メルマガの効果を最大化するCTAとは?クリック率やCVRを改善する方法

最終更新日時:2023/01/12

メール配信システム

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資料請求や問い合わせ等に繋がるCTAは、メルマガの効果を高める上で非常に重要な役割を果たしています。本記事では、クリック率やCVRを向上させるCTAの作り方や、注意点を紹介します。CTAの設置場所や文言などの参考にしてください。

メルマガにおけるCTAとは?

メルマガ内のボタンやテキスト、画像にリンクが張られたCTA(Call To Action・行動喚起)は、マーケティングの費用対効果を最大化するためにとても重要です。

今回は、メルマガにおいてCTAが重要な理由や、CTAの主な遷移先について解説します。

CTAが重要な理由

メルマガにおいてCTAが重要な理由は、「コンバージョンに繋がる行動を読者に促す」という役割を担っているためです。

費用や労力をかけて配信するメルマガは、情報伝達のためだけでなく、資料請求やWebサイトの訪問といった行動を読者に促す目的があります。つまり、集客や売り上げへの貢献が期待されているのです。

メルマガを受け取ったユーザーを企業が望む行動まで促すには、CTAの重要性を十分に理解して活用しなくてはなりません。

CTAの文言やデザイン、設置場所を工夫して、クリック率やCVRを高めることが、マーケティングの成果につながるのです。

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CTAの主な遷移先

メルマガ内のCTAの主な遷移先は、以下のような機能・フォームを持つWebサイト上のページです。

  • 商品やサービスの紹介・購入
  • 会員登録
  • 資料請求
  • ダウンロード
  • 無料体験の申し込み
  • 問い合わせ

販促が目的であれば、商品やサービスの紹介・購入ページを遷移先にするのが効果的です。

また、会員登録や問い合わせページを遷移先にすれば、ユーザーとの関係構築につながる役割を果たしてくれます。そのため、CTAの遷移先は目的に合わせて設定することが大切です。

クリック率やCVRを高めるCTAの作成方法

メルマガからWebサイトやLPへの流入を増やし成果につなげるには、CTAの設置場所や文言、デザインに工夫が必要です。

ここでは、クリック率やCVRを高めるCTAの作成方法についてご紹介します。

(1)リンク先をイメージできるように書く

悪徳サイトや違法サイトへの警戒から、CTAのクリックを控えるユーザーも少なくありません。そのため、リンク先がイメージできるような文言をCTAに入れるなどの工夫が必要です。

たとえば「詳しくはこちら」という文言のCTAボタンより、「公式HPで商品の写真を見る」というCTAボタンのほうが、リンク先がどこでどんな情報があるかをユーザーが具体的にイメージできます。

これにより、ユーザーは安心してボタンをクリックできるのです。

(2)設置場所をファーストビューと末尾の2ヶ所にする

メルマガにおけるCTAの設置場所は、ファーストビューと末尾の2ヶ所にするのが効果的です。

タイトルに惹かれてメルマガを開いた読者でも、途中で興味を失って離脱することも少なくありません。しかし、最初に目に入る場所にCTAを設置すれば、途中で離脱する読者にも必ず見てもらえます。

メルマガの末尾にも設置すべき理由は、メルマガを読み終えた読者に、商品やサービスへの関心や熱量が高まったタイミングでCTAを見てもらえるためです。

さらに詳しく知りたいという読者を、すぐに次の行動に誘導できます。

(3)リンクはボタンとアンカーテキストの両方の形で載せる

CTAのリンクは、ボタンとアンカーテキストの両方で載せるとクリック率が上がります。

形や色で主張ができるボタンは、本文に埋もれずに目に入りやすく、メルマガを流し読みする読者にも注目されやすいのがメリットです。

一方のアンカーテキストは、本文の中に自然な流れでCTAを組み込めます。ボタンとアンカーテキストを組み合わせて使うことで、両方のメリットを生かせるのです。

(4)ボタンの色を暖色系で彩度の高い色にする

CTAをボタンとして設置する際には、色にも工夫が必要です。クリック率やCVRを上げるには、赤やオレンジなどの暖色で彩度の高い色の方が、効果が高い傾向にあります。

人は鮮やかで赤みの強い色を見ると、心拍数が上がり気分が高揚するので、読者の行動意欲や購入意欲が高まるのです。

メルマガの作り方ガイド!初心者向けの基本知識からよくある失敗例まで

CTA以外の効果を高めるメルマガ配信の工夫

メルマガの効果を高めるには、CTA以外の工夫も必要です。ここでは、CTA以外の工夫についてご紹介します。

  • セグメントに合わせた配信を行う
  • HTMLメールのレイアウトを調整する
  • CTAまで読まれているか確認する
  • レスポンシブに対応させる
  • 配信日時やタイミングを検証する

(1)セグメントに合わせた配信を行う

性別や年齢などの属性や、メルマガの開封頻度などの行動で分類した読者のグループ(セグメント)ごとに、配信する内容を変えることをセグメント配信といいます。

セグメント配信は、読者の興味や関心、企業との関係性に合わせた情報の提供が可能です。読者に合わせて最適なアプローチができるため、メルマガの成果アップにつながります。

セグメント配信とは?重要性やメルマガの効果UPに繋がる配信方法を解説

(2)HTMLメールのレイアウトを調整する

メルマガの配信をHTMLメール形式で行う場合は、レイアウトの調整に注意が必要です。画像サイズが大き過ぎて、設置したCTAが隠れてしまうこともあります。

そのため、メルマガが表示崩れを起こさないように、レイアウトを慎重に調整を行うことが大切です。

HTMLやCSSなどの知識に自信がない場合は、HTMLメールが簡単に作成できるメール配信ツールなどを活用しましょう。

HTMLメールの作り方とは?基本の作成方法や配信効果・注意点を解説!

(3)CTAまで読まれているか確認する

CVRが低調な場合、読者がCTAを目にする前にメルマガから離脱している可能性が考えられます。CTAの設置箇所までメルマガが読まれているかを確認するには、ヒートマップツールを使ったアクセス解析がおすすめです。

ヒートマップツールとは、メルマガの中で読者がクリックした部分や、滞在時間が長い部分などを色分けできるツールです。途中離脱している読者が、メルマガのどこで読むのを止めてしまったかが確認できます。

離脱しやすい部分のコンテンツの変更や、離脱が多い場所より前にCTAを設置することで、クリック率やCVRの改善が図れるでしょう。

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(4)レスポンシブに対応させる

現在は多くのユーザーがPCではなく、スマートフォンでメールを確認しています。そのため、メルマガの効果を高めるには、レスポンシブデザインに対応させることが必須です。

スマホユーザーを取りこぼさないよう、どのデバイスでも読みやすくなっているか、CTAがクリックしやすいかなどを確認して配信しましょう。

(5)配信日時やタイミングを検証する

メルマガの効果を高めるには、配信日時やタイミングを工夫しなくてはなりません。

例えば、一般的に繁忙期となる月末に配信していたメルマガを月初に変えることで、読者が時間に余裕を持ってメールを開封できるケースもあります。

ただし、ベストな配信日時やタイミングは、メルマガの内容やターゲットとなる読者の属性により異なります。

自社のメルマガの開封率やCTAのクリック率を検証しながら、ベストな配信日時を見つけましょう。

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メルマガのCTA作成時における6つの注意点やコツ

効果的なCTAを作成するには、注意点やコツがあります。ここからは、メルマガのCTA作成時における注意点やコツを6つご紹介します。

  • 情報が薄いWebサイトに遷移させない
  • コンテンツに合わせた文言にする
  • むやみにCTAを大量に設置しない
  • 助詞を使用する
  • 内容を一目で理解できるようにする
  • CTA付近にクリックを誘発する文言を入れる

(1)情報が薄いWebサイトに遷移させない

メルマガ内に設置するCTAの遷移先には、読者にとって有益な情報が提供されているWebサイトを設定しておく必要があります。

CTAのクリック率がどれだけ高くても、遷移先のサイトの情報が薄ければ、コンバージョン率は上がりません。

メルマガの内容と関連があり、CTAをクリックした読者が求めている情報があるWebサイトやページを遷移先とすることが、メルマガの成果を向上させるためには大切です。

(2)コンテンツに合わせた文言にする

メルマガ内にCTAの設置を行う場合、遷移先となるWebサイトのコンテンツに合わせた文言のCTAを設置することも重要です。

遷移先が商品の販売ページであれば「購入する」無料体験の登録フォームであれば「無料体験に申し込む」など、コンテンツに合わせた文言のCTAを設置しましょう。

CTAの文言と遷移先のコンテンツ内容が合っていないと、読者の戸惑いや不信感につながり、効果が得られなくなるので注意が必要です。

(3)むやみにCTAを大量に設置しない

人は選択肢が多過ぎると、決断の際に苦痛や疲労を感じることがあります。そのため、CTAを大量に設置するとクリック率が下がるリスクがあります。

メルマガのCTAは1つか2つ程度に抑えた方が、読者に迷いや混乱が生じることなく、効果的に遷移先へと誘導できるでしょう。

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(4)助詞を使用する

CTAの文言は助詞を使った文章形式で記載しましょう。

「会員登録」や「資料請求」ではなく、「会員登録をする」「資料を請求する」など、読者自身の行動を示す文言にすることで実際にその行動を起こしやすくなります。

(5)内容を一目で理解できるようにする

CTAのクリック率を上げるには、文言やデザインが一目で理解できるものでなければなりません。

そのため、長すぎたり一般的ではない言葉を使わないように注意しましょう。

また、CTAをボタンにする場合は、誰が見てもすぐにボタンだと分かるようなデザインにする必要があります。CTAは、どこをクリックすれば、どんなページに遷移できるのかを読者が一目で理解できる内容にすることが重要です。

(6)CTA付近にクリックを誘発する文言を入れる

CTA自体の文言とは別に、その付近にも文言を入れるのもコツの1つです。このCTA付近の文言は、マイクロコピーとも呼ばれます。

たとえば、「会員登録をする」というCTAの付近に「3ステップで完了」や「1分で登録ができる」といったマイクロコピーを入れると、登録が面倒な印象が払拭できます。

他にも、「今だけ無料の特典を入手する」といったマイクロコピーなら、会員登録のメリットをアピールできます。マイクロコピーを効果的に活用できれば、CTAへのクリック率を上げることが可能です。

CTAを意識してメルマガの効果を最大化しよう

メルマガの効果を上げるには、CTAの工夫が欠かせません。

CTAの文言やデザイン・設置場所・遷移先などを意識してメルマガを作成しなければ、クリック率やCVRの向上につながらないからです。

メルマガのCTAを作成する際には、ここで紹介した注意点やコツをぜひ参考にしてください。CTAを意識してメルマガを作成し、配信を行えば費用対効果を最大化できるでしょう。

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ビズクロ編集部
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