【2024年最新】おすすめ勤怠管理システム15選を比較!失敗しない選び方も解説!
テレワークの普及を受け、勤怠管理システムの導入を検討する企業が増えています。多種多様にある勤怠管理システムの中で、自社にあったシステムを選ぶことがとても重要です。本記事では、定番のおすすめシステムから無料で使えるものまで徹底比較して紹介していきます。
目次
勤怠管理システムとは?
勤怠管理システムとは、出退勤時刻・労働時間・有給休暇の取得状況など、従業員の勤怠データを管理するシステムです。スマートフォンやタブレット、ノートPCから出退勤時刻を打刻できるため、テレワークにもスムーズに対応できます。
従業員一人ひとりに配布したモバイル端末などから打刻するため、不正の防止にも役立つでしょう。また、時間外労働・深夜労働・休日労働の時間数は、勤怠管理システムが集計〜反映まで行います。
工数の掛かる業務をシステムへ一任できることで、人事担当者は他の業務にリソースを割けます。システムには常にリアルタイムの勤怠データが反映されるため、人事担当者は管理職と勤怠データに関するやりとりを重ねる必要はありません。
仮に残業過多に陥っている従業員がいた場合はアラートを発し、過重労働や健康状態の悪化を未然に防げます。
勤怠管理システムに搭載されている機能
勤怠管理システムには、不正打刻防止や業務効率化など、アナログ管理で生じていた課題解決が求められています。勤怠管理システムに搭載されている主な機能を以下の表にまとめました。
表:勤怠管理システムの主な機能
打刻機能 |
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申請・承認 |
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シフト管理 |
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集計機能 |
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休暇管理 |
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他システムとの連携 |
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勤務形態 |
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働き方改革関連法への対応 |
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勤怠管理システムに搭載されている機能の中でも、以下4つの機能は特に重要です。
- 打刻機能
- 申請機能
- シフト機能
- 各種労働時間の集計機能
これらの機能が自社の求めている水準に達していない場合、ミスマッチになる可能性が高まります。そのため、選定作業を進めるうえでは、この4つの機能を重点的に確認しましょう。
以下、4つの機能について特徴やメリットなどを解説していきます。
(1)打刻機能
出退勤時刻を打刻する機能です。打刻機能が豊富に搭載されているほど、不正打刻防止や働き方の柔軟性向上につながります。
たとえば、Webブラウザ・アプリ・GPSなど、スマートフォン上から出退勤時刻を簡単に入力できると、打刻漏れの発生も少なくなります。直行直帰や出張が多い職種に就く従業員も外出先からスムーズに打刻できるでしょう。
また、顔認証や静脈認証などの生体認証はデータの改ざんが難しい点が特徴です。生体認証機能を搭載しているシステムを選ぶと、不正打刻やなりすましの発生を防げます。
(2)申請機能
残業や有給休暇の申請など、各種申請業務を勤怠管理システム上で行える機能です。申請〜承認までシステム上で完結する体制が整うと、業務効率を改善できます。外出先からでも申請が行えるため、隙間時間を有効に活用できます。
申請に対してワンクリックで承認が済むため、承認者にも大きな負担は掛かりません。紙書類で回覧する必要も無くなり、コスト削減にもつながります。
▷勤怠管理システムで複雑な有給管理を簡単に!メリットやおすすめも紹介!
(3)シフト機能
勤務パターンの設定やシフト作成が行える機能です。フレックスタイム制や変形労働時間制など、通常と異なる勤務形態を採用している場合でも、労働時間を正確に集計できます。
毎月のスケジュールパターン・休日数・労働時間を設定しておけば、設定した基準に応じて勤怠管理システムが自動で勤怠データを集計する仕組みです。また、シフト制を採用している職場の場合、シフト作成に関する工数を大幅に削減できます。
シフト作成〜公開まで勤怠管理システムに一任できるため、担当者が作業を行う必要はありません。従業員同士でシフトを閲覧できる状態にしておけば、勤務日の交換もスムーズに進められます。
▷フレックスタイム制における正しい勤怠管理とは?重要性や注意点も解説
(4)各種労働時間の集計機能
労働時間・残業時間・休日労働の時間数など、労働の種類に応じて時間数を正確に記録する機能です。個々の従業員の勤怠データを自動集計するため、システム上には常にリアルタイムのデータが反映されます。
打刻漏れや記載ミスがあったとしても、システム上ですぐに修正可能です。正確な勤怠データの集計によって、給与の支払い漏れや計算ミスを避けられます。
勤怠管理システムの選び方や比較ポイント
勤怠管理システムを選ぶ上で重要なポイントは以下の5点です。
- 打刻方法が自社に合っているか
- 既存のシステムとの連携が可能か
- 従業員が使いやすいか
- 事業規模に合っているプランかどうか
- 導入後のサポート体制はどうか
(1)打刻方法が自社に合っているか
勤怠管理システムを選択する上でのポイントの一つは、自社の就業形態に応じた打刻方法を搭載しているかどうかです。
たとえば、自社で在宅勤務を導入していたとしましょう。この場合、モバイル端末での入力・GPS・チャットなど、スマートフォンやノートPCからの打刻に対応している必要があります。顔認証などの生体認証での打刻にも対応していると、利便性と安全性をより高められるでしょう。
打刻方法の選択肢が多ければ、自社の就業形態に合った出退勤時刻を記録できる可能性が高まります。
(2)既存のシステムとの連携が可能か
他のシステムとの連携が望めるかも重要なポイントです。勤怠管理システムは単体使用よりも、複数のシステムと連動した方が多くの業務を効率化できます。
たとえば、給与計算システムと連動できると、所得税・雇用保険料・社会保険料など、工数の掛かる計算業務を自動化できます。税率や保険料率が改定されても自動アップデートされるため、計算ミスやコンプライアンス違反が起きるリスクが軽減されます。
また、労務管理システムと連携している場合、入退社の手続きや雇用契約書の作成など、煩雑な作業を効率化できます。
連携性に優れた勤怠管理システムを導入し、バックオフィス業務全般の効率化とペーパーレス促進を図りましょう。
▷勤怠管理と給与計算のシステム連携によるメリットとは?選び方も解説
(3)従業員が使いやすいか
ユーザビリティに優れたシステムかどうかといった点も重要なポイントです。従業員が利用しにくい勤怠管理システムを選んだ場合、かえって業務効率が悪化します。ミスマッチが発生すると、投資に見合った費用対効果が得られません。
自社に合った勤怠管理システムを導入するためにも、無料トライアルを積極的に活用しましょう。無料トライアルは2週間〜1ヶ月間、無料で勤怠管理システムを利用でき、コストを掛けずに操作性や機能性を確認できます。
仮に自社と相性が合わなかったとしても、導入コストが掛かっていないため自社へのダメージを最小限に抑えられます。
(4)事業規模に合っているプランかどうか
自社の従業員数に合った料金プランを展開しているベンダーを選択しましょう。中小企業や大企業など、ベンダーによって得意とする企業規模は異なります。料金プランにはユーザー数が細かく設定されているため、選定作業時に確認しましょう。
コストパフォーマンスに優れたシステムを選ぶために欠かせない作業です。
▷【最新】無料で使える勤怠管理システム15選!完全無料やトライアル付きなど
(5)導入後のサポート体制はどうか
手厚いサポートが望めるベンダーを選びましょう。特に初めて勤怠管理システムを使う場合、システムに慣れるまで疑問点やトラブルが少なからず発生するでしょう。
丁寧なサポートを受けられれば、安心感が持てます。問い合わせ方法の充実度や24時間体制の有無など、素早くコミュニケーションが取れるかを確認しましょう。
【定番人気】おすすめの勤怠管理システム5選
ユーザーから根強い人気を誇るクラウド型勤怠管理システムを5つ紹介します。
- ジョブカン勤怠管理
- タッチオンタイム
- KING OF TIME
- ジンジャー勤怠
- マネーフォワードクラウド勤怠
(1)ジョブカン勤怠管理
ジョブカン勤怠管理は、株式会社Donutsが提供するクラウド型勤怠管理システムです。ジョブカン勤怠管理の特徴は、汎用性の高さです。GPS・チャット・生体認証など、多彩な打刻方法を搭載しており、自社の勤務体系に応じて打刻方法を選択できます。
フレックスタイム制・変形労働時間制・裁量労働制など、様々な勤務体系に対応できます。また、医療機関に特化した機能を搭載している点もジョブカン勤怠管理の特徴です。
複数回の休憩や5分単位でのシフト管理など、複雑なシフトパターンを採用していても、労働時間を正確に管理できます。シフトの作成〜公開までシステムへ一任できるため、担当者が作業を行う必要はありません。
さらに、給与計算・労務管理・採用管理など、ジョブカンシリーズと連携すると、バックオフィス業務全般を効率化できます。
提供元 | 株式会社Donuts |
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特徴 |
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利用可能人数 | 従業員数:10人~500人 ※大規模企業(500名目安)は要問合せ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 220円~(税込) |
最低利用人数 | 1人(月額費用が2000円を下回る場合は税込2,200円かかる) |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(2)タッチオンタイム
タッチオンタイムは、株式会社デジジャパンが提供するクラウド型勤怠管理システムです。ユーザーからの評価が高く、リピート率は99.7%を誇り、導入企業数は43,000社(2020年10月現在)を突破しました。タッチオンタイムは、予算に制限がある企業でも使いやすい点が特徴です。
最低利用人数は1人からで、月額330円(税込)から利用できます。最低利用期間は設定されていません。機能の制限もなく、出退勤打刻・勤怠データ集計・シフト管理など、搭載している機能を自由に使えます。
提供元 | 株式会社デジジャパン |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 月額330円(税込)~ |
最低利用人数 | 1人~(人数制限なし) |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(3)KING OF TIME
KING OF TIMEは、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型勤怠管理システムです。KING OF TIMEの特徴は、ユーザビリティに優れている点です。
ICカード・生体認証・ジオフェンシングなど、多彩な打刻方法を搭載しており、自社の就業形態に応じて打刻方法を選択できます。フレックスタイム制・変形労働時間制・在宅勤務などにも対応しており、働き方の柔軟性を高められます。
また、セキュリティ対策が充実している点も魅力の一つです。ブルートフォースアタックやSQLインジェクション対策などを講じており、第三者からの不正アクセスを防げます。
仮にサイバー攻撃を受けたとしても、複数のデータセンターでバックアップデータを保存しており、データを失うリスクが軽減できます。ベンダーがショールームを用意しており、システムの機能性やセキュリティレベルの高さを体感できます。
提供元 | 株式会社ヒューマンテクノロジーズ |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 330円(税込) |
最低利用人数 | 1人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(4)ジンジャー勤怠
ジンジャー勤怠は、jinjer株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。ジンジャー勤怠の特徴は、バックオフィス業務全般の効率化が望める点です。
ジンジャーシリーズを活用すると、労務管理や給与計算など、工数の掛かる業務をシステムへ任せられます。法改正に応じた自動アップデートにも対応しているので、現場での大きな混乱も発生しないでしょう。
また、操作画面は情報を整理したシンプルな設計となっており、操作性に優れています。
提供元 | jinjer株式会社 |
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特徴 |
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利用可能人数 | 10人~ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 月額440円(税込) |
最低利用人数 | 10人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(5)マネーフォワードクラウド勤怠
マネーフォワードクラウド勤怠は、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型勤怠管理システムです。残業時間の集計や有給休暇の自動付与など、働き方改革関連法に対応した機能が多数搭載されています。
また、マネーフォワードシリーズを併せて利用すると、人事・労務・給与計算など、多くの業務を効率的に進められます。
提供元 | 株式会社マネーフォワード |
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特徴 |
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利用可能人数 | 従業員数:1人~51人以上 |
対応できる勤務体系 |
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料金プラン | ■スモールビジネス
※ユーザーは3名まで ■ビジネス
利用ユーザー6名以降:月額330円(税込)/ユーザー 従業員数51名以上の場合は、別途見積もり |
最低導入数 | 1人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
テレワーク推進におすすめの勤怠管理システム5選
テレワークに関連する機能を搭載した勤怠管理システムを5つ紹介します。
- AKASHI
- 人事労務freee
- F-Chair+
- MITERAS勤怠
- 楽楽勤怠
(1)AKASHI
AKASHIは、ソニービズネットワークス株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。テレワーク機能が搭載されており、自宅やサテライトオフィスで働く従業員の勤怠状況を一目で把握できます。
また、テレワークの課題の一つである生産性低下を防ぐ機能を搭載している点も、AKASHIの特徴です。工数管理によって、各プロジェクトに掛かった工数や人件費を算出できます。従業員のパフォーマンスや無駄な業務プロセスを可視化し、業務効率改善を図れます。
月額2,000円程度から利用できるため、予算に制限のある企業でも導入しやすいでしょう。
提供元 | ソニービズネットワークス株式会社 |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~(10名分の料金が発生) |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 220円(税込)~ |
最低利用人数 | 1人 |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(2)人事労務freee
人事労務freeeは、freee株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。慣れ親しんだタイムカード形式で、労働時間・残業時間・有給休暇の取得状況を表示するため、勤怠データを正確に把握できます。
残業や有給休暇の申請はシステム上で行うため、従業員同士が何度もやりとりを重ねる必要はありません。また、同社の展開する各シリーズと連携すると、労務管理・給与計算・年末調整など、工数の掛かる業務を効率化できます。
提供元 | freee株式会社 |
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特徴 |
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利用可能人数 | 3人~ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 1,463円(税込) |
最低利用人数 | 3人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(3)F-Chair+
F-Chair+は、株式会社テレワークマネジメントが提供するクラウド型勤怠管理システムです。F-Chair+の特徴は勤怠管理と人材マネジメント、双方の機能を搭載している点です。PC用アプリからワンクリックで、出退勤時刻を打刻できます。
出退勤を打刻するたびに上司へ報告する必要はありません。また、スマートフォン用アプリから位置情報を取得し、従業員の勤務場所を特定します。PCの作業画面は自動で記録されるため、従業員に適度な緊張感を与えられます。
仕事を怠けている従業員や働き過ぎの従業員を可視化できる点が、F-Chair+を導入するメリットです。
提供元 | 株式会社テレワークマネジメント |
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特徴 |
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利用可能人数 | 10人~(2,000人以上は要問合せ) |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 1,100円(税込) |
最低利用人数 | 10人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(4)MITERAS勤怠
MITERAS勤怠は、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。PCのログから従業員一人ひとりの勤務実態を把握できます。サービス残業や隠れ出勤の発生を防ぎ、ワークライフバランス改善を図れます。
また、優秀な人材の流出を防げる点もMITERAS勤怠を導入するメリットの一つです。仕事へのモチベーションや体調をシステムに入力するように、従業員へ依頼できます。メンタルケアや個別面談が必要な従業員を早期に発見し、仕事への悩みや不安を軽減します。
提供元 | パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 |
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特徴 |
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利用可能人数 | 問合せ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 問合せ |
最低利用人数 | 問合せ |
連携できるシステム | 基幹システム |
無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(5)楽楽勤怠
楽楽勤怠は、株式会社ラクスが提供する勤怠管理システムです。楽楽勤怠の特徴は、ユーザーインタフェースが優れている点です。シンプルで情報が整理された画面設計によって、直感的な操作を実現します。
ITリテラシーの有無を問わず使用できるシステムに設計されており、操作性に悩まされる心配はいりません。また、時間外労働の上限規制・客観的な労働時間の把握・有給休暇の取得義務化など、働き方改革関連法にも対応しています。
残業過多や有給取得が遅れている従業員に対して素早く対応し、コンプライアンス違反を回避します。
提供元 | 株式会社ラクス |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~1,000人以上 |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 利用人数によって変動 |
最低利用人数 | 1人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | 不明 |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
無料で使える勤怠管理システム5選
長期間無料で利用できる勤怠管理システムを5つ紹介します。各システムの比較表を下記にまとめ、それぞれのサービスの詳細を解説していきます。
- HRMOS勤怠
- スマレジ・タイムカード
- Pochikin
- フリーウェイタイムレコーダー
- MosPオープンソース勤怠管理
(1)HRMOS勤怠
HRMOS勤怠は、株式会社ビズリーチが提供するクラウド型勤怠管理システムです。中小企業やベンチャー企業からの評価が高く、導入企業数は40,000社を突破しました(2022年4月末時点)。HRMOS勤怠の特徴は、コストパフォーマンスに優れている点です。
無料プランを選択した場合でも、勤怠データ集計・有給休暇の取得状況管理・シフト作成など、勤怠管理に必要な基本機能を利用できます。打刻方法も多彩で、QRコード・共有タブレット・ビジネスチャットなどを、自社の就業形態に合わせて選択できます。
また、年末調整やWeb給与明細など、HRMOSシリーズの製品を無料で使える点も、魅力の一つです。
提供元 | 株式会社ビズリーチ |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~1,000人以上 |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) |
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最低利用人数 | 1人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(2)スマレジ・タイムカード
スマレジ・タイムカードは、株式会社スマレジが提供するクラウド型勤怠管理システムです。スマレジ・タイムカードの特徴は、コストを掛けずに勤怠管理システムの導入を進められる点です。
アカウント作成から60日間、全ての機能とアフターサポートを無料で利用できます。スタンダードプランを選択すると、30名までは無料で勤怠管理が行えます。操作性や機能性を確認できる期間が長く、ミスマッチを避けられるのが大きな魅力です。
パスコード・顔写真・GPS機能を搭載しており、不正打刻の発生を回避できます。
提供元 | 株式会社スマレジ |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) |
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最低利用人数 | 1人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | あり |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(3)Pochikin
Pochikinは、無料プランのみを用意したシンプルな料金体系を採用しています。機能も出退勤の打刻に特化しており、集計したデータはExcelで管理します。
システムには豊富なテンプレートが用意されており、フォーマットの選択肢には困らないでしょう。一方、残業代や時間外労働の計算などは、システム上で行えません。出退勤打刻以外の機能も求めている場合、別のシステムを選択しましょう。
提供元 | Pochikin |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~50人 |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 無料 |
最低利用人数 | 1人~ |
連携できるシステム | なし |
無料トライアル | なし |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(4)フリーウェイタイムレコーダー
フリーウェイタイムレコーダーは、株式会社フリーウェイジャパンが提供するクラウド型勤怠管理システムです。ユーザー数が10人以下の場合、半永久的に無料で利用できます。無料プランを選択した場合でも、出退勤打刻や勤怠データの集計は利用できます。
有料プラン移行後に無料プランへ戻せる点も大きな魅力です。ただし、シフト作成・有給休暇の管理・ワークフロー機能などは、搭載していません。フレックスタイム制や変形労働時間制にも対応しておらず、今後の動向も見据えた上での判断が求められます。
提供元 | 株式会社フリーウェイジャパン |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) |
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最低利用人数 | 1人~ |
連携できるシステム |
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無料トライアル | なし |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
(5)MosPオープンソース勤怠管理
MosPオープンソース勤怠管理は、株式会社マインドが提供する日本で唯一のオープンソース型勤怠管理システムです。オープンソースは無料で利用できるだけでなく、改良や再配布を自社で行える点が特徴です。
料金体系もカスタマイズとサポートに費用が発生する仕組みを採用しています。自社でセットアップ〜運用まで対応できる場合は、費用が掛かりません。勤怠データの集計や有給休暇の管理など、基本的な機能は標準搭載されています。
また、工場・IT会社・大学など、事業内容や組織形態に応じて、システムの内容を自由にカスタマイズできます。操作性や機能性を最大限追求でき、作業を効率的に進められるでしょう。
提供元 | 株式会社マインド |
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特徴 |
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利用可能人数 | 1人~ |
対応できる勤務体系 |
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料金(1人あたり) | 無料 |
最低利用人数 | 1人~ |
連携できるシステム | 給与計算システム |
無料トライアル | なし |
スマホ・アプリ対応 |
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URL | 公式サイト |
勤怠管理システムの導入メリット
勤怠管理システムの導入によって得られるメリットは、以下の6点です。
- 労務管理の法令順守の徹底
- 不正防止
- 人事担当者の業務効率化
- 申請作業の簡略化
- 計算業務の効率化
- 管理職の労務管理の負担軽減
(1)労務管理の法令順守の徹底
勤怠管理システムを導入するメリットは、コンプライアンス違反のリスクを最小限に抑えられる点です。2019年4月に施行された働き方改革関連法によって、労働関連の多くの法律で改正が行われました。
労働基準法の改正に伴い、残業時間の上限規制・有給休暇の取得義務化・客観的な労働時間の把握義務化などが、定められました。2023年4月からは中小企業でも、時間外労働が1ヶ月60時間を超えた従業員に対し、基礎賃金×50%の割増賃金を支払わなくてはなりません。
勤怠管理システムを導入すれば、残業時間・深夜残業・休日労働の時間数を正確に算出できます。残業代未払いや支払額不足の発生を過度に心配する必要がなくなるでしょう。残業過多に陥っている従業員がいた場合はアラートを発し、過重労働を未然に防げます。
また、有給休暇の自動付与や取得奨励日の設定も行えるため、ワークライフバランスも改善できます。そして、クラウド型の勤怠管理システムを導入すれば、法改正への対応をベンダー側で自動アップデートしてくれるため、自社で作業を行う必要はありません。
▷勤怠管理システムで改善できる5つの課題とは?スムーズな導入方法も解説
(2)不正防止
不正打刻を防止できる点も、勤怠管理システムを導入するメリットの一つです。アプリ・ブラウザ・ビジネスチャットからの打刻は、従業員に付与したスマートフォンやPCから行います。
第三者のなりすましやデバイスの紛失をしていない限り、不正打刻の発生を心配する必要はありません。また、生体認証を活用すると利便性と安全性を高いレベルで両立できます。
顔認証・静脈認証・指紋認証などは、改ざんされるリスクも低く、正確な出退勤時刻を記録できる点が特徴です。
▷勤怠の改ざん・不正打刻は違法!勤怠管理での防止法や対処法まで解説
(3)人事担当者の業務効率化
工数の掛かる作業を自動化できるため、人事労務担当者に掛かる負担を軽減できます。人的リソースに制限のある企業の場合、人事と労務の業務を一人の従業員が兼任しているケースは珍しくありません。
人事と労務管理は業務での目的が異なります。人事は採用活動・人事評価制度の整備・人事異動など、人材育成や組織力強化につながる業務を担当します。一方、労務管理は勤怠管理・給与計算・福利厚生の整備など、従業員が働きやすい職場環境の整備が目的です。
勤怠管理システムの導入によって、勤怠データの集計やシフト作成などを自動化でき、担当者の業務負担を大幅に軽減できます。また、連携性に優れたシステムを導入すると、給与計算システムや労務管理システムと連携し、バックオフィス業務全般を効率化できます。
(4)申請作業の簡略化
勤怠管理システムを導入すると、残業・有給休暇・勤務スケジュールの入力など、各種申請業務をシステム上で行えます。申請〜承認までシステム上で完結する体制が整い、業務のスピードアップを図れます。
承認はワンクリックで行えるため、操作性に悩まされる心配も少ないでしょう。また、商談の合間や移動中にも申請作業ができ、隙間時間を有効に活用できます。
▷勤怠打刻の押し忘れ?正しい勤怠管理の対処法や打刻忘れの防止法を解説
(5)計算作業の効率化
勤怠管理システムの導入によって、毎月変動する残業時間の計算業務を効率化できます。時間外労働・深夜残業・休日労働は、基礎賃金に掛ける割増率が異なるため、計算ミスが起こらないよう、細心の注意を払わなければなりません。
手作業の場合には作業が長時間に及びますが、勤怠管理システムを導入すれば、担当者が計算する必要はありません。煩雑な計算業務の自動化によって、ミスの削減と業務効率化を両立できます。
(6)管理職の労務管理の負担軽減
勤怠管理システムには最新の勤怠データが反映されるため、部下の労働時間をリアルタイムで把握できます。
部下の勤怠状況を調べるために、人事担当者と何度もやりとりを重ねる必要はありません。そのため、コミュニケーションコストを削減でき、部下のマネジメントに集中できます。
また、仮に残業過多に陥っている従業員がいたとしても、業務量の調整やアフターフォローなどを行い、過重労働を未然に防げます。
サービスを比較して自社に合う勤怠管理システムを
この記事では以下の4点について解説してきました。
- 勤怠管理システムに求める機能
- 勤怠管理システムを導入するメリット
- 勤怠管理システムの選び方
- おすすめの勤怠管理システム
勤怠管理システムを導入するメリットは、正確な勤怠データを効率的に記録できる点です。スマートフォンアプリ・生体認証・ビジネスチャットなど、多彩な打刻方法を搭載しており、直行直帰や現場仕事が多い従業員も手軽に打刻できます。
労働時間・残業時間・有給休暇の取得状況は、勤怠管理システムが自動で集計するため、担当者は別の作業に時間を割けます。システムには常に最新の勤怠データが反映されており、管理職は人事担当者と部下の勤怠状況に関して、やりとりを重ねる必要はありません。
勤怠管理システムの導入を検討されている方は、今回の記事で紹介したポイントやおすすめのシステムを参考に、選定作業を進めてください。
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