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PRと広告の違いとは?それぞれの種類やメリットを詳しく解説

2024/12/12 2025/01/08

広報・PRツール

PRと広告の違い

企業情報を社内外に配信する手段である「PR」と「広告」。どちらも企業情報や商品・サービス情報を配信するために用いられていますが、PRと広告にはどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、PRと広告の違いや、それぞれのメリット・注意点などを詳しく解説します。

PRとは?

PRとは、Public Relations(パブリック・リレーションズ)の略で、企業や団体が公衆、つまり社会全体と良好な関係を築くために行う活動を指します。

具体的には、商品やサービス、企業の理念などを正しく伝え、理解と信頼を得ることを目的としています。例えば、ニュースリリースやイベントの開催などを通じて情報を発信し、企業イメージの向上を図るのです。

PRは、直接的な売上アップを目指すものではなく、長期的な信頼関係を築くものであることが大きな特徴です。

広告とは?

広告とは、テレビやインターネット、雑誌、新聞などのメディアが用意している「広告枠」を企業や団体が購入し、自社の製品やサービス、キャンペーン情報などを多くの人に発信する仕組みです。

広告は、商品・サービスの魅力や特徴を広くアピールし、認知度を高めることや販売促進につなげることが目的です。また、広告は企業が発信内容を自由にコントロールできる点が特徴で、短期間で効果を発揮する手段として活用されています。

PRと広告の違い

PRと広告はどちらも広く情報を伝える手段ですが、目的やアプローチには大きな違いがあります。ここでは両者について詳しく比較してみましょう。

目的

PRと広告は、それぞれ目的が大きく異なります。

PRは、企業や団体が社会からの理解と信頼を得ることを主な目的としています。一方の広告は、自社製品やサービスの認知度を高め、販売促進につなげることが目的です。

例えば、PRはニュースリリースやイベントを通じて企業イメージを向上させるのに対し、広告はテレビCMやインターネット広告を利用して、具体的な商品・サービスの魅力を直接アピールします。それぞれの目的を理解して使い分けることが重要です。

情報発信の方法

情報発信の方法も、PRと広告では異なります。PRは、ニュース番組や雑誌記事といったメディアに取り上げてもらうことで情報を発信する手法です。一方の広告は、テレビやインターネット、紙媒体の広告枠やCM枠を購入し、企業が作成したコンテンツを配信します。

PRは第三者の視点を活用するため信頼性が高まりやすく、広告は企業の意図を直接的に伝えられるという特徴があります。

発信できる情報

PRと広告では、発信できる情報の範囲に違いがあります。PRは、ニュースや記事として取り上げてもらうにあたってメディア側のチェックが入るため、配信内容が制限される場合があります。

一方の広告は企業が購入した枠内であれば自由な形で情報を発信できるため、伝えたい内容をそのまま表現することが可能です。つまり、PRは信頼性が高い一方で発信に制約があり、広告は自由度が高いといえるでしょう。

両者は目的や内容に応じて使い分けることが重要です。

費用

PRと広告では、かかる費用にも大きな違いがあります。

PRでは、広報担当者の人件費や、自社で運営するメディアの維持費などが主なコストとして挙げられます。一方の広告では、広告制作のための費用に加えて、テレビやインターネットなどのメディアに広告を掲載するための費用も必要です。そのため、広告費用はPRに比べて割高になる傾向があります。

予算に合わせてPRと広告を適切に組み合わせることで、効果的な情報発信につながるでしょう。

情報を伝える力

情報を伝える力も、PRと広告では違いがあります。

PRでは、ターゲットに合ったメディアに情報を掲載することで、関心の高い相手に効率的に内容を伝えることができます。一方、広告は多くの人の目に触れる機会があるものの、流し見程度で終わってしまったり、意識的に見られなかったりすることも多いため、PRに比べると情報を伝える力が弱い場合があるといえるでしょう。

それぞれの特性を理解し、効果的に組み合わせることで、メッセージを届けやすくする必要があります。

情報の信頼度

PRと広告では、情報の信頼度に差があることも知っておくべきでしょう。

PRは、ニュースや記事としてメディアを通じて第三者の視点で情報が配信されるため、一般的に信頼性が高いと捉えられます。広告は企業が自ら発信するため、情報の客観性が薄れ、信頼度がやや低いと判断される可能性もあるでしょう。

このことから、PRは信頼を重視する場面に、広告は即効性を求める場面に適しています。

PRの種類

PRにはさまざまな種類があり、目的や対象に応じて使い分けられています。ここでは具体的に3種類のPRについて見てみましょう。

企業PR

企業PRとは、企業とそのステークホルダー、つまり顧客や取引先、投資家、地域社会などとの信頼関係を築くことを目的とした活動です。ステークホルダーとの信頼関係を築くことで、企業のブランド価値や社会的評価を高め、長期的なビジネスの安定につなげることができます。

具体的な活動としては、企業の理念や取り組みを伝えるプレスリリースの発信、イベントの開催、地域貢献活動などが挙げられます。企業PRでは、単に情報を発信するだけでなく、双方向のコミュニケーションを通じて関係を深めることが重要です。

商品PR

商品PRとは、企業のファンを増やすことを目的に、商品やサービスの特長や魅力を多くの人に伝える活動です。具体的には、メディアやSNSを活用して新商品の情報を発信したり、試食会や体験イベントを通じて商品価値を直接感じてもらったりする取り組みが該当します。

商品PRは、ただ商品の売上向上を狙うだけでなく、「その商品を使いたい」「この企業を応援したい」と思ってもらうことを目指す点が特徴です。

公共団体PR

公共団体PRとは、政府機関や地方自治体、非営利団体などが自らの目的や活動内容を広く周知し、住民や関係者に情報を提供するための活動です。例えば、防災情報の発信、地域イベントの案内、環境保護への取り組みなどが挙げられます。

このPR活動は、正確で信頼性の高い情報を提供し、市民や関係者との信頼関係を築くことが目的です。公共団体PRは、地域社会や社会全体から理解と協力を得るための重要な役割を果たしています。

広告の種類

広告にもさまざまな種類がありますが、大まかにオフライン広告とオンライン広告の2種類に分類することができます。それぞれについて紹介しましょう。

オフライン広告

オフライン広告とは、インターネットを使用せずに配信される広告のことです。代表的な例として、新聞や雑誌の広告、ラジオやテレビCM、駅や街中で見かける看板広告などがあります。

これらの広告は、さまざまな年齢層や地域の人々に広く情報を届ける手段として利用されています。特に、地元に根付いた情報を伝える際や、視覚や聴覚に訴える内容を伝える場合に効果的です。

オンライン広告

オンライン広告とは、インターネット上で配信される広告のことです。主な例として、Webサイトのバナーやディスプレイ広告、検索エンジンで特定のキーワードに関連して表示されるリスティング広告、SNSで配信されるターゲット広告などがあります。

これらの広告は、ユーザーの興味関心や行動履歴に基づいて配信されるため、特定のターゲット層に効率的に情報を届けることが可能です。オンライン広告は、リアルタイムでの効果測定ができる点も大きな魅力でしょう。

リスティング広告とは?仕組みややり方・費用、運用方法を初心者にもわかりやすく解説

PRを活用するメリット

PRを活用することで、企業や商品の信頼性を高めたり、認知度を効果的に向上させたりできます。これらのメリットを具体的に見ていきましょう。

ユーザーの信頼を得られる

PRを活用する大きなメリットの一つが、ユーザーの信頼を得られることです。企業の理念や方針、商品情報などを第三者であるメディアが取り上げて配信することで、情報の客観性や信頼性が高まります。

その結果、顧客に「信頼できる」という印象を与えやすくなり、良好な関係構築につながります。特に、ニュース記事やテレビ番組で紹介されるPRは、企業が任意で作成できる広告よりも信頼される傾向があるため、長期的なブランド価値の向上に役立つでしょう。

費用を抑えて情報を配信できる

PRのメリットとしては、費用を抑えて情報を配信できる点も挙げられます。PR活動の主なコストは広報担当者の人件費であり、自社で運営しているメディアがある場合は、その運用費を加えた費用のみで済むのです。広告のように高額な掲載費が発生することはありません。

このように、PRでは限られた予算内で効率よく情報を発信できるため、コストパフォーマンスの高い手法として多くの企業に活用されています。特に、長期的な信頼構築を目指す企業にとって、PRは効果的な選択肢です。

広告を活用するメリット

広告を活用することで、短期間で広範囲のターゲットに情報を届けることや、企業が伝えたいメッセージを直接的に発信することが可能です。広告のメリットについても見ていきましょう。

配信内容や時期を自社で調整できる

広告のメリットの一つは、配信内容や時期を自社で自由に調整できる点です。広告では、自社が購入した広告枠を自由に活用できるため、伝えたいメッセージやターゲットに合わせて内容を設定できます。

また、配信のタイミングをイベントやキャンペーンに合わせて調整することも可能です。最適な時期に効果的な情報発信を行うことができれば、短期間で大きな成果を得られる可能性が高まります。この柔軟性の高さが広告の大きなメリットなのです。

効率的な情報配信ができる

広告、特にオンライン広告の大きなメリットとして、効率的に情報を配信できる点も挙げられます。オンライン広告では、ユーザーの行動履歴や興味関心、年齢や地域などの属性を分析したうえで、ターゲットとなるユーザーに向けて広告を配信することが可能です。

つまり、興味を持ちやすい人々に直接情報を届けることができるため、高い効果を期待できるのです。無駄なく効率的にメッセージを届けられるオンライン広告は、企業にとって戦略的なマーケティングのための重要なツールとなるでしょう。

PRを活用する際の注意点

PRを効果的に活用するためには、注意すべきポイントを理解することが重要です。具体的な注意点を紹介しましょう。

配信内容や時期を自社で調整できない

PRは、基本的にメディア主導で行われるため、配信内容やタイミングを自社で自由に調整することができません。また、企業が伝えたい情報であっても、メディアにとって有益なニュース性がないと判断された場合、そもそも取り上げられない可能性もあります。

PR活動を成功させるには、事前にメディアが興味を持つような内容になるよう工夫することや、適切なタイミングで情報提供を行えるよう準備することが重要です。

ステルスマーケティングと誤解される可能性がある

PRはメディア主導で行われるため、配信内容や掲載方法について企業が完全にコントロールすることはできません。その結果、意図しない形で情報が伝わった場合、ステルスマーケティング(隠れた広告)と誤解される可能性があります。

このような誤解が生じると、企業の信頼を損ねかねません。PR活動を行う際は、透明性を保ちつつ、誤解を招かないようメディアとの連携を密にし、配信内容について十分に説明することが大切です。

広告を活用する際の注意点

広告を効果的に活用するためには、費用対効果やターゲットの選定など、事前に注意すべきポイントを把握しておくことが重要です。

情報配信に費用がかかる

広告を活用する際には、情報配信に費用がかかる点に注意が必要です。広告制作には、デザインや動画制作といった制作費が発生するだけでなく、広告を掲載するための広告枠の購入費用も必要です。

特にテレビや新聞、インターネットなどの広告枠は、規模や媒体によって高額になる場合があります。そのため、広告を活用する際には、予算をしっかりと管理し、費用対効果を見極めることが重要です。

広告運用に関する知識が必要

広告を効果的に活用するためには、運用に関する知識が必要です。各広告媒体には、入稿規定や出稿方法などのルールがあるため、それを正しく理解していないと、期待する効果を得られないことや、広告の掲載が遅れる場合があります。

また、ターゲットに合わせた広告の設定や、効果を測定するためのデータ分析も重要です。これらの理由から、広告運用に携わる担当者には、媒体ごとの特徴や運用方法を学び、適切に活用するスキルを身につけることが求められます。

広告にネガティブな印象を持っているユーザーもいる

広告には、多くの情報を一度に届けることができるというメリットがありますが、一方で「不要な情報が多い」「しつこい」と感じるユーザーも少なくありません。特に、何度も同じ広告が表示されるリターゲティング広告や、閲覧中のコンテンツを遮るポップアップ広告は、ネガティブな印象を持たれることがあります。

このようなユーザーの反応を考慮し、配信頻度やタイミング、広告の内容を工夫することが大切です。適切に運用することで、広告への好印象を高め、効果を最大化できるでしょう。

PRと広告の違いを理解し自社の目的に合わせて使い分けよう

PRと広告は、それぞれ目的やメリットが異なる情報発信の手法です。PRは信頼性を重視し、企業や商品のイメージ向上に役立つ一方、広告は短期間で効果を出しやすく、ターゲットに直接アプローチできる点が強みです。自社の目指す目的や伝えたい内容に応じて、PRと広告を適切に使い分けるようにしましょう。

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