SEO対策に使える無料ツール20選|目的別の選び方や使い方
Webサイトの構築に役立つ無料SEOツール。SNSの普及によって情報を得ることが容易になった現代、必要な情報を的確にユーザへ届けるには、どうすれば良いのでしょうか。本記事では、無料のSEO対策ツールの目的別20選を、選び方や使い方等とあわせて解説します。
目次
SEO対策とは?
SEO対策とは、ブラウザでの自然検索を上位表示させる方法です。Googleが提供している検索エンジンに最適なサイトを作ることで、自然検索の順位を上げることが可能です。
内部対策・外部対策・コンテンツSEO
SEO対策の分類とそれぞれの特徴は以下の通りです。
分類 | 特徴 |
内部対策 | 自社サイト内の構造やコンテンツを最適化する方法 |
外部対策 | 外部のサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうことによるSEO効果 |
コンテンツSEO | 良質なコンテンツを継続して積み上げていくことにより、検索上位を狙う手法 |
SEO対策が必要な理由
SEO対策が必要な理由は、自社サイトを検索上位にすることでアクセス数を増やすためです。
希望のキーワードで検索上位に表示されると、自社がターゲットとしている顧客にたくさんアクセスしてもらえるようになります。
一方で検索結果が低いとアクセスしてもらいにくくなり、2ページ以降はアクセスされることはありません。そのため、自社の商品やサービスをアピールするためにも、SEO対策は欠かせないのです。
SEO対策ツールの種類
SEO対策ツールの種類には、さまざまなものがあります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、良質なコンテンツを発信することでGoogleやYahoo!をはじめとした検索エンジンから集客する手法です。コンテンツSEOで使うツールは主に4つです。
KWD選定ツール
KWD選定ツールはユーザーのニーズに基づく対策キーワードを調査するために使用します。
KWDによって月間どの程度検索されているのか・関連して検索されるKWDは何かなど、様々な情報を提供してくれます。KWD選定の段階でニーズを捉えられていないと検索結果に表示されないというリスクもあるので非常に重要なツールです。
競合調査ツール
競合サイトが何のキーワードで上位表示されているか、サイト構造がどうなっているかなどを調査するためのツールです。
SEO対策は明確な正解がないため、検索上位に表示されているサイトがどのような構造で、どのような対策をしているのかを把握するのが非常に重要になります。
被リンク数やコンテンツ数、どのようなKWDで記事を描いているのかなど、ツールを利用することで様々な情報を収集できます。
コピペチェックツール
コンテンツ内の文章が他のサイトと重複していないかをチェックできるツールです。
コンテンツの内容がコピーと判断されるとSEOの評価が下がってしまうリスクがあるため、利用必須のツールといえるでしょう。
順位計測ツール
検索順位をモニタリングするために使うツールです。検索キーワードの順番を確認するのは、非常に手間がかかります。順位計測ツールを使うことで、キーワードの順位を素早く確認できます。
毎日順位を計測しておくことにより、順位アップ・ダウンのタイミングで何が起きたのか解析するヒントにもなります。
内部対策ツール
内部対策ツールとは、評価基準に沿った高品質の記事が作成されているかを確認するツールです。
内部チェック・コンテンツ解析ツール
リンクの構造やコンテンツの設計、ユーザビリティの担保など、サイト内部のチェックやコンテンツ解析のために使うツールです。
自サイトの問題点や不足している部分を把握できるので、日常的にチェックして競合と比較して足りない要素がないかチェックしておきましょう。
外部対策ツール
外部対策ツールは、名前の通りサイトの外部で行う対策です。主な外部対策に、被リンクの獲得があります。
被リンクチェックツール
自社サイトの被リンク数や質を確認するためのツールです。外部サイトからの被リンクの数や質はサイトの成長や検索順位に大きく関わる重要な要素になります。
被リンクに関してはツールを活用しないとチェックできないため、サイト運営をするのであれば導入は必須と言えます。定期的にどこから被リンクをもらえているのかチェックしておきましょう。
無料のSEO対策ツール目的別20選
SEO対策に費用をかけたくない企業は多いことでしょう。ここでは、無料で利用できるSEO対策ツールを目的別に20個紹介します。
KWD選定ツール4選
コンテンツ制作でのSEO対策では、キーワード選定が非常に重要です。KWD選定ツールを使って、上位表示しやすいKWDを選定しましょう。
1.Google 広告キーワード プランナー
キーワードプランナーは、指定したキーワードの検索ボリュームや関連キーワード、競合性などを確認することができます。上位表示の難易度や設計のヒントがわかるため、大変便利です。
提供元 | Google LLC |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | キーワードの調査
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
2.Yahoo!キーワードアドバイスツール
Yahoo!キーワードアドバイスツールは、キーワードやWebサイトのURL、その他の条件を入力することで、関連キーワードやさまざまなデータを過去の実績に基づいて表示してくれます。
提供元 | ヤフー株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | 検索キーワードに関する推定データ把握
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
3.ラッコキーワード
ラッコキーワードはサジェストを抽出し、ワンクリックで重複除去された状態でキーワードのコピーが可能なツールです。
Googleだけでなく、Amazon、YouTube、楽天などのサジェストも指定できるというメリットがあります。
提供元 | ラッコ株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 年払い
月払い
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機能・特徴 | 検索キーワードに関する推定データ把握
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
4.Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードの検索回数によるネット上のトレンド推移を確認できるツールです。その時期ならではのキーワードや、流行に波があると考えられるキーワードをチャートで分析できます。
提供元 | Google LLC |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | 各キーワードチェック
トレンド情報の自動取得 |
使い方 |
|
URL | 公式サイト |
競合調査ツール3選
効率的にSEO対策するためには、自社サイトと同じキーワードでの上位表示している競合サイトの分析が必要です。
ここでは、おすすめの競合調査ツールを3つ紹介します。
1.SEOアクセス解析ツール
SEOアクセス解析ツールは、解析したいWebサイトのURLを入力するとそのサイトのアクセス状況やSEO対策の解析および診断が実施できるツールです。
画面は見やすく使いやすいので、初心者でも簡単に操作できます。
提供元 | ブラストホールディングス株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | WebサイトのSEOアクセス解析 |
使い方 | 解析するサイトのURLを入力または貼り付ける。 SEOキーワード入力は必須ではないが、指定するとより正確な診断が可能。 |
URL | 公式サイト |
2.SimilarWeb
SimilarWebは競合サイトのアクセス数、上位キーワードなど、SEO対策に必要な情報の洗い出しができるツールです。
競合サイトのPV数やユーザー数、流入経路の割合といった情報も確認できるため、競合よりも優れたサイトを効率的につくることが可能です。
提供元 | SimilarWeb Ltd. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 | 競合サイトの情報抽出
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
3.Wayback Machine
Wayback Machineは競合サイトでおこなわれた過去のページデザインの変遷や、現在は公開されていない過去のWebサイトの閲覧ができるツールです。
競合サイトのコンテンツ構成やデザイン変更が分析できるため、競合のマーケティング手法や自社サイトの見直しに活用できます。
提供元 | Internet Archive |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | 過去のWebページの閲覧 |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
コピペチェックツール3選
コピペチェックツールは、コンテンツ内の文章が他のサイトと類似や重複していないかをチェックするツールです。
検索エンジンにコピーコンテンツと判断されてしまうと、サイト全体のSEO評価が下がってしまうため、コンテンツ作成の際は必ず使いましょう。ここでは、おすすめのコピペチェックツールを3つ紹介します。
1.sujiko.jp
sujiko.jpは比較したい2つのWebサイトのURLを入力し、コンテンツの重複を数値で表示するツールです。判定結果は4段階で示され、簡単な見解が表示されるという特徴があります。
提供元 | 株式会社ディーボ |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | コンテンツが重複しているかどうかを判定 |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
2.chiyo-co
chiyo-coはコピペのチェックだけでなく、文章同士が似ているかを判断する類似判定アルゴリズムを実装しているツールです。
元の文章と類似していると検出されたページとを並べて表示できるため、コピペの修正がしやすいという特徴があります。
提供元 | CROCO株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
3.こぴらん
こぴらんはフォームに文章を入力することで文章を文に分解し、インターネット上に分解された文に類似するものがないかをチェックできるツールです。
自社のWebページの文章が他サイトで使われていないかチェックしたり、スクレイピングサイトがないかを調査したりすることもできます。
提供元 | 株式会社アンク |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | コピペしているコンテンツがないかをチェック |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
順位計測ツール3選
順位計測ツールは、作成したコンテンツで狙っているキーワードの順位を確認したり、日々の順位を確認できたりするツールです。ここでは、おすすめの計測ツールを3つ紹介します。
1.GRC
GRCは、検索順位の動向を日々確認できるツールです。確認したいキーワードの一括登録が可能で、複数サイトの登録、データのダウンロードもできます。
提供元 | 有限会社シェルウェア |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 月払い
年払い
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機能・特徴 | 登録したWebサイトのキーワード順位測定 |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
2.SEOチェキ!
SEOチェキ!は、調査したいWebサイトのURLとキーワードを入力することで検索順位をチェックできるツールです。
提供元 | ロプロス |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 |
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
3.Rank Tracker
Rank Trackerは、WebページのURLを登録するだけで獲得しているキーワードおよびその順位を自動で抽出できるツールです。競合サイトのURLを登録することで順位分析もできます。
提供元 | Link-Assistant.Com |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
内部チェック・コンテンツ解析ツール4選
内部チェック・コンテンツ解析ツールは、Webサイトで狙っているキーワードを上位表示させるために必要な情報の分析が可能なツールです。ここでは、内部チェック・コンテンツ解析ツールのおすすめツールを4つ紹介します。
1.Screaming Frog SEO Spider Tool
Screaming Frog SEO Spider Toolは、WebサイトをクロールすることでSEO関する情報を一覧化できるツールです。
さまざまな規模のWebサイトを効率的にクロールでき、結果を元にリアルタイムで分析できます。
提供元 | Screaming Frog Ltd. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 | WebサイトのSEOに関する情報をリスト化 |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
2.リッチリザルトテスト
リッチリザルトテストは、リッチリザルトをページ単位で確認可能なツールです。リッチリザルトとはGoogleの検索結果で表示されるタイトルやディスクリプション以外の情報のことを指し、Webページのクリック率に大きく影響します。
提供元 | Google LLC |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | Webページの構造化データをチェック |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
3.モバイルフレンドリーテスト
モバイルフレンドリーテストは、Webサイトがスマートフォンで快適に閲覧できる状態になっているかをチェックするツールです。
現在はパソコンよりもスマートフォンでWebサイトを閲覧する割合の方が圧倒的に多いため、SEOにおいてモバイルフレンドリーへの対応は必須と言えるでしょう。
提供元 | Google LLC |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | モバイルフレンドリーなWebサイトであるかをチェック |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
4.高評価
高評価は、コンテンツ内で狙っているキーワードが適切に使われているかどうかが点数化されるツールです。見出しの情報やalt属性、内部リンクなどの一覧表示も可能で、競合分析しやすくなっています。
提供元 | GMOソリューションパートナー株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | 各ページ単位で指定キーワードのSEO対策度合いをチェック |
使い方 |
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URL | 公式サイト |
被リンク確認ツール3選
SEO対策では外部サイトから被リンクを獲得することが非常に重要です。ここでは、被リンク確認ツールでおすすめのサイトを3つ紹介します。
1.Google Search Console
Google Search Consoleは、SEO外部対策で必須の被リンクチェックができるツールです。
外部対策だけでなく、エラーやリンク切れ、サイトマップの送信などSEO内部対策にも使えるため、SEO対策に欠かせないツールと言えます。
提供元 | Google LLC |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 |
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
2.itomakihitode.jp
itomakihitode.jpは、SEO診断ができるツールです。診断結果に表示される被リンク状況やキーワード出現状況など、さまざまなデータをチェックすることで、自社コンテンツのSEO対策に問題がないかを確認できます。
提供元 | 株式会社ディーボ |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
3.Backlink Checker
Backlink Checkerは、被リンク数や被リンクの強さ、被リンクのリンク切れなどを確認できるツールです。
被リンクのインデックスデータは15分ごとに更新されているため、いつでも最新の情報を確認できるというメリットがあります。
提供元 | Ahrefs Pte. Ltd. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 |
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使い方 |
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URL | 公式サイト |
SEO対策ツールの選び方
SEO対策ツールは非常に多くの種類があり、どれを選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。そこで、SEO対策ツールの選び方について解説します。
対策したい内容に適したツールを選ぶ
SEO対策は、対策したい内容に適したツールを選ぶことが大切です。SEO対策は内部対策や外部対策、コンテンツ対策などいろいろありますが、何を対策したいのか明確にしておかなければどれが必要なのかわかりません。
SEO対策に優先順位をつけひとつずつ進めていきましょう。
無料・有料版で選ぶ
SEO対策ツールには、無料版と有料版があります。
無料のSEO対策ツールでも有料と遜色ないレベルのものが多く、必ずしも「無料だから機能が少ない」「有料の方がSEO対策に適している」というわけではありません。
しかし、無料版だと機能が制限されており、有料版に移行することですべての機能を使えるようにしているツールもたくさんあります。
SEO対策でどのツールのどの機能を使うかを適切に見極め、必要に応じて有料版を利用するのも良いでしょう。
SEOツール導入時の注意点
SEOツールの導入時の注意点について解説します。SEOツールの導入を検討する前に、注意すべき点を理解しておきましょう。
SEOツールはコンテンツの質を保証するものではない
SEOツールはコンテンツの質を保証するものではありません。
あくまでも、SEOツールは内部対策や外部対策、競合サイトのSEO状況など、コンテンツのSEO対策について確認するためのものです。
SEOツールを使ってもコンテンツの質の高さまでは判断できないので、注意しましょう。
YMYL領域のコンテンツ作成には注意が必要
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、お金や生活に関わる内容という意味です。Googleはユーザーの利便性向上に対する意識が常にあり、検索結果にも正確で信頼性の高いサイトが上位表示されるようにしています。
以前は間違った情報や信用できない情報でも検索エンジンのアルゴリズムの特性上、上位表示されてしまい、ユーザーに悪影響が出るということがありました。
そのような問題が起きないよう、GoogleはYMYLに対して特に厳格な対策を講じています。YMYLのコンテンツは通常と比べて上位表示の難易度が高いということを理解しておきましょう。
GoogleのE-A-Tを意識する
Googleがコンテンツの品質を評価する基準である「E-A-T」は常に意識しておきましょう。
E-A-Tは、E「Expertise(専門性)」A「Authoritativeness(権威性)T「Trustworthiness(信頼性)」の3つの頭文字をとった略語です。
Googleの品質評価ガイドラインでは、E-A-Tが高品質なページを示す要素になるとしています。そのため、SEO対策でE-A-Tの項目を満たすことは非常に重要です。
E-A-Tに関する特定のスコアがあるわけではありませんが、E-A-Tのレベルが低いと評価を下げる原因になるのでコンテンツを作成する際は気をつけてください。
モバイルSEO対策にも注目が集まっている
スマートフォンの普及により、モバイルSEO対策にも注目が集まっています。モバイルファーストインデックスが導入されたことにより、モバイルに対するSEO対策も必要となりました。
検索エンジンにモバイルで使いにくいサイトと判断されると、順位にも影響するので十分に注意が必要です。
コンテンツ作成するときにスマホやタブレットで見やすくなっているか、使いやすいかどうかもチェックし、必要に応じて手を打つようにしましょう。
無料SEO対策ツールを活用し質の高いコンテンツを作成しよう
内部や外部、コンテンツなどの各SEO対策ツールは各社から数多く提供されています。どのツールを選べば良いかは、自社のコンテンツによって変わるので社内でどのSEO対策から着手するのか、そのSEO対策に必要なツールは何かを検討していきましょう。
無料SEO対策ツールは無料でありながら、機能が豊富で使いやすく、質が高いものも多くあります。
本記事を参考にSEO対策ツールを活用して、質の高いコンテンツを作成しましょう。
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