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クラウドデータベースを比較!メリットや選び方・オンプレミス型との違い

2024/06/25 2024/06/26

データベースソフト

クラウドデータベース

時代やビジネススタイルの変化を背景に注目が集まっている「クラウドデータベース」。データ量の増減に柔軟に対応できることや、オンプレミス型よりも費用を抑えられることなど多くのメリットがあります。本記事では、クラウドデータベースの選び方や比較、利用するメリットを詳しく解説します。

クラウドデータベースが注目される背景

クラウドデータベースが注目される背景には、多くの企業が抱える課題とニーズがあります。具体的に見ていきましょう。

VUCA時代におけるビジネススタイルの変化の影響

VUCA時代(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性が高い時代)において、企業はアジャイル開発やスモールスタートといった、リスクを最小限に抑えるビジネススタイルを取り入れています。

このようなビジネススタイルとの相性の良さから、迅速かつ柔軟に対応可能なクラウドデータベースが注目されています。オンプレミス型と比べて導入コストが低く、スケーラビリティにも優れているため、新しいプロジェクトや変化する市場ニーズに迅速に対応するために、クラウドデータベースは非常に有用なのです。

デジタルデータの増加・活用範囲拡大の影響

企業が保有するデジタルデータの量は、ビッグデータを含めて急速に増加しています。また、これらのデータを複雑に連携させて活用する取り組みも進んでる最中です。

膨大なデジタルデータを効率的に管理・活用する目的でも、迅速に対応が可能なクラウドデータベースが注目されています。データベースの拡張に時間がかかるというオンプレミス型のデメリットも、クラウドデータベースならば解決可能なのです。

働き方・労働環境の変化の影響

テレワークの普及により、自宅などの社外で働く機会が増えています。このような働き方の変化も、どこからでもアクセスできるクラウドデータベースへの注目が高まる要因です。

従来のオンプレミス型データベースでは社内ネットワークへの接続が必要でしたが、クラウドデータベースならインターネットさえあればどこからでもアクセス可能なため、テレワーク環境に適しているのです。

エクセルを利用したデータベースの作り方!手順や注意点を初心者にもわかりやすく解説

クラウドデータベースの選び方

ここではクラウドデータベースの選び方について紹介していきます。

既存データベースのファイル様式を活用できるかで選ぶ

クラウドデータベースを選ぶ際には、既存のデータベースファイルをそのまま活用できるかどうかが重要です。

例えば、エクセルやスプレッドシートのデータをスムーズに移行できるクラウドデータベースであれば、データ移行の手間を大幅に省けます。データ変換や再入力の必要がないクラウドデータベースを選ぶことで、既存の業務フローを維持しながらクラウド化を進めることができます。

セキュリティの強度で選ぶ

クラウドデータベースを選ぶにあたっては、セキュリティの強度が非常に重要です。クラウド環境ではデータの保護が最優先事項となりますが、サービスによってセキュリティレベルは大きく異なります。

そのため、データ暗号化やアクセス制御、定期的なセキュリティ更新などの機能が充実しているかを基準に選定する必要があるのです。セキュリティがしっかりしているクラウドデータベースを選ぶことで、データ漏洩や不正アクセスのリスクを最小限に抑えることができます。

データベースのセキュリティ対策|必要な理由や注意点を解説

他システムとの連携の可否で選ぶ

既存のシステムとの連携をスムーズに行えるかどうかも、クラウドデータベース選定の重要なポイントです。業務システムや分析ツールなどの他システムと効率的にデータをやり取りできることは、業務効率を高めるために欠かせません。

APIの対応状況やデータ連携の柔軟性を確認し、最適なサービスを導入することで、無駄な手作業を省き、システム全体のパフォーマンスを向上させることができるでしょう。

おすすめのクラウドデータベース比較

ここでは、おすすめのクラウドデータベースを紹介していきます。

Amazon RDS

Amazon RDSはマネージドリレーショナルデータベースサービスで、RDS for MySQLやRDS for MariaDB、RDS for Oracleなどの人気の8つのデータベースエンジンから選択できることが特徴です。

これは既存のデータベースで使用中のコードやアプリケーションをAmazon RDSでも使用できるということであり、プロビジョニングやバックアップ、障害検出・修復などの処理が可能です。初期費用が不要である点や従量課金制で使用した分だけ支払いが発生する点は、コスト面から見てもメリットがあるといえるでしょう。

提供元Amazon Web Services, Inc.
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • 無料利用枠:無料
  • Amazon Aurora:要問い合わせ
  • Amazon RDS for MySQL:要問い合わせ
  • Amazon RDS for PostgreSQL:要問い合わせ
  • Amazon RDS for MariaDB:要問い合わせ
  • Amazon RDS for Oracle:要問い合わせ
  • Amazon RDS for SQL Server:要問い合わせ
機能・特徴簡単な管理、カスタマイズ可能なパフォーマンス、高可用性と耐久性、セキュリティとコンプライアンス、高いスケーラビリティ、コスト効率性など
URL公式サイト

MySQL

MySQLはオープンソースのデータベースソフトウェアであり、世界で1億回以上ダウンロードされています。特にその使いやすさが評価され、メンテナンスや管理、サポートといった多様なニーズに対応可能です。

処理の迅速さや安全性もしっかり確保されているため、信頼性の高いソフトウェアとして利用できます。大容量トラフィックWebやパッケージソフトウェアを構築する際にも、時間とコストの最適化を図れるでしょう。

提供元Oracle Corporation
初期費用無料
料金プラン無料

(有料のMySQL Enterpriseもあり)

機能・特徴抜群のスピードと信頼性、ダウンタイム・メンテナンス・管理・サポートに関するさまざまな問題を解決、実稼働環境での動作確認を経たソフトウェアなど
URL公式サイト

Oracle Database

Oracle Databaseは、世界で高いシェアを誇るデータベースシステムです。高い堅牢性がビジネス需要とマッチしており、複雑な処理を実行できる点も評価されています。また、複数人が同じデータを同時更新しないための機能であるロックを行単位でかけられるため、作業の待ち時間を削減することが可能です。

また、データ読み取り時点での情報を取得できるため、ほかの人が作業中であっても読み取りを待たされることがありません。バグの修正パッチなどの提供を受けられるサポートも併せて契約すると安心でしょう。

提供元Oracle Corporation
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴データ侵害からの保護、すべてのデータ・タイプとワークロードに1つのデータベースを使用、アプリケーション開発の簡素化、データ主権と水平方向のスケーラビリティを実現など
URL公式サイト

【無料】おすすめクラウドデータベース比較

クラウドデータベースの中には無料で利用できるものもあります。ここでは、無料のクラウドデータベースに絞って紹介していきます。

Azure SQL Database

Azure SQL Databaseは、Microsoftが提供するフルマネージドクラウドデータベースサービスで、高い信頼性とセキュリティを兼ね備えています。リレーショナルデータと非リレーショナル構造の両方を処理できることが特徴で、さまざまなクラウドアプリケーションに適しているといえるでしょう。

また、AIによって耐久性が最適化される点やスケーリングが自動である点など、業務効率向上にも役立つ機能が揃っています。書き込み要求に対して複製を3つ作成した時点で書き込み化が完了となる三重のバックアップ構造によって可用性と耐障害性を高めている点もメリットです

提供元Microsoft Corporation
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • 無料プラン:無料
  • 仮想コア購入モデル:要問い合わせ
  • DTU ベースの購入モデル:要問い合わせ
機能・特徴99.99%の可用性、PaaS機能、高可用性かつ高パフォーマンスのデータ ストレージ層の作成、リレーショナル データと非リレーショナル構造の両方を処理可能など
URL公式サイト

Amazon DynamoDB

Amazon DynamoDBは、フルマネージドNoSQLデータベースサービスであり、キー・バリュー型とドキュメント型に対応しています。

高速なパフォーマンスとスケールアップ・スケールダウンの自動調整が特徴で、複数の地域にデータベースを作成することで、どこかで障害が発生しても別の地域のデータベースによってシステムを継続稼働させることができます。

提供元Amazon Web Services, Inc.
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • 無料利用枠:無料
  • オンデマンドキャパシティーモード:要問い合わせ
  • プロビジョニング済みキャパシティーモード:要問い合わせ
導入実績100万以上
機能・特徴スケールに応じたパフォーマンス、99.999%のSLAを満たすよう設計、Scale to zeroサーバーレス、簡単なAWS統合など
URL公式サイト

クラウドデータベースのメリット

ここでは、クラウドデータベースにどのようなメリットがあるのかを紹介していきます。

データベースの構築・運用費用を抑えられる

クラウドデータベースを利用すれば、自社にサーバーを設置する必要がありません。さらに、メンテナンスやアップデートもベンダーが行うため、オンプレミス型と比べてデータベースの構築・運用費用を大幅に抑えることができます。

このように、物理的な設備投資や管理コストが不要なため、初期導入コストを削減できるだけでなく、長期的な運用コストも軽減されます。

データベースの運用・管理の手間を省ける

クラウドデータベースサービスを利用することで、データベースの運用・管理の手間を大幅に省ける点もメリットです。

これらの作業はベンダーが行うため、企業は自社の管理負担の軽減が可能です。。さらに、セキュリティ対策もベンダーに任せられるため、最新のセキュリティへの更新や監視によって安心して利用ができるでしょう。

データベースの拡張性・柔軟性が高い

クラウドデータベースは、格納するデータ量に応じて料金プランが設定されているケースが多いのもメリットです。データ量が増減しても、その変化に応じたスケールでデータベースを利用できるため、無駄なコストを抑えることができます。

急なデータ増加にも迅速に対応でき、ビジネスの成長に合わせたスケーラビリティが確保されているといえるでしょう。反対にデータ量が減少した場合には、コストを抑えたプランに切り替えることも可能です。

短期間で運用を開始できる

クラウドデータベースを選択することで、サーバー設置や運用体制の構築が不要となり、短期間でデータベースの運用を開始できます。物理的なハードウェアの準備やセットアップには時間がかかるため、それらが不要で即座に業務に取りかかることができる点は大きなメリットです。

新しいプロジェクトや急な業務ニーズにも迅速に対応でき、ビジネスの機動力を高めることができるでしょう。初期投資や準備時間を抑えつつ、効率的にデータベースを運用できるのはクラウドデータベースならではです。

インターネット環境があればどこからでもアクセスできる

社内ネットワークへのアクセスが不要で、インターネット環境さえあればどこからでもアクセス可能な点もクラウドデータベースのメリットです。

テレワークや出張中でも簡単にデータベースに接続でき、業務を続けることができます。また、複数の拠点やリモートチームが協力して作業する場合も、クラウドデータベースを活用すれば、リアルタイムでのデータ共有やコラボレーションがスムーズに行えるでしょう。

データベースの種類一覧!主要なサービスやDBMSとの違いを紹介

クラウドデータベースを導入しデータ管理業務を改善しよう

クラウドデータベースの導入によって、データ管理業務の効率化とコスト削減を実現可能です。また、セキュリティの強化や柔軟なスケーラビリティ、短期間で運用を開始できるといったメリットもあります。ネット環境さえあればどこからでもアクセス可能なクラウドデータベースを活用し、より効率的な業務運営を目指しましょう。

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