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WAFは必要ない?役割や重要性・導入する効果について解説

2024/08/31 2024/09/02

WAF

WAF

WAFの必要性

セキュリティ対策の1つとして挙げられる「WAF」。サイバー攻撃が激化する昨今、注目されていますが「本当に必要なのか」疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。本記事では、WAFの役割や重要性、導入する効果などについて詳しく解説します。

WAFは必要ない?重要性について

現代の企業活動において、Webアプリケーションは欠かせない存在です。しかし、サイバー攻撃の手口がますます巧妙化している中、自社のWebサイトを守るためにはセキュリティの強化が求められます。

セキュリティ対策の一つであるWAFは、外部からの不正なアクセスや攻撃を防ぎ、ビジネスの信頼性を保つことができるツールです。ここからは、WAFの重要性について詳しく見ていきましょう。

Webアプリケーションの利用者数が増えている

近年、ECサイトやオンラインバンキング、予約サイトなどのWebアプリケーションを利用する人が急増しています。Webアプリケーションはユーザーにとって利便性が高く、比較的簡単に開発できることから、ビジネスでの活用が拡大しているのです。

しかし、利用者数が増えることで、サイバー攻撃のリスクも高まります。そのため、WAFなどのセキュリティ対策が不可欠とされています。

脆弱なWebアプリケーションが増加している

脆弱なWebアプリケーションが増加していることも、WAFの重要性が高まっている理由の一つです。脆弱性が生じる原因はさまざまですが、近年のWebサイトは複数のシステムと連動して動作するものが多く、複雑化していることが要因の一つとして挙げられます。

以上のことから、アプリケーションはサイバー攻撃の標的になりやすく、企業にとって大きなリスクとなるといえます。そのため、WAFを導入し、アプリケーションの脆弱性をカバーすることが欠かせません。

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セキュリティ対策におけるWAFの役割とは?

WAFとは、「Web Application Firewall」の略で、Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃からWebサイトを守るためのセキュリティ対策です。ここでは、具体的にWAFがどのような役割を果たしているのか、詳しく見ていきましょう。

ISMSを実現する

ISMS(Information Security Management System)とは、組織全体の情報セキュリティを管理するための仕組みです。ISMSでは情報の機密性・完全性・可用性の3つの要素をバランスよく維持することが重要とされており、これにより顧客や取引先に対して情報セキュリティーに取り組んでいることを示せます。

Webアプリケーションは、サイバー攻撃の標的になりやすい特性があります。ISMSを実現するには、WAFを導入して外部からの不正アクセスや攻撃を防ぎ、Webサイトのセキュリティを強化することが求められるのです。

PCI DSSに準拠する

PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は、クレジットカード業界の国際的なセキュリティ基準です。WAFを導入し、Webアプリケーションを保護することで、PCI DSSの基準に準拠することが可能となります。

PCI DSSに対応することは、クレジットカード情報を扱う企業の信頼性やブランド力向上にもつながります。

WAFを導入する効果

WAFを導入することで、どのような効果が得られるのでしょうか。ここでは、WAFを導入するメリットを紹介します。

Webアプリケーションの脆弱性をカバーできる

WAFを導入する最大のメリットは、Webアプリケーションの脆弱性をカバーできる点です。多くのWebアプリケーションは、開発過程で見落とされがちな脆弱性を抱えていることがあります。

WAFを導入することで、これらの脆弱性を突いたサイバー攻撃を未然に防ぎ、Webサイト全体の安全性を高めることが可能です。また、WAFを提供しているベンダーは、常にWebアプリケーションに関する最新情報を収集しています。そのため、新たな脆弱性が発見された場合にも迅速に対応でき、攻撃を受けないようにすることが可能になります。

他の対策と組み合わせることでセキュリティを強化できる

WAFはアプリケーション層への攻撃に特化したセキュリティ対策ですが、これだけではセキュリティ対策は完璧とは言えません。そのため、FW(ファイアウォール)やIPS(侵入防止システム)など、守備範囲の異なる対策と組み合わせることで、Webサイトのセキュリティをより一層強化することができます。

WAFとファイヤーウォールの違いとは?仕組みや対策できる攻撃について解説

WAFを導入する際の注意点

ここでは、WAFを導入する際の注意点を5つ紹介します。

誤検知が発生する可能性がある

一般的に、WAFはシグネチャと呼ばれる定義ファイルによって通信の可否を判断します。しかし、シグネチャは分類性能が低いため、正常な通信を攻撃や不正アクセスと誤認し、遮断してしまう誤検知が発生する可能性があるのです。

このような誤検知が頻発すると、ユーザーの利便性を損ねるリスクがあります。また、攻撃側が誤検知を回避する手段を講じることで、WAFをすり抜ける可能性もあるでしょう。そのため、WAFを適切に調整し、誤検知を最小限に抑えることが重要です。

WAFのシグネチャとは?仕組みや設定方法・課題について簡単に解説

すべてのサイバー攻撃を防げるわけではない

WAFは、アプリケーション層に特化したセキュリティ対策であり、すべてのサイバー攻撃を防げるわけではありません。ネットワーク層や物理層など、WAFの対象外となるエリアへの攻撃は、防御できないことがあります。

そのため、WAFだけに依存するのではなく、他のセキュリティ対策と組み合わせて、多層的に守ることが大切です。

シグネチャの設定・更新が必要

WAFを最大限に活用するには、シグネチャの設定・更新を行う必要があります。サイバー攻撃の手法は日々進化するため、シグネチャを定期的にアップデートすることが重要です。

また、WAFの中にはそれぞれのシグネチャの有効・無効を選べるものもあり、どれを有効にして無効にするべきか、判断が難しい場合もあるでしょう。さらに、万が一誤検知が起きた場合は迅速な対応が求められるなど、安定的な運用には日々の管理が欠かせません。

WAFの種類によっては費用が高額になる

WAFにはさまざまな種類があり、主にクラウド型とゲートウェイ型(アプライアンス型)の2種類に分けられます。特に専用機器を設置して運用するゲートウェイ型の場合、初期導入費用や維持費が高額になるのが特徴です。

利用するWAFによっては、コスト面での負担が大きくなる可能性があるため、導入前にしっかりと検討する必要があります。

未知の攻撃に対しては防御率が低い

WAFは、既知の攻撃パターンを基にしたシグネチャを使用して不正なアクセスを検知しますが、その性質上、定義されていない未知の攻撃に対しては防御率が低くなります。新たに発見された攻撃手法やゼロデイ攻撃に対しては、WAF単独では十分な防御ができない場合があるため、他のセキュリティ対策と併用することが推奨されます。

未知の脅威に対応するためには、WAFの限界を理解し、包括的なセキュリティ対策の導入を検討しましょう。

WAFの導入・運用時の課題とは|スムーズに運用するためのポイントを解説

WAFの必要性を理解しよう

WAFは、Webアプリケーションのセキュリティを強化し、サイバー攻撃から守るために重要な役割を果たします。しかし、導入費用が高額になりがちなことや誤検知の発生、未知の攻撃への対応には向いていないといった注意点もあります。これらのポイントを理解し、WAFを適切に活用することで、企業の情報資産をより効果的に守ることができるでしょう。

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ビズクロ編集部
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