無料のデザインソフトおすすめ15選!用途別の選び方と注意点を解説
無料から有料までさまざまな種類があるデザインソフト。しかし、必要な機能や操作性がわからないため、まずは無料のデザインソフトから使ってみたいと考える方も多いでしょう。そこで本記事では、おすすめの無料デザインソフト15選と、比較ポイントや注意点などを徹底解説します。
目次
デザインソフトの用途別の選び方・比較ポイント
デザインソフトを選ぶ際は、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。まず、デザインソフトの用途別の選び方や比較ポイントについて解説します。
仕事・プライベートのどちらがメインとして利用するのか
仕事・プライベートのどちらをメインとして利用するのかによって、選ぶべきソフトは異なります。仕事用として使用する場合は、高スペックな有料デザインソフトを使用する必要があるでしょう。
プライベート用の場合は、無料のデザインソフトでも必要な機能が十分揃います。プロレベルのクオリティまでは求めておらず、最低限のデザインができれば良いという方は無料のデザインソフトから使い始めるのがおすすめです。
デザインソフトを利用して何を作成するのか
作成したいものによっても選ぶべきデザインソフトは異なります。一口にデザインといっても、画像編集・ベクター画像作成・3Dグラフィック作成・インフォグラフィック・イラスト作成などさまざまな種類のものがあげられます。
デザインソフトは製品によって作成できるもの・できないものがあるので、自身の作成したいものに対応しているかチェックしてから選ぶことが大切です。
画像編集におすすめの無料デザインソフト3選
ここでは、画像編集におすすめの無料デザインソフトを3つ紹介します。
GIMP
GIMPはGNU/Linux・macOS・Windowsなど、さまざまなOSで使用できる無料デザインソフトです。オープンソースでさまざまなプログラミング言語に対応しているため、必要に応じて機能の拡張もできます。
写真加工やグラフィックデザインなどに適しており、柔軟な機能でハイクオリティなオリジナル作品も制作できます。
提供元 | GIMP開発チーム |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | GNU/Linux・macOS・Windowsなどで使用可能、オープンソース、さまざまなプログラミング言語で機能拡張が可能、写真加工・グラフィックデザインほか |
URL | 公式サイト |
Fotor
Fotorは、オンラインで画像編集ができる無料デザインソフトです。ポスター・チケット・SNS画像・ZOOM背景などのさまざまな形式に対応しており、簡単にグラフィックデザインを作成できます。
AIフォトエディター機能により、写真の背景変更や不要な要素の消去が簡単にできることも特徴です。また、モバイルアプリにも対応しているため、パソコンからだけではなくスマートフォンなどからも使用できます。
提供元 | Everimaging Science and Technology Co., Ltd |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | プレミアムプラン ■年払い
■月払い
クレジットプラン ■従量制:US$19.99(200クレジット)~ サブスクリプションプラン ■年払い:US$35.99(200クレジット)~/月 ■月払い:US$9.99(200クレジット)~/年 |
導入実績 | 全世界で5億人以上のユーザー(※2023年10月時点) |
機能・特徴 | AIフォトエディター、写真フィルター・エフェクト、ポスター・チケット・SNS画像・ZOOM背景など豊富な形式に対応、コラージュテンプレート、モバイルアプリ対応ほか |
URL | 公式サイト |
PhotoScape X
PhotoScape Xは画像の切り抜き・バッチ・コラージュ・結合など、写真編集に必要な機能が揃ったデザインソフトです。エフェクトやフィルターも豊富にあるので、自由に画像を編集できます。
アナログ感を出せるフィルムエフェクトも搭載しており、印象的な写真画像を作成できる光漏れ効果が使用できるのも特徴です。
提供元 | MOOII TECH |
初期費用 | Windows
macOS
|
料金プラン | Windows
macOS
|
機能・特徴 | 豊富な写真編集機能、エフェクト・フィルター機能、フィルムエフェクト・光漏れ効果、240以上の図形と1,000以上のパターンほか |
URL | 公式サイト |
ベクター画像作成におすすめの無料デザインソフト3選
ここでは、ベクター画像作成におすすめの無料デザインソフトを3つ紹介します。
Inkscape
Inkscapeは、ベクター画像を作成したい方におすすめの無料デザインソフトです。描画・テキスト挿入・埋め込みビットマップなど、オブジェクト作成機能が豊富に搭載されています。
PNG・OpenDocument Drawing・DXF・sk1・PDF・EPS・PostScriptといった豊富なファイル形式へのエクスポートができる点も特徴です。また、オープンソースのデザインソフトなので、プログラミングの知識があれば機能の拡張もできます。
提供元 | The Inkscape Team |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | 豊富なオブジェクト作成機能、テキスト挿入、レンダリング、PNG・OpenDocument Drawing・DXF・sk1・PDF・EPS・PostScriptなどのファイル形式へのエクスポートほか |
URL | 公式サイト |
Vectr
Vectrは、オンラインでベクター画像を編集できるデザインソフトです。URLを用いれば、編集画面をリアルタイムで共有できます。
チャット機能を用いてエディター内の変更を共有できるのも特徴です。また、AIによる時間節約ツールを搭載しているので、高クオリティのグラフィックをスムーズに作成できます。
提供元 | Inmagine Group |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
|
機能・特徴 | URLを用いたリアルタイム共有、明瞭さを保ったままの拡大縮小、AIによる時間節約ツール、チャット機能ほか |
URL | 公式サイト |
Corel Vector
Corel Vectoは、さまざまなデバイスからベクター画像を作成できるデザインソフトです。作成したデータは容量無制限のクラウドストレージに保存できます。
テンプレートが豊富に揃っているので、スムーズに使い始められるのも特徴です。さらに、直感的に使用できるUIで操作しやすく、正確なデザインを可能にします。
提供元 | Cascade Parent Limited. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
|
機能・特徴 | 多様なテンプレート、容量無制限のクラウドストレージ、直感的に使用できるUI、最大15日間までオフライン使用可ほか |
URL | 公式サイト |
3Dグラフィックにおすすめの無料デザインソフト3選
ここでは、3Dグラフィックにおすすめの無料デザインソフトを3つ紹介します。
Blender
Blenderは、無料で使えるオープンソースのデザインソフトです。リアルなレンダリングを可能にするレンダリングエンジンを搭載しているので、高度なグラフィクを作成できます。
モデリングツールやVFXツール、アニメーションツールなども装備しており、さまざまな映像作品の作成が可能です。また、2Dと3Dを組み合わせた描写もでき、多様な表現を可能にします。
提供元 | Blender Foundation |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | オープンソース、サイクルレンダリングエンジン、包括的なモデリングツール、VFXツール、アニメーションツール、リギングツール、2Dと3Dを組み合わせた描画ほか |
URL | 公式サイト |
Daz Studio
Daz Studioは、3Dモデルのキャラクターを作成できる無料デザインソフトです。リアルなキャラクターからマンガ的なキャラクターまで、さまざまなタイプの人物モデルを作成できます。
ユーザーフレンドリーなインターフェースで操作しやすいのもポイントです。また、Daz 3Dストアでは、さまざまな既存3Dモデルを購入できます。
提供元 | DAZ Productions, Inc. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | キャラクタークリエイター機能、豊富な衣服のバリエーション、ユーザーフレンドリーなインターフェース、既存の3Dモデルを購入できるDaz 3Dストアほか |
URL | 公式サイト |
Vectary
Vectaryはノーコードで利用できるデザインソフトで、高品質な3Dグラフィックを作成できる機能が豊富に揃っています。また、URLを使って簡単に作業データの共有ができるのも特徴です。
3Dグラフィックの作成から共有、公開まで1つのプラットフォームで完結させられるので、効率的に作業を進められます。さらに、操作はパソコンだけではなく、モバイル端末からも可能です。
提供元 | Vectary, Inc. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
|
機能・特徴 | ノーコードで3Dグラフィックの作成が可能、高品質のリアルタイムレンダリング、アニメーション作成、多数のプリセット、URLによるデータ共有ほか |
URL | 公式サイト |
インフォグラフィックにおすすめの無料デザインソフト3選
ここでは、インフォグラフィックにおすすめの無料デザインソフトを3つ紹介します。
Canva
Canvaは無料で利用できるデザインソフトです。グラフなどのインフォグラフィックが簡単に作成可能で、カスタマイズもできます。
動画編集やビジュアル文書、印刷物デザインなど、幅広いデザイン作業に対応しているのも特徴です。また、100以上の言語に対応しており、作成したデザインの翻訳も行えます。
提供元 | Canva Pty Ltd |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
|
導入実績 | 1億3,500万人以上の月間アクティブユーザー(※2023年10月時点) |
機能・特徴 | ビジュアル文書作成、画像編集、動画編集、印刷物デザイン作成、QRコードジェネレーター、25万件以上のテンプレート、100以上の言語に対応ほか |
URL | 公式サイト |
Infogram
Infogramはインフォグラフィックやレポート資料を簡単に作成できるデザインソフトです。テンプレートの利用だけではなく、自身でカスタムテンプレートの作成もできるため、スムーズに作業を進められます。
オブジェクトアニメーションやツールチップ、クリック可能な凡例・リンクなどを盛り込めるので、人を惹きつけるインフォグラフィックを作成可能です。また、複数人でのリアルタイム共同編集もできます。
提供元 | Prezi,Inc. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 年払い
月払い
|
導入実績 | 30,000社以上(※2023年10月時点) |
機能・特徴 | すぐに使えるテンプレート、カスタムテンプレートの作成が可能、オブジェクトアニメーション、リアルタイム共同編集、レスポンシブデザインの作成が可能ほか |
URL | 公式サイト |
easel.ly
easel.lyはユーザーフレンドリーな操作画面で、簡単にインフォグラフィックを作成できるデザインソフトです。サポートも充実しており、ライブチャットや電子メールでいつでも問い合わせができます。
数千を超えるテンプレートで、視覚的に伝わりやすいインフォグラフィックの作成が可能です。有料プランは7日間の返金保証が付いています。
提供元 | Cuana, LLC |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
※7日間の返金保証付き |
導入実績 | 利用者数600万人(※2023年10月時点) |
機能・特徴 | 数千を超えるテンプレート、充実のサポートほか |
URL | 公式サイト |
イラスト作成におすすめの無料デザインソフト3選
ここでは、イラスト作成におすすめの無料デザインソフトを3つ紹介します。
FireAlpaca
FireAlpacaは、Mac・Windowsに対応している無料デザインソフトです。ペン・鉛筆・エアブラシ・水彩を標準搭載しており、オリジナルペン・ブラシの作成もできます。
漫画原稿テンプレートも搭載しているので、漫画を描きたい方にもおすすめです。また、3Dパース機能も装備しています。
提供元 | 株式会社ピージーエヌ |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | ペン・鉛筆・エアブラシ・水彩が標準搭載、オリジナルブラシの作成が可能、Mac・Windowsに対応、スナップ機能、漫画原稿テンプレート、3Dパース機能ほか |
URL | 公式サイト |
Krita
Kritaは、初心者からプロまで幅広い方におすすめの無料デザインソフトで、直感的に操作できるUIで、簡単にイラストを作成できます。
ブラシの手ブレ補正機能を備えており、滑らかな線画を描けるのも特徴です。さらに、カスタマイズ可能なブラシエンジンで、自分好みのブラシをセットできます。また、世界中の人が作成したオリジナルブラシを取り込むことも可能です。
提供元 | Krita財団 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | 直感的に操作できるUI、オープンソース、ブラシの手ブレ補正機能、ポップアップパレット、カスタマイズ可能なブラシエンジン、ラップアラウンドモードほか |
URL | 公式サイト |
MediBang Paint Pro
MediBang Paint Proはイラスト機能・漫画機能を備えたデザインソフトです。Windows・Macに対応しており、無料ですべての機能が使用できます。
20種類以上の有料フォントを無料で使用できるのも特徴で、50種類以上のブラシや800種類をこえるトーン・背景なども備えています。
提供元 | 株式会社MediBang |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | Windows・Macに対応、レイヤー機能、50種類以上のブラシ、漫画のページ管理機能、800種類をこえるトーン・背景、20種類以上の有料フォントを無料で使用可能ほか |
URL | 公式サイト |
無料のデザインソフトを利用する際の注意点
無料のデザインソフトを利用する際には、いくつかの注意点があります。最後に、無料のデザインソフトを利用する際の注意点を解説します。
対応していないファイル形式がある
無料のデザインソフトの場合、製品によっては対応していないファイル形式があります。制作したデザインを納品・入稿する際に、ai・psd・svg・epsなど、ファイル形式を指定されることがある点にも注意しましょう。
個人利用でファイル形式にこだわりがない場合は構いませんが、制作したデザインを印刷所でプリントしたい場合や依頼を受けて制作する場合は、指定されたファイル形式に対応しているか確認が必要です。
サポートの提供がない場合がある
無料のデザインソフトには、サポートの提供がない場合があります。特にデザインソフトを初めて使用する場合は、サイト上にある使用方法の説明やFAQだけでは理解できないこともあるため、サポートに対応している製品を選ぶようにしましょう。
また、サポートの提供がない無料のデザインソフトは、OSのアップデートによって使用不可になってしまうこともあります。したがって、対応OSの確認も必要です。
無料デザインソフトの比較ポイントや注意点を押さえておこう
無料デザインソフトを使用すれば、手軽にさまざまなデザインを作成できます。操作性に優れているものも多く、初めて利用する場合でもすぐに使い始められるでしょう。
デザインソフトは製品によって特性が異なり、できること・できないことがあるため、利用目的や求めるクオリティに応じて、適切なデザインソフトを選ぶようにしましょう。
-
ご相談・ご質問は下記ボタンのフォームからお問い合わせください。
お問い合わせはこちら