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忘年会シーズン到来!の一方で「参加したくない」が54%

2つの意識調査から読み解く、今どきの飲み会事情

公開日:2024/12/16
忘年会シーズン到来!の一方で「参加したくない」が54%

職場での飲みニケーションへの参加意欲が低下し、54%が「忘年会に参加したくない」と回答しています。今回は、年末の忘年会シーズンを前に、2つの最新調査から見えた現状をもとに、開催時期や予算設定、参加者への配慮など、イマドキの忘年会のあり方を解説します。

見直される職場コミュニケーションの在り方

日本生命保険相互会社が2024年10月に実施した調査によると、87.2%の回答者が職場での対面コミュニケーションは「必要」と回答。

[出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~「勤労感謝の日」について~」]

その理由として「連携が取りやすい」(46.7%)、「非対面より充実したコミュニケーションができる」(39.3%)といった理由が上位を占めました。リモートワークの普及後、改めて対面でのコミュニケーションの価値が見直されている傾向が見られます。

[出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~「勤労感謝の日」について~」]

変化する「飲みニケーション」への意識

しかし、対面コミュニケーションの一つである「飲みニケーション」については、大きく異なる結果が出ています。同調査では、56.4%が「どちらかといえば不要」もしくは「不要」と回答。

[出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~「勤労感謝の日」について~」]

飲みニケーションが必要ない理由としては、「気を遣うから」(48.3%)、「仕事の延長と感じるから」(33.7%)が上位に挙げられます。

[出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~「勤労感謝の日」について~」]

忘年会開催のための具体的なポイント

忘年会を開催する際、幹事の悩みのタネとなるのが、「開催時期」と「予算」です。そこで、最新の調査結果から、参加者が望む開催時期と適切な予算について詳しく見ていきましょう。

開催時期は12月中旬がおすすめ

アクシス株式会社による「忘年会に対する国内の意識調査」によると、忘年会の開催時期として12月中旬(12月11日〜20日)が44%と最も支持されています。年末の繁忙期を避けつつ、クリスマスシーズン前の比較的予定が立てやすい時期を選ぶことが望ましいでしょう。

[参照:アクシス株式会社 「忘年会に対する国内の意識調査」PR TIMES(2024/11/27)掲載]

また同調査では、46%の企業が2024年は忘年会を「開催する予定」と回答している一方で、54%の人が「参加したくない」と回答。年末の風物詩であり、慣例とされている忘年会ですが、過半数の本音は「参加したくない」であることを考えると、別の方法でのコミュニケーションを考える必要があるのかもしれません。

[参照:アクシス株式会社 「忘年会に対する国内の意識調査」PR TIMES(2024/11/27)掲載]

世代に応じた会費設定にする

会費設定については、世代によって大きな意識の違いがあることがわかりました。20代では2,000〜4,000円未満が中心である一方、30〜40代では4,000〜6,000円、50代以上では6,000〜8,000円以上を許容する傾向が見られます。

部署単位などの忘年会は、組織としてのコミュニケーションの一環であることから、全部ないし一部の費用を会社が負担することもあるでしょう。参加を促すためには、特に若手社員の経済的負担を考慮した金額設定や、会社からの補助による社員の負担軽減が効果的です。

【年代別】忘年会に払っても良いと感じる費用感の違い

[参照:アクシス株式会社 「忘年会に対する国内の意識調査」PR TIMES(2024/11/27)掲載]

職場に求められる新しいコミュニケーション

最新の調査結果から見えてきた職場のコミュニケーションは、対面での打ち合わせやミーティングの価値が再認識される一方で、従来の飲みニケーションに対しては、ネガティブな意識が見られました。

企業に求められるのは、社員一人ひとりの生活スタイルや価値観を尊重しながら、新しいコミュニケーションの形を創造すること。時期や予算への配慮はもちろん、参加者が心から楽しめる交流の場を作ることが、これからの職場づくりには欠かせません。

この変化を、単なる「飲みニケーション離れ」として捉えるのではなく、より良い職場コミュニケーションを実現するチャンスとして活かしていくことが重要です。

ビズクロ編集部
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