SEOコンサルタントとは?仕事内容や年収相場・必要なスキル、将来性について

2024/05/24 2024/05/24

SEOツール

SEOコンサルタントとは

SEOコンサルタントとは、Webサイトの検索順位を向上させる専門家です。顧客の要望に沿ったキーワードリサーチや、コンテンツ最適化などの業務を請け負います。どのようなスキルを必要とする仕事なのか、年収相場や将来性と併せてわかりやすく解説します。

SEOコンサルタントとは?

SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略語です。つまり、その専門家である「SEOコンサルタント」の仕事内容は、Webサイトが検索エンジンの結果ページで上位に表示されるように、Webサイトの構造やコンテンツを最適化することです。

具体的には、キーワードリサーチ、コンテンツ戦略の策定、テクニカルSEOの改善、リンクビルディング戦略の立案、SEOパフォーマンスの分析と改善提案などを行います。また、SEOコンサルタントは顧客に対してSEOの重要性を理解してもらい、SEO戦略を組み込んだマーケティングプランを提案するという役割も担っています。

なお、SEOコンサルタントという職種が求められる背景には、インターネットの普及とともにWebサイトの存在価値が高まったことが大きく影響しています。検索エンジンの独自のアルゴリズムによるWebサイトの評価は、そのまま、検索結果の表示位置へとダイレクトに反映されます。

Webサイトの運営者は、この「アルゴリズム」に、常に高評価されるための対策を常時講じ続けなければなりません。こういった目まぐるしく変化する環境に対応するため、SEOコンサルタントの持つ専門性への需要が高まったのです。

SEOコンサルタントの年収相場

SEOコンサルタントの年収は、経験や実績によって千差万別です。

中堅クラスの年収相場は400~600万円程度ですが、経験が浅い場合はさらに低く設定されることも多いようです。一方で、豊富な実績を持つベテランコンサルタントの場合には、年収が1千万円を超えることも珍しくありません。

これは、優秀なSEOコンサルタントは企業のWebサイトに対して劇的な変革をもたらすことができるため、成果報酬の形などで収入が激増するケースがあるためです。つまり、SEOコンサルタントの収入は「結果を出せるか否か」で大きく左右されます。

SEOコンサルタントの主な仕事内容

SEOコンサルタントは、企業のWebサイトが検索エンジンで上位表示されるよう、さまざまな施策を行います。その主な仕事内容は以下の通りです。

顧客へのヒアリング・Webサイトの解析

まずは、顧客のWebサイトの目的や課題を把握するため、ヒアリングと現状の解析を行います。

例えば、「売上げ向上が目標だが、商品ページへの流入が少ない」など、具体的な課題を洗い出します。 さらに、目的のヒアリングだけでなく「流入数だけを増やすべきなのか」、「ターゲットとなるユーザーのペルソナは本当に適切なのか」などを、顧客と共にゼロベースで再構築することもSEOコンサルタントに期待される役割です。その後サイト解析ツールを使って、コンテンツの質や設計上の問題点を分析し、改善のための方針を立案するフェーズに移ります。

SEO対策の立案と実行

ヒアリングと解析結果を基に、SEO対策の計画を顧客に説明します。

SEO対策の詳細は多岐にわたり、コンテンツの質の向上、キーワードの最適化、サイト構造の変更など、優先順位をつけて段階的に実行していきます。また、計画の過程でKPI(Key Performance Indicator : 重要業績評価指標)を設定することで、対策が与えた効果を定量的に把握できるように設計しておくことも、後の段階では極めて重要になってきます。

効果測定・レポート作成

実施したSEO対策の効果は、頃合いを見て事前に設定したKPIに基づいて評価されます。

SEOコンサルタントは、対策の結果を定量的に測定してレポートを作成したうえで、顧客に対して内容をわかりやすく説明する必要があります。目標が達成できれば案件はひと段落ですが、競合企業もおなじくSEOの最適化に励んでいる以上、SEOのブラッシュアップに終わりはありません。

定期的な数値観察をしつつ、今後さらに検索順位を向上させるための施策を練る必要性がでてくるでしょう。こうしたPCDAを回転させ続けることが、SEOコンサルタントの主な役割と言えます。

SEO以外のWebマーケティング施策

SEOコンサルタントは、SEO以外のマーケティング全般を手掛けることもあります。

なぜなら、広告運用やメールマーケティング、ランディングページ(LP)の最適化など、Webマーケティング全般に応用の効く知識をもっているためです。「Webサイトの価値や収益性を高める」ために、あらゆる手段を顧客に提案すべき立場にいるのがSEOコンサルタントです。当然、顧客からもそうした期待を寄せられることになるでしょう。

SEOコンサルタントになるために必要なスキル

SEOコンサルタントには、Webサイトの検索上位表示を実現するための高い専門性が求められます。そのために必要なスキルについても見ていきましょう。

SEOに関する幅広い知見

SEOコンサルタントは、Googleのアルゴリズムの変更に迅速に対応し、それに基づいたコンテンツマーケティングの戦略を策定できる知識が必要です。

そのためには、SEOトレンドを常に把握し、それを顧客のWebサイトウェブサイトに適用する洞察力が求められます。しかし、世の中の技術動向次第で、ユーザーが求める要素と検索エンジンが評価するポイントは常に変化します。原則として「終わり」のある仕事ではないため、絶えず世間が求めてる要素を提供するための工夫を続けられることこそが、SEOコンサルタントになるための前提と言えるでしょう。

SEO対策のやり方とは?初心者でもわかる上位表示させる秘訣

HTMLタグやコーディングに関する基礎知識

SEOコンサルタントには、基本的なHTMLやCSSの知識が求められます。

なぜなら、Webサイトの構造を理解し、エンジニアと効率的にコミュニケーションを取るための前提知識であるためです。Webサイト制作者レベルの知識までは求められませんが、SEOに係る技術的な問題を特定して解決策を提案する際に、エンジニアと問題なく会話できる程度の基礎知識は必要となるでしょう。

もっとも、これらは自身でWebサイトを運営してSEO的な試行錯誤を繰り返せば、自然と身に着く知識ではあります。多くのSEOコンサルタントは、そのように培った体験知を顧客に還元して仕事をしています。

分析ツールの利用スキル

SEOはデータにはじまりデータに終わります。Googleアナリティクスやサーチコンソールのような分析ツールを使いこなす能力は、SEOコンサルタントにとって必要不可欠と言えます。

これらのツールで得られるデータは、SEOコンサルタントの分析力や課題発見力のベースとなるものです。分析ツールは、往々にして機能や情報量が豊富過ぎることがあり、慣れるまでは使い勝手の悪さを感じるかもしれませんが、だからこそ「専門家」への需要が発生する所以とも考えられます。

プレゼンテーションスキル

SEOコンサルタントが立案した施策がいかに優れていても、顧客に受け入れてもらえなければ全く意味がありません。したがって、プレゼンテーションスキルも重要となります。

必要なデータをわかりやすく整理して、どこを改善すればいかなる成果が見込めるのかを、的確に伝えることがプレゼンテーションの目的です。あるいは、以前の仕事の成果が端的にわかるドキュメントなどを提示することもSEOコンサルタントとしての信頼性を獲得するにあたって有効でしょう。いずれにせよ、一定のコミュニケーションスキル、ひいてはビジネス戦略を伝えるプレゼンテーションスキルは、SEOコンサルタントの必須のスキルです。

Webマーケティングへの知識

SEO以外にも、Web広告やSNSの活用など、広範なデジタルマーケティングのスキルが求められる状況も多く訪れます。

なぜなら、顧客としてはワンストップでWebまわりの改善を委託できる専門家を望む傾向にあるためです。全ての分野のプロフェッショナルとなることは不可能でも、より多くの仕事をカバーできるSEOコンサルタントは、必ず重宝されるでしょう。顧客にとっての、Webまわりのかかりつけ医のような存在になることが、SEOコンサルタントの理想形です。

SEOコンサルタント業務で役立つ資格

SEOコンサルタントになるための必須の資格はありませんが、幅広いSEOの知識が求められる業務のため、常にスキルアップ欠かせません。

以下に、スペシャリストとしての信頼性の証明に役立つ資格を紹介します。

SEO検定

SEO検定は、2002年より全国でSEO対策セミナーを開催している一般社団法人全日本SEO協会が、長年蓄積してきたSEO技術を体系的にまとめたカリキュラムです。

業界での認知度も高く、SEOの基礎から応用までを問う試験であることから、取得することでSEOの理論と実践的な技術を網羅的に理解し、自身のスキルセットを証明することができるでしょう。東京理科大学工学部情報工学科の古川利博教授がカリキュラムを監修しており、アカデミックなクオリティーで4級から1級まで段階的にトータル学習できる検定制度です。

[出典:一般社団法人全日本SEO協会「SEO検定」]

認定SEOコンサルタント

認定SEOコンサルタントは、一般社団法人全日本SEO協会が運営するスクールで取得できる資格です。

通学コースのほか、授業に出席する時間が無い方や遠方の方のためのダウンロード学習コースの2種類の方法で取得が可能です。通学コースとダウンロード学習コースの授業内容、講義時間数、提出課題数、授業料は同じであり、状況に合わせて選べる設計になっています。全国から300名以上の方が入学、卒業してSEOの最前線で活躍しています。

[出典:一般社団法人全日本SEO協会「認定SEOコンサルタント養成スクール募集案内」]

認定SEOスペシャリスト

認定SEOスペシャリストは、一般社団法人全日本SEO協会が提供している、最先端SEOの知識に的を絞った資格です。

SEOの基本を広く扱う認定SEOコンサルタントとは異なり、最新のSEO知識をいかに適応するかに特化したカリキュラムが組まれています。業界別の実践的なSEOも学べるなど、特定のサイトに絞った、より実践的なSEOを学ぶことができるのも特徴です。

[出典:一般社団法人全日本SEO協会「認定SEOスペシャリスト養成スクール募集案内」]

SEOマーケティングアドバイザー

SEOマーケティングアドバイザーは、一般社団法人日本技能開発協会が運営する資格であり、SEOの基礎知識からメディアで成功するコツなどが、初心者でも習得できるように設計されています。

昨今では多くの人に門戸の開かれたWebサイト運営ですが、SEOの知識を身につけておくと、他のサイトとの大きな差別化を図ることが可能です。自分流のSEOを脱却するために、SEOマーケティングアドバイザーの資格を目指してみるのもよいでしょう。

[出典:一般社団法人日本技能開発協会「SEOマーケティングアドバイザー認定資格試験とは」]

Googleアナリティクス個人認定資格

Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Googleアナリティクスを用いた詳細なデータ分析とレポート作成のスキルを証明するものです。

世界の検索エンジンに最も影響力のあるGoogleが提供するこの資格は、初級者向けコースと上級者向けコースに分かれています。資格を取得すれば、Google アナリティクス4を活用して、有用な分析情報を取得し、マーケティング上の意思決定を行う能力があること証明することができ、以下の能力があると認められます。

  • ウェブサイトまたはアプリ用に Google アナリティクス 4 プロパティを設定する
  • ビジネスに必要なデータを収集し、各種レポートツールや機能を使用する
  • オンライン マーケティング活動の効果を示す主な測定機能を認識する

Googleによる検索アルゴリズムは極めて大きな影響を持っているため、SEOコンサルタントを目指すなら必ず抑えておきたい知識と言えるでしょう。

[出典:Google「Google アナリティクス認定資格」]

SEO対策を学べるおすすめの本11選|初心者〜上級者向けに紹介

SEOコンサルタントの将来性とは?

企業がWeb集客に注力する動きは確実に強まっており、SEOコンサルタントは今後も需要が見込まれる職種と言えます。

収入面でも、SEOの最新ノウハウを絶えず身に付け、上位表示などの実績を残し続けられれば、高収入を得ることができるでしょう。一方で、SEOに関連した業務は人気職種でもあるため、同業者との競争は非常に激しくなると予想されます。

そのため、SEOコンサルタントとして将来的に活躍していくためには、実績を着実に重ねていくことが何より大切です。Google検索の仕組みの変化に常に追従し、顧客企業への貢献を積み重ねることで、高い対価が期待できるのです。競争の中で勝ち抜くには、常に役立つ最新のスキルを身に付け続ける努力が欠かせません。

SEOコンサルタントのキャリアプラン

SEOコンサルタントには、主に2つのキャリアパスがあります。1つは企業内での昇進を目指す道、もう1つはフリーランスとして独立する道です。

企業内でキャリアアップを目指す

ウェブ広告会社やSEO専門会社に所属し、SEOコンサルタントとしてのキャリアを積んでいきましょう。

入社当初はSEO担当の一般スタッフとして経験を重ね、実績とスキルが認められれば責任者やチーフといった管理職へと昇格できます。さらに優秀な実績を残せば、部長やディレクターといった役職が待っています。企業の中でキャリアアップを重ねることは、SEOのスペシャリストになることの王道とも言える道です。

また、高いスキルや専門知識を身につけたのちに、オウンドメディアを持つ企業にWebサイト運用責任者として入職するキャリアパスも考えられるでしょう。

フリーランスで活動する

独立してフリーランスのSEOコンサルタントとして活動するキャリアプランでは、さまざまな業種の顧客と契約を結び、そのSEO戦略をサポートすることになります。

上手に実績を積み重ねていけば、柔軟な働き方と幅広い業界への影響力を持つことが可能です。フリーランスとして成功するには、確固たる実績と強いネットワークが必要になりますが、それによって得られる報酬と自由度は大きな魅力です。能力さえ備わっていれば、多くの企業から引く手あまたの存在になるでしょう。

SEO対策の費用とは?施策別の費用相場をわかりやすく解説!

SEOコンサルタントとは将来性がある一方で競争も激しい

SEOコンサルタントは、Web集客に欠かせない専門職として、今後も需要が高まると見込まれています。

将来性があり、スキルを持つ人材には高収入も見込まれますが、AI技術の進化や検索エンジンのアルゴリズム更新など、常に変わる環境に迅速に適応しなければなりません。継続して活躍するためには、最新のトレンドをいち早くキャッチし、新しい技術を学び続ける必要があります。このような環境下でSEOコンサルタントは、常に自己成長を求め続けることが求められる職業と言えるでしょう。

おすすめのセミナー視聴

おすすめのお役立ち資料

SEOツールの記事をもっと読む

SEOツールの記事一覧

ビズクロ編集部
「ビズクロ」は、経営改善を実現する総合支援メディアです。ユーザーの皆さまにとって有意義なビジネスの情報やコンテンツの発信を継続的におこなっていきます。

おすすめ関連記事

BIツールとExcelの違いとは?機能やできること・できないことを簡単に解説

最終更新日時:2024/06/24

BIツール

最終更新日時:2024/06/24

BIツール

廃業とは?倒産・閉店・休業との違い、手続きや回避する方法を解説

最終更新日時:2024/06/24

経営

最終更新日時:2024/06/24

経営

ストレスチェックで高ストレス者への面談内容とは?流れやメリット・デメリット

最終更新日時:2024/06/24

健康管理システム

最終更新日時:2024/06/24

健康管理システム

コンピテンシー評価とは?項目例や導入の流れ、メリットとデメリットを解説

最終更新日時:2024/06/24

人事管理システム

最終更新日時:2024/06/24

人事管理システム

BIツールの導入事例を解説!事例からわかる導入・運用方法や製品を選ぶコツ

最終更新日時:2024/06/18

BIツール

最終更新日時:2024/06/18

BIツール

起業・開業時の資金調達方法!それぞれのメリット・デメリットや選び方について

最終更新日時:2024/06/18

ファクタリング・資金調達

最終更新日時:2024/06/18

ファクタリング・資金調達

ランディングページ(LP)のボタンデザインについて|デザインや色・改善のポイント

最終更新日時:2024/06/18

LPOツール

最終更新日時:2024/06/18

LPOツール

ランディングページ(LP)のコーディング方法について|流れや必須スキル・依頼時の費用相場

最終更新日時:2024/06/18

LPOツール

最終更新日時:2024/06/18

LPOツール

飲食店開業の資金調達方法について|費用の内訳や目安・融資の必要性について

最終更新日時:2024/06/17

ファクタリング・資金調達

最終更新日時:2024/06/17

ファクタリング・資金調達

ベンチャー企業における資金調達方法!選択肢や注意点・事例を解説

最終更新日時:2024/06/17

ファクタリング・資金調達

最終更新日時:2024/06/17

ファクタリング・資金調達