無料のWeb会議システム10選比較|時間制限なしの製品や有料版との違いを解説
リモートワークを導入する企業が増えた影響で、多様なWeb会議システムが登場している昨今。コストを気にせず導入したい企業には、無料で利用できるWeb会議システムがおすすめです。どのような機能や特徴を持ったシステムがあるのか、無料版と有料版の違いと併せて紹介します。
目次
無料で利用できるおすすめのWeb会議システム
現代のビジネスシーンにおいて、遠隔地との円滑なコミュニケーションは不可欠です。そこで注目されるのが「基本無料のWeb会議システム」です。
ここからは無料で使えるWeb会議システムについて紹介していきます。
1.Zoom
Zoomは、その使いやすさと高い機能性によって世界中のビジネスパーソンから支持されています。無料プランでは会議時間が最長40分まで、参加人数も最大100人までという制限がありますが、小規模なミーティングや突発的な打ち合わせには十分対応可能でしょう。
また、画面共有やバーチャル背景の設定、録画機能など、基本的な機能も充実しており、無料版であっても高いパフォーマンスを発揮します。
提供元 | Zoom Video Communications, Inc. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 年額
月額
|
機能・特徴 | 画面共有、バーチャル背景、背景・フィルタ・アバター、ブレイクアウトルーム、オーディオプラン、電話カンファレンスサービスほか |
URL | 公式サイト |
2.Skype
Skypeは、個人利用からビジネス用途まで幅広く活用されているWeb会議システムです。Skype同士であれば無料で音声通話ができるだけでなく、テキストチャットやファイル共有、高品質なビデオ通話も可能で、世界中どこにいてもコミュニケーションを取ることができます。
迅速かつ効果的なリモート会議の手段として、小規模なチームや個人事業主に特に重宝されています。
提供元 | 日本マイクロソフト株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | SkypeからSkypeへの通話:無料 Skypeからモバイルや固定電話への通話
世界中:1,424円~/月 米国:298円~/月 ヨーロッパ:3,570円~/月 ほか |
機能・特徴 | 音声とHDビデオによる通話、スマートなメッセージング、画面共有、通話レコーディングとリアルタイムの字幕、電話をかける、プライベート通話ほか |
URL | 公式サイト |
3.Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、特にビジネス用途に特化したWeb会議システムで、無料プランでも高度なチームコラボレーション機能を利用できます。チャットベースのワークスペースでは、ファイルの共有や共同作業をスムーズに行うことができ、オンラインミーティングの品質も非常に高いと評判です。
また、Office 365との連携によって、文書やプレゼンテーションの共有・共同編集ができる点も魅力でしょう。
提供元 | 日本マイクロソフト株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | Microsoft Teams:無料 Microsoft Teams Essentials:550円(税込)/月 |
機能・特徴 | 会議とウェビナー、コラボレーションツール、Teams Rooms、Teams電話、アプリほか |
URL | 公式サイト |
4.Google meet
Google Meetは、Googleが提供するWeb会議システムで、GmailやGoogleカレンダーといった同じGoogleのツールと高い互換性を持っています。無料版であっても時間制限なしで高品質なビデオ会議を実施でき、操作が直感的なため迅速に会議をセットアップすることが可能です。
安定した接続品質とシンプルなデザインがビジネスシーンとの相性も良く、多くのビジネスパーソンにとって、日常的なコミュニケーションツールとして欠かせない存在になっています。
提供元 | Google LLC |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 1年契約
月額
|
機能・特徴 | リアルタイムの通話、動画メッセージの交換、Google Meet アプリ、高画質な動画、ノイズキャンセリング、自動字幕起こし、ライブ共有、データはデフォルトで暗号化ほか |
URL | 公式サイト |
5.Webex Meetings
Webex Meetingsは、Ciscoが提供するプロフェッショナル向けのWeb会議システムです。無料プランのミーティングでも最大100名が参加可能で、HD品質のビデオ、画面共有、録画機能などを備えています。ビジネスミーティングのほか、ウェビナーやオンライン研修など、多様なシーンでの利用が可能でしょう。
安定性とセキュリティの高さから、多くの企業に信頼されています。
提供元 | Cisco Systems, Inc. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 年間請求
月間請求
|
機能・特徴 | 電話、会議、メッセージ、Slido(投票・クイズ)、イベント、画面共有、ホワイトボードなど |
URL | 公式サイト |
【時間制限なし】無料で使えるおすすめのWeb会議システム
長時間にわたるプロジェクト会議や研修にも対応できる、時間制限なしの無料Web会議システムは、ビジネスの可能性を広げてくれる存在です。ここでは、会議時間に制限のないシステムをご紹介します。
1.Chatwork Live
Chatwork Liveは、ビジネスコミュニケーションツールChatworkの中で提供されるWeb会議機能です。無料プランでも時間無制限で利用でき、テキストチャットやタスク管理機能とシームレスに連携しているため、プロジェクトをスムーズに進行するのに役立つでしょう。
手軽さと使い勝手の良さで、多くのビジネスパーソンから支持されています。
提供元 | 株式会社Kubell |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 年間契約
月間契約
|
導入実績 | Chatwork自体の導入社数 431,000社以上(※2024年2月時点) |
機能・特徴 | ビデオ通話、画面共有、ミュート・ビデオをオフほか |
URL | 公式サイト |
2.Whereby
Wherebyは、インストール不要でブラウザから直接アクセス可能なWeb会議システムです。無料プランでも時間制限なしで利用可能で、パーソナライズされたURLを使って簡単に会議室を設定できます。
ユーザーフレンドリーなインターフェースと、カスタマイズ性能の高さも魅力だといえるでしょう。
提供元 | Whereby AS |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 年間契約
月間契約
|
導入実績 | 30,000社以上(※2024年2月時点) |
機能・特徴 | ブラウザベースの会議、ダウンロード不要、仮想ホワイトボード、ライブ絵文字リアクション、Youtube統合、ブレイクアウトグループほか |
URL | 公式サイト |
3.どこでもSHOWBY
どこでもSHOWBYは、特に日本のビジネスシーンに最適化されたWeb会議システムです。時間無制限で利用でき、操作が簡単な点と接続が安定している点が評価されています。
小規模なミーティングから大規模なオンラインセミナーまで、幅広い用途に利用できるでしょう。
提供元 | 株式会社かんざし |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無課金タイプ:無料 ユーザー課金タイプ:1,980円/月/ユーザー |
導入実績 | 5,000クライアント(※2024年2月時点) |
機能・特徴 | 1対1通常モード、複数人大部屋モード、画面共有、カメラ、画面最大化、番号接続(電話商談スタイル)、招待状接続(Zoomスタイル)、チャット、名刺交換、カンペ、ノート、アンケート、ファイル共有、ファイル送信ほか |
URL | 公式サイト |
4.V-SESSION
V-SESSIONは、特にビデオ会議の品質の高さに定評があるWeb会議システムです。多彩な共有機能を備えており、時間制限なしで効率的なオンラインコミュニケーションを実現できます。
提供元 | 日本トータルシステム株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 年間契約
月間契約
|
機能・特徴 | テレビ会議、画面共有、スケジュール管理、チャット、ファイル転送、ファイルビュー、ホワイトボード、ノートほか |
URL | 公式サイト |
5.BIZMEE
BIZMEEは、時間制限なしで利用可能なビジネス向けの無料Web会議システムです。直感的な操作性と高いセキュリティを備え、企業のプライバシー保護にも配慮されています。さまざまな業種のビジネスパーソンにとって、安心して利用できるプラットフォームです。
ほかのシステムと異なる点は、2~4人の少人数での利用を推奨していることです。最大でも6人までの入室に限られる一方、少人数だからこそクリアな音質で会議を行うことができます。
提供元 | 株式会社grabss |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | アプリ・会員登録不要、少人数だから音質クリア、画面共有、ホワイトボード、入室制限ほか |
URL | 公式サイト |
無料版Web会議システムの特徴は?有料版との違い
無料版Web会議システムは手軽に利用できる一方で、機能やセキュリティはやはり有料版に軍配が上がります。ここでは、具体的な違いを詳しく見ていきましょう。
時間・人数・機能などが制限される
無料版のWeb会議システムが有料版と違う顕著な点は、通話時間や参加人数の制限、そして利用可能な機能の制約があることです。
無料版Web会議システムでは、1回の通話時間が40~60分程度に制限されることが一般的で、参加者の数にも上限があります。また、録画や会議管理などのビジネスシーンで求められる高度な機能は、有料版でのみ提供されることが多いです。
こうした制限があるために、無料版は基本的な用途には対応できても、より専門的なニーズには応えられないといえるでしょう。
セキュリティ性が低い
無料版Web会議システムの利用における、もう1つの考慮すべき点はセキュリティです。無料版では、有料版に比べてセキュリティ機能が制限されている場合があり、エンドツーエンドの暗号化や二要素認証など、データ保護を強化する機能が提供されない場合もあります。
これは、機密情報を取り扱う会議や、セキュリティを重視するビジネスシーンでは、特に懸念される点でしょう。Web会議システムを利用する際は、提供されるセキュリティ機能についてよく確認し、ビジネスの要件に合わせて無料版・有料版を選択することが重要です。
▷Web会議システムとは?仕組みやテレビ会議との違い・導入するメリットを解説
無料版Web会議システムの選び方
無料版Web会議システムを選ぶ際は、機能性やセキュリティなど、いくつかの重要なチェックポイントがあります。ここでは、2点紹介します。
接続人数や通話時間などの利用制限はないか
無料版Web会議システムを選ぶ際の重要なポイントの1つが、接続可能な人数や通話時間の制限です。多くの無料サービスでは、会議の時間や参加可能な人数に上限を設けています。
これらの制限がビジネスの要件にどう影響するかを確認することは非常に重要です。たとえば、大規模なチームミーティングや長時間にわたるセミナーを予定している場合、制限の少ないサービスを選択する必要があります。
高度なセキュリティ対策が講じられているか
もう1つの重要な選定基準は、セキュリティの強度です。無料版でも、データの暗号化・不正アクセス防止策・アカウント管理など、基本的なセキュリティ対策が整っているかを確認しておきましょう。
特に、機密情報を扱う会議を行う場合、セキュリティ面で信頼できるシステムを選ぶことが絶対条件です。情報漏洩のリスクを最小限に抑えるためにも、慎重に検討しましょう。
▷【2024年最新】Web会議システムおすすめ18選比較|比較ポイントやメリット・注意点
Web会議システムを導入する手順
Web会議システム導入を成功させるには、事前の準備から運用開始までの一連の手順をしっかりと踏むことが大切です。自社にとって最も効率的なコミュニケーションツールを導入し、業務の効率化を図りましょう。
ここでは3つの手順を紹介します。
1.導入・運用費用を算出する
Web会議システムを導入する前に、まずは自社の課題やニーズを洗い出し、それに基づいた導入・運用コストを算出することが重要です。予算内で導入できるシステムを選ぶことは、コストパフォーマンスの面からも不可欠です。
年間の利用料など、実際の運用を見据えたうえで、総コストを検討しましょう。
2.必要な設備を整える
コスト面での検討が済んだら、次はWeb会議に必要な設備を整えます。PCやネット環境、カメラやマイクなどの機材は、会議をスムーズに実施するために必要不可欠です。また、リモート環境など、実際の利用者の環境にも適した機材を選ぶよう心がけましょう。
3.実際に運用を開始する
すべての準備が整ったら、実際にWeb会議システムの運用を開始します。運用開始直後はトラブルが発生する可能性もあるため、迅速な対応や改善ができるよう心構えをしておくとよいでしょう。
利用者からのフィードバックを積極的に取り入れながら運用の安定化を図り、より効果的にコミュニケーションを行えるように環境を整えていきましょう。
自社に適したWeb会議システムを導入しよう
今や、リモートでのコミュニケーションはビジネスの基本です。自社に適したWeb会議システムを選定・導入することで、チームの生産性向上やコスト削減、柔軟な働き方を実現できるようになります。
選定に際しては、利用制限やセキュリティ、コストパフォーマンスなどを慎重に検討し、日々の業務に無理なく溶け込むシステムを選びましょう。適切な準備と運用開始後のフォローアップを怠らず、効果的に利用していきましょう。
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