オンプレミス型WAFとは?種類やクラウド型との違い・メリットを紹介
Webアプリケーションをサイバー攻撃から守る「WAF」。導入形態にはオンプレミス型とクラウド型の2種類があるため、自社の導入規模や運用体制に合わせて選定することが大切です。本記事では、オンプレミス型WAFについて詳しく解説します。
目次
オンプレミス型WAFとは?
WAFとは、Web Application Firewallの略で、Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃からWebサイトを保護するためのツールです。
オンプレミス型のWAFは、自社のサーバーやデータセンターに設置され、ベンダーが提供する専用機器やソフトウェアを導入して運用します。機器の購入や運用コストが高額になる傾向にありますが、自社で管理するため、設定や運用の自由度が高いのが特徴です。
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オンプレミス型WAFの種類
オンプレミス型WAFは、アプライアンス型とホスト型の2種類に分けられます。ここでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
アプライアンス型WAF
アプライアンス型WAFは、ネットワーク機器として独立して設置されるタイプのWAFです。「ネットワーク型」と呼ばれることもあります。ベンダーが提供する専用機器をWebサーバの前に配置し、ネットワーク全体を保護します。
ホスト型WAF
ホスト型WAFは、既存のサーバーに直接ソフトウェアをインストールして運用するタイプのWAFです。「ソフトウェア型」と呼ばれることもあります。ハードウェアを追加する必要がないため、導入が比較的簡単で、コストも抑えられるのが特徴です。
オンプレミス型WAFとクラウド型WAFの違い
クラウド型WAFは、ベンダーが提供するWAFサービスをインターネットを介して利用するタイプです。オンプレミス型とは異なり、専用機器の設置や管理が不要で、導入が簡単でスピーディーに行えます。
クラウド型のメリットは、運用リソースが不要でコストが抑えられる点です。一方で、柔軟にカスタマイズできない点やサービスの品質がベンダーに依存する点はデメリットと言えます。
オンプレミス型WAFを導入するメリット
オンプレミス型WAFを導入することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、アプライアンス型・ホスト型それぞれのメリットを紹介します。
アプライアンス型WAFのメリット
アプライアンス型WAFのメリットは、専用機器を設置して独自に運用できるため、自社のニーズに合わせた最適なセキュリティ設定が可能な点です。また、1台で複数のサーバーを一括して保護することが可能で、運用効率が高く、コストパフォーマンスにも優れています。
ホスト型WAFのメリット
専用機器の設置が不要なホスト型は、アプライアンス型に比べて費用を抑えて導入できる点がメリットです。また、ソフトウェアを既存のサーバーにインストールするだけで済むため、短期間で導入できます。特に、初期投資を抑えたい企業にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。
オンプレミス型WAFを選ぶ際のポイント
ここでは、オンプレミス型WAFを選ぶ際に考慮すべきポイントを3つ紹介します。
コストは予算内に収まるか
オンプレミス型WAFを導入する際、コストが予算内に収まるかどうかは非常に重要なポイントです。特に規模が大きい場合、初期費用だけでなく、ランニングコストも想定以上にかかる可能性があります。
そのため、導入前に必要な費用をしっかりと見積もり、慎重に検討することが求められます。
自社に必要な機能は搭載されているか
オンプレミス型WAFを選ぶ際には、自社が求めるセキュリティレベルを満たす機能が搭載されているかを確認しましょう。導入するWAFが自社のニーズに合った機能を提供できるかどうかを評価することで、効果的なセキュリティ対策が可能になります。
必要な機能が不足している場合、期待する防御効果が得られないこともあるため、事前の確認が欠かせません。
サポート体制は十分か
サポート体制が整っているかも重要なポイントです。トラブル発生時に迅速に対応してもらえるかどうか、ベンダーのサポート体制を確認してください。セキュリティシステムにおいては、問題が発生した際に適切なサポートを受けられるかどうかが、システムの信頼性に直結します。
具体的には、24時間対応のサポートや、専門的な知識を持ったスタッフがいるかどうかを確認し、安心して利用できる体制が整っていることを確認しましょう。
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オンプレミス型WAFとクラウド型WAFの違いを理解しよう
オンプレミス型WAFとクラウド型WAFには、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。自社のセキュリティニーズや予算、運用体制に合わせて、どちらが最適かを慎重に選ぶことが重要です。それぞれの違いを理解し、自社に最も適したWAFを導入しましょう。
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