SEO対策の費用とは?施策別の費用相場をわかりやすく解説!

最終更新日時:2023/03/22

SEOツール

SEO対策の費用

Webマーケティングにおいて重要とされるSEO対策。インターネット広告市場の拡大に伴い、昨今は戦略的な優良コンテンツの制作が必要不可欠となっています。本記事では、SEO対策に必要な費用とは何か?施策別の平均費用相場を、会社選びのポイント等とあわせて解説します。

SEO対策とは?

SEO対策とは、検索エンジンの検索結果上位に自社サイトを表示させるための施策全般を指します。SEO対策によって自社サイトが検索結果上位に表示されれば、集客やブランディングなどの効果をもたらします。

また、SEOツールの活用によって、SEO対策を自社完結でおこなうことも可能です。しかし、ツールの活用ノウハウがない、人的リソースが不足しているなどの課題が残るケースもあるため、SEO対策を専門業者に外注することがおすすめです。

SEO対策の外注には、「SEOのプロに任せられる」「社内に人的リソースを割く必要がない」といったメリットが挙げられます。このように、SEO対策を自社でおこなえない場合は、外注するという方法を検討するとよいでしょう。

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SEO対策の平均費用相場|施策別

SEO対策の平均費用相場を、施策別に紹介します。

SEOコンサルティング

SEOコンサルティングの平均費用相場は、月額10万円~50万円程度です。SEOに関する調査から企画まで、総合的にサポートしてくれます。ただ、大企業が扱うような規模の大きいWebサイトの場合、100万円を超えるケースもあります。

中小企業であれば10万円~30万円程度、大企業であれば30万円~100万円以上で考えておくとよいでしょう。このように、SEOコンサルティングにかかる平均費用相場は、Webサイトの規模によって変動することに注意が必要です。

また、SEOコンサルティングといっても、事業者によって対応業務は異なります。たとえば、調査やWebサイト設計のサポートは可能でも、コンテンツ作成はサポート対象外という場合があります。

したがって、SEOコンサルティングを依頼する場合は、どの業務まで対応しているかを必ず確認しましょう。

コンテンツSEO

コンテンツSEOの平均費用相場は、作成するコンテンツの種類や依頼する本数によって異なります。コンテンツの種類には、「取材ライティング型」「記事量産型」「メディア拡散型」の3つが挙げられ、それぞれの平均費用相場は以下の通りです。

コンテンツの種類平均費用相場(1記事あたり)
取材ライティング型30,000円~30万円程度
記事量産型3,000円~10万円程度
メディア拡散型数百万円以上

このように、コンテンツ作成にあたって取材をともなう記事や、メディアでの拡散を狙った記事の作成となると、1記事あたりの平均費用相場が高額になることがあります。

また、コンテンツSEOを依頼する場合、基本コンテンツ作成のみが対象となりますが、事業者によっては以下の内容もあわせて依頼することが可能です。

  • キーワード選定
  • 競合調査
  • 構成作成
  • 画像の選定・作成
  • 入稿

内部SEO対策

内部SEO対策の平均費用相場は10万円~100万円程度で、Webサイトの構造や文章などの見直し・改善をおこなってくれます。具体的な内容は以下の通りです。

  • タイトルタグや見出しタグの最適化
  • ディスクリプションの見直し・改善
  • 内部リンクの設置・改善
  • パンくずリストの作成・設置

コンテンツの追加をせずWebサイトの構造を最適化しただけで、「検索順位が上がった」「アクセス数が伸びた」といったケースも多くみられます。そのため、内部SEO対策は、成果が出やすいSEO対策のひとつといえます。

外部SEO対策

外部SEO対策の平均費用相場は、1万円~15万円程度です。外部サイトに自社サイトのリンクを設置してもらうことで、被リンクを獲得し、検索エンジンからの評価を高めることができます。

しかし、被リンクを不正に購入することは、Googleによって禁止されています。Googleから不正行為と判断されると、Webサイト全体の評価を落としかねません。

そのため、外部SEO対策としては、コンテンツの質を高めるなどの施策に力を入れることがおすすめです。

SEOサイト設計

SEOサイト設計の平均費用相場は、10万円~100万円以上です。これから新しくWebサイトを構築する際の調査や企画をおこなってくれます。具体的な内容は以下の通りです。

  • キーワード選定
  • 競合調査
  • コンテンツの企画・作成
  • カテゴリーの構成

上記のような作業内容を一括で依頼します。ただ、大規模なサイトのようにページ数が多いと、かかる費用も高額になる傾向があります。

SEO対策の費用体系

SEO対策の費用体系は以下の3つが挙げられます。

  • 固定報酬型
  • 成果報酬型
  • 一括支払い型

固定報酬型

固定報酬型は、発揮された効果や成果にかかわらず、毎月固定料金を支払う仕組みです。実際に支払う料金は、依頼内容によって異なります。固定報酬型が採用されているサービスには以下が挙げられます。

  • SEOコンサルティング
  • コンテンツSEO
  • 外部SEO対策

たとえば、月額10万円のSEOコンサルティングを依頼する場合、初月は調査のみで2か月目からコンテンツを追加するとしても、初月も2か月目も支払う費用は10万円です。

成果報酬型

成果報酬型は、成果が発生するごとに指定された単価を支払う仕組みです。たとえば、SEO対策をおこなった記事が10位以内に表示されたとき、1日あたり1,000円の成果報酬が発生するとします。10位以内の表示が10日間続けば、10日分の報酬である10,000円が月あたりの料金となります。

このように、成果報酬型ではあらかじめ決められた成果と、成果に対する報酬によって費用が変動するため、月あたりの費用を事前に把握することはできません。

また、成果報酬型は成果が出ない限り費用が発生しないため、費用対効果が高いという特徴があります。その反面、成果が出つづけると費用が高額になってしまう点に注意が必要です。

一括支払い型

一括支払い型は、一定の業務に対して、一括で費用を支払う仕組みです。たとえば、Webサイトの設計・構築に対して一括で30万円を支払い、その後月額料金などが発生することはありません。

コンテンツ作成やSEOコンサルティングなどをスポットで依頼するような場合に、一括支払い型が採用されることがほとんどです。

ただ、SEO対策は中長期的に取り組む必要があるため、スポットで対策をおこなっても必ずしも効果が発揮されるとは限りません。そのため、一括支払い型の対策を依頼しても、効果が感じられないこともあることを理解しておきましょう。

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SEO対策費用相場に差が出る理由

SEO対策では、Webサイトの規模・サポート内容・コンテンツの量や質などの要素によって、費用が変動します。そのため、一概にSEO対策といっても、事業者や依頼内容により費用相場に差が出てしまうのです。

たとえば、コンテンツSEOを1記事10,000円で外注する場合、1か月に10本で10万円・50本で50万円というように依頼する本数によって40万円もの差が生まれます。

このように、依頼内容・量・質などの要素からSEO対策の外注費用相場は変動するため、自社サイトの規模や依頼したい内容を洗い出したうえで、複数社で見積をとることがおすすめです。

おすすめSEO対策会社3選

おすすめSEO対策会社3選を紹介します。

1.株式会社ウィルゲート

株式会社ウィルゲートは、SEOコンサルティングや記事作成を依頼でき、取引実績は7,200社にものぼるSEO対策会社です。14年以上にわたる研究データを持っており、Googleのアルゴリズムについて毎日分析をおこなっているという魅力があります。

また、独自開発のSEOツールも提供しており、手作業では処理が困難な量のデータを解析可能です。Webサイトの調査・分析までは無料で対応してくれるため、一度相談してみるとよいでしょう。

2.株式会社ジオコード

株式会社ジオコードは、CV獲得を目標に、SEO・コンテンツマーケティング・UI/UX改善などのサポートサービスを提供するSEO対策会社です。過去には約4,400ものWebサイトを対策しており、検索順位5位以内を獲得したキーワード数は約4,900にのぼるといいます。

また、17年以上ものあいだSEOサービスを提供し続けているため、Googleのアルゴリズムアップデートに対応してきた実績があります。各企業に合わせてプランを設計してくれるため、一度問い合わせるとよいでしょう。

3.株式会社サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェントは、「Abema」をはじめとするメディア事業からインターネット広告など、さまざまなIT事業を行う大手IT企業です。

SEOについては、京都大学と共同研究をおこなっています。同社が立ち上げた「SEOラボ」を通じて、共同研究によって得たノウハウやナレッジを、セミナー・ブログ・書籍などで発信しています。このように、京都大学との共同研究によって独自のノウハウを保有している点が同社の魅力です。

SEO対策の導入事例

SEO対策の導入事例を3つ紹介します。

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社は、BtoB向けのツール提供などを行う企業です。同社はある程度の知名度があるものの、そもそもグループウェアの導入を検討していない企業における認知が広がらないという課題がありました。

そこで、同社はグループウェアに関するメディアではなく、「新しい価値を生み出すチームのメディア」というテーマのWebサイトを開設し、会社や組織のあり方・多様な働き方や生き方についての情報発信を行いました。

このメディアでは、「ベテランの意見しか通らないときはどうすべきか」「どうしたら女性は働きやすくなるのか」など、従業員目線での記事が豊富に掲載されています。

そのため、グループウェアを知らない層やグループウェアには興味がない層でも、記事に興味を持ってもらうことで、自社の認知を拡大させることに成功したのです。このように、具体的なターゲット設定をしたうえでのコンテンツ作成が、SEO対策の効果を生み出したといえます。

日通情報システム株式会社

日通情報システム株式会社は、日本通運グループのWebサイト運営をおこなう企業です。同社では「日通といえば物流」というイメージが浸透しているものの、引越事業のイメージは浸透していませんでした。引越事業は多くの競合他社も存在しているため、SEOによる集客に取り組んだのです。

具体的には、不自然なリンクによるペナルティの解除、県別のTOPページ設置などをおこないました。外注する以前から不自然なリンクとして検索エンジンから警告されていましたが、前例が少なく社内では対応できなかったところ、SEOのプロによる対応のおかげでペナルティを解除できたといいます。

また、県別のTOPページを設置したことでユーザーの利便性が向上し、検索エンジンからの評価を高められたのでしょう。このように、SEOのプロだからできたことやユーザー視点でのWebサイトづくりをしたことで、SEO対策の効果につながったといえます。

株式会社ビデオマーケット

株式会社ビデオマーケットは、動画配信サービスを提供する企業です。以前からWebサイト運営はおこなっていたものの、SEO対策には手をつけられず、検索流入が少ないといった課題がありました。そこで、同社はSEO対策を外注し、以下3つの施策に取り組んだのです。

  • PCサイト・モバイルサイトの最適化
  • Webサイト構造の最適化
  • Webサイト内のカテゴリの最適化

たとえば、コンテンツを保有しているにもかかわらず、Googleに認識されていないためにユーザーに届かないという課題がありました。そこで、Webサイトの構造を最適化しGoogleにクロールしてもらうことで、保有するすべてのコンテンツを認識してもらうことに成功しています。

このように、同社はそれぞれの課題に合わせて最適な施策を依頼したことで、流入数の増加につながったといえます。

SEO対策会社選びのポイント

SEO対策会社選びのポイントは以下の4つです。

  • 実績は十分にあるか
  • 料金体系は希望にあっているか
  • 契約期間は妥当か
  • 対策内容に透明性はあるか

実績は十分にあるか

実績が十分にある会社は、SEOに関する知識やノウハウが豊富であると判断できます。そのため、SEO対策会社を選ぶ際には、必ず実績を確認しましょう。

また、SEO対策をおこなう場合、SEOに関する知識だけでなく、業界に関する知識も必要となります。過去に自社と同じ業界の実績を持つ会社であれば、経験をもとにした提案をしてくれるでしょう。したがって、実績の数だけでなく、どのような業界での実績があるのかまで確認することが大切です。

料金体系は希望にあっているか

SEO対策を外注する場合の料金体系には、固定報酬型・成果報酬型・一括支払い型の3つがあります。

たとえば、Webサイトの構築だけ依頼して運用は自社でおこなうといった場合、一括支払い型のサービスが最適でしょう。この場合、サービスが充実しているからといって固定報酬型のサービスを導入しても、自社には必要のないサポートに対して費用を支払うことになります。

また、費用相場も依頼内容によって大きく変動します。そのため、自社に必要なサポート内容を明確にしたうえで、予算の範囲内に収まる最適なプランを選択することが大切です。

契約期間は妥当か

固定報酬型や成果報酬型のサービスでは、契約期間が設けられることがあります。SEO対策の効果が出るまでには半年~1年程度かかるといわれており、基本的には依頼内容や課題に対して効果の見込める契約期間が提案されます。

しかし、最低契約期間が定められていたり契約期間が短すぎるケースもあるようです。たとえば、最低契約期間が1年になっている場合、半年で効果が出たとしても、残り半年も費用が発生し続けます。そのため、最低契約期間が設けられている場合は、途中解約が可能か確認しておきましょう。

また、契約期間が短すぎる場合、SEOに関する知識やノウハウが少ない可能性があります。したがって、提案される契約期間が妥当なものか、複数社から見積をとるなどして比較することが大切です。

対策内容に透明性はあるか

実際に実施してくれる対策内容に透明性のある会社がおすすめです。具体的な対策内容を把握しないまま契約した場合、「あると思っていたサポートが対象外だった」といった問題につながりかねません。そのため、できる限り具体的に対策内容を提案・説明してくれる会社がよいでしょう。

また、対策内容が不透明だと、費用が妥当であるかを判断することも困難です。契約後に後悔がないよう、対策内容に透明性のある会社を選びましょう。

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SEO対策を外注する際の注意点

SEO対策を外注する際の注意点として、以下の3つが挙げられます。

  • SEO対策の目的を明確にする必要がある
  • 初期費用・解約金が別途必要
  • 成果をあげられる保証はない

SEO対策の目的を明確にする必要がある

SEO対策を外注する前に、必ずSEO対策の目的を明確にしておきましょう。目的はできる限り具体的にイメージすることが大切です。

たとえば、「アクセス数を増やしたい」という漠然とした目的だと、アクセス数は増えたけど売上にはつながっていないなど、SEOの効果を最大化できない可能性があります。この場合、「アクセス数を増やしてコンバージョン率を○%アップさせたい」など、数値を用いて具体化するとよいでしょう。

目的が明確になれば、SEO対策で実施する各施策の方向性がみえてきます。したがって、SEO対策を外注する際は、事前に目的を明確化し、ヒアリングの際に的確に伝えられるよう準備しておきましょう。

初期費用・解約金が別途必要

SEO対策を外注する場合、月額料金や成果報酬とは別に、初期費用・解約金が必要となるケースがあります。たとえば、月額料金が50,000円であっても、初期費用が30万円となれば、初月に支払わなければならない費用は35万円となります。

このように、費用を比較する際は初期費用や解約金も忘れず確認し、あらかじめ予算に組み込んでおきましょう。

成果をあげられる保証はない

SEOのプロに対策を依頼した場合でも、必ずしも成果をあげられるとは限りません。とくに、SEO対策は半年~1年以上の中長期的な施策となります。そのため、SEO対策を外注しても短期的な効果は期待しないことが大切です。

ただ、1年以上経っても効果が出ない場合は、施策方法が最適でないなど事業者に問題があるかもしれません。このような場合は、別のSEO対策会社への乗り換えを検討してもよいでしょう。

組織にあったSEO対策を講じてWebマーケティングを成功させよう

SEO対策を外注する場合の平均費用相場は、依頼内容によって変動します。SEO対策を総合的にサポートしてくれるSEOコンサルティングを例に挙げると、費用相場は月額10万円~50万円です。

Webサイトの規模が大きくなると、それだけ費用相場も高額になる傾向があります。そのため、自社にあった対策内容を洗い出したうえで最適なSEO対策会社を見極め、Webマーケティングを成功させましょう。

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