新サービスが続々登場!BPOサービス業界の現状とは
注目されている背景や新サービスをご紹介!

人手不足が過酷化するなか、解決策の一つとしてBPOサービスが注目されています。今回は、BPOサービスの概要や業界の現状に加え、注目されている背景や新しく登場したユニークなサービスをご紹介します。
そもそもBPOサービスとは?
BPO(Busuiness Process Outsourcing)とは、自社の特定業務を外部に委託することを指し、事務や経理といった様々な業務プロセスを対象としたBPOサービスがあります。
「データ入力」などの個別業務を切り出して委託できるのはもちろん、業務プロセス全体を一括して委託することも可能です。従業員などのリソースを、より重要なコア業務に集中させることができるため、省力化を目的に導入する企業も増えています。
▷BPOをもっと詳しく「BPOとは?アウトソーシングとの違いなどを解説」
BPOサービスの現状と注目されている背景
BPOサービスは、人手不足に対する有効な解決策として注目を集めています。
そういった状況のなか、SaaS企業を中心にBPO業界に参入する企業も増加しており、新たなサービスが続々と登場しているのです。特にSaaSとBPOを組み合わせたBPaaS(Business Process as a Service)という形態も登場している点は見逃せません。
BPaaSは、クラウド上でのサービス提供を前提として業務プロセスを最適化したうえで、業務を受託するサービスとなっており、BPOの新たな形として期待されています。
BPOサービスを活用するメリット
BPOサービスを活用するメリットとしては以下の点が挙げられます。
コア業務にリソースを集中配分できる
BPOサービスでは特定業務を一括して外部に委託することが可能です。
主に、ノンコア業務と呼ばれるバックオフィス業務やルーティン業務などを委託することが多く、その結果、「コア・コンピタンス」と呼ばれる、自社事業にとって重要とされる「中核能力」に社内のリソースを集中し、効率的な事業推進・成長を実現できるのです。
業務品質や効率が向上する
各BPOベンダーはそれぞれの得意領域に応じて、高度な専門性やノウハウを有しています。そのため自社で業務を遂行するよりも品質が高まりやすく、効率的なプロセス運用を実現しやすいのも特徴です。
顧客満足度の向上
業務プロセスの品質や効率が高まることで、より良い製品やサービスを生み出すことが可能になります。そのため顧客満足度も向上し、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の最大化を目指すこともできるでしょう。
コストの最適化
BPOサービスは業務を受託するだけでなく、業務プロセス改善なども含めて対応します。そのため、無駄な業務や費用を削減でき、業務上のコストを最適化することが可能です。
BPOサービス業界で注目の新サービス
最後にBPOサービス業界で注目を集めている、ユニークな新サービスをご紹介します。
1.シスロボ|「ロボット」が業務を代行
シスロボは、RPA(Robotic Process Automation)によって、データ入力や集計などの定型業務を代行する「デジタルワーカー派遣サービス」です。
委託予定業務についてRPAに事前教育を施したうえで派遣されるため、即戦力として業務を任せることができます。
初回教育費用に100,000円こそかかりますが、その後のシスロボ派遣料は時給600円と低コストで利用できるため、運用も継続しやすいでしょう。
[参考: 株式会社シスプロ「RPAサービス『シスロボ』- デジタルワーカー派遣で業務効率化しませんか?」]
2.Timewitch|「寝ている間」に仕事が進む
Timewitchは、海外在住のワーカー中心の組織体制を活用し、時差を利用して、パワーポイント資料を24時間以内に納品する「資料作成代行サービス」です。
パワーポイント資料の作成は、社内会議や顧客提案など様々なシーンで発生します。Timewitchを活用することで、これら資料作成業務を丸ごと委託できるため、その分の工数を別の重要な業務に充てることが可能です。
専用フォームに入力するだけで依頼でき(所要時間約5分)、三が日を除く365日いつでも受付可能であるなど、利便性が高いBPOサービスとなっています。
[参考: 株式会社Timewitch「24時間以内に届くスピード特化型のパワポ資料作成代行|Timewitch」]
3.セレナ|「業界特化」のBPO
セレナは医療・介護・福祉業界に特化した「オンラインアシスタントサービス」です。経理や総務、秘書業務や各種許認可届出など、100種類以上の業務を任せられます。
自社のニーズに応じてサービスをカスタマイズできるため、効果的に業務効率化を図ることが可能です。医療や介護、福祉業界における専門知識を持った人材が対応するため、安心して委託できるでしょう。
[参考: 株式会社Relief「「セレナ」- 医療・介護・福祉・保育の事務作業を外注化。本業に専念できる環境を提供します。」]
4.Chatworkアシスタント|チャットで即座に連携
Chatworkアシスタントは、ビジネスチャット「Chatwork」をプラットフォームにした、BPOサービスです。労務・経理・総務・採用などのバックオフィス業務から、Web制作業務など幅広い業務を委託することができます。
月10時間から「必要なタイミングで、必要な分だけ」利用できるのも特徴。アシスタントとのコミュニケーションは、全てチャット上で行われるため、すでにChatworkを利用している企業にとっては、手軽に導入しやすいサービスと言えるでしょう。
[参考: 株式会社Kubellパートナー「Chatworkアシスタント」]
BPOを積極的に活用して事業を発展させましょう!
人手不足の対策として、ITツールなどの導入も注目されていますが、いくらITツールで業務を効率化しても、業務自体はなくなりません。そのため人的リソースは継続的に割く必要があります。
その点BPOでは特定業務を丸ごと外部に委託できるため、委託した業務に割いていたリソースを別の業務に配分できるなど、人的リソースを大きく削減できるのです。
人手不足はこれからもさらに加速するため、企業はBPOをはじめとした外部リソースを積極的に活用して、事業を発展させる姿勢へと転換することが求められるでしょう。