クラウド型のおすすめ生産管理システムを比較|選び方やメリット・デメリット

最終更新日時:2023/12/19

生産管理システム

クラウド型の生産管理システム

当記事では、クラウド型の生産管理システムに焦点を当て、価格やトライアルの有無を比較紹介しています。選び方や特徴についても解説するので、導入時の参考にしてください。ビジネスで重要となるクラウド型生産管理システムについて、理解を深めておきましょう。

クラウド型おすすめ生産管理システムを比較

クラウド型の生産管理システムとしては、さまざまな製品が展開されています。生産方式や事業規模などによって選ぶべき製品が異なるため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。

ここでは、おすすめのクラウド型生産管理システムを紹介します。

Kintone

Kintoneはノーコードで業務アプリを作成できるクラウド型のシステムです。100以上のサンプルアプリを搭載しており、生産進捗管理なども行えます。

200種類以上の外部サービスや基幹システムとの連携も可能なので、業務効率化を実現できるでしょう。また、サポートセンターや無料セミナーなどのサポート体制も充実しています。

提供元サイボウズ株式会社
初期費用無料
料金プラン
  • スタンダードコース:1,650円(税込)/月(1ユーザーあたり)
  • ライトコース:858円(税​込)/月(1ユーザーあたり)

※30日間の無料お試し期間あり

導入実績導入社数30,000社突破(※2023年11月時点)
機能・特徴必要な業務に対応するアプリを作成可能/100以上のサンプルアプリを搭載/​​アプリの作成はドラッグ&ドロップの簡単操作/外部サービス連携/日中英3カ国語対応
URL公式サイト

FUSE

FUSEは個別生産や多品種少量生産などにおすすめのクラウド型生産管理システムです。20機能から必要な機能だけを選んでシステムを構築でき、自由度の高いカスタマイズ開発も可能なため、自社に合わせた運用が可能です。

シンプルで直感的に使えるUIのため、操作が簡単なのもメリットです。また、バーコードリーダーを利用してデータ入力作業を効率化する機能も備わっています。

提供元株式会社日本コンピュータ開発
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴20機能から必要な機能を選んで構築/シンプルで直感的に使えるUI/バーコードリーダーによる効率的なデータ入力/自由度の高いカスタマイズ開発も可能
URL公式サイト

GEN

GENは中小企業向けのクラウド型生産管理システムです。内示受注情報と確定受注情報を工程・仕入先・外製先ごとに振り分けてオーダーを自動作成するMRPエンジンを標準搭載しており、製番管理と併せたハイブリット運用ができます。

QRコードやバーコードを使った生産管理も可能なので、作業のミス防止や効率化を実現できます。また、スマートフォンから現場の実績登録ができるため、リアルタイムでの情報共有も可能です。

提供元GEN株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴MRP・製番のハイブリッド運用が可能/QRコード・バーコードに対応/会計・EDI・ECシステムとのデータ連携/軽減税率&インボイス制度に対応/スマートフォン連携
URL公式サイト

A's Style

A's Styleは販売・生産・購買・在庫・原価を一元管理できるクラウド型生産管理システムです。セミオーダー型のERPで、自社の生産方式に合わせてフレキシブルな対応が可能です。

タブレットを使ってリアルタイムに現場報告を行えば、作業効率化やペーパーレス化を実現できるのもメリットでしょう。また、AI-OCR・RPA連携によって既存の紙資料もデータ化して管理ができます。

提供元株式会社ケーエムケーワールド
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴セミオーダー型ERP/タブレット入力による現場報告/AI-OCR・RPA連携/多通貨・多言語対応
URL公式サイト

NAVINECT

NAVINECTは生産装置とのデータ連携ができるクラウド型生産管理システムです。実績管理機能によって、事前に登録した生産条件を生産開始時に自動で一括通知できます。在庫情報と装置制御を駆使して不良品の発生や流出を防げるのも特徴です。

初めの工程から生産完了までの全工程の進捗をリアルタイムで把握できる、見える化機能も備わっています。設備の生産前準備から改善までを総合的に支援する生産管理システムです。

提供元TOPPANホールディングス株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴生産装置とのデータ連携/実績管理機能/見える化機能/作業指示機能/設備情報参照/検査情報参照
URL公式サイト

TPiCS-X

TPiCS-Xは、多様な生産形態に1パッケージシステムで対応できるクラウド型生産管理システムです。たとえば、量産繰返生産・少量多品種生産・個別一品受注生産などに対応できます。

帳票のExcelテンプレートが標準搭載されており、自社の形態に合わせて変更も可能です。また、他社システムと双方向データ連携ができるので、業務の効率化につなげられます。

提供元株式会社ティーピクス研究所
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績導入企業数2,058社(※2023年11月30日時点)
機能・特徴多様な生産形態に1パッケージシステムで対応/帳票のExcelテンプレートを標準搭載/ユーザー定義のフォーム作成が可能/他社システムと双方向データ連携が可能
URL公式サイト

スマートF

スマートFは業務の手間・ミス・漏れをなくす工夫が豊富に施されたクラウド型生産管理システムです。バーコードとハンディを活用した在庫管理ができます。

製番や部品表ごとに将来在庫を可視化したり、AIが過去の出庫履歴から最適な発注点を自動計算したりするので、在庫管理や発注作業の効率化が見込めるでしょう。また、導入支援付きのトライアル導入もできるため、スモールスタートにも適しています。

提供元株式会社ネクスタ
初期費用30万円〜
料金プラン48,000円〜
機能・特徴バーコードとハンディを活用した在庫管理/製番や部品表ごとに将来在庫を可視化/リアルタイムで生産中の仕掛品の原価計算が可能/AIが最適な発注点を自動計算
URL公式サイト

FutureStage

FutureStageは製造業向けのクラウド型生産管理システムです。生産管理を中心とした一連の業務を支援する製品で、日本独特の商習慣にも対応しています。

ハイブリッド生産管理ができるため、計画生産と個別受注生産が混在している企業でも利用可能です。さらに、自動車部品・金属部品・一般機械など、特定業種向けのテンプレートも搭載しており、業種特有の商慣習や業務プロセスにも対応できます。

提供元株式会社日立システムズ
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績導入実績4,000システム以上(※2023年11月時点)
機能・特徴日本の独特の商習慣に対応/ハイブリッド生産管理/特定業種向けテンプレート/ローコードで拡張が可能
URL公式サイト

UM SaaS Cloud

UM SaaS Cloudは中小製造業におすすめのクラウド型生産管理システムです。多様な生産方式・生産形態に対応しており、見積もりから受発注、生産管理までを一貫して支援します。

Salesforce基盤のセキュリティ対策が施されているため、安心して利用できます。また、段階的な導入ができるので、スモールスタートで導入したいと考えている企業にもおすすめです。

提供元株式会社シナプスイノベーション
初期費用要問い合わせ
料金プラン◆UM基本パッケージ(Business Edition):33,000円(税込)/月(10ID)

◆業務モジュール

  • UM工程進捗:16,500円(税込)/月(10ID)
  • UM販売購買:16,500円(税込)/月(10ID)
機能・特徴見積もりから受発注、生産管理までをサポート/段階的な導入が可能/多様な生産方式・生産形態に対応/Salesforce基盤のセキュリティ
URL公式サイト

導入するクラウド型の生産管理システムの選び方

クラウド型の生産管理システムは、どのように選べばよいのでしょうか。ここでは、クラウド型生産管理システムの選び方について解説します。

自社の生産方式から選ぶ

生産管理システムは自社の生産方式に合ったものを選びましょう。具体的には、以下のような生産方式が挙げられます。

  • セル生産
  • ライン生産
  • ロット生産
  • 個別生産

また、多品種少量生産・少品種多量生産など、生産量と生産品目数による分類も可能です。自社の生産方式を理解し、柔軟に対応できる生産管理システムを選びましょう。

セル生産

セル生産とは、U字型やL字型に配置されたセルと呼ばれる製造ラインを用い、完成までの複数の組み立て工程を少数の作業員で行う生産方式のことです。各セルで独立した製造ラインを構成できるので、多品種少量生産に多く採用されています。

ライン生産

ライン生産とは、作業員をそれぞれ所定の位置に配置して単一の作業を振り分け、ライン上を流れていく製品を組み立てていく生産方式のことです。流れ作業で効率的に製品の組み立てができるため、主に少品種多量生産に採用されています。

ロット生産

ロット生産とは、製品ごとに決められた数量でグループ分けし、その数量単位で製造する生産方式のことです。主に、複数製品を同じ製造ラインで生産している場合に用いられます。

一定数量をまとめて製造することで、製品の切り替えにかかる時間を削減し、効率的な生産を可能にしています。

個別生産

個別生産とは、顧客から受注した数だけを個別に製造する生産方式のことです。多品種少量生産の中でも産業機械・船舶・エンジンなど、顧客によって仕様が異なる製品を製造する現場で多く採用されています。

搭載している機能から選ぶ

生産管理システムを選ぶ際は、導入目的に合った機能を搭載しているかを確認することが大切です。生産管理システムの主な機能としては、生産計画・受注管理・製造管理・在庫管理・工程管理などが挙げられます。

また、特定の課題や業界に特化した機能を備えた製品もあります。たとえば、品質管理を重視したい場合は、ロット番号を記録して製品情報を管理するロットトレースや、製品の部品情報を一覧表示するBOM機能などを搭載した生産管理システムがおすすめです。

セキュリティやサポートの内容から選ぶ

セキュリティ面が充実しているかどうかも、生産管理システム選びの重要なポイントです。生産管理システムは基幹システムであるため、多くの機密情報を扱います。情報漏洩を防ぐためにも、通信暗号化やアクセス権限設定、ログ管理機能といった機能が備わっているかを確認しましょう。

サポート内容も確認しておくことが大切です。導入時だけでなく、運用開始後もサポートが受けられるかチェックしましょう。また、トラブル発生時にスムーズに対応してもらえるように、サポート対応時間が工場の稼働時間をカバーしているかも確認する必要があります。

無料トライアルの有無から選ぶ

無料トライアルの有無も確認しておくとよいでしょう。生産管理システムは基幹システムのため、試すことなく導入するのはリスクがあります。現場の実態や生産方式とのミスマッチなどにより、導入コストが無駄になってしまう可能性もゼロではありません。

無料トライアルで使用感を試してから本格導入の判断をすることで、製品と現場のミスマッチを防げます。

生産管理とは?目的や工程管理・製造管理との違い、課題を解説

クラウド型の生産管理システムを導入するメリット

クラウド型の生産管理システムを導入することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、クラウド型の生産管理システムを導入するメリットについて解説します。

導入や運用の手間がかかりにくい

クラウド型の生産管理システムは、インターネット環境さえあれば利用できます。ベンダーの運用しているサーバーを利用するため、自社内へのサーバー設置や保守管理は必要ありません。したがって、導入や運用にかかる手間が少ないといえるでしょう。

また、システムのバージョンアップやメンテナンスもベンダー側で行うため、常に最新バージョンを使用できるのもメリットです。

コストを最小限に抑えられる

クラウド型の生産管理システムは、従量課金制の月額料金が一般的です。サーバー構築費や保守管理費などが不要なため、コストを最小限に抑えられるでしょう。また、初期費用を抑えられるのもメリットです。

【2023年最新】生産管理システム18選比較!選び方や活用方法・主な機能を紹介

クラウド型の生産管理システムの導入によるデメリット

クラウド型の生産管理システムの導入には複数のメリットがある一方で、デメリットもあります。最後に、クラウド型の生産管理システムの導入によるデメリットについて解説します。

企業の規模によっては費用がかさむ

クラウド型の生産管理システムは従量課金制の月額料金が一般的であるため、ライセンス数が増えたり利用期間が長くなったりすれば、それだけ費用がかかります。

したがって、企業の規模によっては、クラウド型よりも買い切り型のパッケージソフトやオンプレミス型の方がコストを抑えられる場合もあるでしょう。

セキュリティ対策が限られる

クラウド型の生産管理システムでは、自社で行えるセキュリティ対策が限られます。ベンダーによるセキュリティ対策が脆弱な製品を選んでしまうと、サーバーへの不正アクセスなどによって情報漏洩が起きてしまう可能性もあるでしょう。

導入前にセキュリティ対策を確認し、信頼できる製品を選ぶ必要があります。

生産管理の課題とは?解決策やシステムを導入するメリット・おすすめのツールを解説

生産管理システムの手軽な導入はクラウド型がおすすめ

生産管理システムは自社の生産方式や事業規模に合った製品を選ぶことが大切です。また、導入目的に応じた機能を搭載しているかも確認しましょう。

クラウド型の生産管理システムは導入・運用にかかる手間やコストを抑えられるのがメリットです。今回紹介した製品や選び方を参考に、自社に合った生産管理システムを導入しましょう。

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ビズクロ編集部
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