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システム開発とは?開発手法や工程・依頼時の注意点を簡単に解説

2024/08/02 2024/08/02

システム開発

システム開発とは

現代のビジネスや日常生活を支える仕組みの基盤として、システム開発は不可欠な要素です。しかし、システム開発とは具体的に何を指すか、知らない方も多いのではないでしょうか。本記事では、システム開発の基本概念から、工程や外注する際の注意点まで解説します。

システム開発とは?

システム開発とは、デジタル技術を用いて、特定の課題やニーズの解決に向けた仕組みを構築することです。例えば、社内の仕組みをシステム化して、業務の効率化や情報の一元管理を行うなど、ビジネスのあらゆる問題に対応することができます。

開発するシステムはさまざまな種類がありますが、企業の課題解決や業務効率化を目的に行われる点では共通しています。

システム開発の手法

ここでは、システム開発の代表的な手法を4つ紹介します。それぞれに特徴があるため、開発するシステムの種類やプロジェクトの規模に応じて適切な手法を選びましょう。

ウォーターフォール型モデル

ウォーターフォール型モデルとは、システム開発の過程を上流から下流へと順番に進める手法です。要件定義・設計・実装・テスト・リリースといった工程を一つ一つ確実に進めていきます。

この手法は、各工程が明確に区切られており、前の工程が完了してから次の工程に進むため、計画や進捗の管理がしやすい点が特徴です。ただし、一度工程が完了すると、前の工程に戻ることはできないというデメリットもあります。

アジャイル型モデル

アジャイル型モデルとは、システム開発を小さな単位に分け、同じサイクルを何度も繰り返して行う開発方法です。各サイクルで計画・設計・実装・テストを繰り返し行うため、柔軟に対応できるのが特徴です。

これにより、開発中に顧客の要望や市場の変化に迅速に対応でき、リリースまでのスピードも速まります。また、進捗をその都度確認しながら進めるため、品質の高いシステムが提供しやすくなります。

プロトタイピング

プロトタイピングとは、開発前にシステムの試作品を作成し、顧客からのフィードバックをもとに改良を重ねながら進める方法です。このアプローチにより、顧客のニーズや期待に合ったシステムを作ることができます。

また、顧客は実際に試作品を使ってみることで具体的な意見を提供できるため、要件の明確化や誤解の防止にも役立つでしょう。とくに、新規開発のプロジェクトや操作性が重要なシステムの開発に適しています。

スパイラル型モデル

スパイラル型モデルとは、システムを機能ごとに分割し、重要な機能から順に開発を進めていく手法です。このモデルでは、まず重要な機能を優先的に開発し、その後に追加機能を段階的に組み込んでいきます。

各段階で計画・設計・実装・テストを繰り返し行うため、リスクの軽減や品質の向上に効果的です。また、段階的に機能を追加することで、予期せぬ問題や変更にも柔軟に対応できます。

システム開発の基本的な作業手順

システム開発をスムーズに進めるには、各工程についても理解しておくことが大切です。ここでは、システム開発の基本的な開発手順を紹介します。

1.要件定義

要件定義は、システム開発において実装する範囲や内容など、システム要件を決定する工程です。この段階では、顧客やユーザーと詳細に話し合い、必要な機能や性能、使用環境などを明確化します。

また、開発にかける予算や人員、スケジュールなどもこの工程で決めていきます。これにより、プロジェクトの方向性が定まるため、認識の齟齬や手戻りを防げるのです。

システム開発の要件定義とは?作成の流れや進め方のポイント・必要なスキル

2.外部設計

外部設計は、要件定義で決定した内容をもとに、システムに実装する具体的な機能を明確化する工程です。この段階では、ユーザーインターフェースやシステムの動作仕様を詳細に設計し、システム全体の概要を形にしていきます。

ユーザーが直接触れるUIの部分のため、見た目や使いやすさを意識して設計することが大切です。これにより、開発者とユーザー間のズレを防ぎ、システムの利用価値を最大化することができます。

3.内部設計

内部設計は、システムやソフトウェアの内部仕様を細かく定義する工程です。この段階では、プログラムの構造やデータベースの設計、各種処理の詳細を決めていきます。

具体的には、どのようなデータをどのように処理するか、どの機能がどのモジュールに配置されるかなど、システム内部の動作を詳細に設計します。内部設計は、プログラミングを行うエンジニア向けに行うため、外部設計で決めた仕様を実装しやすいように表現することが求められます。

4.開発・実装

開発・実装は、設計した内容をもとにプログラミングを行い、コンピューターに対する指示を書き込む工程です。ここでは、プログラミング言語を使用してコードを作成し、システムの各機能を実現します。

開発者は設計書を基にして、データ処理やユーザーインターフェースの動作を細かくプログラムします。この工程は、システムが実際に動作するための基盤を作る重要な段階です。

5.動作テスト

動作テストは、開発・実装したシステムが正しく動作するかを確認する工程です。ここでは、システム全体や各機能が設計通りに動作するか、バグや不具合がないかをテストします。

具体的には、ユーザーの操作やデータの処理が期待通りに行われるかをチェックします。このテストは、システムの品質を保証するために不可欠なプロセスです。不具合が見つかった場合は修正を行い、再度テストを行って確認します。

6.リリース

リリースは、開発が完了したシステムを実際に運用環境に導入し、利用を開始する工程です。この段階では、システムの設置や設定、データの移行、ユーザーへのトレーニングが行われます。

また、リリース後に発生する可能性のある問題への対応計画も重要です。システムが正常に稼働し、ユーザーがスムーズに利用できるようにするためには、事前準備とサポートが欠かせません。

7.運用・保守

運用・保守は、システムのリリース後に継続して行われる工程です。システムが正常に稼働し続けるよう、日常的な監視やメンテナンスを行います。また、利用者からのフィードバックをもとに、必要に応じて機能の改善やバグ修正も実施します。

システムの運用・保守は、長期的な視点でシステムの安定性と効率性を保つために欠かせない作業です。

システム開発の工程とは?流れや手法による工程の違い・V字モデルについて

システム開発にかかる費用の目安

システム開発には、さまざまな費用がかかります。ここでは、一般的なシステム開発にかかる費用の目安を見ていきましょう。

開発内容によって費用は異なる

システム開発の費用は、システムの規模や内容によって異なります。例えば、企業活動をサポートする業務支援システムは50,000円~数千万円、ECサイトであれば200万円~1000万円かかるとされています。

また、実装する機能や開発方法によってもかかる費用は異なるでしょう。そのため、システム開発を計画する際には、目的やニーズに合わせた予算を設定し、費用対効果を考慮することが重要です。

大半を人件費が占める

システム開発費用の大部分を占めるのは人件費です。また、システム開発の人件費は「人月×人月単価×開発期間」で計算されるため、システムの規模感や実装したい機能の数によって人件費が大きく変動します。

さらに、エンジニアの経験や役職、所属する会社の規模や地域によっても人月単価は変動します。そのため、人月単価が高くなっている要因についても考えながら見積もりの比較検討を行いましょう。

システム開発を外注する場合の注意点

ここからは、システム開発を外注する際の注意点を紹介します。

関係者の役割や実績を把握しておく

システム開発を外注する際には、関係者の役割や依頼先の実績、質をしっかりと把握しておくことが大切です。具体的には、プロジェクトマネージャーや開発チームの経験、過去のプロジェクトの成功例などを確認しましょう。

また、開発者と密にコミュニケーションを取り、期待する成果を明確に伝えることで、プロジェクトの進行がスムーズになります。信頼できるパートナーを選ぶことは、システム開発の成功に直結するため、慎重な検討が必要です。

ノウハウは社内に蓄積されにくい

システム開発を外注することで、採用や育成の手間やコストを省くことができる反面、ノウハウが社内に蓄積されにくいという課題があります。外部の専門家に依頼することで、短期間で高品質なシステムを得ることができますが、プロジェクトが終了すると、その知識や技術は社内には残りません。

結果として、次回のプロジェクトでも再び外注に頼ることになり、社内での技術力向上や自立したシステム運用が難しくなる可能性があります。

密なコミュニケーションを心掛ける

システム開発を外注する際には、依頼先との密なコミュニケーションが不可欠です。スケジュールの遅延や作業コストの増大を防ぐため、具体的な要件定義書を作成し、詳細な要望や期待を共有しましょう。これにより、誤解を防ぎ、プロジェクトの方向性を明確にすることができます。

また、定期的なミーティングや報告を通じて、進捗状況や問題点を早期に把握し、柔軟に対応することが重要です。

複数の依頼先を比較する

システム開発を外注する際には、費用だけでなく開発体制やセキュリティマネジメントなど、複数の依頼先のサービスを比較することが重要です。それぞれの会社が提供するサービスや実績、対応力を評価し、自社のニーズに最も適したパートナーを選びましょう。

また、セキュリティ対策がしっかりしているかについて確認することも大切です。こうした比較検討を行うことで、コストパフォーマンスの高い選択ができ、安心してプロジェクトを進めることができます。

システム開発の外注先を探す方法

ここでは、自社に最適な外注先を探すための方法を紹介します。

専用のマッチングサイトを使う

システム開発の外注先を探す方法の一つとして、専用のマッチングサイトを活用することが挙げられます。これらのサイトでは、システム開発の専門業者やフリーランサーが登録されており、プロジェクトの概要や予算、スキル要件を提示し、最適なパートナーを見つけることが可能です。

また、過去の実績や評価を確認することで、信頼性の高い外注先を選ぶ際の参考にもなるでしょう。簡単に多くの選択肢を見つけることができるため、比較検討がしやすいのがメリットです。

展示会に訪問して選ぶ

システム開発の外注先を選ぶ方法の一つとして、展示会や交流イベントに参加することがあります。これらのイベントには複数の開発会社が出展しており、各社の技術力や実績を直接確認できる絶好の機会です。

ブースを訪問して開発者と対話し、具体的なプロジェクトの相談や質問ができるため、詳細な情報を得ることができます。また、実際の製品やサービスを体験することで、各社の強みや特徴を理解しやすくなるのもメリットです。

知人から紹介してもらう

システム開発の外注先を探す際に、取引先や知人から紹介してもらう方法も有効です。信頼できる関係者からの紹介であれば、外注先の信頼性や技術力について事前に安心感を持てるというメリットがあります。

また、紹介者の実際の体験談を聞くことで、開発会社の対応力やコミュニケーションの質についても把握できます。マッチングサイトや展示会と比べると選択肢は限られるものの、コストをかけずに信頼できる外注先を見つけることが可能です。

システム開発を実施した企業の事例

ここでは、システム開発を実施した企業の事例を紹介します。

株式会社GIG

株式会社GIGは、Web制作やシステム開発を専門とする企業です。同社は、就職支援サービスや進学支援サービスを運用しており、それらをリニューアルして外国人向けの就職・進学ポータルサイトを開発したいと考えていました。

デザインや設計の部分は自社で行い、開発部分は外注することで、管理側の業務効率化だけでなく、ユーザーが手厚いサポートが受けられるサービスの開発に成功しています。

株式会社まぐまぐ

株式会社まぐまぐは、メールマガジン配信サービスを提供する企業です。同社は、登録したメルマガコンテンツと自社で運営するメディアを閲覧できるスマホアプリを提供していましたが、サービス全体のユーザビリティがよくないという課題がありました。

そこで、新規アプリの開発を外注し、メルマガをアプリで閲覧できる機能と、同社の4つのニュースメディアを横断して閲覧できる機能を両立したアプリの開発に成功しています。

H.I.F.株式会社

H.I.F.株式会社は、AI与信技術を活用したサービスを提供する企業です。同社は、独自に収集したデータをもとに、企業の与信における信頼度をスコア化し、Web上で検索・確認できるサービスを開発したいと考えていました。

しかし、開発リソースが不足していたため、いくつかの外注先の中から、提案時のデザインが最もよかった企業を選定しました。その結果、ユーザーにわかりやすく、直感的に与信情報を確認できる業務アプリケーションの開発に成功しています。

システム開発とは問題を解決する仕組みを作ること

システム開発とは、企業や組織が直面する問題をデジタル技術を用いて解決するための仕組みを作り上げることです。適切な手法を選び、要件定義から運用・保守までのプロセスを経て、最適なシステムを構築します。これにより、業務の効率化や顧客サービスの向上など、さまざまな課題に対応可能です。外注する際は、費用だけでなく実績やエンジニアのスキルなども確認し、自社に合った開発会社を選びましょう。

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