SMS・MMS・iMessageの違いとは?機能や仕組み、利用時の注意点を紹介
SMS・MMS・iMessageといったメッセージングサービスは、ビジネスや日常生活に欠かせないツールの一つです。しかし、種類ごとの違いを正確に把握できていない方も多いのではないでしょうか?本記事では、メッセージングサービスの機能や、仕組みの違いについて解説します。
目次
SMS・MMS・iMessageの機能や仕組み
携帯電話やスマホのメッセージングサービスには、主にSMS、MMS、iMessageの3種類がよく利用されています。
まずは、それぞれの機能や仕組みについて解説していきます。
SMS(ショートメッセージサービス)
SMS(ショートメッセージサービス)とは、携帯電話番号を利用してメッセージを送受信するシンプルなサービスです。
一度に送信できる文字数が短いことが特徴であり、以前は全角70文字以内であることが一般的でしたが、2019年に全角670文字まで送信できるように拡張されました。
インターネットを介さずに携帯電話の回線を通じて通信が完結することから、Webサービス個人認証(SMS認証)に使われることの多いサービスです。
MMS(マルチメディアメッセージングサービス)
MMS(マルチメディアメッセージングサービス)とは、通信会社独自のメールアドレスを使用してメッセージを送信するメッセージサービスです。
SMSとは異なり、文字だけでなく画像や音声、動画などのファイルを送信できるほか、チャット形式でのやり取りも可能であることから、ビジネスやプライベートで幅広く利用されています。
2024年8月時点では、このサービスに対応している通信事業者はKDDI、ソフトバンク、Y!mobileです。
iMessage(アイメッセージ)
iMessageとは、Apple製品間でメッセージのやりとりができるサービスであり、iPhoneはもちろんiPadやMacといったiOSを用いた端末同士におけるチャットを実現してくれるメッセージングサービスです。
MMSと同じく、テキストだけでなく、写真やビデオ、音声メッセージも送ることができるほか、複数のApple端末を持っている場合には、それぞれのデバイスで同一アカウントを使える利便性が特徴です。
なお、Apple製品間でのみ成立するサービスであるため、Androidへのメッセージは自動的にSMSかMMSで送信される仕組みになっています。
SMS・MMS・iMessageの違い
これら3種類のメッセージサービスには、それぞれの特徴や使い方があります。SMS、MMS、iMessageの違いについて、以下に詳しく見ていきましょう。
利用料金
SMS、MMS、iMessageには、料金が発生する環境やその基準に違いがあります。
SMS | 文字数に応じて送信料がかかり、SMSの1日の送信可能上限は概ね200件までと設定されている。受信料は無料。 |
MMS | メッセージ送信料は無料であり、データ通信料のみが発生する。 |
iMessage | メッセージ送信料は無料であり、データ通信料のみが発生する。 |
このような料金特性をよく理解して、適切なメッセージサービスを選びましょう。
送受信データ
SMS、MMS、iMessageには、送受信できるデータの種類に違いがあります。
SMS | テキストのみ。最大で全角670文字まで送信できる。 |
MMS | テキストだけでなく画像や音声、動画、位置情報なども送信できるほか、チャット形式でのやり取りも可能。 |
iMessage | テキストだけでなく画像や音声、動画、位置情報などに加え、アニメーションやエフェクト、メモも送信できる。チャット形式でのやり取りも可能。 |
SMSはテキストのみという制限があることを覚えておきましょう。
送信先
SMS、MMS、iMessageでは、送信できる相手にも違いがあります。
SMS | 携帯電話番号を持っていれば、誰にでも送信可能。 |
MMS | 携帯電話番号を持っていれば、誰にでも送信可能。 |
iMessage | Apple製品を使用しているユーザー同士のみでやり取りが可能。しかし、Androidへのメッセージは自動的にSMSかMMSで送信される。 |
メッセージの同期
メッセージの同期機能にも、SMS、MMS、iMessageで違いがあります。
SMS | 原則として、一つのデバイスでのみメッセージを確認できる。 |
MMS | 原則として、一つのデバイスでのみメッセージを確認できる。 |
iMessage | Apple製品同士での同期機能があるため、複数のデバイスでメッセージを確認できる。 |
既読機能
メッセージの既読機能にも、SMS、MMS、iMessageで違いがあります。
SMS | なし。 |
MMS | MMSでは一部のキャリアで利用可能。 |
iMessage | 標準搭載されている。 |
SMS・MMS・iMessageの共通点
SMS、MMS、iMessageの共通点は、いずれもメッセージアプリとして利用できることです。
これらのサービスは、ユーザーインターフェースがシンプルであるうえ、自動的に最適なアプリに切り替わる仕組みが採用されています。そんな特性から、端末ごとに異なるメッセージアプリ同士でチャットしていることに、全く気づいていないユーザーも多いほどです。
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SMS・MMS・iMessage利用時の注意点
SMS・MMS・iMessageを利用する際には、いくつかの注意点があります。それぞれのサービスを上手に活用するため、以下に詳しく解説します。
場合によって自動で切り替わる
SMS・MMS・iMessageを活用する際には、相手の端末にインストールされたアプリやメッセージの内容に応じて、使用されるツールが自動で切り替わることがあります。
例えば、iPhoneの場合では、相手がiMessageを利用している場合はiMessageとして送信されますが、そうでない場合には自動的にSMSやMMSとしてメッセージが送信されます。
この自動切り替え機能は、常に最適な方法でメッセージを送信できる一方で、送信形式が変わることで予期せぬ料金負担が発生する可能性があります。この現象は端末のSMS設定で制御することが可能ですが、企業が大勢の顧客に向けてメッセージを送信する場合などには、注意が必要となるでしょう。
詐欺に利用される恐れがある
近年では、SMS、MMS、iMessageによるメッセージを、特定企業からの情報請求に見せかけて個人情報を盗むフィッシング詐欺が増えています。
例えば、銀行やクレジットカード会社を装ったメッセージが送られ、リンクをクリックすると偽のWebサイトに誘導されたり、個人情報の入力を求められることがあります。
対策としては、少しでも怪しいと感じるメッセージを受け取った場合には、決してリンクを開かず、送信元に確認するようにしましょう。また、原則として順法意識のある企業は、メッセージングサービスを経由して個人情報の入力を求めることはないと知っておきましょう。
送信相手が気付かない
SMS、MMS、iMessageによるメッセージは、送信しても相手が気づかないケースがよくあります。
とりわけ、SMSやMMSは他の通知に埋もれてしまうことも多く、見逃されることがあるようです。また、iMessageも設定次第では通知がオフになっている場合があるため、重要なメッセージは電話などの手段も併用するように意識しましょう。
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SMS・MMS・iMessageの使い分けには違いの把握が重要
SMS、MMS、iMessageの違いを理解することは、メッセージングサービスを用いた効果的なコミュニケーションを大きく助けてくれます。
それぞれのサービスには、料金、送受信できるデータ、同期機能、既読機能などに独自の特徴があります。しかし、これらの違いを把握し、状況に応じて最適なサービスを選ぶことができれば、ビジネスやプライベートにおけるメッセージのやり取りを最適化することが可能となるでしょう。
メッセージングサービスの使い分けを心がけて、快適なコミュニケーションを実現してください。
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