eラーニングアプリ5選を比較!導入する方法やメリット・デメリットを解説
スマホなどのモバイル端末でeラーニングが受講できる「eラーニングアプリ」。モバイル端末にコンテンツがインストールされるため、知識が必要なときにすぐ確認できるなど業務の円滑化や効率化にも役立ちます。本記事では、eラーニングアプリ5選を紹介し、導入する方法などと併せて解説します。
目次
eラーニングアプリとは?
eラーニングアプリとは、インターネットを介したオンライン学習形態であるeラーニングをアプリケーションとして提供するものです。
従来のeラーニングはWebブラウザでの利用が一般的でしたが、マルチデバイス化が進む中でスマホやタブレットでの学習に対応する方法として、アプリ版がリリースされるようになりました。
eラーニングはテキスト以外にも、画像・動画という視覚的に分かりやすいコンテンツや、リアルタイム講義をはじめとするインタラクティブなコンテンツなど、さまざまな学習を手軽に体験できるのが特徴です。アプリを活用することで、より手軽にeラーニングに取り組むことができ、導入効果を最大化できるでしょう。
▷eラーニングとは?目的やメリット・デメリット、導入事例を簡単に解説
eラーニングアプリ5選
eラーニングアプリは、OSの要件やコンテンツの種類だけでなく、サービスのコンセプトによって特色が異なります。
おすすめのアプリを5つご紹介しますので、サービスの比較・検討にお役立てください。
Cloud Campus2
Cloud Campus2は、日本初のフルオンライン大学として文部科学省に認定されたサイバー大学が提供するeラーニングアプリです。
1IDあたり年額999円で30カテゴリ・100教材以上のコンテンツが見放題で、トレンドをふまえて定期的にラインナップが更新されるため、ITスキルやコンプライアンスなどの最新知識を習得できます。
また、グループ会社であるソフトバンクの専門家による講義を受けられるのも魅力のひとつです。加えて、ブラウザ版では既存コンテンツの利用以外にも、内製したコンテンツを外販することも可能で、コンテンツビジネスとしても活用できます。
提供元 | 株式会社サイバー大学 |
初期費用 |
|
対応OS | iOS 10.0以降、Android 4.1以上 |
機能・特長 | サイバー大学の教育ノウハウを活かした高品質なコンテンツを取り揃えている |
Learn365
Microsoft 365に対応した学習管理システムであるLearn365は、Office製品で作成した資料をそのまま教材化できるのが特長です。
ドラッグ&ドロップと簡単なテキスト入力でさまざまなeラーニングの教材を作成でき、9種類のクイズ形式で問題を出題できます。
- 単一選択問題
- 複数選択問題
- ◯×問題
- 並べ替え問題
- 組み合わせ問題
- 画像内領域選択画面
- 穴埋め問題
- 記述問題
- 自由記述
また、Teamsと連携がとれていることで、Office製品を導入している企業にとっては普段の業務の延長線上で学習しやすい設計となっています。
提供元 | Zensai International ApS |
初期費用 | 無料 |
対応OS | iOS 10.0以降、Android 5.1以上 |
機能・特長 | 使い慣れたOffice製品の環境を活用して気軽に学習をスタートできる |
LearningWare
LearningWareでは、1,000種類以上の講座から自社に合った課題解決策の提案を受けられるのが特長です。また、月1回という高頻度でバージョンアップを行っており、3社以上の要望があれば機能を追加するという柔軟性の高さが評価されています。
このことから多岐にわたる機能を搭載しており、字幕機能や受講者の集中度チェック、多言語・グローバル対応など、幅広いニーズに対応できるようになっています。
提供元 | 株式会社プロシーズ |
初期費用 | 要問い合わせ |
対応OS | iOS 12.0以降、Android 8.0以上 |
機能・特長 | 業界最速クラスのバージョンアップによる改善力が強み |
Smart Boarding
Smart Boardingは、アウトプットに特化した4つの学習体系により、知識・スキルを着実に身につけることにフォーカスしたeラーニングアプリです。
動画コンテンツでただ内容をインプットするのではなく、実践やディスカッションなどのアウトプットを通じて、分かる・知っている状態から現場で実践できる状態に引き上げることをコンセプトとしています。これにより、社員が使わなくなって解約するというeラーニングアプリの課題の予防もできます。
提供元 | 株式会社FCE |
初期費用 | 要問い合わせ |
対応OS | iOS 14.0以降、Android 5.1以上 |
機能・特長 | 教育研修コンサルティング会社の強みを活かした育つ学びの仕組みを提供 |
Goocus
Goocusはソーシャルラーニングだけでなく、ゲーム要素の観点も取り入れたモバイル特化型のeラーニングシステムです。
学習ポイントによるランキングやコメントなどのソーシャル機能で、達成感などを味わいながら楽しく学べるのが特長です。また、360度動画によるVR体験も可能で、VRコンテンツの中にテキストやクイズを入れ込むことで、より没入感のある学習環境を提供することもできます。
提供元 | キャスタリア株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
対応OS | iOS 13.0以降、Android 8.0以上 |
機能・特長 | ゲーミフィケーションの観点を取り入れた独自の学習体験が強み |
eラーニングアプリのメリット
eラーニングアプリには、ブラウザ版のeラーニングと比較して受講者により柔軟な学習環境を提供できる特徴があります。
ここではeラーニングアプリの4つのメリットについて解説します。
時間・場所を選ばずに受講できる
eラーニングアプリは学びたいときに、どこにいても自分のペースで学習できるのが大きな魅力です。通勤時間や休憩時間など、隙間時間を活用して学習できるため、効率的かつ柔軟に学んでいけます。
知りたいことがあるときに、その場ですぐに確認し知識を得られることもアプリならではの利点といえるでしょう。
インストールして利用するためネット回線の影響を受けない
多くのeラーニングアプリでは学習コンテンツをダウンロードするため、ブラウザ版のeラーニングのように常時インターネットに接続する必要がありません。
このことから、地下鉄や山奥などのインターネット回線速度や接続が不安定なシチュエーションでもコンテンツの視聴が途切れず、スムーズな学習ができるメリットがあります。
操作が簡単で手軽に受講できる
eラーニングアプリは、スマホやタブレット用にユーザーインターフェース(UI)が設計されているため、直感的に操作しやすくなっています。
操作が簡単であることは、学習に対するハードルを下げるうえで重要です。eラーニングアプリであればITに詳しくなくてもストレスなく学習を始められるため、操作性で学習意欲を損なう心配がありません。
また、2回目以降は自動ログインできる機能が備わっているケースが多く、学習を始めるまでのストレスも少ないでしょう。
通知機能で受講忘れを防止できる
せっかく学習の計画を立てても、日々の業務やプライベートが忙しいと、学習の時間を確保することは簡単ではありません。
しかし、アプリからの定期的な通知があることで受講忘れを防止し、計画的にスキルアップを図れます。例えば以下のような通知があります。
- 受講期限が近い講座通知
- 未受講の講座通知
- 新しい講座の追加通知
- 学習目標達成状況通知
このような通知機能を活用することで、受講者は計画通りに学習コースを進められるでしょう。
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eラーニングアプリのデメリット
eラーニングアプリは柔軟な学習体験ができる反面、アプリ学習という性質から一部デメリットもあります。
ここではeラーニングアプリでカバーが難しい2つの点について解説します。
学習意欲の維持が難しい
対面学習と異なり、eラーニングアプリは一人での学習になるため、学習意欲の維持が難しいでしょう。
対面学習は講師や他の受講者とのコミュニケーションによってモチベーションが保たれますが、eラーニングアプリではそのような刺激がほとんどありません。このことから受講者の自己管理能力に依存してしまうため、受講者の内発的な動機づけや外部からのサポートが求められます。
実技学習には向いていない
eラーニングアプリはテキストや動画で学習コンテンツが作られているため、理論の説明に適している反面、実技を必要とする業務やスキルの習得には向いていません。
例えば製造や医療など、正確な動きや手順が求められる職業では、受講者の動作に対して適切なフィードバックが求められます。このような実践的な訓練を効果的に行うことが、eラーニングアプリでは難しいといえるでしょう。
eラーニングアプリを導入する方法
eラーニングアプリの導入には、主に4つのステップがあります。
- eラーニングアプリ導入の目的を明確にする
- 自社に合ったeラーニングアプリを選ぶ
- eラーニングアプリをインストールする
- コンテンツを選び学習をスタートする
これらの内容について、それぞれ解説します。
eラーニングアプリ導入の目的を明確にする
eラーニングアプリを導入する際には、導入目的の明確化が重要です。
学ぶ目的が不明確なままeラーニングアプリを導入してしまうと、適切な学習カリキュラムを作成できず、受講者の計画的なスキルアップが難しくなります。
導入の目的をはっきりさせることで、eラーニングアプリの選定やカリキュラムの設計、学習効果の評価まで、一貫した方針で進められるでしょう。
自社に合ったeラーニングアプリを選ぶ
eラーニングアプリは、アプリごとに提供する学習コンテンツが異なるため、自社のニーズに照らし合わせ、学習したい内容や従業員のスキルレベルに合うアプリを選びましょう。
コンテンツの質についても、専門家監修などの信頼性の高い教材が揃っているか、最新の情報にアップデートされているかなどを確認することが大切です。
eラーニングアプリをインストールする
eラーニングアプリは、Android端末はGoogle Play、iOS端末はApp Storeでアプリをダウンロードし、端末にインストールします。
この際、OSのバージョンなどの動作環境や、ダウンロードに必要な容量が端末にあるかを確認することが重要です。
コンテンツを選び学習をスタートする
インストール後はアプリを起動し、アカウントにログインしたうえで、アプリ内のコンテンツ群から学習したい内容を選びましょう。
学習開始前に、簡単なチュートリアルやサポート資料を確認しておくと安心です。
▷無料で使えるeラーニングシステム5選比較!選び方や無料版の注意点を解説
eラーニングアプリを導入し効率的に学習しよう
マルチデバイスの浸透によってモバイルラーニングの重要性が高まっており、eラーニングアプリはどこでも手軽に学習できるツールとして注目が集まっています。
一方で、eラーニングアプリは受講者の主体性に依存する傾向があることから、学習意欲の維持が難しいです。そのため、学習コンテンツの網羅性だけでなく、学習の継続やスキルアップへの寄与などもふまえながら、アプリを選定するとよいでしょう。本記事を参考に、eラーニングアプリを活用した効果的な学習をご検討ください。
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