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アクセス解析でわかることとは?解析する際のポイントやデータを有効活用する方法

2024/10/22 2024/10/23

Web・アクセス解析ツール

アクセス解析でわかること

Webサイトを効果的に運用するために必要な「アクセス解析」。アクセス数アップなどのためには欠かせないアクセス分析ですが、具体的にどのようなことがわかるのでしょうか。本記事では、アクセス解析でわかることについて、アクセス解析のポイントやデータ活用の方法などと併せて解説します。

アクセス解析とは?

アクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの行動や属性を分析することを指します。専用のツールを使うことで、ユーザーがどのページを見たか、どのくらい滞在したか、どんな経路でサイトに訪れたかなどを調べることが可能です。

アクセス分析で得たデータを活用することで、ユーザーのニーズを理解し、より効果的なコンテンツやマーケティング戦略を立てることができるようになります。

アクセス解析の目的

アクセス解析の目的は、Webサイトの課題を見つけ出し、成果(コンバージョン、CV)を向上させることにあります。ユーザーがどこで離脱しているのか、どのページの効果が薄いのかを把握することで、サイトの改善点を明確にし、成果を最大化するための対策を打つことができるのです。

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アクセス解析でわかること

アクセス解析を行うことで、ユーザーの行動やサイトの改善点が明確に見えてきます。ここでは、アクセス解析で具体的に何がわかるのかを詳しく解説します。

ユーザーの属性に関する情報

アクセス解析では、ユーザーの属性に関する情報を把握可能です。具体的には、ユーザーの年齢や性別、アクセスしている時間帯、アクセス元の国や地域などがわかります。

これらの情報をマーケティングに使うことで、ターゲットとなるユーザー層に対して効果的なコンテンツを提供し、成果を向上させるための施策を立てることができるのです。

ユーザーの行動に関する情報

アクセス解析では、ユーザーがどのようにサイトを利用しているかという、具体的な行動がわかります。詳細を見てみましょう。

セッション数/新規セッション数

セッション数とは、ユーザーがサイトに訪問してから離れるまでの一連の動きを指します。一方の新規セッション数は、セッションの中でも、初めて訪れたユーザー数のことです。

これらの数値を把握することで、どれだけ多くのユーザーがサイトに興味を持って訪れているのか、またリピーターか新規ユーザーかを分析することが可能です。専用のツールを使い、このようなユーザーの訪問回数や行動を追跡します。

ページビュー数(PV)

ページビュー数(PV)は、ユーザーがWebサイト内のページを開いた回数を示します。つまり、サイトのどのページがどれだけ閲覧されているかを把握する指標です。

ページビュー数を分析することで、人気のあるページや改善が必要なページを特定することができます。ユーザーがどのページを訪れたのかは、アクセス解析ツールを使用することで自動的にカウントが可能です。

ユニークユーザー数(UU)

ユニークユーザー数(UU)は、特定の期間内にWebサイトを訪れたユーザー数を示します。重複せずに各ユーザーが1回のみカウントされるため、どれだけ多くの人がサイトに興味を持っているかを把握するのに役立つ指標です。

アクセス解析ツールがユーザーごとに割り振られた識別子を使って訪問者数を記録します。ユニークユーザー数を計測することで、実際の利用者数を正確に把握できるのです。

平均セッション時間

平均セッション時間とは、ユーザーがWebサイトを訪問してから離れるまでの平均滞在時間を示す指標です。平均セッション時間からは、コンテンツの魅力やユーザーの関心度を評価できます。

具体的には、すべてのセッション時間を合計し、それをセッション数で割ることで求められます。滞在時間が長ければユーザーがコンテンツに興味を持っていると判断できる一方で、滞在時間が短ければ改善点を見つける必要があると考えられるでしょう。

直帰率

直帰率とは、ユーザーがWebサイトに訪問したあと、最初のページだけを見て離脱した割合のことです。サイトに訪れたユーザーのすべてのセッションの中で、1ページのみを閲覧したセッションの割合を計算することで求めます。

直帰率が高い場合、ユーザーが求めている情報が見つからなかったり、ページのデザインや内容が魅力に欠けていたりする可能性が考えられるでしょう。この数値を基にサイトの改善点を見つけることが重要です。

コンバージョン率(CVR)

コンバージョン率(CVR)とは、Webサイトを訪れたユーザーのうち、商品購入や資料請求など、企業が目的とする行動を取った人の割合を示す指標です。例えば、100人の訪問者のうち10人が商品を購入した場合、コンバージョン率は10%となります。

この指標を分析することで、サイトが実際の成果につながるかを測定でき、より効果的なマーケティング施策につなげることができます。

アクセス環境

アクセス環境とは、ユーザーがWebサイトを閲覧するために使用しているデバイスやソフトウェアの情報です。具体的には、どのOS(例えばWindowsやiOS)やブラウザ(ChromeやSafariなど)を利用しているのかがわかります。

ユーザーがどのような環境で閲覧しているかを分析することで、どのデバイスやブラウザに対する表示を用意・改善すればよいかを判断できます。例えば、特定のブラウザでの表示に問題がある場合、その情報を基に修正を行うことができるのです。

離脱ページ

離脱ページとは、ユーザーがWebサイトを離れる直前に閲覧したページのことです。ユーザーがどのページでサイトから離れてしまうのかを把握することで、改善すべき箇所を見つけ出す助けとなります。

例えば、特定のページでの離脱が多い場合、そのページの内容やデザイン、ユーザーに提供する情報が十分でない可能性があるため、修正や改善を考えるようにしましょう。

ランディングページ

ランディングページとは、ユーザーがWebサイトに訪れた際に最初に開いたページのことです。このページがユーザーにとって魅力的であれば、そのままほかのページも閲覧する可能性が高まります。

アクセス解析を通じて、どのページがランディングページとなっているかを把握することで、ユーザーの興味を引くポイントを見極め、サイト全体を訪問してもらえるようになるでしょう。

集客に関する情報

集客に関する情報では、ユーザーがどのような経路でWebサイトにたどり着いたのかを把握できます。

例えば、オーガニック検索(検索エンジン経由)なのか、別サイトのリンクからの流入なのか、また、どのキーワード(KW)で検索したのかもわかります。

Webサイトの現状

Webサイトの現状を把握することで、新たな施策の効果や被リンク(他のサイトからのリンク)がどれだけ増えているかを確認できます。

例えば、新しいコンテンツを追加したあとに流入が増えているか、他サイトからのリンクが増えてSEO効果が出ているかなどを確認することで、施策が期待通りに機能しているのか、さらに改善が必要なのかを評価可能です。

Webサイトのデータがアクセス解析に正しく反映されない理由

Webサイトのデータがアクセス解析に正しく反映されない場合もあります。この場合の原因をいくつか紹介しましょう。

二重計測が発生している

Googleアナリティクスにおける二重計測とは、同じユーザーの行動が2回以上記録されることを指します。この現象は、計測コードが一つのページに重複して設置されている場合に発生し、アクセス数やセッション数が実際よりも多く表示されることが原因です。

正確なデータを得るためには、計測コードが一度のみ正しく設置されているかどうかを確認することが重要です。二重計測を防ぐことで、信頼性の高い分析結果を得ることができます。

自社のアクセスがカウントされている

Webサイトの確認や改善を目的とした自社スタッフのアクセスがカウントされてしまうと、実際のユーザー行動が正確に把握できなくなります。このような誤ったデータは、施策の効果を正確に評価する妨げとなるため注意が必要です。

具体的な対策としては、自社のアクセスをカウントしないように、Googleアナリティクスの設定にてIPアドレスを除外するフィルタを利用するとよいでしょう。

ユーザーによって解析を拒否されている

ユーザーの中には、自身の行動を追跡されたくないと考える人もおり、そうしたユーザーはアクセス解析を拒否することがあります。例えば、ブラウザの設定でトラッキングをブロックする、あるいは広告ブロックの拡張機能を利用することで解析を防ぐことが可能です。

これらのユーザーによるアクセスは記録されないため、全体のデータに反映されないことがあります。そのため、解析結果が実際の状況を完全に反映できない場合が生じるのです。

アクセス解析の事前準備

アクセス解析を効果的に行うためには、事前の準備が欠かせません。具体的にどのような準備が必要かを確認しましょう。

Webサイトの目標・目的を決める

アクセス解析を行う前に、Webサイトの目標や目的を明確にすることが重要です。例えば、「売上を増やす」や「資料請求を増やす」など、具体的なゴールを設定しましょう。

また、KGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)も決めておくとよいです。KGIは最終的な目標を示し、KPIはその目標に対する進捗を測るための指標です。これらを設定することで、解析データを効果的に活用し、サイト改善を進めることができます。

アクセス解析に関する知識を深める

アクセス解析に関する知識が不足していると、データを誤って解釈し、適切でない対策を取ってしまうリスクがあります。また、解析に適したツールや環境を整備しないと、正確なデータを得ることも難しくなってしまうでしょう。

計測コードの設定ミスやデータの見方が誤っていると、サイト改善の効果も得られにくくなります。せっかく集めたデータを確実に活用できるよう、事前にアクセス解析に関する知識を深め、適切なデータ分析環境を整えることが重要です。

アクセス解析の進め方

アクセス解析を効果的に進めるためには、正しい手順と計画が大切です。具体的な進め方を確認しましょう。

Webサイトの現状を確認する

Webサイトの現状を確認するには、アクセス解析の指標に従ってしっかりと分析することが大切です。ページビュー数や直帰率、コンバージョン率などを確認することで、どのページが機能していて、どの部分に改善の余地があるかを把握できます。

現状を正しく理解することが、具体的な改善策を見つけ出し、目標達成に向けた対策を講じる第一歩となるのです。

Webサイトの課題の原因を推測する

Webサイトの課題を解決するためには、原因がどこにあるかを推測することが重要です。データ解析の際に筋道を立てて原因を探ることで、より効果的な改善策を導き出せます。

例えば、直帰率が高い場合、ページの内容が不十分なのか、デザインに問題があるのかを推測することで、改善すべきポイントが変わってきます。データに基づいて原因を特定し、そのうえで適切な対策を考えることで、サイトのパフォーマンスを向上させることができるでしょう。

Webサイトを分析する

Webサイトを分析する際は、まず仮説を立て、それを軸にデータを検証することがおすすめです。例えば、「特定のページでユーザーが離脱しているのは内容がわかりにくいからではないか」という仮説を立て、その仮説に基づいてページの滞在時間や直帰率などを分析します。

このように具体的な仮説を立てることで、データ解析の焦点が明確になり、効率的に改善点を見つけ出すことができるでしょう。

Webサイトの改善策を講じる

Webサイトの課題を特定したら、次は具体的な改善策を講じる段階に移ります。この際、PDCAサイクルを活用すると効果的です。PDCAとは、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)のサイクルを回すことで、改善を繰り返していく方法です。

例えば、ページの内容を改善し、その効果をデータで確認して次の施策に反映させることで、継続的にサイトのパフォーマンスを向上させることができます。

PDCAとは?サイクルを回す意味や具体例・失敗する原因をわかりやすく解説

アクセス解析のポイント

アクセス解析を成功させるためにはいくつかのポイントがあります。個別に見ていきましょう。

過去のデータと比較し長期的な視点でデータを分析する

Webサイトを分析する際には、日々のデータだけでなく過去のデータと比較することが重要です。短期的な変動に一喜一憂するのではなく、長期的な傾向を把握することで、サイトの成長や改善の成果をより正確に理解できるでしょう。

例えば、昨年と今年のアクセス数やコンバージョン率を比較することで、取り組んだ施策がどれだけ効果を発揮したかを評価できます。このように、過去との比較を通じて、長期的な成長の道筋を見つけることが大切です。

CV率の高いページ・低いページを把握する

WebサイトのCV率(コンバージョン率)が高いページと低いページを把握することも、アクセス解析のポイントです。CV率の高いページはユーザーにとって魅力的であると考えられるため、そのページの特徴をほかのページにも応用できます。

一方で、CV率が低いページは、内容の改善やデザインの見直しが必要です。こうした各ページのCV率の把握を通じて、サイト全体のコンバージョンを引き上げる施策を進めましょう。

内部要因だけでなく外部からの影響も考慮する

Webサイトのパフォーマンスを分析する際には、内部要因だけでなく、外部からの影響も考慮することが大切です。例えば、市場環境の変化や競合の動き、季節的な需要の変動なども、サイトへの訪問数やコンバージョンに影響を与えます。

また、新しい法律の施行といった要因からも影響を受けることがあるでしょう。

このような外部要因を意識することで、より正確にWebサイトの課題を特定し、効果的な対策を講じることにつながるでしょう。

ユーザーニーズを深掘りする

アクセス解析だけでは、ユーザーが本当に求めているニーズのすべてを把握することは難しいことも把握しておきましょう。ユーザーニーズはアクセス解析だけで判断せずに深堀りすることが重要です。

深掘りの目的は、サイトの改善やコンテンツの最適化を通じて、より良いユーザー体験を提供することです。具体的な方法としては、アンケートやユーザーインタビューを行うことが挙げられます。こうした直接の情報収集により、ユーザーの期待や不満を具体的に聞き出し、アクセス解析では見えない本質的なニーズを見つけ出すことができるのです。

アクセス解析のデータを有効活用する方法

アクセス解析で得たデータを効果的に活用することで、Webサイトの成果を高めることができます。具体的にどのように活用するのかを見ていきましょう。

改善効果を高めるため「CV率・離脱率を把握する」

改善効果を高めるためには、CV率(コンバージョン率)や離脱率の高いページを把握することが重要です。そのうえで、どの経路から訪れたユーザーがどのページで離脱しやすいかを併せて確認し、それぞれに適した改善策を講じることで、Webサイト全体のパフォーマンスを向上させることができます。

例えば、検索エンジンからの訪問者に対して情報の充実を図ったり、離脱率の高いページのデザインを改善したりすることで、より高い成果を得ることが可能です。

設定キーワードからの流入を確認し「検索意図を見直す」

設定したキーワード(KW)からの流入があるかを確認することも、SEO施策の効果を評価するために重要です。想定したキーワードからの流入が少ない場合、そのキーワードがユーザーの検索意図に合致していない可能性があります。

このような場合は検索意図を見直し、ユーザーが本当に求めている情報を提供できるよう、キーワードやコンテンツを修正する必要があります。これにより、キーワードからの流入を増やし、Webサイトの成果を向上させることができるでしょう。

アクセス解析でわかることを軸にWebサイトの改善を進めよう

アクセス解析で得られる情報を活用することで、ユーザーの行動やニーズを理解し、Webサイトの改善につなげることが可能です。定期的にデータを見直し、課題を発見して対策を講じることでサイトの成果を継続的に高めていきましょう。

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ビズクロ編集部
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