【2024年最新】おすすめ人事管理システム20選!機能や費用を徹底比較
人事管理システムの種類は非常に多く、どれが自社に合っているのかを考えるのは難しいです。本記事では、おすすめの人事管理システムを機能や料金を含め、比較表付きで紹介します。人事管理システムの選び方も記載してあるので、ぜひ参考にして選んでください。
目次
人事管理システムの選び方
人事管理システムの選び方は、下記のような点を確認することをおすすめします。
- クラウド型かオンプレミス型か
- 従業員が使いやすいか
- サポート体制が充実しているか
- 利用料金
- 連携したいシステムと互換性があるか
- 導入目的を明確化する
数ある人事管理システムの中から自社に合ったシステムを選ぶために、ぜひ1つずつチェックしてください。
(1)クラウド型かオンプレミス型か
人事管理システムは、クラウド型とオンプレミス型に分けられます。クラウド型とオンプレミス型の特徴を表にまとめました。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
概要 | 構築されたシステムをインターネットを通じて利用する形態 | 自社でシステム構築し管理する運用形態 |
システム構築 | 不要 | 必要 |
導入期間 | 早い | 遅い |
固定資産税 | 負担しない | 負担する |
料金・費用 | 一般的に月額料金 | サーバー機器などの購入費用 |
採算 | 一般的に短期・中期利用向き | 一般的に長期利用向き |
事業規模の変化 | 対応可能 | 対応コストがかかる |
維持管理(メンテナンス) | 不要 | 必要 |
トラブル対応 | 不要 | 必要 |
災害リスク | 災害に強いデータセンター | 建物による |
セキュリティ | インターネット環境 | ローカル環境 |
なお、本記事で紹介する人事管理システムのほとんどはクラウド型です。システムの運用・保守の手間を抑えたい場合、クラウド型の人事管理システムを選ぶことをおすすめします。
▷人事管理システムとは?機能や必要性・導入の目的やメリットを解説
(2)従業員が使いやすいか
従業員が使いやすい人事管理システムかどうかも選び方のポイントです。導入後は人事管理システムを通じて、従業員と情報のやり取りをします。
従業員が使いにくいシステムを導入してしまうと、人事部門が操作方法を教えるなど業務の効率化が果たせないケースも想定されます。
スマートフォンやパソコンの操作に慣れていない従業員の利用を想定しておきましょう。可能であれば、スマートフォンからでも見やすく使いやすいシステムを選ぶことをおすすめします。
▷中小企業におすすめの人事管理システム6選!導入の必要性や目的も解説
(3)サポート体制が充実しているか
人事管理システムを効率的に操作できるようにするため、あるいは人事管理システムの機能を十分に活用するためには、サービス提供者のサポート体制が充実しているかも判断基準になります。
導入支援が充実しているか、導入後のサポートは迅速かつ十分に対応してくれるのかといった視点で人事管理システムを選びましょう。
(4)利用料金
人事管理システムの利用料金は、従業員数に応じた従量料金となっていることが一般的なため、従業員数に応じて各サービスの料金を比較する必要があります。
また、料金を比較するだけでなく、基本料金でどのような機能が利用できるかといった視点も重要です。必要な機能がオプションで提供されている場合、利用料金は重量料金に毎月加算されてします。
あらかじめ人事管理システムで利用したい機能を確認した上で、料金を比較しましょう。
(5)現在利用しているシステムと連携できるか
導入する人事管理システムを選ぶとき、現在利用しているシステムと問題なく連携できるか確認してください。人事管理システムの対応範囲はさまざまで、現在利用しているシステムと併用して利用する場合があります。
人事管理システムの機能が主に従業員情報の収集である場合、勤怠管理システムや給与計算システムと連携できるかどうかがポイントです。
いずれも従業員情報の入力が必要ですが、従業員情報をシステムごとに管理している場合、どの情報が最新で正しいのかわからなくなってしまいます。
▷AI搭載型の人事管理システム10選!人工知能活用のメリットも解説
(6)導入目的を明確化する
人事管理システムは、導入目的を明確にしてから比較・選定を始めましょう。
人事管理システムといっても、従業員情報の収集・勤怠管理・給与計算・年末調整・社会保険手続き・人事評価など対応範囲が異なるからです。
人事評価を効率化し客観的に行いたいという目的があれば、人事評価に特化した人事管理システムの導入がおすすめです。また、社会保険手続きの手間を抑えたければ、提出書類の作成を簡単にでき、電子申請に対応しているシステムを選びましょう。
おすすめ人事管理システム20選【機能・費用比較表付き】
人事管理システムの選び方を踏まえ、おすすめの人事管理システム20選を紹介します。
(1)マネーフォワード クラウド人事管理
マネーフォワード クラウド人事管理は、従業員や組織の情報を一元管理し、入退社や人事異動の手続きに対応するクラウドサービスです。
あらかじめ入力フォームを準備して従業員に入力を依頼できるため、簡単に情報収集と管理ができます。給与計算や勤怠管理システムとも連携しているため、転記作業の削減も可能です。
提供元 | 株式会社マネーフォワード |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(2)HRMOSタレントマネジメント
HRMOS(ハーモス)タレントマネジメントは、「人事部門・従業員、誰もが使いやすいUI」にこだわった人材管理クラウドサービスです。
従業員データベースによって従業員情報を一元管理できることはもちろん、顔写真付き組織図のようにわかりやすく組織情報の管理ができます。
データベースをもとに役職別の従業員情報や平均年収、平均年齢、平均勤続年数など人事指標がダッシュボードに表示される点も特徴的です。
定期個人面談(1on1)も想定された仕様で、コミュニケーションログや進捗報告機能など、評価の透明性や納得感を向上させる仕組みもあります。
利用目的に合わせて1時間の操作レクチャーをZoomで8~10回実施するなど、専任担当者による手厚いサポートを受けられます。運用・活用の方法もサポートの活用が可能です。
提供元 | 株式会社ビズリーチ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(3)jinjer
jinjer(ジンジャー)は、人事を含むバックオフィス業務を支援するクラウドサービスです。勤怠や人事労務のほか、経費精算、サイン(電子契約)、ワークフローなどのサービスが提供されています。
初めてシステムを利用する人でも簡単に使えるようシンプルに設計されており、スマホでの利用も可能です。従業員情報や組織情報などの項目を自由にカスタマイズできるため、シンプルながら柔軟性が高くなっています。
法令改正も素早くシステムに反映されるのも特徴です。
提供元 | jinjer株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 300円/月~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(4)HRBrain
HRBrainは、2022年12月時点で累計導入社数2,000社以上を誇るクラウド人事管理システムです。
タレントマネジメントシステムをはじめ、人事評価や組織診断サーベイ、労務管理、AIチャットボット、360度評価などのサービスを利用できます。
AIチャットボットでは、人事部門が対応する社内問い合わせ業務も効率化が可能です。国内初の従業員エクスペリエンスクラウドによって、離職率の改善が期待できます。
ダイバーシティや従業員エンゲージメント、スキル・能力など、人的資本の情報開示にも対応するのがHRBrainの特徴です。
提供元 | 株式会社HRBrain |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 累計2,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(5)sai*reco
sai*reco(サイレコ)は、組織人事の情報を一元管理し蓄積しながら、経営資源としての活用を支援するクラウド人事管理システムです。
組織図を活用して人材の配置転換や異動、出向の状況を簡単に把握できるほか、適性検査の結果や職務成果を分析して採用や配置に役立てられます。
オプションや連携システムを利用すると、勤怠管理や年末調整、電子契約などの機能も拡張可能です。
提供元 | 株式会社アクティブ アンド カンパニー |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 1名につき220円/月~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(6)SmartHR
SmartHRは、登録社数50,000社以上を誇る人気の労務管理クラウドサービスです。業務効率化やデータの一元化はもちろん、集積したデータを人事育成や離職防止などに活用し組織改善を実現できます。
SmartHRは人事に関わる工数の約88%を削減した実績があります。特に、導入前に1,413時間かかっていたWeb給与明細が20時間に削減できるなど大きな効果が示されています。
フォームでは「?」ボタンでヘルプマニュアルを参照でき、記入項目も「任意」「必須」などを設定できるため、書類不備による差し戻しの手間も抑えられます。
提供元 | 株式会社SmartHR |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 50,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(7)オフィスステーション労務
オフィスステーション労務は、利用社数25,000以上、継続率99.3%の人気人事管理システムです。104もの帳票に対応しており、従業員1名あたりの月額利用料は440円(税込)とコストパフォーマンスに優れています。
クラウドサービス(SaaS)の一般的な解約率(チャーンレート)が3%と言われている中、オフィスステーション労務は0.7%と満足度が高い点も特徴です。
提供元 | 株式会社エフアンドエム |
初期費用 | 11万円(税込) |
料金プラン | 1名につき440円/月(税込) 4,400円/月(税込)~ |
導入実績 | 25,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(8)freee人事労務
freee人事労務は、人的ミス0、ペーパーレス化、抜け漏れ0を実現できるクラウド人事管理システムです。アラート機能がついており、手続きの期限を忘れることはありません。
外部サービスとの連携も充実しており、SmartHRやHRMOS勤怠、オフィスステーション労務、HRBrainなどとも連携可能です。
提供元 | freee株式会社 |
初期費用 | 0円 |
料金プラン | 2,178円/月(税込)~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(9)カオナビ
カオナビは、2022年3月時点で利用企業数約2,500社を数える人気タレントマネジメントシステムです。人事管理システムの基本的な機能のほか、経営や人事戦略のKPIをグラフ化し定点観測できます。
所属やスキル、売上、入社年度、年齢、適性検査などの情報をかけあわせたマトリクス分析も可能です。
提供元 | 株式会社カオナビ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 約2,500社(2022年3月現在) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(10)ヒトマワリ
ヒトマワリは、人材と組織を活用し、経営者と連携しながら事業戦略をサポートする「戦略人事」を実現できる人事管理システムです。
従業員プロフィールや勤怠・給与履歴のほか、入社後の人事履歴、評価データも人材データベースで見やすく可視化されています。
求人企画から、採用経路ごとの応募者数や内定者数を把握できるなど、採用管理機能が充実している点も特徴です。
提供元 | 販売・サポート・開発:株式会社Touch&Links システム運営・保守:株式会社エラン |
初期費用 | 0円 |
料金プラン | 11,000円/月(税込)~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(11)ジョブカン採用管理
ジョブカン採用管理は、シリーズ累計導入実績15万社を誇るジョブカンシリーズの採用管理システムです。採用サイトを簡単に作成でき、IndeedやGoogleしごと検索などと連携し自動で求人を掲載できます。
10種類以上の求人媒体と自動連携できるため、媒体ごとに求人掲載手続きをする手間も抑えられます。
候補者管理や書類選考、面接調整などを行え、経路別応募者数・通過率・承諾率などのレポート表示も可能です。限定公開求人機能もあり、リファラル採用の推進もできます。
提供元 | 株式会社 DONUTS |
初期費用 | 0円 |
料金プラン | LITEプラン:9,350円月(税込)~ STANDARDプラン:33,000円月(税込)~ |
導入実績 | シリーズ累計15万社 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(12)JobSuite CAREER
JobSuite CAREER(ジョブスイート キャリア)は、中途採用に特化した採用管理システムです。中途採用特有のノウハウをパッケージ化し、実務にこだわった機能が搭載されています。
日経転職版やリクナビNEXTなどを含む60種類以上の求人媒体での応募者情報をデータベースに取り込めるなど、対応媒体数が多い点が特徴です。
内定者情報については、SmartHRにエクスポートできます。
提供元 | 株式会社ステラス |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 50,000円/月~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(13)人事奉行11
人事奉行11は、シリーズ累計66万社の企業に利用されている人気の人事管理システムです。人事情報の一元化だけでなく、労務リスクを抑制できる労働環境の整備にも活用できます。突発的な制度改正にも迅速に対応してきた実績がある点も魅力的です。
人事奉行11は、オンプレミス型とクラウド型どちらで運用するのかを選ぶこともできます。自社に合った環境を柔軟に選べるのも人事奉行11のメリットです。
提供元 | 株式会社オービックビジネスコンサルタント |
初期費用 | 【オンプレミス】 スタンドアロン:32万円~ ネットワークエディション:171万円~ ※クラウド環境で運用する場合は要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | シリーズ累計66万社 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(14)スマカン
スマカンは、人材情報の見える化から人材配置、育成、目標管理、評価など人材配置に役立てられるクラウド人事システムです。導入実績は667社以上あり、「人事評価ならスマカン」と謳っています。
人材データベースや評価シートの設計はノーコードで可能なので、エンジニアがいない職場でも使いやすい点が特徴です。公的機関に特化した人事給与総合ソリューション「スマカン Public」も提供しており、国土交通省や文部科学省などが導入しています。
提供元 | スマカン株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 50,000円/月~ |
導入実績 | 667社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(15)あしたのクラウドHR
あしたのクラウドHRは、人事評価運用を一元管理できる人事管理システムです。導入企業数は4,000社を誇ります。
ワークフロー改善のほか、評価と給与の適切な調整を行える給与シミュレーション機能も利用可能です。AIによる目標添削や評価者モニタリング機能など、ユニークな機能で人事評価の改善を見込めます。
サービスページでは、システムの機能だけでなく「おせっかいなほどの人事評価構築・運用支援もご用意しております」と謳っているのが特徴的です。あしたのクラウドHRは、手厚いサポートを求める企業におすすめの人事管理システムです。
提供元 | 株式会社あしたのチーム |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 4,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(16)Wevox
- Wevoxは、「きづき」から変化を起こし続ける組織力向上プラットフォームです。
アルゴリズムによって個人に最適な質問を自動配信し、わずか3分でサーベイを実施できます。非財務指標のうち重要とされる「人的資本価値」をエンゲージメントスコアで可視化でき、実際にWevoxで算出したスコアを統合報告書などで開示している企業も少なくありません。
提供元 | 株式会社アトラエ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 1名につき330円/月(税込)~ ※3名以上から導入可能 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(17)スキルナビ
スキルナビは、失敗させないタレントマネジメントシステムと謳う人事管理システムです。導入費無料かつ業界最安水準の利用料金を強みとしています。
他社ではオプションとなる機能も基本機能として搭載しているなど、基本機能が充実している点が特徴です。実際に96%の企業がノーカスタマイズで運用しており、基本機能に必要な機能が搭載されているため追加コストも抑えられます。
提供元 | 株式会社ワン・オー・ワン |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 40,000円/月~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(18)Qraft
Qraftは、能力開発のためのエンゲージメントサーベイです。科学的なデータをベースとしてエンゲージメントを分析するため、検査結果の信頼性に強みがあります。
組織開発だけでなく、人材開発にも活用できることがQraftの特徴です。仕事を面白いと感じて前向きに取り組めるよう、個人単位での意識改善を見込めます。
提供元 | 株式会社ヒューマネージ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | ・科学的なデータに基づいてエンゲージメントを分析 ・組織だけでなく人材開発にも活用可能 ・経営者向け・管理職向け・従業員向けの充実なレポート |
URL | 公式サイト |
(19)ミイダス
ミイダスは、「面接だけで決めない中途採用」をコンセプトにした人事サービスです。活躍する社員の特徴を分析して採用基準を明確にし、合致する求職者にデータベースを通じてダイレクトにアプローチできます。
ミイダスの組織サーベイを利用すると、社員やチームの状態を可視化して今とるべきアクションまで分かります。毎月1回、5分程度のアンケートで従業員の負担も大きくありません。状態を定点観測することで、離職の兆候を把握し問題が起きる前の適切なアプローチも可能です。
提供元 | ミイダス株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 327,000社以上(2022年2月現在) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(20)タレントパレット
タレントパレットは、中堅・大手企業から高い人気を誇るオールインワンの人事管理システムです。「人事にマーケティング思考を取り入れて科学的人事を実現する」と謳っています。
学生時代の研究内容や前職履歴を含む人材データをワンクリックで確認できる人材データベース機能のほか、プロジェクトを立てて人材要件に合致したメンバーのアサインもタスクフォース機能も活用可能です。
また、実際の離職者を分析することで、さまざまなデータから離職アラートを発している社員の可視化ができます。その他にも、人的資本ダッシュボードやドラッグ&ドロップによる異動シミュレーション、組織診断など多くの機能が利用可能です。
提供元 | 株式会社プラスアルファ・コンサルティング |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
人事システム導入のメリット
人事管理システムを導入すると、次のようなメリットがあります。
- 人事部の業務効率化が図れる
- 人材配置を的確で迅速に行える
- 法律改正に伴う制度変更にも対応しやすい
- セキュリティを強化できる
- ミスの軽減
(1)人事部の業務効率化が図れる
人事管理システムを導入すると、人事部門の業務効率化を図れます。従来行っていた資料や記入書類を印刷後に郵送して従業員に配布し、回収・チェック後にデータ入力するなどの手間を省くことが可能です。
情報収集や従業員情報の管理を一元化するだけでなく、雇用契約や給与計算、年末調整、社会保険手続きなどワンストップで行うことで大きな業務削減効果が見込めます。
▷人事管理システムの機能一覧!実現できることと導入効果も解説!
(2)人材配置を的確で迅速に行える
人事管理システムのなかには、人材配置を直感的にシミュレーションし適材適所の実現をサポートする機能を利用できるものもあります。
表計算ソフトでのシミュレーションと異なり、ツリー状の組織図で、顔写真をドラッグ&ドロップ操作して配置シミュレーションが可能です。
また従業員情報と連携し、マウスカーソルを合わせるだけで従業員の詳細情報を参照することもできます。人材配置決定後も、経営・人事管理上のKPIを定点観測し配置の効果を測ることも可能です。
(3)法律改正に伴う制度変更にも対応しやすい
クラウド型の人事管理システムを使うと、法律改正に伴う制度変更も自社ではなくシステム提供事業者が行ってくれます。
例えば、年末調整は毎年度の税制改正によって申告書類の様式が変わることも少なくありません。そのような場合でも、クラウド型の人事管理システムなら新しい様式に対応するためのアップデートが行われます。
(4)セキュリティを強化できる
多くの従業員情報を取り扱う人事管理システムにおいてセキュリティは重要です。
クラウド型の人事管理システムは、専用回線ではなくインターネットを通じてアクセスするため、オンプレミス型よりセキュリティが懸念されやすい傾向にあります。
しかし、クラウド型の人事管理システムでも次のようなセキュリティ対策が実施されている場合があります。
- サーバーやデータベースを複数の拠点かつ複数台設置するなど冗長化対策を実施
- 第三者機関による脆弱性診断をクリア
- ファイアウォールによって外部からの通信を適切に制限
- サーバーアクセスは権限やIPによる制限を実施
- 全通信暗号化(TLS1.2)
- マイナンバーなどの情報に関して閲覧・編集などの操作ログを収集
セキュリティに不安がある場合は、人事管理システムの営業担当者にセキュリティ対策の詳細を聞きましょう。
(5)ミスの軽減
人事管理システムには、人的ミスをなくすためのあらゆる工夫が実装されています。
書類の記載項目について疑問が生じそうな箇所は、従業員向けにヒントメッセージが表示されたり、前年の入力情報を引き継いで入力できたりします。場合によっては、簡単なアンケートに答えるだけで入力が可能です。
人事部門としても、従業員が入力したデータを自動で反映し、計算が必要な箇所は自動計算されるなど人的ミスを抑えられます。
▷人事管理システム導入のメリット・デメリットとは?わかりやすく解説!
人事システム導入時のデメリット
人事管理システムには多くのメリットがある一方、注意しておきたいデメリットもあります。
デメリットを把握して人事管理システムの選定・利用をするため、それぞれ確認していきましょう。
(1)システム導入が難しい
人事管理システムは、自社でシステムを構築するのは簡単ではありません。どのような従業員情報を収集するのか、セキュリティ対策はどうするのかなど多くの検討事項があります。
もっとも、本記事で紹介した人事管理システムの多くはクラウド型人事管理システムです。システム構築や保守・運用はサービス提供事業者が行うため、自社の運用負担は大きく抑えられます。
(2)セキュリティのリスクがある
自社でシステムの構築・保守・運用をする必要がないクラウド型の人事管理システムでは、セキュリティに関するリスクがあります。従業員の氏名や住所、人事評価データ、家族情報などさまざまなデータは、クラウドサービスの提供事業者によって管理されるのが一般的です。
提供事業者のサーバーがどのように不正アクセス対策をしているのか、脆弱性対策は十分に行われているかなどを確認しておきましょう。
人事管理システムの機能は同じでも、セキュリティ対策に差がある場合があります。
あなたの会社にあった人事管理システムを選ぼう
人事管理システムには多くの種類があるため、自社に合ったシステムを選ぶことが重要です。
システム選定の際は、導入目的を明確にして、クラウド型かオンプレミス型か、使いやすいかどうか、機能に対する料金はどうか、連携したいシステムと互換性があるかなど、さまざまな切り口から選びます。
本記事では、おすすめの人事管理システム20選を紹介しました。ぜひ自社に合った人事管理システム選びにお役立てください。
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