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採用管理システムの市場規模|拡大している理由とHRtechについて

2023/02/13 2023/02/15

採用管理システム

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採用業務の負担軽減・効率化から注目を集める採用管理システム。日本はもちろん世界中で活用されていますが、市場規模はどのくらいなのか、知りたい人も多いのではないでしょうか。本記事では、採用管理システムの市場規模について、拡大の理由などをHRtechの説明も含めて詳しく解説します。

世界の採用管理システムの市場規模

まず、世界的な採用管理システムの市場規模は、株式会社グローバルインフォメーションが2022年に発表したデータによると、2027年には33億ドル規模にまで到達すると予測されています。

また、市場も2021年から2027年までの7年間でCAGR7.1%という高い割合で成長する見込みです。これらのデータから考えると、採用管理システムは今後も世界中でさらに発展するといえるでしょう。

日本の採用管理システムの市場規模

日本でも、採用管理システムの市場規模は拡大しており、これまで年功序列や終身雇用が特徴でもあるメンバーシップ型雇用が主に採用されてきましたが、近年は雇用の多様化が著しくなりました。

よって、さまざまな採用方法に対応できる採用管理システムが活用されるようになり、市場規模が拡大しているのです。

HRtechとは?

HRtechとは、「HumanResouces(人材)」と「Technology(テクノロジー)」をかけ合わせた造語であり、先進的なIT技術を活用して、採用業務の効率化を図る技術やサービスのことをいいます。

そして、採用管理システムはこのHRtechに含まれており、HRtechを推進するために重要な役割を果たしていることから、現代の日本でも重要視されるようになりました。

デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社が2021年、2022年に公表したレポートによると、HRTechクラウド市場は以下のとおりです。

2019年度…342.2億円
2020年度…444.0億円
2021年度…578.0億円
2022年度…764.0億円(見込み)
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2026年度…2,270億円(見込み)

世界全体と比較すると市場規模そのものは縮小しますが、目覚ましいスピードで市場自体は成長していることがわかります。

HRtechが注目されている背景

HRtechが注目されている背景には、いくつかの理由があります。これから主な理由を4つ解説します。

(1)ソーシャルメディアの普及

ソーシャルメディアの普及は、大きな理由のひとつです。実名制SNSであるFacebookが普及したことにより、企業と個人が直接やり取りを行えるようになりました。

つまり、大規模なシステムを構築せずに採用活動を実施できるため、HRtechの拡大が推進されたということです。また、アプリを起動しやすいスマートデバイス(スマートフォン、タブレットなど)が浸透したことも影響しているといえます。

(2)AI・IT技術の進化

AI・IT技術が大幅に進化したことによって、HRtechの注目度は増加しました。ビッグデータの分析力が向上し、より正確なデータを経営面でも活かせるようになったからです。

(3)人材の流動化抑制

人材の流動化(雇用を固定化せず、複数の企業を経験しながら働くこと)を抑制できることも、大きな理由の1つです。社員の環境やライフスタイルが変わっても臨機応変に対応できるため、社員の離職を防ぐことができます。

昨今では働き方・価値観の多様化によって、リモートワークをはじめとした様々な勤務形態がある中で、HRtechが大きな注目を集めています。

(4)ダイバーシティの推進

HRtechを推進することによって、ダイバーシティの拡大も促進できます。社員の多様な働き方を受け入れることができるため、先進的な企業であることを社外にもアピールできるでしょう。

社内外への広報活動につながるため、採用活動がしやすくなり、良い人材が集まりやすくなるメリットにもつながります。

ダイバーシティ採用とは?実施するメリットや採用活動のポイントを解説

HRtechの対象業務

では、HRtechは、具体的にはどのような業務に役立つのでしょうか。HRtechの主な対象業務は、以下5つあります。

1.採用管理業務

1つ目の業務は、社員の採用管理です。主なシステムとしては、「採用管理システム(ATS)」や「Web面接システム」などが例に挙げられます。これらのシステムにより、求人情報の整理、面接の実施、内定者フォローなど、採用に関わるほぼすべての業務のDX化が可能となります。

【2023年最新】おすすめの採用管理システム20選比較|選び方と導入のポイント

2.人事管理業務

2つ目の業務は、人事管理です。「タレントマネジメントシステム」などを使用して、社員のスキルを活かしながら人材を管理することができます。そして、人事情報を一元管理することで、効果的な育成プラン作成や人事異動の実現も可能となります。

【2023年最新】おすすめ人事管理システム20選!機能や費用を徹底比較

3.労務管理業務

3つ目の業務は、労務管理です。給与計算や勤怠記録をシステム上で管理することで、ミスのない業務を短期間で行うことが可能となります。細かい保険関係の管理も効率化できるので、業務の手間も軽減できるでしょう。

また、些細なヒューマンエラーも少なくなり、手間や工数の削減につながる効果も期待できます。

4.教育/育成管理業務

4つ目の業務は、社員の教育/育成管理です。学習状況を把握する「学習管理システム」や、社員のモチベーション向上につながる「従業員サーベイシステム」などを使用することで、人材の定着について、大きな効果が得られます。

また、定着させるだけではなく社員の能力を最大限に活かすことにもつながり、育成面でも恩恵を受けられます。

5.コンディション管理業務

最後に紹介する業務は、社員のコンディション管理です。定期的なストレスチェックやアンケート回答によって、心身の変化を見逃すことなく把握・管理できます。これにより、エンゲージメントの低下が見られる社員に対し、適切な対応を素早く実施できるでしょう。

採用管理システム「ATS」とは?

「ATS」とは、求人募集から入社までの採用業務を効率化できるシステムのことで、現在では多くの企業が導入を始めています。

具体的な機能としては、求人募集・応募者情報の管理・面接日程の調整・合否連絡・内定者へのフォロー機能などが例に挙げられます。また、求人情報を掲載した各媒体ごとの効果測定も実施できるため、より大きな効果が得られるでしょう。

採用管理システムとは?主な機能やメリット・導入する際の選び方を解説!

採用管理システムの市場規模が拡大している理由

ここからは採用管理システムの市場が拡大している理由について紹介していきます。

1.労働力人口の減少

市場規模拡大の大きな理由は、労働力人口の減少です。現在、少子高齢化によって、少ない労働力を多くの企業が奪い合う状態となっています。

採用活動で苦労しないように、滞りのない採用フローや適切な内定者フォローの実現が全国的に求められているため、こうした採用管理システムの市場規模が拡大しているといえます。

2.クラウド型システムの普及

従来のオンプレミス型システムでは、高額の初期費用が請求されるため、こうしたシステムは大企業しか導入することができませんでした。

しかし、DX化によって、インターネット回線を使うクラウド型の採用管理システムが広く普及し、中小企業も採用管理システムを導入できるようになったため、市場規模がここまで拡大しているのです。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルス蔓延によるリモートワークの浸透も採用管理システムの拡大を推進しました。

クラウド型の採用管理システムなら、場所を問わずにリモートでも使用できるからです。たとえば、家庭の事情などで出社できない社員についても、このシステムを使用すればそのデメリットをサポートできるため、そういった社員のスキルを失わずに済むでしょう。

採用管理システムの導入による効果

採用管理システムを導入すると、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。以下のとおり3つの効果があります。

1.採用業務の効率化

まず、採用業務の効率化を図ることができます。求人掲載情報・応募者情報・面接結果・内定者情報など、幅広い情報を一元管理できるため、情報確認にかかる工数をカットすることができ、採用担当者の業務時間や負担を軽減できるでしょう。

2.優秀な人材の確保

採用活動において優秀な人材も確保することができます。DX化によって適切な人材にアプローチでき、理想的なスキルを持つ人物が応募できるようになるためです。

採用するまでのフローもスムーズになり、滞りなく採用活動が進んでいくのも大きなメリットと言えます。

3.離職率の低下

離職率が低下して社員の定着率が向上する点も効果として挙げられます。

業務時間や工数の削減などにより、働きやすい職場環境が形成されるため、一度手に入れた優秀な人材を流出させない企業へと成長できるでしょう。

採用管理システムを導入して採用力を強化しよう

採用管理システムは、採用力はもちろん、ひいては総合的な企業力をアップさせることができるという、注目すべきシステムです。

HRtechが全国的に拡大している今、採用管理システムを導入すれば、さまざまな効果を実感できるでしょう。ぜひ、あなたもこの採用管理システムを導入して、自社の採用力と企業力を伸ばしてみませんか。

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ビズクロ編集部
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