【クリニック・病院向け】おすすめのPOSレジ7選|導入するメリットや選び方
スーパーやコンビニ、飲食店などさまざまな業界で導入が進んでいる「POSレジ」。会計業務の負担を軽減できるPOSレジですが、医療業界においても会計業務の負担軽減や時間短縮を目的に導入する企業が増えています。本記事では、おすすめのクリニック・病院向けPOSレジを紹介します。
目次
POSレジとは?
POSとは「Point Of Sale」の略で、「販売時点情報管理」を意味します。
POSレジとは、商品の販売時に発生する金銭のやり取りや取引内容をリアルタイムで記録・集計できる機能を備えたレジのことです。売上のデータ管理がスムーズになり、在庫や売れ筋商品の確認も手軽に行えるようになります。
クリニックを含むさまざまな業種で注目されており、効率的な業務運営をサポートする仕組みです。
▷【簡単解説】POSレジとは?POSシステムとの違いや機能・種類、導入メリットを紹介
クリニック・病院における会計業務の課題
クリニックや病院の会計業務には、業務負担や効率化の面でさまざまな課題があります。ここからは、その具体的な問題点について詳しく見ていきましょう。
未収金が発生する場合があること
クリニックや病院では、患者が十分な現金を持ち合わせていなかったり、支払いが滞ったりすることで未収金が発生する場合があります。こうした未収金の回収は手間がかかるだけでなく、スタッフにとってもストレスが大きな業務となりがちです。
特に小規模な医療機関では、会計業務の負担を減らしながら確実に収益を確保するため、未収金対策が重要な課題とされています。
会計作業が複雑であること
クリニックや病院の会計業務は、保険適用の有無や適用金額の算出といった複雑な作業が含まれ、手間がかかります。特に医療費の計算には専門的な知識が必要であり、スタッフにとって負担が大きいのが現状です。
こうした煩雑さは時間がかかるうえミスの原因にもなりやすく、会計の効率化や正確さを保つための工夫が求められています。
クリニック・病院向けPOSレジの主な機能
クリニックや病院に特化したPOSレジには、受付・会計業務を効率化するための便利な機能が揃っています。代表的な4つの機能について詳しく見ていきましょう。
予約管理機能
クリニックや病院向けのPOSレジには、予約状況を簡単に確認・管理できる機能が搭載されていることが多く、患者の予約の重複を防ぎ、スムーズな診療の流れを確保できます。
また、予約情報が会計システムと連動していれば受付から会計までの業務が一貫して行えるため、スタッフの負担軽減につながるのも利点です。忙しい現場でも患者情報を即座に把握でき、効率的で質の高いサービスの提供に役立つでしょう。
他システムとの連携機能
クリニックや病院向けのPOSレジには、電子カルテやレセプトコンピュータ(レセコン)など、他のシステムとスムーズに連携できる機能があります。連携することで診療情報や会計データの入力が一度で済み、二重入力の手間が省けるので便利です。
情報の一貫性が保たれることで、スタッフの業務負担が軽減されるだけでなく、患者への対応もスピーディーに行えるため、全体的な業務効率が向上します。
会計機能
クリニックや病院向けのPOSレジには、医療費の計算や未収金の管理をサポートする会計機能が備わっています。診療内容に応じた医療費の自動計算により、スタッフの負担が軽減され、計算ミスも防ぎやすくなるでしょう。
また、未収金のデータも管理できるため、回収状況を把握しやすくなり、経営の安定に貢献します。会計機能により会計業務全体がスムーズに進み、患者にとっても分かりやすい精算が実現するのです。
キャッシュレス決済機能
クリニックや病院向けのPOSレジには、クレジットカード、電子マネー、QRコードなどで支払いができるキャッシュレス決済機能が搭載されていることが一般的です。現金を持ち合わせていない患者にも柔軟に対応でき、会計がスムーズに完了するため、待ち時間の短縮にもつながります。
また、キャッシュレス決済はスタッフの現金管理の手間を減らし、精算時のミスも防ぎやすくなるのが特徴です。利便性の向上と効率化を両立するこの機能は、今後ますます重要になるでしょう。
クリニック・病院向けPOSレジの選び方
クリニックや病院に適したPOSレジを選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。具体的な選び方を詳しく見ていきましょう。
必要な機能が揃っているか
クリニックや病院向けのPOSレジを選ぶ際、まず注目したいのは必要な機能が揃っているかどうかです。特に、電子カルテやレセコンとの連携機能があるかは大きなポイントです。連携機能があれば情報の入力が一度で済み、業務の効率が大幅に向上します。
また、キャッシュレス決済や予約管理機能など、日々の業務をスムーズにする機能が備わっているかどうかも重要です。スタッフの負担を減らし、患者へのサービス向上にもつながります。
適切な費用で導入できるか
クリニックや病院向けのPOSレジを選ぶ際には、導入から運用にかかる費用が予算内に収まるかどうかを確認することが大切です。
POSレジには初期導入費用や月額の利用料、システムのアップデート費用などが発生する場合があります。必要な機能が揃っている一方で、費用が過剰になると経営に負担がかかるため、価格と機能のバランスが取れたシステムを選ぶことが理想的です。適切なコストで最大限の効果を発揮するPOSレジを見極めましょう。
無理なく使いこなせるか
POSレジを選ぶ際には、スタッフが無理なく使いこなせるかどうかも重要です。操作が複雑であれば、日々の業務中にミスやトラブルが発生しやすく、結果として業務効率が低下してしまいます。
特に忙しいクリニックや病院では、シンプルなデザインで直感的に操作できるシステムが求められるでしょう。
ベンダーのサポートが充実しているか
POSレジの導入や運用において、ベンダーからのサポート体制が整っているかどうかも重要な選択ポイントです。
クリニックや病院では、システムにトラブルが生じた際に迅速な対応が求められます。操作方法の疑問や不具合が発生した場合、すぐにサポートを受けられると、業務の中断を防ぎ、安心して利用を続けられるでしょう。
新紙幣・硬貨に対応しているか
POSレジを選ぶ際、新紙幣や新硬貨に対応しているかどうかも見逃せないポイントです。紙幣や硬貨が刷新されると一定期間は新旧の通貨が混在するため、POSレジが新しい通貨に対応できる機能を備えていると安心でしょう。
対応が遅れると、現金での支払いがスムーズに行えなくなり、患者やスタッフに不便を感じさせる可能性があります。特に現金取引の多いクリニックや病院では、新通貨対応がしっかりしたPOSレジを選ぶことが大切です。
▷おすすめのPOSレジ11選を比較|導入事例や料金目安・比較ポイントを紹介
クリニック・病院におすすめのPOSレジ7選
クリニックや病院に適したPOSレジを選ぶためには、特徴や機能を比較することが大切です。ここでは、特におすすめの7つのPOSレジをご紹介します。
Clinic POS
Clinic POSは、クリニックや病院向けに設計された専用のPOSレジシステムです。会計管理はもちろん、電子カルテやレセコンとのスムーズな連携が可能なため、業務効率が格段に向上します。
また、スタッフが無理なく使いこなせる操作性のよさも魅力です。オプションでキャッシュレス端末連携も可能。患者対応の質を上げられるため、忙しい医療現場にとって頼もしいサポートツールとなります。
提供元 | 株式会社APOSTRO |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 電子カルテ/レセコンとの連携、正確で素早い現金授受/入金のセルフ化、1件ごとのリアルタイムな支払情報管理など |
URL | 公式サイト |
ハヤレジ
ハヤレジは、医療機関向けに特化したPOSレジシステムで、クリニックや病院の運営を効率化するための機能が備わっています。受付から会計までの流れをシームレスにサポートする会計処理、電子カルテやレセコンとの連携機能が強みです。
操作画面が分かりやすいため、専門知識がなくてもスムーズに使い始められるでしょう。キャッシュレス決済にも対応しており、多忙な医療現場での業務負担を軽減し、患者への対応もより柔軟にできるPOSレジとしておすすめです。
提供元 | ハヤレジ株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 電子カルテ・レセコンから出力された請求情報を自動で取り込み可能、領収書に印字されたバーコードを読み込んで請求情報の取り込み可能、自動釣銭機との連動、クレジット・電子マネー・QR決済も 利用可能など |
URL | 公式サイト |
ビジコム
ビジコムは、クリニックや病院での使いやすさを重視したPOSレジシステムで、レセコンと連携して効率的に会計業務が行えます。また、非接触決済ができる自動釣銭機(精算機)との連動も可能で、手渡しでやり取りをする必要がなくなります。
さらに、キャッシュレス決済に対応しているため、現金管理の手間が省け、患者にとっても便利です。導入後のサポート体制も整っており、安心して長期間使用できるでしょう。
提供元 | 株式会社ビジコム |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | NON-PLUバーコードの読み取りで金額入力、レセコンとの豊富なバーコード連携実績、手打ちでの金額入力にも対応、キャッシュレス決済など |
URL | 公式サイト |
POSCO
POSCOの「レセPOS」は、医療現場向けに設計されたPOSレジで、クリニックや病院の煩雑な会計・経理業務を効率的に行えるよう工夫されています。電子カルテやレセコン、さらに会計ソフトなどとの連携機能が充実しており、データの一元管理が可能です。会計や医療事務などの日常業務が効率化され、患者対応もスムーズになります。
また、キャッシュレス決済機能が備わっているため、現金のやり取りが少なくなり、スタッフの負担軽減にも役立つでしょう。保守サービスなどサポート体制が整っているため、導入後も安心して使用できるPOSレジです。
提供元 | 株式会社 ポスコ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 1,000台以上 |
機能・特徴 | 豊富な実績からセミオーダーが可能、外部システム連携、自動釣銭機接続、キャッシュレス対応、オンラインサポートが充実など |
URL | 公式サイト |
NeoPOS CLINIC
NeoPOS CLINICは、医療機関向けに設計されたPOSレジで、使いやすさと高機能を兼ね備えています。電子カルテやレセコンとの連携も可能で、データの一元管理により、業務の効率化が図れるのが特徴です。
また、キャッシュレス決済にも対応しており、患者の利便性も向上します。充実したサポート体制も整っているため、安心して長期的に運用できるPOSレジとしておすすめです。
提供元 | 日本リテイルシステム株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 医療費入力(手入力・バーコード連携入力)、各種キャッシュレス決済に対応、セミセルフレジ運用/対面型・分離型、サポート体制 24時間365日コール受付など |
URL | 公式サイト |
スマレジ
スマレジは、クリニックや病院のニーズにも応えられるPOSレジで、シンプルで使いやすい操作性と高機能を兼ね備えています。特にクラウドベースのシステムが特徴で、インターネットを通じて予約管理やデータ管理ができ便利です。
電子カルテやレセコンとの連携機能も充実しており、日々の会計や患者管理の効率化に貢献するでしょう。さらに、キャッシュレス決済にも対応し、患者の利便性を高める設計がされています。コストパフォーマンスがよく、幅広い規模のクリニックに適したPOSレジです。
提供元 | 株式会社スマレジ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | プレミアム プラス:8,800円(税込)/月 |
導入実績 | アクティブ店舗数47,000以上(※2024年10月末時点) |
機能・特徴 | 各種レセコンとレジ連携、自動釣銭機とレジ連動可能、キャッシュレス決済、領収書のバーコード読取で病院会計と連携、操作が簡単なタブレットPOSなど |
URL | 公式サイト |
ユビレジ
ユビレジは、シンプルで直感的に操作できるタブレットPOSレジです。導入後もスムーズに業務に取り入れられるでしょう。特に、NON-PLUバーコードの読み取りが可能なので、診療報酬など複雑な計算も簡単に行え迅速に会計処理ができます。
外部の予約管理システムとの連携も可能で、受付業務の効率化も図れる点が特徴です。また、キャッシュレス決済にも対応しているため、患者の利便性が向上し、会計がスピーディーに進みます。サポート体制も充実しており、信頼できるPOSレジです。
提供元 | 株式会社ユビレジ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | ユビレジ プレミアムプラン:6,900円/月〜 |
機能・特徴 | レジ機能、キャッシュレス機能、NON-PLUバーコード読み取り可能、サポート、顧客管理/CRM機能など |
URL | 公式サイト |
クリニック・病院がPOSレジを導入するメリット
クリニックや病院でPOSレジを導入することで、業務効率や患者サービスの質が向上します。ここからは、具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。
会計業務の手間を省ける
クリニックや病院において、カルテやレセコンを基に請求金額を割り出す作業など医療機関特有の会計業務は、細かく手間がかかります。POSレジを導入すると、これらのシステムと連携して自動的に請求金額を算出できるため、会計業務が大幅に効率化されるのが利点です。
また、二重入力や計算ミスのリスクも減り、スタッフが他の業務に集中できるようになります。会計処理がスムーズになることで、患者の待ち時間も短縮され、サービスの質も向上するでしょう。
医療費の未回収リスクを低減できる
クリニック・病院では診療後に支払い金額が決まる性質上、持ち合わせが足りず未収金として処理することがあります。POSレジを活用することで、医療費の未収金データを正確に記録・管理でき、未回収リスクの低減につながります。
未収金の発生状況や回収状況を一目で確認できるため、前回の未回収分を併せて請求するなど早期対応が可能になり、取りこぼしの防止にも役立つでしょう。
また、未回収金の管理が効率化されることで安定性が増し、スタッフも安心して会計業務を進められます。確実な収益管理ができることは、医療機関にとって大きなメリットといえるでしょう。
現金以外の決済方法を導入できる
POSレジを導入することで、クレジットカード、電子マネー、QRコードなど、現金以外の決済方法を取り入れることが可能です。現金を持たない患者にも柔軟に対応でき、会計がスムーズに進みます。
特にキャッシュレス決済は、現金のやり取りが減るため、スタッフの現金管理の負担も軽減されるでしょう。また、患者にとっても便利で安心できる決済方法が選べる点は、サービスの質を向上させる重要なポイントです。
患者満足度向上が期待できる
POSレジを導入することで、会計時間の短縮や決済方法の多様化が実現し、患者の満足度向上が期待できます。保険点数などの自動計算により迅速に会計処理が行われ、待ち時間が短くなり、患者にとってストレスの少ないサービスが提供できるようになるからです。
また、さまざまな支払い方法の中から各自の使い勝手のよいものを選べることで、患者の利便性が高まり、クリニックや病院への信頼感も向上します。スムーズな会計対応が、質の高い医療サービスの一環となるのです。
クリニック・病院におけるPOSレジ導入の注意点
クリニックや病院でPOSレジを導入する際には、いくつかの注意点があります。その具体的なポイントについて詳しく確認していきましょう。
安定稼働までには時間がかかる
POSレジを導入しても、スタッフがシステムに慣れて安定的に稼働できるまでには一定の時間がかかります。新しいシステムの操作方法を覚え、日々の業務にスムーズに取り入れるためには、十分なトレーニングと慣れが必要です。
特に、クリニックや病院のように忙しい現場では、慣れるまでの間にミスが発生する可能性もあるでしょう。導入後のサポート体制が整っていることが、安定稼働のためには重要なポイントとなります。
導入と運用には費用がかかる
POSレジの導入には、初期費用とその後のランニングコストがかかります。初期費用には、システムの購入費や設定費用が含まれ、ランニングコストとしては月々の保守料金やサポート費用が発生することが一般的です。
これらの費用が予算内に収まるか、事前に確認することが大切です。また、将来的なアップデート費用も考慮しておくと、長期的な視点で無理なく運用できるでしょう。導入前に、費用対効果をしっかりと見極め比較検討することが重要です。
クリニック・病院の患者満足度向上のためにPOSレジを導入しよう
POSレジは、クリニックや病院の会計業務を効率化し、患者へのサービス向上に大いに役立ちます。迅速で正確な会計処理により、業務の負担を軽減しつつ、患者満足度も向上させることが可能です。
導入には費用や時間がかかりますが、適切なシステムを選ぶことで、医療現場において高い効果が期待できます。クリニックや病院の信頼性向上にもつながるPOSレジの導入をぜひ検討してみてください。
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