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取引信用保険とは?補償内容やメリット・デメリット、ファクタリングとの違いを解説

2024/09/12 2024/10/04

経営

取引信用保険とは

取引先の急な倒産などによる債権の未回収リスクを防ぐ「取引信用保険」。先行き不透明な現代社会で資金繰りを安定させ、事業を成長させるためには、債権の保全が不可欠です。本記事では、取引信用保険とは何か、補償内容やメリット・デメリット、ファクタリングとの違いを解説します。

取引信用保険とは?

取引信用保険とは、取引先が債務不履行に陥り、売掛金が回収できなくなった場合に損失の補填を受けるための保険です。

企業間の取引において深刻な問題となる取引先の倒産や支払い遅延などによる損失をカバーできるため、多くの企業で活用されています。特に、経済情勢が不安定な状況では、資金繰りの安定性を確保するための有効な手段となり得るでしょう。

取引信用保険の補償内容

取引信用保険には、以下のような補償が含まれます。

  • 売掛金の未回収に対する補償
  • 取引先の支払い遅延による損失補填
  • 取引先が倒産した場合の損害補償
  • 国内外の取引に対応した補償

取引信用保険は、取引先の数や信用状況に応じて補償内容が異なり、企業ごとの状況やリスクに合わせた柔軟な対応が可能です。

取引信用保険とファクタリングの違いとは?

取引信用保険とファクタリングは、どちらも企業の資金繰りを改善させる手段として活用されますが、それぞれ仕組みや性質が異なります。

取引信用保険は、取引先が支払い不能に陥った場合の損失に備えるものであり、有事のリスクを軽減します。

一方のファクタリングとは、売掛債権をファクタリング業者に譲渡し、決済日よりも早く現金化する資金調達方法です。ファクタリングは資金調達が主目的であることから、保険とは明確に性質が異なるのです。

【図解あり】ファクタリングとは?仕組みや種類・注意点を簡単に解説

取引信用保険のメリット

ここでは、取引信用保険の主なメリットを4つ解説します。

資金繰りの悪化を防げる

取引信用保険に加入しておくと、取引先の支払い遅延や債務不履行による万が一の損失を補填してもらえるため、企業の資金繰りの安定化を期待できます。

特に中小企業にとって、売掛金の未回収リスクは大きな経済的打撃となりますが、保険に加入しておくことでそのリスクを軽減できます。また、取引信用保険によって企業の財務体質が健全化することで信用力が向上し、金融機関からの資金調達がしやすくなるというメリットもあるでしょう。

債権回収の手間を省ける

取引信用保険には、債権回収の手間を省けるメリットもあります。

取引先が倒産した場合、債権回収には多くの時間と手間がかかるのが一般的です。具体的には、法的な手続きや回収代行業者の検討・依頼などが挙げられ、事業運営において大きな負担が生じます。

一方、取引信用保険に加入していれば、保険会社が債権回収の責任を引き受けるため、企業はその手間を大幅に省けるのです。これにより、自社の従業員はより重要な業務に専念できるようになります。

新規取引を拡大できる

新規取引を拡大できることも、取引信用保険を活用するメリットの一つです。取引信用保険が経営上の安心材料となり、貸し倒れリスクを心配せず、積極的に新規取引を行えるためです。

通常、新規取引には信用調査やリスク管理が必要ですが、保険があることで売上を回収できないといったリスクを大幅に軽減できます。特に、海外取引や新規市場への参入を検討している企業は、より自由に取引を拡大し、ビジネスチャンスを広げられるでしょう。

与信管理を強化できる

取引信用保険を利用すると、企業の与信管理も強化できます。保険会社が取引先の財務状況や信用状態を継続的にモニタリングするためです。

保険会社のモニタリングによって、自社で与信管理を行う負担が軽減されると同時に取引先のリスクを早期に把握できるメリットもあります。

与信管理を強化できることで、リスクの高い取引を未然に防げるようになるため、企業のリスク管理状況が大きく改善するでしょう。

取引信用保険のデメリット

続いて、取引信用保険の主なデメリットを2つ解説します。

補償対象となる取引先を指定できない

取引信用保険は包括的な保険形態であるため、補償対象となる取引先を個別に指定することはできません。つまり、リスクが高いと思われる特定の取引先だけを選んで保険をかけることはできず、すべての取引先が対象となるのです。

企業によっては、リスクが低いと思われる取引先も含めた保険料を支払う必要があるため、費用対効果が良くないと感じる可能性があるでしょう。

全額補償されるわけではない

取引信用保険は、万が一の場合に売掛債権の一部を補償してくれるものであり、全額が補償されるわけではない点に注意が必要です。

取引信用保険には約90%の縮小率が設定されており、残りの10%は自己負担とされているのが一般的です。そのため、取引先が支払い不能に陥った場合でも、完全に損失を回避できるわけではありません。

また、保険金が支払われるまでに時間がかかる場合があるため、短期的な資金繰りに影響が及ぶ可能性があります。

取引信用保険の保険料の相場

取引信用保険の保険料は、保険会社が設定する支払限度額の1〜3%程度が相場となっています。

例えば、支払限度額が1000万円だった場合、保険料は10万円から30万円程度が目安です。ただし、この保険料はあくまで一例であり、実際の金額は取引先の数や信用情報、取引の規模などによって大きく変動し、リスクが高いと判断された場合は保険料が相場以上に上昇することもあります。

保険料は各企業や取引先の状況に応じて異なるため、見積もりを依頼し、適切な保険料を知ることが重要です。

取引信用保険の見積もりを依頼する際におすすめなのが、「インズウェブ」です。最大14社から一括比較ができ、最短2分で入力が完了するので、短い時間で効率的に自社に適した保険を見つけることができます。

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取引信用保険に加入し売掛金の未回収リスクに備えよう

取引信用保険は、取引先が支払い不能に陥った際の売掛金未回収を補填する保険です。資金繰りの悪化を防ぎ、新規取引の拡大にもポジティブな影響を期待できます。損失は全額補償されない点や、取引先を指定できない点に注意しつつ、適切な保険プランを選定できるよう、見積もり依頼から始めてみましょう。

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