【無料あり】中国で利用できるおすすめのVPN!違法性・規制強化についても解説
中国から日本サイトにアクセスするには、ほとんどの場合「VPN」が必要になります。経済社会において目覚ましい発展を遂げている中国ですが、ネット規制が厳しいため出張などで渡航する際には事前準備が必要です。本記事では中国で利用できるおすすめVPNを、VPNの違法性や注意点とあわせて紹介します。 ※2024年7月時点の情報です。中国でVPNを使用される場合は、必ず最新情報を確認し、現地の法律を遵守したうえでの使用をお願いします。
目次
中国のインターネット規制の現状
中国においては、政府がインターネットに対する強力な監視と検閲システムを実施しています。このシステムは「グレート・ファイアウォール(金盾)」として知られ、国内外の情報へのアクセスを厳しく制限しています。
政府はこのシステムを通じて、不都合な情報が国内に流れるのを防ぎ、社会的、政治的安定を維持しようとしているのです。このため、一般の中国国民は、世界の多くのWebサイトやサービスにアクセスすることができません。
この規制は、ビジネスを行ううえでも重大な影響を与えており、情報の取得や通信に制限があるため、注意が必要です。
中国で利用できないサービスとしては以下のような例が挙げられます。
ネット検索系サービス |
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SNS・メール等連絡系サービス |
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動画・エンタメ系サービス |
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▷海外から日本のサイトに接続できるおすすめVPN4選!違法性についても解説
中国におけるVPNの違法性
中国におけるVPNの違法性について紹介していきます。
VPNの利用自体は違法ではない
VPNの利用自体が違法であるわけではありませんが、中国では承認されていないインターネットサービスを使用することは違法です。
政府による厳しいネット規制の中、合法的なVPNサービスも存在していますが、これらは政府の承認を受け、監視の下で運用されています。承認されていないサービスを利用した場合、法的なリスクや罰則に直面する可能性があるため注意しましょう。
VPN規制強化で無料VPNの接続が制限された
2017年から、中国はVPNの利用に関する規制を一層強化しました。特に、認可を受けていない無料のVPNサービスの利用が非常に難しいのが現状です。この措置は、不正な情報の流入を防ぎ、国内のインターネット環境をコントロールするために行われています。
認可されていないサービスを利用することによるリスクは大きく、接続がブロックされるだけでなく、罰則の対象ともなり得ます。このため、中国内で安全にインターネットを利用するためには、政府が認めたVPNサービスの利用が必須といえるでしょう。
▷VPNのセキュリティは安全?理解しておきたい仕組みやセキュリティリスク・被害事例について
VPNを使えば中国でもネットサービスを使える理由
VPNは、インターネット上でプライベートな通信を行うための技術です。この技術を使用することで、利用者は公共のインターネット環境でも、まるで専用のプライベートなネットワークを使用しているかのように、安全にデータを送受信することができます。
VPNはデータを暗号化し、その通信を特定のサーバーを通じてルーティングすることで、ユーザーのIPアドレスや地理的な位置情報を隠します。これにより、中国のようにインターネットが規制されている国でも、規制されたWebサイトやサービスにアクセスすることが可能になるのです。
【無料あり】中国で利用できるおすすめのVPN
中国では無料のVPNサービスが規制されたと前述しましたが、プロバイダーによってはトライアルや返金保証期間を利用して実質無料で使用できる場合もあります。ここでは、中国でも利用できるVPNを紹介していきます。
UCSS
UCSSは、中国でのインターネット利用を検討した際にまず名前の挙がる大手VPNプロバイダーです。同等の規模のサービスと比べて若干高価であり、トライアルが用意されていない点もネックですが、それでも納得の性能を誇ります。
UCSSでは中国のインターネット利用に特化したプランを用意しているのが最大の特徴です。中国全土に最適化されたサーバーを使用しており、abemaTVやNetflixなど日本で定番となっているほとんどのサービスに接続できます。
3台までの同時接続や4K/8K対応の高速通信など、快適にストリーミングサービスを利用するための機能が充実しているのも魅力です。日本語ネイティブによるサポート対応も嬉しいサービスといえるでしょう。
提供元 | OneCubit Co., Ltd. |
料金プラン |
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サーバー設置国 | 日本、韓国、米国、シンガポール、香港、台湾、タイ、インド、インドネシア、オーストラリア、英国、ドイツ、スペイン、フランスほか |
機能・特徴 | ストレスフリーで安全なネットワーク、ローカルコンテンツの制限解除、さまざまなアプリからUCSSを使用など |
URL | 公式サイト |
Turbo VPN
Turbo VPNは、世界111か所にサーバー拠点を持つ大手VPNプロバイダーです。拠点数やサーバー数の多さはつながりやすさに直結します。中国などの規制の厳しい国からでも、近くの最適なサーバーを選んで通信を行うことでいつも通りのネット利用が実現できるでしょう。
またTurbo VPNでは、すべてのプランに30日間の返金保証期間があるのも魅力です。期間中に解約すれば全額返金されるため、短期間の利用であれば無料でサービスを試すことができます。
中国などの規制・罰則が厳しい国で利用するためには、万一の際のキルスイッチ機能があることも重要です。この機能は利用中にVPN接続が途切れたとき、自動的にインターネット接続を遮断し、IPアドレスなどの流出を防ぎます。
提供元 | Innovative Connecting Pte.Ltd. |
料金プラン |
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サーバー設置国 | アメリカ、アルゼンチン、オーストリア、フランス、ドイツ、オーストラリア、中国、香港、日本、シンガポールなど |
機能・特徴 | 超高速スピード、大量なサーバー、5台のデバイスに同時接続、ワンクリックで接続、24時間365日サポート、強力な暗号化とセキュリティ機能など |
URL | 公式サイト |
中国政府によるVPN規制強化への対策
中国政府が今後もVPN規制を強化する可能性が高い中、どのように対策を講じるべきかが重要な問題です。ここでは、万一新たな規制があった際に慌てないための対策をご紹介します。
中国政府に営業許可を得ているVPNサービスを利用する
中国政府に営業許可を得ているVPNサービスを利用することは、国内でのインターネット使用において最も合法的かつ安全な選択肢です。
これらのVPNサービスは、中国政府の規制や検閲の枠内で運営されており、違法性を指摘されるリスクはほとんど無いといっていいでしょう。認可されたVPNを使用することで、企業や個人は安心してデータを送受信でき、規制されているコンテンツへのアクセスも可能になります。
ただし、これらのサービスは政府の監視下にあり、プライバシー保護の面では制限がある点を理解しておく必要があります。
複数のVPNサービスに契約する
細かく複雑な規制に対応するには、複数のVPNサービスに契約することも有効です。
一つのVPNサービスだけでは、特定のサーバーが規制や障害により利用できなくなるリスクがあります。また、サービスによって利用できないサイトがある可能性もあります。
複数のVPNを利用することで、サーバーに問題が発生した際も他のVPNサービスに切り替えることができ、安定したインターネットアクセスを維持可能です。その際はサーバー設置国が多いVPNサービスを選ぶことで、より多くの地域からの接続オプションを利用でき、規制の影響を受けにくくなります。
VPN対応・国際回線機能付きの家庭用Wi-Fiルーターを利用する
VPN対応または国際回線機能付きの家庭用Wi-Fiルーターの利用は、中国のようなインターネット規制が厳しい国で非常に有効です。
これらのルーターは、VPN機能を内蔵しているため、個別にVPNアプリケーションを設定する必要がありません。国際回線機能が付いたルーターを使用することで、世界中のサーバーに直接接続でき、より高速で安全なインターネットアクセスが可能になります。
中国でのインターネット規制は主に閲覧するサイトやアプリに対してかかるため、ルーター自体にVPN機能を付けて対策するのが効果的なのです。
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中国渡航時は事前にVPNサービスを契約しておこう
中国への渡航を計画している場合、事前にVPNサービスを契約しておくことが必要不可欠です。中国ではインターネットの規制が厳しく、GoogleやLINEといった日常的なアプリがほとんど使用できなくなります。
VPNを利用することで、これらの制限を回避し、通常どおりのインターネットアクセスを確保しましょう。その際には必ず渡航前に国内でVPNサービスを契約し、接続を確保してから入国することを忘れないようにしましょう。
※2024年7月時点の情報です。中国でVPNを使用される場合は、必ず最新情報を確認し、現地の法律を遵守したうえでの使用をお願いします。
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