管理会計業務に役立つおすすめの資格4選|難易度や重要なスキルを解説

2024/01/17 2024/01/17

管理会計システム

管理会計に役立つ資格

経営状態の把握や企業戦略の策定のために行われる「管理会計」。管理会計は義務ではないため、実施していない企業も多いですが、取り入れることで経営の適正化が期待できます。本記事では、管理会計業務に役立つおすすめの資格やスキルを紹介します。

管理会計とは?

管理会計は、企業の経営判断や戦略立案を支援するための会計手法です。主に、経営者や責任者が企業の業績管理や資源配分の効率化を図るために行われます。管理会計の目的は、現在の経営状況を正確に把握し、新たな事業展開や財務計画の策定に役立てることにあります。

費用や収益、利益といった会計情報の分析により、経営上の意思決定をサポートすることが可能です。また、外部の利害関係者に提出する財務会計とは異なり、外部報告に使用されることは少なく、主に内部での意思決定や計画策定のために用いられます。

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【難易度別】管理会計業務に役立つおすすめの資格4選!

管理会計の分野で活躍するための資格は数多くあります。ここでは、そのなかでもとくにおすすめの4つの資格を紹介します。それぞれの特徴や難易度、得られるスキルも説明するので、ぜひ参考にしてください。

管理会計検定

管理会計検定は、経営戦略や財務分析など管理会計に関連する専門知識を測る資格です。経営における意思決定や業績評価の方法を理解するために設計されており、経営者の視点から管理会計のスキルを高めることができるでしょう。

2級は管理会計の概念や基礎的な用語を習得することが目的で、Webで気軽に受検できるのが特徴です。1級は、管理会計の仕組みやツールの活用方法など、実際のビジネスシーンで役立つ内容が多く含まれています。この資格を取得することで、経営の効率化や戦略立案に対する理解が深まり、キャリアアップにもつながるでしょう。

主催団体日本管理会計教育協会(JEIMA)
難易度
  • 2級:簿記の知識が無い初学者でも十分可能、日商簿記3級保有であればかなりスムーズ
  • 1級:管理会計検定2級合格、あるいは日商簿記2級を保有しておられたらかなりスムーズ
受験資格
  • 2級:なし
  • 1級:なし
受験料
  • 2級:6,600円(税込) 
  • 1級:20,000円(税込) 

※正規テキスト保持者のみ受験可能。1、2級公式テキスト:12,000円(税込)

合格率
  • 2級:77.8%(2019年)、84.1%(2020年) 
  • 1級:38.1%(2019年)、20.8%(2020年) 
URL公式サイト

認定管理会計士

認定管理会計士は、管理会計検定1級に合格した人が受検できる資格です。管理会計検定1級・2級で学んだ知識に加え、経営戦略やマーケティングなどの経営知識が備わっているかを判断します。

試験内容は、3~5問の論述問題のほかに1時間ほどの面接が行われるため、知識だけでなく咄嗟の判断力やコミュニケーション力も必要です。この試験に合格することで、経営の深い理解と実践的なスキルを有するプロフェッショナルとして認められ、キャリアアップやより高い職責への道が開けるでしょう。

主催団体日本管理会計教育協会(JEIMA)
難易度非常に高い
受験資格管理会計検定1級合格
受験料80,000円
合格率0%(2019年、2020年)
URL公式サイト

ビジネス会計検定試験

ビジネス会計検定試験は、財務諸表の分析能力と総合的なビジネス知識を測る資格です。この試験は、企業の財務状況や経営戦略を理解するための基礎から応用までを幅広くカバーし、経営の効率化や戦略立案に役立つスキルを得られます。

1級から3級まであり、3級では会計用語の基本や財務諸表分析の基礎知識、2級ではより高度な分析能力の習得が可能です。1級では、企業会計の法律規則に則って経営管理や分析を行うスキルを習得します。とくに将来的に幹部としてキャリアアップを目指す方におすすめの資格といえるでしょう。

主催団体大阪商工会議所
難易度
  • 3級:会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身につけられる程度
  • 2級:企業の経営戦略や事業戦略を理解するため、財務諸表を分析する力を身につけられる程度
  • 1級:企業の成長性や課題、経営方針・戦略などを理解・判断するため、財務諸表を含む会計情報を総合的かつ詳細に分析し企業評価できる力を身につけられる程度
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍に制限なし
  • 希望級から受験可能
  • 連続する2つの級を同日に受験することも可能
受験料
  • 3級:4,950円(税込)
  • 2級:7,480円(税込)
  • 1級:11,550円(税込)
合格率
  • 3級:61.7%(2022年度)、70.2%(2023年度)
  • 2級:59.1%(2022年度)、46.7%(2023年度)
  • 1級:10.8%(2021年度)、21.3%(2022年度)
URL公式サイト

米国公認管理会計士(USCMA)

米国公認管理会計士(USCMA)は、米国のIMA(米国管理会計人協会)が行う管理会計の国際資格です。管理会計においては世界で最も権威性の高い資格と知られ、多くのCFO(最高財務責任者)が保有する資格でもあります。

この資格を取得することで、財務報告や戦略的管理、リスク管理など、幅広い分野での高度な専門知識を得られます。また、すべて英語での出題となるため、管理会計だけでなく英語力の証明にもつながるでしょう。とくに海外でのビジネス展開や外資系企業を目指す人に役立つ資格です。

主催団体米国管理会計人協会(IMA)
難易度
  • 米国破産法や不正防止のための代表的な米国の法律を学ぶ必要あり
  • 資金調達方法や資金運用方法などにおいても、米国内で取り扱われる金融商品を学ぶことが必要
  • 英語での読み書きに不自由を感じない程度
受験資格
  • 大学卒業(学士保有)以上
  • 2年以上の専門家としての実務経験
受験料要問い合わせ
合格率要問い合わせ
URL公式サイト

管理会計に必要なスキル

ここからは、管理会計に必要なスキルを3つ紹介します。

原価管理

原価管理は管理会計の計算方法のひとつで、製品を作るのにかかった費用を計算することを指します。材料や人件費などのコストを詳しく追跡することで、どの活動が利益に貢献しているのか、どの製品に最もコストがかかっているのかを分析することが可能です。

これにより、企業は不必要な支出を削減し、利益を最大化することができます。また、分析した情報を価格設定や予算計画に反映させることも重要です。

財務会計

財務会計は、投資家や税務署などの利害関係者に企業の財務状況を示すことを目的に行われるものです。会社法によって、すべての株式会社を対象に貸借対照表や損益計算書といった財務諸表の作成を義務付けています。

また、上場企業の場合は金融商品取引法に順守する必要があり、より詳細な情報を提示することが求められます。管理会計と財務会計は目的が異なるものですが、これらは互換性のあるデータが求められるため、財務諸表について正しい知識を持っておくことが重要です。

経営視点

経営視点をひとことで表すと、経営者の立場に立って判断・行動するスキルです。これは、数字だけでなく会社全体の目標や戦略を理解し、その視点から財務情報を分析する能力を指します。

経営視点を持つことで、会計情報が単なる数字の羅列ではなく、経営上の意思決定や戦略立案に直接貢献する重要な情報源となるでしょう。また、管理会計は経営者が知りたい数字を示す必要があるため、経営者がどのように分析を行うのかという視点を養う必要があります。

おすすめの資格を取得し管理会計業務に役立てよう

管理会計は、担当者の専門知識とスキル次第で分析を深められる業務です。企業にとっては、会社の実情を客観的に把握して経営方針を立てるための指標となるため、管理会計ができるひとは重宝される傾向にあります。

本記事で紹介した資格を取得することで、会社の発展に大きく貢献することが可能です。また、自身の転職やキャリアアップにも役立つので、興味がある方は資格取得に向けて取り組んでみてはいかがでしょうか。

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