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EFOの成功事例|CVR改善・離脱率防止を実現した参考となる事例を紹介

2024/11/27 2024/11/27

EFOツール

EFOの成功事例

EFOは、Webサイトの入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための手法です。本記事では、実際にEFO対策によって成果を上げた企業の成功事例を紹介します。EFO対策を検討している方は、具体的な取り組みや得られた効果をぜひ参考にしてください。

EFO(Entry Form Optimization)とは?

EFOとは「Entry Form Optimization」を略した言葉で、入力フォームを最適化し、ユーザーの離脱を防止する施策を指します。いくら効果的なWeb広告やランディングページを作成しても、入力フォームの操作性が低いと、ユーザーが途中離脱してしまう可能性が高いでしょう。

フォームの入力項目を減らすなどの最適化を図ることでユーザーの途中離脱を防止できれば、結果的にコンバージョン率の向上を期待できます。

【2024年最新】EFOツールおすすめ9選比較!選び方や導入で離脱防止につながる理由

EFOによりCVR改善・離脱防止を実現する方法

まずは、コンバージョン率を向上させるための具体的なEFO対策を見ていきましょう。自社のWebサイトの課題と照らし合わせ、実行すべきEFO対策を確認してみてください。

ユーザーを考慮したデザイン

入力フォームを作成・改善する際は、ユーザー目線を取り入れるようにしましょう。具体的には、色使いやレイアウト、フォントサイズやテキストボックスに着目してください。

例えば、「次へ進む」ボタンを目立つ色に変更すると、導線がわかりやすくなり、ユーザーが迷わなくなります。不要な項目を削除し、可能な限り入力フォームを短く見せることができれば、短時間で済むという印象をユーザーに与えられ、入力率の向上につなげられるでしょう。

また、入力フォームがほかの情報に埋もれてしまうと、ユーザーはそもそも入力する部分があることに気付きません。これを避けるために、フォントサイズを工夫し、入力フォームを目立たせましょう。

さらに、テキストボックスが小さすぎると、入力した文字が見えづらく入力ミスにつながるだけではなく、ユーザーのストレスも増えるため注意が必要です。

自社の入力フォームに実際に入力してみて、使い勝手や見やすさを確認してみてください。この際、PCやタブレット端末、スマホなど複数のデバイスからの入力を試してみることで、デバイスごとの操作性の違いもわかります。

入力項目の簡易化

入力の手間を減らすことで、ユーザーの途中離脱を防げます。

例えば、「氏名」の入力欄を「名字」と「名前」に分けると、カーソル移動が発生します。そこで「名字」と「名前」を同じ欄で入力できるように変更すれば、ユーザーのカーソル移動が減り、入力の手間が減るでしょう。「氏名」の入力欄については、フリガナの自動入力も効果的です。

「住所」の欄も、「郵便番号」の入力によって自動で住所が反映されるようにすることで、ユーザーの負担軽減につながります。選択項目を用意している場合は、ラジオボタンを設定するとワンクリックで選べるため、プルダウンにするよりもユーザーの利便性が高いといえます。

現状の入力項目を改めて見直し、必須ではない情報はできるだけ削除するか、任意回答に変更しましょう。ただし、入力項目を削除し過ぎると、必要な情報を取得できなくなるため注意してください。

入力操作の向上

EFOツールを活用し、入力時の操作性を高めるのもおすすめです。EFOツールとは、ユーザーの行動を可視化するとともに、ユーザーの入力時にサポートを行い、離脱を防ぐツールです。

入力フォームの課題が明確になっていない状況でやみくもに修正してしまうと、かえって操作性が低下する恐れがあります。そこで、EFOツールを使えば、入力フォームの入力途中離脱率や項目別のエラー発生数、項目別の平均入力時間などの数値を把握することができるようになるでしょう。

例えば、ほかの項目に比べ、エラーが極端に多く発生している項目があれば、改善を図る必要があるとわかります。このように、課題が明確になるため、効率的かつ効果的な改善が行えるのです。

EFOツールには、電話番号入力時のハイフン自動除去機能や半角・全角の自動変換機能など、ユーザーの入力をサポートする機能が搭載されています。入力の手間が削減されるだけではなく、ストレス軽減にも役立つでしょう。

EFOの成功事例|CVRの改善に成功したケース

EFOによってコンバージョン率の改善に成功した企業の事例をご紹介しましょう。EFOに取り組む際の参考にしてください。

株式会社再春館製薬所

株式会社再春館製薬所は、化粧品や医薬部外品、医薬品の製造・販売や健康食品の販売を手掛けています。代表的な商品として「ドモホルンリンクル」が挙げられるでしょう。

同社は、入力フォームの途中離脱による売上や成約数の低下を課題としており、改善を図るためにEFOに着手しました。

具体的には、EFOツールを導入し、ステップ型フォームに変更しました。ステップ型フォームとは、入力項目を複数のステップに分割したフォームです。段階的に入力するため、一度に入力する量が少なく、ユーザーの入力への心理的負担を減らす効果が見込まれます。

ステップ型フォームに改善した結果、同社ではコンバージョン率は1.2倍、入力完了率は120%向上したそうです。

[出典:株式会社エフカフェ「株式会社再春館製薬所様」]

株式会社magicnumbern

広告代理事業・メーカー事業・受託制作事業を手掛けているのが、株式会社magicnumbernです。メーカー事業の一環として、公式オンラインストア「Cosme College」も運営しています。

同社の課題は、カゴ落ちの多さです。カゴ落ちとは、オンラインストアで商品をカゴに入れたものの、途中で購入を断念することを指します。また、入力フォームの離脱率も高く、問題となっていました。そこで、これらの問題の改善を目的にEFOを行った結果、CVRはなんと1.6倍に上昇したのです。新規注文数も増加し、売上にも結び付いたそうです。

[出典:株式会社エフカフェ「株式会社magicnumber 様」]

カツデン株式会社(旧カツデンアーキテック株式会社)

カツデン株式会社は、住宅用階段や螺旋階段、住宅関連製品の製造・販売を行っています。2023年5月期の年商は、36.9億円に上りました。

同社の場合、製品の単価が高いこともあり、ユーザーがWebサイトを訪れても、なかなか資料請求に至りませんでした。そこで資料請求用の入力フォームをチャット形式に変更したのです。

チャット形式であれば、ユーザーの興味を引きつつ入力を促せるため、入力を完了するユーザーが増加したそうです。EFO前の月間の資料請求数は46〜77件ほどでしたが、EFO後は最大で112件まで増えました。

[出典:株式会社wevnal「カツデンアーキテック / カツデンアーキテック株式会社」]

株式会社夢真

株式会社夢真の事業の柱は、施工管理技術者やCADオペレーターなど、建設技術者派遣と施工図作図です。さらに施工管理技士の転職情報サイトも運営しています。

同社がEFOにあたって取り入れたのが、チャットボット形式です。同社の入力フォームは入力項目が多いため、途中離脱が発生していました。そこで、チャットボットを導入することにしたのです。これにより、ユーザーは入力項目の多さが気にならなくなり、LINEでのやり取りをする感覚で入力できるようになりました。

結果的に、コンバージョン率が前年比131%と大幅にアップしました。

[出典:株式会社wevnal「俺の夢 / 株式会社夢真ホールディングス」]

EFOの成功事例|離脱防止を実現したケース

EFOに取り組めば、離脱防止を実現することも可能です。EFOに成功した企業事例を見てみましょう。

株式会社スタッフサービス

人材派遣を手掛ける株式会社スタッフサービスは、国内に144拠点を有し(2024年4月1日時点)、グループ売上高は4217億円に上ります(同年3月期)。

同社の入力フォームは、ユーザーに「入力する情報が多い」とマイナスイメージを抱かせるサイズでした。項目自体は7つですが、スクロールしなければ入力フォーム全体を把握できないため、ユーザーは入力に負担感を覚えていたのです。

そこで、課題解決に向けてフォーム形式をステップ型に変更し、さらに入力の進捗状況を見える化したのです。すると、入力を負担に感じるユーザーが減り、入力開始率は140%、入力完了率は155%と大きく向上しました。

[出典:株式会社wevnal「俺の夢 / 株式会社夢真ホールディングス」]

株式会社ハウツー

株式会社ハウツーは、メディア事業やブライダル事業を手掛ける企業です。

途中離脱によるコンバージョン数の低下が課題だった同社は、入力フォームの改善に取り組みました。改善による効果はA/Bテストで測定し、改善後のフォームのほうが離脱が少ないことがわかったため、改善後のフォームを継続使用することに決めたそうです。

結果として、途中離脱率は4.16ポイント改善し、入力後確認ページまで進むユーザーが増えたことで、コンバージョン数の増加を実現しました。

[出典:株式会社ユニヴァ・ジャイロン「【EFO事例】EFOでコンバージョン数が導入前の1.3倍UP! 株式会社ハウツー様の来店予約フォーム改善事例」]

EFO成功事例を参考にする際のポイント

EFOを実施してコンバージョン率の改善などを実現した企業は多くありますが、すべての取り組みが自社にも適しているとは限りません。事例を参考にする際のポイントをお伝えするので、ぜひお読みください。

同業種で成功しているか

事例を参考にする際は、自社と同業種や同業界であるかを確認するとよいでしょう。EFOと一言で言っても、申し込みフォームと会員登録フォームでは項目数や入力内容が異なり、改善すべき点も違ってきます。また、ユーザー層が異なれば、見やすさや操作性にも違いが生じるでしょう。

改善を図る際は、自社と同業種や同業界のWebサイトをチェックし、自社サイトと比較して見やすさや操作性などを参考にしてください。

施策内容は実現できるか

他社が実施した施策内容を、自社サイトでも実行できるかどうかをチェックしましょう。

入力フォームをコンパクトに見せるためにアコーディオン形式を取り入れている企業もありますが、入力フォームに一定の長さがなければアコーディオン形式は効果を発揮しません。また、チャット形式で入力を促すのは効果的ですが、導入しているEFOツールがチャット形式に対応していなければ、採用は難しいでしょう。

自社サイトの内容や導入しているEFOツールを今一度見直し、実現できる施策は何かをピックアップするとよいでしょう。

得られた効果を目安にする

入力フォームの課題は、入力開始率の低さや入力途中の離脱率、エラー数などさまざまです。したがって、まずは自社が抱える課題を明確にしましょう。そのうえで、同じような課題を解決した例を参考にしてください。

複数の課題を抱えている場合は、解決すべき優先順位をつけ、一つずつ解決していきましょう。

EFOの成功事例は具体的な改善策の立案に役立つ

どんなに見栄えのよいWebサイトを作成しても、コンバージョンにつながらなければ意味がありません。コンバージョン率を下げる原因が入力フォームにある場合は、EFOに取り組みましょう。その際は本記事でご紹介した成功事例をぜひ参考にしてください。

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ビズクロ編集部
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