【無料プラン・トライアルあり】車両管理システムを比較|有料との違いや選び方
企業における車両管理は、安全の確保や業務効率化に欠かせないタスクです。しかし、昨今はシステムの発達により、多くの工程を自動化する企業が増えてきました。当記事では、無料版の車両管理システムについて、有料版と無料トライアルや賢い選び方などを解説します。
目次
【無料プランあり】車両管理システム
車両管理システムの導入を検討しているものの、費用面が気になる方も多いのではないでしょうか。無料プランを備えたおすすめの車両管理システムを、以下に紹介します。
KIBACO
KIBACOは、初心者にもわかりやすいダッシュボードを持つ車両管理システムです。
事故の緊急アラートやタスクの完了通知がシンプルに表示されるうえ、リース契約や保険契約等の通知をスケジュール化することで、業務の抜け漏れを徹底的に防止してくれます。また、有料の運転手オプションを選択すれば、1分間の交通安全動画が自動配信され、ドライバーの危険予測力の向上を助けてくれるでしょう。
標準機能だけの運用であれば、初期導入費・月額使用料が共に0円であることも大きな魅力です。
提供元 | キムラユニティー株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
サービス内容 | 1分の安全動画、何をいつまでにやるべきかをダッシュボードにお知らせ、日報・点呼・アルコールチェック対応など |
URL | 公式サイト |
AI-Contact
AI-Contactは、あらゆる規模の企業が無料で導入できる車両管理システムです。
導⼊・運⽤費⽤が永年無料でありつつも、2023年に導入されたアルコールチェックの対応と管理がスムーズに実行できます。また、手持ちのスマホだけで走行情報を記録するシステムであるため、専用端末を購入・設置する必要が一切ありません。
さらに、月額200円のフリートサポートプランに加入すれば、電話やオンライン面談、メール等でのサポートを随時受けることも可能です。
提供元 | ジェネクスト株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
サービス内容 | 運⾏管理のデジタル化、導⼊・運⽤費⽤が永年無料、アルコールチェックの記録/管理など |
URL | 公式サイト |
【無料トライアルあり】車両管理システム
車両管理システムを「まずは費用をかけずに試したい」という企業も多いようです。無料トライアルを備えたおすすめサービスについて、以下に紹介します。
KITARO
KITAROは、無料プランを提供しつつも「AWS認定ソフトウェア」としての高い機能を誇る車両管理システムです。
運転データの分析機能では、安全評価(急発進、急停止)やエコドライブ評価(アクセル操作やアイドリング等)でドライバーの運転スキルを分析し、その成績を自動でランキング化してくれます。
また、日報の作成補助機能が備わっているため、当日の運行履歴をフォーマットに自動入力する仕組みをとれば、日常業務を大きく効率化できるでしょう。
提供元 | 株式会社アクシス |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
|
サービス内容 | Googleマップで位置情報・走行履歴を把握、日報をオンラインで簡単作成、アルコールチェック、デジタコによるリアルタイム運行管理、車両動態管理+ドライブレコーダー、バイクの位置情報管理システムなど |
URL | 公式サイト |
LINKEETH DRIVE
LINKEETH DRIVEは、その課題解決力から3,000社以上の導入実績を持つ車両管理システムです。
AIによる危険運転の察知機能が評価されており、ドライブレコーダーのAIのセンサーが自己の予兆を検知すると、状況に沿った詳しい警告がドライバーに表示されます。
また、各ドライバーの運転特性に応じたフォロー研修がオンライン形式で提供されるため、安全運転レベルを向上させたい企業にも、うってつけの選択肢となっています。
提供元 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
|
サービス内容 | AIが危険運転を警告し事故を未然に抑止、大手物流会社も採用の高精度な診断ロジックを搭載、ドライバーの運転特性に応じたフォロー研修など |
URL | 公式サイト |
MIMAMO DRIVE
MIMAMO DRIVEは、リアルタイムの動態管理に定評のある車両管理サービスです。
車両モニタリング機能では、稼働している全ての車両がマップ上にリアルタイム表示され、渋滞情報と連動した到着予想時刻などが一目で把握できます。また、急ハンドル・急ブレーキ、急加速の発生地点を分析することで、走行ルートごとの安全運転指導にも応用が効きます。
さらに、専用コールセンターを備えているため、トラブル発生時にも質の高いサポートを受けられる体制を確保できるでしょう。
提供元 | 東京海上スマートモビリティ株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
サービス内容 | リアルタイムでの位置情報や走行の把握、安全運転の診断、運転日報や月報の作成、専用コールセンターで安心なサポート体制、アルコールチェックなど |
URL | 公式サイト |
TCloud for SCM
TCloud for SCMは、スマホだけでクラウド型動態管理・配送管理サービスを実現する車両管理システムです。
専用の機器を一切車両に取り付ける必要なく、スムーズに配送状況を把握できるうえ、温度センサーなどとの連携を行えば、クール便などの温度状態を常にモニタリングすることが可能です。
また、企業の基幹システムとも容易にAPI連携できるため、走行データをダイナミックに収集・分析することにも適したサービスです。
提供元 | 都築電気株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
サービス内容 | スマホを用いたクラウド型動態管理・配送管理サービス、動態管理、作業実績管理、配送予実管理、リアルタイムの交通情報、ナビゲーション、豊富なドライバー支援機能など |
URL | 公式サイト |
SmartDrive Fleet
SmartDrive Fleetは、ITが苦手な方でも直感的に操作できる車両管理システムです。
「挿すだけで稼働するシガーソケット型デバイス」、「動画とセットで記録できるドライブレコーダー」をなど選択できるうえ、他社が製造したデバイスにも広く対応しているため、費用や手間をかけずに車両管理システムを導入することができるでしょう。
また、無料のスマホアプリをインストールすれば、タイムリーに内容が反映される日報編集、ワンタップでできる乗務記録、自社車両のリアルタイムな位置把握などの機能で、管理者はもちろんドライバーの業務も手厚くサポートしてくれます。
提供元 | 株式会社スマートドライブ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
サービス内容 | ドライバーと車両管理者どちらも使えるアプリ、SmartDriveデバイス、週に1回のアップデート、アルコールチェック、走行履歴・ 運転診断、車両予約など |
URL | 公式サイト |
無料で利用できる車両管理システムの選び方
車両管理システムを選ぶ際には、たとえ無料版であってもニーズに合う機能を見極めることが重要です。選び方のポイントについて、以下に詳しく解説します。
目的に適した機能
車両管理システムを選ぶ際には、まずは目的に適した機能を備えているかを確認しましょう。
自社が求める機能が、リアルタイムでの位置情報管理なのか、既存のドライブレコーダーとの容易な連携なのか、基幹システムと接続してデータ分析を行うことなのか、しっかりと見極めたうえで、最適なサービスを選択することが大切です。
サービスの形態
自社の業務にフィットする導入形態を持つサービスを選択しましょう。
車両管理システムには、「スマホにアプリをインストールして使用するタイプ」や「専用デバイスを車両に取り付けるタイプ」などが存在します。アプリ型は初期導入コストが低く、スマホやタブレットがあればすぐに利用可能です。一方で、デバイス取り付け型はより正確なデータを取得できる点が魅力です。
もし、どちらが自社に適しているか分からないならば、シンプルなアプリ型からテストを進めるとよいでしょう。
管理できる範囲
車両管理システムを選ぶ際には、単に車両だけを管理するのか、それともドライバーの管理も含めて行う必要があるかを事前に考慮することが大切です。
簡易的なシステムは車両の運行状況のみの管理にコストパフォーマンスを発揮し、複雑なシステムな車両管理の総合的なコスト削減に向いています。
例えば、運転時間の記録や疲労管理ができる高機能なシステムならば、車両管理だけではなく、ドライバーの労働環境の改善にも効果が期待できるでしょう。
利用可能な期間
車両管理システムを選ぶ際には、完全無料のサービスなのか、期限のある無料トライアル期間なのか、に注意を払いましょう。
完全無料のサービスは長期間にわたりコスト低減に役立ちますが、機能が限定されるうえトラブル時の対応に不安を抱えるケースが珍しくありません。
一方で、トライアル期間後に有料となるサービスでは、短期間で全機能を試せる代わりに、本導入後にはコストがかさむ点を考慮する必要があります。
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車両管理システムの無料版と有料版の違い
車両管理システムの無料版と有料版では、それぞれに異なる特徴があります。両者の主な違いについて、以下に解説します。
導入・運用の費用
当然ですが、有料版の車両管理システムでは導入や運用にコストが発生します。
初期費用にデバイス購入費が含まれる場合には、数万円から数十万円程度が一般的であり、アプリのインストールだけであれば1~2千円/台からの導入が可能です。
また、月額費用は利用するオプションや管理する車両数によって異なりますが、中小企業の場合は数千円から数万円の範囲に収まるケースが多いようです。これらのコストとシステム導入で見込まれるメリットを、事前に算定しておくとよいでしょう。
データの更新頻度
無料版では位置情報や運行データの更新頻度が少ないことから、リアルタイムの情報を把握することが難しいケースがあります。
一方で、有料版にはこういった不安はほぼなく、文字通りリアルタイムでの精密な管理を可能としてくれるサービスが揃っています。
セキュリティ・サポートの内容
セキュリティやテクニカルサポートの内容についても、無料版と有料版では大きな違いがあります。
無料版では、基本的なセキュリティ機能のみが提供され、高度なデータ保護やトラブル時の迅速なサポートは制限されるサービスがほとんどです。
一方の有料版では、セキュリティ対策が可能な限り強化されているほか、緊急時には専門のサポート窓口を頼ることができるサービスが多いようです。
有料版の車両管理システムを検討すべき企業の特徴
ここからは、有料版の車両管理システムを検討すべき企業の特徴を説明します。
車両の保有台数が多い
管理する車両数が多い企業では、無料版の車両管理システムでは十分に対応できないケースが多いため、有料版の検討をおすすめします。
無料版では機能や管理できる車両数が数十台ほどに限られているサービスが多いうえ、管理台数が増えるほど動作が遅くなるといった課題があります。
しかし、有料版にはそういった制限はほぼ存在せず、企業規模にそって能力を調整できることが多いため、管理台数の増減を気にせず業務に集中することが可能です。
高度な管理機能を求めている
高度な管理機能を求めている企業にも、有料版の車両管理システムが適しています。
例えば、リアルタイムのデータ分析や運転リスクの予測、安全性向上のための高度な管理機能などは、基本的に有料版でしか使用できません。
無料版は簡易的な機能の提供に留まる場合が多く、自社が求める管理機能を使用できない可能性があります。
管理情報を有効活用したい
管理データを基幹システムに取り込み、複雑なデータ分析などを行う予定がある企業には、有料版の車両管理システムがおすすめです。なぜなら、有料版のほうが収集できるデータの精度が高いためです。
車両の運行ルート、燃費の改善、無駄なアクション削減など、具体的なコスト削減策を導き出すためには、データの品質や量が求められます。有料版を活用することで、情報をより有効活用できるでしょう。
無料の車両管理システムは管理業務の最適化に有効
無料の車両管理システムは、エクセルや紙ベースの管理を脱却したい場合や、手軽にコストを抑えたい状況では非常に有効な選択肢です。
基本的な機能を利用するだけでも、車両の運行状況をリアルタイムで把握し、管理業務を圧倒的に簡略化することができるでしょう。また、さらに高度な管理やサポートが必要になった場合には、いつでも有料版のシステムにアップグレードすることも可能です。
自社の車両管理ニーズをよく考慮して、よりよい管理を実現するために役立ててください。
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