メルマガの開封率はどれぐらい?平均数値や開封率を上げる5つの施策を解説

記事更新日:2022/10/13

メール配信システム

スマホに届いたメルマガを開封する人

メルマガの開封率は平均で20%程度といわれていますが、低い場合はわずか5%しか開封されません。メールマーケティングにおいて、メール自体が開封されなければ効果は見込めないでしょう。この記事では、平均開封率や計測方法、開封率を上げる方法について解説します。

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メルマガの開封率とは?

メルマガでは、送信した数よりも受け取った読者がどれぐらい開封してくれたかが重要です。そのため、メルマガを配信した後、開封率を算出して効果を測定します。

開封率とは、配信したメルマガのうち読者によって開封されたメルマガの割合を示す指標のことであり、次の計算式で算出できます。

  • 開封率=(開封数÷有効配信数)×100(%)

メルマガは、文面や配信タイミングなど、常に改善を繰り返しながら行っていくマーケティング手法です。その際、改善の指針として開封率の変動を参考にすると、より効果的な施策を実行できるようになるでしょう。

HTML形式でないと計測できない?

メルマガには、文字情報で構成された「テキストメール」と、装飾や画像の挿入などが行える「HTMLメール」があります。

開封率は、基本的に「HTMLメール」でしか計測できません。メルマガ内の画像が表示された時、もしくはメルマガ内のリンクがクリックされた時にメール内に埋め込まれたHTMLタグがデータを送信する仕組みによって開封率を計測します。

「テキストメール」でも他のサイトへの遷移率などで簡易的に判断はできますが、正確な開封率を計測するのであれば「HTMLメール」でメルマガ配信をする必要があるのです。

メルマガの開封率の平均数値

メルマガを送信したからといって、受信した人のすべてが開封してくれるわけではありません。開封率を計測してみて落胆した担当者もいるかもしれませんが、メルマガの開封率はそれほど高くないのです。ここでは、メルマガの平均開封率について解説します。

(1)平均は21.33%

米国のメール配信ツール会社であるMailchimpの発表によると、全業界の平均メール開封率は21.33%といわれています。メルマガを開封するのは5人に1人といった割合です。ただし、メルマガの開封率は業界によって異なるので、自社の属している業界の傾向を参考にしましょう。

マーケティングツールを提供している米国のCampaign Monitorが、2021年に送信された1,000億以上のメールを分析し、主な業種の開封率を算出しました。業種と開封率は以下の通りです。

<業種別のメルマガ開封率>

広告:20.50%
農業・漁業・林業:27.30%
教育:28.50%
金融:27.10%
飲食:18.50%

ここに挙げた5つの業種間でも10%近くの開きがあります。なお、この調査は国外かつアメリカで大規模な選挙などがあった年の集計なので、参考程度にとどめておくとよいでしょう。

[出典:Mailchimp「2022 Email Marketing Statistics and Benchmarks by Industry」]
[出典:Campaign Monitor「Ultimate Email Marketing Benchmarks for 2022: By Industry and Day」]

(2)企業に対して興味のあるユーザーの場合は20%前後

メルマガの開封率の平均は21.33%であり、ユーザーが興味を持っている企業から届いた場合の開封率もおおむね20%前後といわれています。「非常に興味がある」場合には30%前後が目安とされていますが、業種や業界、配信企業の知名度などによっても変動があります。

平均値にとらわれず開封率を高めるためには、何よりも情報のクオリティが重要です。自社の商品特性やターゲット、ブランディング戦略などを意識したメルマガ配信も必要になってくるでしょう。

(3)興味が希薄・休会ユーザーの開封率は5〜10%

「企業に対して興味がない」、あるいは「休会ユーザー」の場合は開封率が低くなり、5~10%が目安といわれています。この状況が続くといずれ登録を解除されてしまうので、キャンペーン情報や再ログインでの特典などを配信し、ユーザーの気を引くための対策を講じるべきでしょう。

メルマガが開封されやすい曜日と時間帯

メルマガで情報収集をしている人の多くは複数のメルマガに登録しており、毎日たくさんのメールを受信しています。そのため、せっかく送ったメルマガもすぐに他のメールとともに埋もれてしまいかねません。

配信したメルマガを確実に開封してもらうためには、メールがチェックされやすいタイミングで配信するのがポイントだといえます。メルマガが開封されやすい曜日と時間帯は、次の通りです。

(1)最も開封されやすいのは金曜日

まず意識したいのが平日と週末です。週末は外出したり家族と過ごしたりする人が多いため、特にビジネス関連のメルマガを確認する頻度が下がります。そのため、週末は開封率も下がる傾向が見られるのです。

平日なら開封率がよいかというとそうでもなく、曜日によって開封率が異なります。GetResponseが行った調査によると、最も開封率が高いのは金曜日でクリック率が高いのが火曜日です。メルマガを定期配信するのであれば、火曜日と金曜日に配信すれば開封率を上げられるでしょう。

[出典:GetRespose「The Best Time To Send Email by Location – 2020 Study」]

(2)BtoB向け|開封されやすい時間帯

メルマガはターゲットによって開封されやすい時間帯が異なります。BtoB(Business to Business)向けのメルマガであればターゲットの大半はビジネスパーソンです。

そのためビジネスパーソンの行動パターンを予測した上で、適切な配信時間を考える必要があります。例えば、BtoB向けのメルマガが開封されやすい時間帯としては、次のケースが考えられます。

  • 8時〜9時:仕事前のメールチェック
  • 13時過ぎ:昼食が終わって仕事前の空き時間
  • 16時〜17時:帰宅する前のメールの整理

なお、ビジネスパーソンは夜には飲み会に出席したり、そもそも仕事とプライベートを完全に分けている場合にはビジネス関連のメールを開封しない人もいます。そのため夜間の開封率は低下する傾向が見られます。

(3)BtoC向け|開封されやすい時間帯

BtoC向けは「Business to Consumer」で消費者向けのメルマガです。一般消費者の場合、パソコン以外にスマートフォンやタブレットなどで閲覧する頻度が高まるため、BtoB向けと比較すると開封する時間帯は幅広く、ターゲットの属性によって開封する時間帯が異なるのが特徴だといえます。

ターゲット別の開封率が高い時間帯は次の通りです。

  • 会社員:平日の朝7~8時(通勤時間)と21~22時台(就寝前)
  • 主夫と主婦:13~15時(昼食および家事の休憩時間)
  • 学生:21時~(就寝前)

このような傾向があるため、ターゲットによって送信する時間帯を調整すると効果的です。

メルマガの開封率の計測方法

ここでは、開封率の計算方法について次の3つを紹介します。

  • メルマガ配信システム
  • MA(マーケティングオートメーション)
  • アクセス解析ツール

(1)メルマガ配信システムで計測する

メルマガ配信システムはメルマガの作成、予約配信、リストの管理などができるシステムです。メルマガの関連業務を簡略化できるさまざまな機能が搭載されています。

ほとんどのメルマガ配信システムには、開封率を計測する機能があり、管理画面では開封数、開封率、クリック数などの数値がまとめて表示され、状況を一目で把握できます。無料のメルマガ配信システムもあるため、コストをかけずに導入することも可能です。

(2)MA(マーケティングオートメーション)ツールを使用する

MA(マーケティングオートメーション)ツールは、マーケティング活動の自動化や効率化が図れるツールです。顧客情報を一元管理して、新規顧客開拓や見込み顧客の育成などができます。MAツールにはメルマガの配信機能も搭載されているので、MAツールを使って開封率を計測するのも一つの方法です。

MAツールを活用すれば、顧客の活動履歴をデータとして残すことができ、サイトの閲覧履歴などから自社のサービスや商品に興味を示しているかについても可視化できます。ユーザーの行動履歴を追うことで、最適なタイミングでメルマガを配信することも可能です。

メルマガ配信システムと比較するとMAツールは利用料が高い傾向にあります。ただし、機能を絞って利用すればコストを抑えられ、トライアル版を導入すれば一定期間は無料で利用可能です。

(3)アクセス解析ツールを導入する

アクセス解析ツールで、メルマガの開封数、開封率、クリック数などが確認できます。例えば、Googleアナリティクスは無料でありながら、ユーザーのサイト訪問履歴や売り上げへの成果などを可視化でき、Googleサーチコンソール、Google広告などのツールとも連携可能です。

しかし、機能が豊富であるがゆえに専門知識がないと分かりにくく、効率よく活用するためにはカスタマイズも必要です。そのため社内での研修や勉強会などが不可欠といえます。

メルマガの開封率を上げる方法

配信する曜日や時間帯、頻度を変えても開封率に変化が見られない場合は、さらに開封率を上げるための工夫が必要です。工夫をこらして他社と差別化すると、開封率の向上につながります。

ここでは、開封率を上げるのに効果的な方法を6つご紹介します。

(1)読む価値が伝わるタイトルを工夫する

ユーザーにとってどんなに有益な情報を配信していても、ほとんどの人はタイトルを見て読むか読まないかを判断します。そのため、メルマガのタイトルは開封率を左右する最も重要なポイントです。タイトルの文字数は30文字程度ですが、開封率を上げるためには最初の15文字でユーザーを惹きつけられなくてはいけません。

メルマガのタイトル作成では「4Uの原則」があり、以下の要素が重要といわれています。

  • Useful(有益性)
  • Urgent(緊急性)
  • Ultra specific(超具体性)
  • Unique(独自性)

4Uの原則を満たすためには、「もれなく」「期間限定」「速報」「初回無料」などのキーワードを盛り込むと効果的です。

(2)送信する曜日・時間帯を検証する

メルマガの開封率が高い曜日は火曜日と金曜日で、時間帯はビジネスパーソン向けであれば、通勤時間、出社直後、ランチタイム、退勤時間の前後などです。しかし、開封率はメルマガの内容や顧客の属性によっても異なるので、実際に配信してみないと開封率がわからないことも少なくありません。

メルマガの配信を開始したら、しばらくは配信する日時を固定せず、配信する曜日と時間帯を検証し、効果の高い日時を見極める必要があります。検証方法としては、ユーザーをいくつかのグループに分けて異なる曜日と時間帯に配信し、開封率を比較するA/Bテストがおすすめです。

(3)迷惑メール判定される要素がないか精査する

メルマガは郵送物と異なり、送信先に誤りがなくても受信者に届かないこともあります。メルマガがユーザーの受信ボックスに到達した割合を表す指数が「到達率」で、到達率が悪いと正確な開封率を知ることができません。

メルマガが届かない理由は、配信したメルマガが迷惑メールと判定され、プロバイダにブロックされたり迷惑メールに入ってしまったりするからです。到達率を上げるためには、迷惑メール判定される要素がないか精査し、対策を講じる必要があります。

主な対策方法として、次のようなものが挙げられます。

  • 配信速度を落とす
  • エラーアドレスのクリーニングを行う
  • 迷惑メールと判定されやすいキーワード(「儲かる」や「!」など)の使用を避ける

ただし、上記の対策は、Fromドメインの設定や、SPF・DKIMといった送信ドメインの認証が正しく行われていることが前提です。

(4)受信者の環境に応じたメールを送信する

パソコン用に作成したメルマガをスマートフォンで受信すると、文字や画像のサイズ、改行や空白などの配置が変わる場合があります。ユーザーが一目で読みにくいと感じてしまうと、それ以上読み進めずに離脱してしまう可能性が高まるでしょう。

メルマガを配信する際は、受信する端末環境に合わせてデザインを最適化する必要があります。少なくともスマートフォンとタブレット端末、パソコンの3種類でどのように表示されるかを検証するべきです。

(5)配信頻度を変える

配信頻度を上げれば開封率が上昇しそうですが、実際はそうでもありません。同じような内容のメルマガを頻繁に配信すると、重要な情報さえも大量のメールの中に埋もれてしまいます。SmartrEmailが行った調査では、企業のメルマガ配信において、全体の約6割が1カ月あたり1~4通を配信しているという結果が出ています。

配信頻度が多いのに開封率が低い場合はメルマガのクオリティが下がっている可能性が高いので、配信頻度を減らし内容を充実させることに力を注いだほうが賢明です。

[出典:SmartrEmail「Email Marketing Frequency Best Practices in 2020」]

(6)Fromアドレスに送信者名を設定する

基本的なことですが、Fromアドレスに名前を設定し忘れ、メールアドレスが表示されていることがあります。送信者名がわからないと、怪しいメールと思われたり興味を持たれず無視されてしまったりすることが少なくありません。

Fromアドレスには組織名だけでなくサービス名を入れておくと、メルマガの内容が分かりやすくなり開封率アップに効果的です。メルマガが顧客との接点を作るためであれば、親しみを与えるために担当者の名前も入れておくとよいでしょう。

メルマガの開封率以外の重要なKPI

メルマガの目的が単なる情報伝達であれば開封率だけで十分ですが、メルマガの目的が販売促進や営業の場合、KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)も重要です。

KPIとは、簡単にいうと業績目標を数値化した指数のことを指します。メルマガでは「クリック率(CTR)」「メール経由のCVR」「解約率(オプトアウト率)」などです。

1.クリック率(CTR)

メルマガが販売促進や営業の場合、商品やサービスのURLも記載します。クリック率はメルマガに記載してあるURLをクリックした割合で、クリック率を算出する計算式は次の通りです。

  • クリック率=(クリック数÷有効配信数)×100(%)

メルマガでのクリック率は約2~3%といわれていることから、メルマガを100通送ってそのうちの約2~3人がクリックする計算になります。

2.メール経由のCVR

CVRは「Conversion Rate(コンバージョン率)」のことを指します。メール経由のCVRは、メルマガを配信して目的を達成できた件数の割合のことで、メール経由のCVRを算出する計算式は次の通りです。

  • CVR=(コンバージョン数÷クリック数)×100(%)

メルマガ配信でのコンバージョンとしては、商品の販売数、サービスの契約数、セミナーの申し込みなどが挙げられます。

メール経由のCVRは価格やサービス内容によっても異なり、高額な商品になればCVRも低くなりがちです。そのためCVRは平均値と比較して判断するよりも、データを蓄積して自社の平均値を割り出すほうが重要になります。

3.解約率(オプトアウト率)

解約率(オプトアウト率)は、メルマガ登録者が解除して配信を停止した割合のことで、次の計算式で算出します。

  • 解約率=(メルマガの解約者数÷有効配信数)×100(%)

メルマガの解約率の平均値は約0.25%といわれています。解約率が上昇する主な原因には「メールの配信頻度が多い」「情報が必要なくなった」「登録した覚えがない」などが挙げられます。ただし、解約の理由がそれ以外の場合もあるので注意しなければなりません。

ユーザーの解約理由を知るには、解約画面で理由を選択してもらうためのアンケートを設定する方法があります。

メルマガの開封率を上げてビジネスの成果を最大化する

無料で使えるメルマガ配信システムも数多くあるので、メルマガを始めること自体のハードルはそこまで高くありません。ただし、ライバルが多いので、効果を上げるにはさまざまな工夫が必要になります。

メルマガをビジネスにつなげるためには、配信頻度を上げるより開封率を上げるための努力をしたほうが効果的でしょう。ここで紹介した6つの方法もぜひ参考にしてみてください。

メルマガをうまく運用すればビジネスの成果を最大化できる可能性もあるので、これを機にメルマガ配信を検討してみてはいかがでしょうか。

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