(14%)」、「コミュニケーションが不十分(13%)」などの声も多く挙げられています。
[引用:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]
公平・公正さを持ち、意見を聞く上司が理想
理想の上司の特徴の質問に対しては、64%の回答者が「公平・公正である」と答えています。
上司の個人的な感情や意見ではなく、公平かつ公正な判断や評価を下せる上司は、大半の労働者にとって理想的であることが伺えます。
また「部下の意見を聞く(57%)」や「高いコミュニケーション能力(56%)」なども挙がっており、部下と良好な関係を築くことを重視する上司が、部下が望む上司の理想像であることが示唆されているのです。
[引用:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]
上司ガチャにハズレたと思われないためにすべきこと
今回の調査では、指導力などといった従来のリーダー的な特徴だけでなく、部下の意見を聞くなどのフォロワー的な特徴についても、望まれる上司の条件であることが示されています。
そのため企業はコミュニケーション能力や公平さなどを兼ね備え、部下の成長をサポートする「フォロワーとしての一面を持ったリーダー」を養成する必要があります。
部下を多少強引にでも引っ張っていく従来の上司像からの脱却こそ、上司ガチャに外れたと思われないためにすべきことなのかもしれません。
[参考:アクシス株式会社 「8割の人が上司ガチャでハズレを経験/日本国内の上司ガチャに関する意識調査 」PR TIMES(2024/10/4)掲載]