ウェビナーを録画配信する手順|メリットやデメリットについて解説

最終更新日時:2024/03/12

ウェビナーツール

ウェビナーの動画配信

事前に収録した内容を配信する録画配信でのウェビナーは、配信前に編集・修正ができるためミスやトラブルの防止にも効果的です。本記事では、ウェビナーを録画配信する手順を、その他の配信方法との違い、具体的なメリット・デメリットとあわせて解説します。

ウェビナーの録画配信とは?

ウェビナーの録画配信とは、インターネットを使って行われるセミナーや講座(ウェビナー)を録画し、参加者が任意のタイミングで視聴できるようにする配信方法のことです。

動画配信サイトなどを閲覧することが多い方にとっては、馴染みのある録画配信は、ウェビナーの内容を確認・編集してから公開できるため、配信者にとってもさまざまなメリットがあるのが特徴です。

また、ウェビナーの方法は録画配信だけでなく、「ライブ配信」「アーカイブ配信」など、他にもいくつかの種類があります。まずは、それぞれの配信方法の違いについてみていきましょう。

ライブ配信との違い

ライブ配信とは、インターネット上で行われるセミナーや講座をリアルタイムで公開・視聴する方式のことです。

対面で行われる場合と同様に、配信者・参加者はどちらも決められた配信時間にウェビナーに参加する必要があります。そのため、配信中にリアルタイムで質疑応答を行ったり、参加者同士でコミュニケーションを取ったりできるのが大きなメリットです。

ただし、配信時間に予定が合わないと視聴できないというデメリットもあります。

アーカイブ配信との違い

アーカイブ配信とは、ライブ配信を録画しておき、後から視聴できるようにする録画配信の一種です。

似たような言葉にオンデマンド配信がありますが、こちらは「任意の時間に視聴できる配信」という意味で、リアルタイムのライブ配信を元にしているかどうかは関係ありません。

アーカイブ配信では、ライブ配信を見逃した視聴希望者にもウェビナーを提供することができ、質疑やディスカッションの様子もそのまま配信されるため、一方向の配信よりも視聴者の理解を深めることができます。

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ウェビナーを録画配信する手順【Zoomウェビナーの場合】

ここでは代表的なウェビナーツールであるZoomを使って録画配信をする手順を紹介していきます。

事前準備

Zoomを使ったウェビナーの事前準備としてあげられるのは以下の2点です。

  • ウェビナーを録画する
  • URLを配布する

ウェビナーを録画する

まずは、配信に使用するウェビナーの録画を行います。Zoomでウェビナーを主宰する際には、アカウントへのサインインが求められます。Zoomのアカウントを持っていない場合は、このタイミングで作成しておきましょう。

次にポイントを順番に確認しながら、ウェビナーの録画を行います。

  1. ウェビナーで使用する資料をパソコンに入れておく
  2. Webカメラやマイクなど、ウェビナーに必要なツールの接続を確認する
  3. 主催者としてZoomミーティングを開催し録画を開始する
  4. 録画を終了し、適宜トリミングなどを行って見やすい動画に編集する

URLを配布する

ウェビナーの録画・編集が完了したら、当日の配信用URLを発行して参加者に配布します。

告知の方法は、すでに参加者が決定している場合は、メールやメッセージツール、広く参加者を募る場合は、メルマガやSNS、ホームページなどへの掲示が一般的です。

宣伝を行う際には、ウェビナーの内容を簡潔に説明し、視聴者にとってどのような価値があるのかを強調してください。また、視聴を促進するために、特定の期限や限定コンテンツなど、視聴を促すための訴求を追加するのも良いでしょう。

またURLを配布するときは、リンクが正しく機能しているかテストすることが大切です。パスワードの文字列が間違っていないかにも注意しましょう。

ウェビナー開催当日

続いて、ウェビナー開催当日の流れを解説していきます。

動作確認をする

ウェビナー開催当日には、必ず動作確認を行いましょう。インターネット接続が安定していることを確認し、ウェビナープラットフォームへのログインがスムーズに行えるかテストします。

特に、Zoom上で録画配信を行う場合は、画面共有の設定がうまくできているかよく確認しておきましょう。設定によっては、再生ウィンドウ以外の画面が共有されてしまったり、音声が流れなかったりというトラブルも考えられます。

Zoomの「練習セッション」という機能を活用し、事前にホストとパネリストのみで配信をチェックするのがおすすめです。

また、万一配信に不具合が起きたときや、参加者側から質問があったときに備えて、チャット機能が問題なく使用できるかも確認しておきましょう。

ウェビナーを配信する

時間になり、参加者がログインできていることが確認できたら、ウェビナーを配信します。このとき、ウェルカムメッセージや開始時間の記載された画面を表示しておくと、待機中の参加者に好印象を与えることができるでしょう。

ウェビナーを録画配信する際は、基本的に配信中の操作はありません。しかし、きちんと画面前で待機し、定期的にインターネット接続や映像・音声を確認するようにしましょう。

[参照:zoomサポート「zoomで画面またはデスクトップを共有する」]

ウェビナー開催後

ウェビナーの配信終了後には参加者に感謝を伝え、フィードバックを求めることが重要です。Zoomには「アンケート機能」があるため、アプリ上で手軽に意見を募ることができます。

加えて、参加者にフィードバック募集、次回開催の案内などを記載したサンクスメールを送るのがおすすめです。また、製品やサービスのお試し・購入ページなどを案内しても良いでしょう。配信だけで終わらせず、次回へつなげる意識が大切です。

最後に、ウェビナーの成果を分析し、参加者数、参加者の関与度、質問の数などの指標を評価してください。これらのデータを使用して、ウェビナーの効果を測定し、マーケティング戦略を調整することができます。

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ウェビナーを録画配信するメリット

続いて、ウェビナーで録画配信をするメリットを紹介していきます。

ウェビナーの質を高められる

ウェビナーを録画配信することで、内容の質を高めることができます。事前にコンテンツを録画することにより、講義内容を精査することができ、不要な部分を削除することができるためです。

いわゆる「失言」や「勘違い」による炎上のリスクを減らせる点は見逃せません。配信内容を事前に複数人でチェックし編集することにより、ミスや過不足のないウェビナーを作成しましょう。

また、事前に録画された内容を使用することで、リアルタイムならではのトラブルも回避が可能です。通信環境やマイク・カメラの不具合に左右されないため、参加者にとってもストレスの少ないウェビナーになります。

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ウェビナー開催費用を削減できる

録画配信によるウェビナーは、ライブ配信のウェビナーに比べて、録画したコンテンツを何度も利用できるため、開催費用を大幅に削減することが可能です。

コストを抑えつつ、より多くの人にリーチできる点は、ウェビナーを利用したマーケティングの費用対効果における最大のメリットとも言えます。

ウェビナーを録画配信するデメリットや注意点

ウェビナーを録画配信することには多くの利点がありますが、いくつかのデメリットや注意点も存在します。デメリットについてもよく考慮し、慎重に計画を立てるようにしましょう。

双方向のコミュニケーションが取りにくい

ライブのウェビナーでは、リアルタイムでの質疑応答や講演者との対話が可能ですが、録画配信では、そのような双方向のコミュニケーションはできません。参加者の疑問が解決されないまま終わってしまった場合には、満足度の低下も懸念されるでしょう。

対策としては、録画配信されるウェビナーの下にコメントセクションを設ける、あるいは、質問を受け付けるフォームを用意し、後日回答するなどのフローを追加する方法が考えられます。

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法的制約とガイドラインを遵守する必要がある

ウェビナーを録画配信する際には、法的制約とガイドラインの遵守が必要です。これには、著作権、肖像権、プライバシーの保護など、さまざまな側面が含まれます。

例えば、ウェビナーで使用される資料や画像が他人の著作物である場合、その使用には著作権者の許可が必要です。また、参加者が映る場合は、事前にその了承を得なければなりません。さらに、配信に機密情報や個人を特定可能なデータが含まれる場合も、データ保護法に基づく適切な処理が不可欠です。

ウェビナーの内容が特定の業界に関連する場合、その業界特有の規制やガイドラインも考慮する必要があるため、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることが重要です。

入念な事前準備でウェビナーの録画配信を成功させよう

ウェビナーを録画配信する際は、手順をしっかり把握し、慎重に計画を立てましょう。

双方向のコミュニケーションが難しい点や、配信後のサポートが必要であることなど、デメリットや注意点を理解した上での対策も必要です。事前準備を怠らず、目標を明確に設定することで、ウェビナーの録画配信を成功に導きましょう。

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