ヒートマップツールおすすめ8選を比較|無料ツールや機能・料金を紹介
Webサイトを最適化する「ヒートマップ」。サイトに訪問したユーザーの行動・意思を可視化することで、サイト改善のヒントを得られます。本記事では、ヒートマップツールのおすすめ8選を比較して紹介します。ヒートマップの種類や機能、ツールの選び方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ヒートマップツールとは?
ヒートマップツールとは、Webサイトでのユーザーの行動を可視化するためのツールを指します。ユーザーの見ているポイントやクリック頻度、スクロールした際の動きなどをサーモグラフィーのように色分けして表示するのが特徴です。
ヒートマップツールは、画面上のマウスの動きからユーザーの行動を分析します。人の目とマウスの動きには高い相関関係があるとされており、マウスの動きからユーザーの思考が分析することが可能です。
ヒートマップの種類
ヒートマップには、以下の5種類があります。それぞれ分析できる内容が異なるため、目的に合ったツールを選択しましょう。
種類 | 特徴 |
クリックヒートマップ | ユーザーがページ内のどこをクリックしているかが分かる。 |
スクロールヒートマップ | ユーザーがページ内のどの位置までスクロールしているかが可視化される。また、離脱ポイントも分かる。 |
アテンションヒートマップ | ユーザーのデバイスのディスプレイに長時間表示されていた部分が分かる。ユーザーの興味関心のあるコンテンツが分析可能。 |
マウスフローヒートマップ | ユーザーのマウスポインターの動きを可視化し、ユーザーの興味関心の強いコンテンツが分かる。基本的にパソコン使用ユーザーからのデータ取得のみ。 |
タッチアクションヒートマップ | スマートフォン・タブレットなどのモバイルデバイスで、タップ・スワイプ・縮小・拡大されている部分が分かる。 |
ヒートマップツールおすすめ4選比較
ここでは、おすすめのヒートマップツールを4つ紹介します。
1.User Insight
User Insightは、12種類のヒートマップを使用できるツールです。マルチデバイスに対応しているため、パソコン・スマートフォン・タブレットそれぞれのヒートマップを確認できます。
20種類以上のフィルタリング機能により、ユーザーのアクションや属性の違いによる動きの差異の比較が可能です。また、データは4つまで並べて比較できるので、分析がしやすいのが特徴です。
提供元 | 株式会社ユーザーローカル |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 12種類のヒートマップ、20種類以上のフィルタリング、4つのデータの一括比較が可能、マルチデバイスに対応など |
導入企業数 | 国内1000社以上が利用(※2023年8月時点) |
URL | 公式サイト |
2.SiTest
SiTestは、コンバージョン率の向上に特化したLPOツールです。ヒートマップツールだけでなく、サイト訪問者の動きを録画再生する機能やA/Bテスト機能など、さまざまな分析機能を備えています。
スクロールデータやクリック・タップデータといった定量データの確認もでき、ヒートマップと併用すれば精度の高い分析が可能です。また、セグメント・期間比較機能で、ユーザーの属性や季節要因の影響なども分析できます。
提供元 | 株式会社グラッドキューブ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | マルチデバイスに対応、スクロールデータやクリック・タップデータの蓄積、セグメント・期間比較機能、録画再生機能など |
URL | 公式サイト |
3.Mouseflow
Mouseflowは、ページ内のユーザーの行動をもとにAIが自動でセグメント分けを行うヒートマップツールです。ライブヒートマップ機能により、動的なページのヒートマップ分析も行えます。
運営しているサイトの種類に合ったファネル設定を行うことで、コンバージョンしたユーザーと未遂のユーザーの比較が可能です。また、フォーム入力まではしたがコンバージョンしなかったユーザーの分類や、フォームの離脱が多い箇所や入力時間が長い箇所の分析なども行えます
提供元 | 株式会社APOLLO11(日本公式代理店) |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | ■日本語サポート付きプラン
■ツールのみプラン
|
導入企業数 | 21万社以上の企業に導入(※2023年08月時点) |
機能・特徴 | ライブヒートマップ、コンバージョンになりかけたユーザーの分析も可能、フォーム分析機能、特定のユーザー行動が発生への通知設など |
URL | 公式サイト |
4.Contentsquare
Contentsquareは、ユーザーのページ上の行動を分析する、さまざまな機能を備えたツールです。ヒートマップツールのほかにも、ジャーニー分析やフォーム分析などが行えます。
ゾーンベースのヒートマップなので、分析結果がひと目で分かります。ABテストでは2つの画面を並べて比較できるので、見比べながらの分析が可能です。
提供元 | Contentsquare |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入企業数 | 250社以上が導入(※2023年08月時点) |
機能・特徴 | ゾーンベースのヒートマップ、ABテストの結果を並べて比較、ジャーニー分析、フォーム分析など |
URL | 公式サイト |
【無料】ヒートマップツールおすすめ4選比較
次に、無料で使えるヒートマップツールを4つ紹介します。
1.ミエルカヒートマップ
ミエルカヒートマップは、無料プランも提供しているヒートマップツールです。3つのヒートマップで熟読・離脱・クリックポイントを可視化でき、サイトの課題を明確にします。
ポップアップ表示機能により、ノーコードでサイト内に任意の画像を表示可能です。さらに、競合広告分析機能を使うことで、競合商品が検索広告で出稿しているキーワードなどを分析できます。
提供元 | 株式会社Faber Company |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | ■ツールのみ
■CSの改善提案サポート付き
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導入企業数 | 導入企業累計1,300社突破(※2023年08月時点) |
機能・特徴 | 3つのヒートマップ、比較・セグメント機能、競合広告分析機能、ポップアップ表示機能、自動キャプチャ保存など |
URL | 公式サイト |
2.User Heat
User Heatは、ユーザー登録するだけで使えるヒートマップツールです。5種類のヒートマップを無料で利用でき、サイトの改善に役立てられます。
マルチデバイスにも対応しており、デバイスごとの分析が可能で、1サイトあたり月間30万PVまで分析できます。また、上限に達した場合でも自動で課金されることはありません。
提供元 | 株式会社ユーザーローカル |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | マルチデバイス対応、5種類のヒートマップ、無料で月間30万PVまで分析可能など |
URL | 公式サイト |
3.Microsoft Clarity
Microsoft Clarityは、すべての機能を無料で使えるヒートマップツールです。インスタントヒートマップにより、ページ内で最もエンゲージメントが高い部分と、ユーザーのスクロール範囲がひと目で分かります。
ユーザーがページ内をどのように移動しているか記録でき、分析情報からユーザーの不満を検出することも可能です。さらに、Googleアナリティクスと連携すれば、細かい分析データを得られます。
提供元 | Microsoft Corporation |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | インスタントヒートマップ、ユーザーのサイトの利用方法を記録、ユーザーの不満を検出、Googleアナリティクスとの連携など |
URL | 公式サイト |
4.Ptengine
Ptengineは、ユーザーの行動を可視化するヒートマップツールです。複数のヒートマップの横並び比較や、要素ごとのコンバージョン貢献度の表示が可能なため、細かい分析が行えます。
ノーコードで簡単にABテストやポップアップ・固定バーの設置を実装できる点も魅力です。また、それぞれのユーザーの関心・趣味に近いページ表示ができるため、長期的な関係の構築にもつながります。
提供元 | 株式会社Ptmind |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | ■Insight
■Bundle Pack
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機能・特徴 | 複数ヒートマップの横並べ比較が可能、要素ごとのコンバージョン貢献度を表示、ノーコードでABテスト、ポップアップや固定バーの設置、WEB接客パーソナライゼーションなど |
URL | 公式サイト |
ヒートマップツールの主な機能
ヒートマップツールにはどのような機能が備わっているのでしょうか。ここでは、ヒートマップツールの主な機能について解説します。
エリア特定機能
ヒートマップツールでは、熟読エリア・終了エリア・クリックエリアなどのエリア特定が可能です。
熟読エリアとは、ユーザーがページ内で興味関心を持っているエリアを指します。ヒートマップ上では、熟読エリアは赤く表示され、反対にあまり読まれていない部分は青くなります。
終了エリアとは、ユーザーがページ内で最後に表示したエリアのことです。意図した部分までユーザーがスクロールしているかどうかが分かります。
クリックエリアとは、ユーザーがページ内でクリックしているエリアのことです。ユーザーがページ内のどの部分に興味を抱いているかを可視化します。
セグメント機能
ヒートマップツールでは、ユーザーの属性やアクション、アクション環境などでセグメント分けしてデータを比較します。コンバージョンに至ったユーザーと未遂のユーザーの行動を比べることで、精度の高い分析が可能です。
セグメント機能はサイトの導線設計や構成を見直す際に役立ちます。ツールによってはABテストができたり、一画面に比較したいデータを並べて分析できたりするなど、分析に役立つ機能を備えているものもあります。
マルチデバイス機能
多くのヒートマップツールでは、パソコン・スマートフォン・タブレットといったマルチデバイスに対応可能です。デバイスごとに表示形式の変わるレスポンシブデザインを採用している場合は、マルチデバイスに対応したヒートマップを選ぶといいでしょう。
同じページを表示している場合でも、デバイスによってユーザーの行動は変化します。一般的に、パソコンユーザーよりもスマートフォンユーザーの方がスクロール速度が早く、下まで読まれることが多いです。マルチデバイス対応のヒートマップツールを使用すれば、デバイスごとの特徴を踏まえたサイト設計ができるようになります。
ヒートマップツールでできること・できないこととは?
ヒートマップツールは、ユーザーの行動を把握するのに役立ちますが、分析の目的によっては適さない場合があるので注意が必要です。ここでは、ヒートマップツールでできること・できないことについて解説します。
ヒートマップツールでできること
ヒートマップツールは、主に以下のような分析に活用されます。
- ページ内でのユーザーの行動の可視化
- サイト設計・構造の改善ポイントの可視化
- ABテストやレコーディング機能による施策の比較
ヒートマップツールでは、ページ内でユーザーがどのような動きをする傾向があるか色分けして表示されます。そのため、見せたいコンテンツやクリックして欲しいリンクの色が濃くなっていれば、意図通りにページ内をユーザーが回遊していることが分かるでしょう。
一方、見せたいコンテンツの色が薄かったり、リンクではない部分がクリックされている場合、サイト設計・構造に問題があると考えられます。ページの各要素がユーザーの行動にどのような影響をもたらすかを知ることで、改善のヒントが得られるでしょう。また、ABテストやレコーディング機能などにより、実施した改善策が効果を発揮しているかどうか検証することも可能です。
ヒートマップツールでできないこと
ヒートマップツールでできないことは、以下の通りです。
- サイト全体の分析
- ユーザーの行動理由の分析
- ヒートマップツール単体での定量分析
ヒートマップツールは、サイト内の特定の1ページについて分析するものなので、ページをまたいでサイト全体の分析を行うことはできません。
また、定量分析ができないため、ユーザーの行動理由までは分かりません。Webサイト全体の分析や成果向上を目的とする場合は、アクセス解析ツールやABテストなど、ほかの解析方法と併用して使うのがおすすめです。
ヒートマップツールの選び方
ここでは、ヒートマップツールの選び方について解説します。ぜひ導入する際の参考にしてください。
ヒートマップの種類で選ぶ
ヒートマップには、いくつかの種類があります。それぞれ分析できるポイントが異なるため、利用したいヒートマップが搭載されている製品を選ぶようにしましょう。
パソコンユーザーの多いサイトの場合は、マウスフローヒートマップが使える製品がおすすめです。また、スマートフォンユーザーが多いサイトの場合、タッチアクションヒートマップが使えるタイプがよいでしょう。
搭載されている機能で選ぶ
ヒートマップツールには、ヒートマップ以外にもさまざまな機能が搭載されています。具体的には、ABテスト・ページ内のユーザーの動きを録画する機能・フォーム分析・セグメント機能などがあげられるでしょう。また、サイトにレスポンシブデザインを採用している場合は、マルチデバイス対応のツールを選ぶのがおすすめです。
これらの機能をヒートマップと併用することで、より精度の高い分析が可能になります。すでに分析ツールを利用している場合は、導入したいツールと連携できるかどうか確認しましょう。
利用条件で選ぶ
ヒートマップツールを選ぶ際は、利用条件も確認する必要があります。ツールやプランによって、PV数や分析可能なページ数、データ保存期間などの条件はさまざまです。運営しているサイトと条件の合うツールを選ぶようにしましょう。
有料のツールを導入する際は、コストが予算の範囲内に収まっているかどうか確認することも大切です。また、無料プランで申し込む場合も、サイトが成長して無料の範囲内で収まらなくなってしまうことも考えられるため、有料プランの料金も確認しておくとよいでしょう。
サポート体制の充実度で選ぶ
ヒートマップツールをスムーズに運用したい場合は、サポート体制を確認することも大切です。電話やメールでの問い合わせに対応しているかどうか確認しましょう。ツールによっては導入時だけではなく、導入後にもサポートが受けられるものがあります。
また、海外のツールを使用する場合は、日本語に対応しているかどうかチェックしましょう。日本語に対応しているツールであれば、万が一トラブルが発生した場合でも安心です。
ツールによっては、ヒートマップツールの分析結果をもとにコンサルティングを受けられる場合もあります。初めて使用する場合は操作方法だけではなく、分析までサポートしてくれるツールを選ぶことをおすすめします。
無料トライアルの有無で選ぶ
ツールによっては、無料トライアル期間が設けられている製品もあります。無料トライアルが設けられているツールで使用感や機能を確かめることで、導入時のミスマッチを防げるでしょう。
無料トライアル時には、使用感や機能だけではなく、アカウント数やPV数などの条件も確認してください。また、得られたデータがサイトの改善に役立てられるか見極めることも大切です。
おすすめヒートマップツールを比較し自社に最適な製品を導入しよう
ヒートマップツールを使用すると、ユーザーの行動分析が行えます。ユーザーの興味関心のある部分やサイトの改善点が明確になるため、よりよいサイト設計に役立てられるでしょう。
ヒートマップにはさまざまな種類があるので、分析したいデータに応じた機能を使うことが大切です。今回おすすめしたツールを参考に、自社に適したヒートマップツールを導入しましょう。
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