メルマガが迷惑メールに判定される原因は?今すぐできる対策17選!

最終更新日時:2022/02/25

メール配信システム

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メルマガが迷惑メール扱いをされてしまうと、もちろんユーザーに届きません。しかし、気づかぬうちにスパム判定されるようなメルマガを送っている企業も多いのが現状です。本記事では、なぜ迷惑メールになってしまうのかという原因や対策法、効率よくメールチェックができるおすすめツールをご紹介します。

自社メルマガが迷惑メール・スパム判定される原因

多くの企業がサービスの告知や顧客の満足度を高めるコンテンツをメルマガで配信していると思います。実は、一見何の問題もなさそうなメルマガであっても、迷惑メール・スパムと判定される可能性はゼロではありません

原因だと思われる点を細かくチェックすることで、対策を取ることが可能です。本記事では、メルマガが迷惑メール・スパムメールと判定されてしまう原因と対策方法についてご紹介します。まずは、判定に影響を与える3つの大きな要素を簡単に解説します。

1.メールの件名と内容

迷惑メールの判断基準はいくつかありますが、まず一番最初に考えるべきなのは、やはりユーザーに届くメルマガ自体の件名やコンテンツ内容です。

明らかに釣りのような件名や記号が多用されて読みにくい件名は、ユーザーの印象も悪く、開封率も悪いでしょう。またコンテンツ内容は、ユーザーに届ける価値そのものなので、きちんと作り込まれたコンテンツでないとメルマガ配信をする意味がありません。

2.送信元の信頼性

送信する側で気を付けないといけないのは、送信元の信頼性です。例えば、使用しているドメインの評価が低い場合は、迷惑メールと判定される可能性があります。

GoogleやYahooなど、誰でも取得できる手軽なフリードメインを使用してのメルマガ配信は、低い評価を受けてしまい、正常なメールも届かない可能性が高まるので注意が必要です。確実に届けたい場合は、自社の独自ドメインを利用してメルマガ配信するのがおすすめです。

3.受信者の環境

受信する側の場合は、過去に届いたメールを開封したか否かで迷惑メール・スパムメールと判断されることがあります。例えばGoogleの場合は、届いたメールの開封率から学習され、迷惑メールに自動で振り分ける仕組みとなっています。

受信し続けてはいるものの、長期間開封されずにそのまま未開封のメールがあった場合は、不必要なメールと判断されます。また、受信側の通信環境などによっては、メールが正常に届かないケースもあります。

メルマガが迷惑メール・スパム判定されてしまうときの対策17選

件名やレイアウトなど様々なことに気を使っても、メルマガが迷惑メール・スパム扱いされてユーザーに届かなければ元も子もありません。

ここからは、迷惑メール判定されないために気を付けるべきこと、対策方法をご紹介します。確実に回避できる方法と言い切ることはできませんが、少しでもスパム判定の可能性を下げるために是非チェックしてください。

(1)メールアドレスのリストを購入しない

メールアドレスリストを購入するのは、特定電子メール法に抵触する可能性があります。メルマガ配信では、受信に関する拒否権は受信者にあります。

そのため、同意のないメルマガが届くという事実は、特定電子メール法違反と判断され、罰則を受ける可能性があります。顧客リストを増やしたいからといって、メールアドレスのリスト購入は避けたほうが賢明です。

(2)ダブルオプトインを使う

迷惑メールと判定されないためには、ダブルオプトインを使用するのがおすすめです。ダブルオプトインとは、2段階に分けて正式にメルマガ・会員登録を行えるシステムを指します。具体的には、第一段階でオプトインと呼ばれる仮契約状態にし、第二段階で正式に会員登録やメルマガ登録を完了させる仕組みです。

いたずら目的の登録を防止できるだけでなく、第三者が登録するのも避けられるのがダブルオプトインのメリットです。多くの企業がダブルオプトインを採用しており、迷惑メール判定のリスク軽減が可能になりました。

(3)件名・文面から煽り文句を省く

明確なルールはないと言われていますが、読者を過度な言葉で煽るような文言は、迷惑メールのフィルタリングを通さない可能性があるとされています。さまざまなルールのもとフィルタリングが行われていますが、例えば「!」の多用、煽る言葉の乱用は避けるなどして、対策を取りましょう。

海外では、「?」という文字を使った場合の開封率の高さやフィルタリングに引っかからないなどの検証結果が出ています。ある調査では「!」を使った場合よりも「?」を使った疑問形の件名の方が、開封率が非常に高いという結果が出ています。

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(4)添付ファイルは挿入しない・圧縮する

添付ファイルの内容に気を付けることも、迷惑メール対策では重要です。フィッシングメールは、添付ファイルを開いたことによって引っかかる可能性が高くなります。そのため、添付ファイルに対するフィルタリング対策が強化されたと考えられるためです。

添付ファイルを読者に読んでもらいたい場合は、リンク先をメール内に提示し、遷移先のサイトからダウンロードができるよう調整しましょう。直接添付ファイルを開封するよりも容量がかからず、フィルタリングを通しても読者に届く可能性が高まります。

(5)マルチパート配信形式で送信する

データ形式を複数所有したメールを、マルチパートメールと呼びます。HTML形式かつ、テキストデータも持っているメールを配信することで、どちらか一方しか対応していない端末の方にも届けることが可能です。

HTMLが開封できない場合はテキストメールで、テキストメールが見れない場合はHTMLで受信させることができます。そのため、エラーの可能性を軽減し、迷惑メールと勘違いされることなく自社サービスの宣伝や告知が可能です。

また、HTML形式のメルマガは、デザインやレイアウトを調整する自由度が非常に高いのでメルマガの施策としても非常に有効的です。余裕がある場合は、ぜひHTMLメルマガを作成・配信してマーケティング施策の効果UPを狙ってみると良いでしょう。

(6)短縮URLを使わない

短縮URLシステムを利用することで、迷惑メールのフィルタリングを通らない可能性があります。無料で登録できる点はメリットとして挙げられますが、短縮URLシステムを使用することで、スパム判定される可能性が上がるのでご注意ください。

短縮URLがスパム判定されやすい理由は、悪徳な業者などがドメインを隠すために短縮リンクを作成してメールに記載することが多いためです。受信者はURLドメインで判断できず、結果的に意図していないサイトなどに誘導されるリスクが高まります。

(7)開封率が低い・無効なアドレスはリストから削除する

メールを送り続けている場合、長期間開封してもらえなかったり、無効なアドレスへと送り続けてしまったりすることもあります。

繰り返し無効なアドレスに送り続けると、スパムとして処理され、サーバー側のフィルタリングによってブラックリストに登録される可能性があるので注意しなければなりません。意図的に、開封率を細かくチェックし、無効なアドレスへの送信を控えるといった対策が必要です。

(8)メルマガの停止方法を明記する

メルマガ配信の際は、特定電子メール法を遵守しなければなりません。特に、受信者が同意(オプトインを取得)した上でメルマガを受信していることと合わせ、メルマガの配信停止(オプトアウト)がいつでも簡単にできる環境に整えることが必須です。

メールの文末などに配信停止の案内を記載することが必要なので、特定電子メール法に触れないためにも、しっかりと明記しておきましょう。

(9)メール配信システムを使う

メルマガ配信は手動でも配信できますが、専門のツールに任せてより効率化させることが可能です。また、ツールに様々なことを任せられるので、ミスを減らしつつ、メルマガ配信を行えます。

メール配信システムには、単にメルマガを配信するだけではなく、コンテンツの作成やチェック機能、顧客データとの連携、配信リストの抽出・分析などさまざまな機能が搭載されているので、有効な対策を実現するためには必要不可欠になります。

(10)配信前にテストツールで迷惑判定されるか確認する

迷惑メール対策を行う際は、一度テスト配信ツールを利用して問題なくメールが届くかテストすることをおすすめします。テスト送信をルーティン化させることで、ミス防止や迷惑メールに判定される対策を効率的に行うことが可能です。

スパム対策を都度行えるので、メルマガのコンテンツ内容の質・成果を向上させ、有効なスパム対策もできるでしょう。また、メール配信システムはスパム認定されない自動チェック機能が付いているので、安心してテスト配信することが可能です。

(11)記号・罫線による装飾を過度に使わない

記号や罫線を駆使して、装飾されたメルマガは多数存在します。しかし、記号・罫線を多用しすぎると不審なメールと判断されることがあるため、過度な装飾は控えたほうが賢明です。

(12)信頼性のないドメインのURLは貼らない

メルマガ内に記載する誘導したいサイトのURLですが、信頼性のないドメインが記載されている場合は、迷惑メール扱いされることが少なくありません。どうしても誘導したいURLがある場合は、一度自社のサイトに誘導したのちに紹介するなどしてみると効果的です。

広告系コンテンツやアフィリエイトメールなどでは、さまざまな商品URLが過度に掲載され、かつ信頼性に欠けるドメインによってスパム判定を受けるようなケースも多いので注意しましょう。

(13)コンテンツを充実させる

迷惑メールとして報告されるケースは、開封率が低い、あるいはメルマガの価値がないと判断された場合が少なくありません。例えば、Googleの場合、開封率が低いメールを迷惑メールに分類する傾向が強いです。

そのため、読者のニーズや要望に合わせたメルマガに整え、内容が濃く開封率の高いメールに仕上げなければなりません。読者に役立つ内容のメルマガに都度調整し、迷惑メールに分類される可能性を少しでも下げることが大切です。

(14)IPアドレスの評価スコアのチェック

メールの送信は、IPアドレスによって管理されています。送受信実績の積み重ねは評価の基準となり、迷惑メール報告件数が多すぎるとスパム判定されてしまう確率も上がるのです。

定期的にIPアドレスの評価チェックを行い、問題がある場合はその都度改善していくことで、迷惑メールと判定されてしまう確率を減らせる可能性があります。

(15)セグメント配信を実施する

セグメント配信をすることで、一気に大量のメールを配信してスパム認定されるリスクを軽減できます。また、顧客属性やニーズに合わせてメルマガの配信内容を変えて配信できるので、ニーズに合った最適なメルマガを届けることが可能です。

セグメント配信により、一斉配信に比べて開封率を上げたり、スパム認定の確率を低下させることができます。

(16)配信者情報をきちんと明記する

メルマガ配信の際は、ツールを駆使してスパム対策をするのも重要ですが、メールの内容にも注意しなければなりません。特に、配信の際は配信者情報を明記することが重要です。

誰が、どこから配信しており、万が一問い合わせるとしたらどこに連絡すればよいのかという情報を細かく明記することで、読者に安心して読んでもらえる可能性が高まります。また、スパム対策としても非常に有効です。

(17)画像の多用や過度な装飾を避ける

メルマガ配信の場合は、文章よりも画像や装飾が多くなるとスパム判定されやすいので注意しなければなりません。

特に画像の多用は、多くのスパムメールが行っている手法です。メルマガを迷惑メール判定から守るためにも、適度に抑えなければなりません。目安は、全体の3割程度に抑えることです。

また、画像をメルマガに挿入する際は、できる限り圧縮して、画像ファイルを軽くしましょう。データが重たくなると、受信側の環境によって正常に届かない・迷惑メール判定を受ける可能性が高くなります。

メルマガのスパム判定テストができるツール4選

ここからは、メルマガがスパム判定にならないようテストする際に活用したい、おすすめのテストツールをご紹介します。有効活用すれば、スパム判定のリスクを軽減し、本配信前に改善することが可能です。ぜひ参考にしてください。

1.mail tester

Mail testerは、メールのスパム性をあらかじめテストできるツール。事前に指定された宛先にメールを配信が可能です。

その後、独自の判定ツールによって、配信したメールがどの程度のスコアであるか確認できます。細かい部分まで分析できるので、改善点を見つけることが可能です。

2.List Finder

List Finderは、メルマガ配信を自動化してくれるMAツールです。それに加えて、あらかじめスパム判定をされないかどうかもチェックし、細かな改善点を教えてくれます。

初めて導入する場合には専門のコンサルタントが伴走し、成果を出すまでの導入にも携わってもらえるので安心です。

3.blastmail

blastmailは、デザイン性の高いメールを自動で作成してくれるメール配信システムです。優れたデザインでニーズに合わせたメールを作成するだけでなく、細かく分析してその都度改善を重ねながらメールの精度を上げることもできます。

スパムや迷惑メールにならないようしっかりとサポートしてくれるので、おすすめのツールです。

4.Hubspot

Hubspotは、顧客のことを考え、マーケティングやアプリの管理に至るまで自動化をサポートしてくれるCRMシステムです。顧客データを管理し、整理しながら自動化を行ってくれるのも魅力です。

柔軟なマーケティング施策の実行や管理ができ、メルマガの迷惑メール対策も細かく行うことが可能です。

メルマガが迷惑メールに振り分けられないように対策しよう

メルマガは、さまざまな要因が重なることで結果的に迷惑メール・スパムとして処理される可能性が否定できません。時間や労力をかけて作成したメルマガも顧客に届かなければ何のメリットもありません。

対策できるツールをはじめ、様々なポイントを押さえて細かく管理・改善していくことで、迷惑メールになる確率を下げることは十分に可能です。ご紹介したおすすめツールを活用しながら、対策を行ってメルマガ配信を運用することをおすすめします。

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