BIツールの価格相場・費用はいくら?価格を決める要素やコストを下げるポイント

2024/06/12 2024/06/12

BIツール

BIツールの相場

BIツール選びに価格・費用相場は重要なポイントです。サービスの提供形態や利用人数、扱うデータ量によって料金の基準は異なるため、適切な価格で運用するためには自社に合った製品選びが必要です。本記事では、BIツールの価格・費用相場について解説します。

BIツールとは?

BIは「Business Intelligence」の頭文字で、BIツールとは企業が持つさまざまなデータ(ビッグデータ)を分析・可視化し、経営や業務に役立てるためのツールのことを指します。

MAツールやCRMツールと連携、あるいは統合することもできるため、用途によってはシステムにかかる総費用を大きく削減することも可能となるでしょう。続いて、BIツールの具体的な機能について詳しく紹介します。

データの分析機能

BIツールの重要な機能の一つに、既存の基幹システムに蓄積されているデータを分析する機能があります。

従来は注目していなかったデータを改めて分析することで、隠れたトレンドやパターンを発見できるかもしれません。分析機能の活用は、業務の効率化だけでなく、戦略の最適化にもつながるでしょう。

データの可視化機能

データの可視化機能は、数字で表されているデータを表やグラフに変換し、直感的に理解しやすくビジュアル化する機能です。

従来は活用しきれなかった大量の数値データも、一目で把握できるように加工すれば、新たな発見が得られる可能性があります。さらに、データに基づいた迅速かつ正確な意思決定が行えるようになるでしょう。

レポーティング機能

レポーティング機能は、データを報告書などの形に整えて出力してくれる機能です。

複雑なデータをわかりやすくアウトプットできるため、定期的な報告書作成に手間をかける必要がなくなります。また、迅速に必要な情報を共有することで、業務の効率化や意思決定の迅速化を図ることができるでしょう。

OLAP(オンライン分析処理)機能

OLAP(Online Analytics Processing:オンライン分析処理)機能とは、大量のデータをさまざまな視点から多次元的に分析し、その結果をリアルタイムで表示する機能です。

スライシング、ダイシング、ドリルといった解析手法があります。エクセルなどの表計算ソフトにおけるピボットテーブルのような機能を、ほぼ自動かつリアルタイムで処理してくれるため、手作業による分析よりも優れた洞察を与えてくれるでしょう。

データマイニング機能

データマイニング機能は、大量のデータに対して統計学やAIを駆使した分析を行い、新しい法則を見つけ出すための機能です。

過去のデータから将来のトレンドや異常値を予測し、企業の戦略立案や問題解決に役立てることができるうえ、人間のデータサイエンティストとは違って24時間活動させることも可能です。さらには日常的な言語でも専門的な処理を命令できるため、専門知識がない人員でも高度なデータ分析を行うことが可能です。

シミュレーション・プランニング機能

シミュレーション・プランニング機能は、過去の実績データを基に予算や経営の将来像を示してくれる機能です。

例えば、来期の売上が目標を達した場合と激減した場合など、全く異なるシナリオをデータとして与えると、それぞれの状況に沿った戦略を準備しておくことができます。経営層が長期的な方針を考える際などに、とても重宝する機能と言えるでしょう。

BIツールの価格を決める要素

BIツールの運用コストはさまざまな要素によって決まります。次に、価格に影響を与える要因について見ていきましょう。

提供形態

BIツールには「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類の提供形態があり、利用料金も大きく変わってきます。

クラウド型

クラウド型のBIツールとは、インターネットを通じてサービスが提供されるBIツールです。

ユーザーはインターネット接続さえあればどこからでもデータ分析ができ、ツールのインストールやサーバー管理の手間を省けることが特徴です。また、導入コストが比較的低く、拡張性も高いため、企業の成長に合わせて柔軟にツールを運用できることも強みです。一方で、セキュリティ対策には一定の注意が必要となるでしょう。

クラウド型のおすすめBIツールを比較|導入メリットや選定のポイント・オンプレミス型との違い

オンプレミス型

オンプレミス型のBIツールは、自社のサーバーにインストールして運用するBIツールです。

企業独自の環境でデータを管理できるため、セキュリティ面の安全度が高いことが特徴です。また、カスタマイズにも制限がなく、業界特有のニーズに合わせた設定なども自由に施せます。しかし、初期導入やメンテナンスに多くの費用がかかるほか、クラウド型に比べて運用コストも高くなりがちです。

ライセンス体系

BIツールのライセンス体系には「ユーザーライセンス型」と「サーバーライセンス型」の2種類があります。違いを以下に解説します。

ユーザーライセンス型

ユーザーライセンス型のBIツールは、利用するユーザーの総数によって料金が変動するライセンス体系です。

小規模なチームや部門単位での契約に適しているほか、ユーザーの増減にもライセンスの切り替えで対処できる柔軟さが強みです。また、ユーザーごとにアクセス権限を管理できるというメリットも見逃せません。

サーバーライセンス型

サーバーライセンス型のBIツールは、利用するサーバーの台数に応じて料金が変動するライセンス体系です。

大規模なデータ処理や、大量のユーザーが同時にアクセスする環境に適しており、大企業や公共事業によるビッグプロジェクトにふさわしいライセンス形態です。また、サーバーごとに処理能力を設定できるため、パフォーマンスの最適化や強固なセキュリティを実現したい場合にも最適です。

データ容量

BIツールを利用する際のデータ容量も、費用を決定するポイントです。

大量のデータを頻繁に分析することが明らかな場合、従量課金制だとコストが割高となる可能性があるため、定額制で運用を開始することがおすすめです。実際のデータ通信料を観察しながら、徐々に従量課金制への移行を検討するのが望ましいでしょう。どちらを選ぶ場合でも、扱うデータの総量を正確に把握することが、長期的なコスト削減のポイントです。

BIツール活用に向けたデータベース設計の基本|設計方法や活用例を解説

機能の数

クラウド型とオンプレミス型のどちらのBIツールでも、機能を追加導入する場合には別途料金が発生します。

例えば、さらに高度なデータ分析やレポート作成の機能を追加する場合、追加した機能に応じてランニングコストが変動します。企業ごとのニーズに応じて最適な機能を選びつつも、不要な機能に費用をかけていないかを定期チェックすると望ましいでしょう。

BIツールの価格・費用相場

BIツールの価格や費用相場について、具体的な金額を含めて解説します。

BIツールの提供形態ごとの相場

BIツールの提供形態ごとの費用相場は、以下の通りです。

提供形態費用相場特徴
クラウド型
  • 初期費用:0円
  • 月額費用:1,000円~6,000円
  • サーバー不要
  • ランニングコストを抑えられる
オンプレミス型
  • 初期費用:10万円~250万円
  • 月額費用:8,500円~30,000円
  • 安全性が高い
  • カスタマイズしやすい

原則として、オンプレミス型は大規模企業、あるいは特殊なセキュリティが求められる企業のサービスです。そのほかの企業にはクラウド型がおすすめでしょう。

BIツールのライセンス体系ごとの相場

BIツールのライセンス体系ごとの費用相場は、下記の通りです。ただし、サービスごとに大きな差が出る数字のため、あくまで参考値として認識してください。

ライセンス体系費用相場特徴
ユーザーライセンス型1,000円~8,500円/ユーザー1ライセンスの費用が安い
サーバーライセンス型30,000円/サーバー大人数で利用する人向け

BIツールのコストを下げるポイント

BIツールのコストを下げるポイントについて、以下に詳しく解説します。

無料製品を利用する

小規模な企業や複雑な機能を求めない場合には、無料のBIツールを積極的に活用しましょう。

基本的なデータ分析やレポート作成が主な目的であれば、高額な有料製品を使わずとも必要な要件をカバーできます。ただし、無料製品にはサポートや機能制限がある場合が多いので、ニーズに合わせて正確に選択することが重要です。多くのサービスには無料体験期間が設けられているため、いくつかを試用してから選択するとよいでしょう。

【無料】おすすめのBIツール10選比較|選ぶポイントや注意点・有料版との違い

ユーザー数が少ない場合はユーザーライセンス型にする

少人数で利用する場合には、原則としてユーザーライセンス型の方がコストを抑えられます。

ユーザーライセンス型では、必要ライセンス数だけを購入すればよいため、事業の成長や運用体制の変化にも柔軟に対応できます。もし、サーバライセンス型が適していそうな環境だとしても、まずはユーザーライセンス型で様子を見てから検討することで、コスト削減につながる可能性があります。

転送するデータ量が多い場合は定額制のサービスにする

転送するデータ量が多い場合には、従量課金制のサービスを利用するとコストが高くなるリスクがあるため、定額制のサービスを利用しましょう。

データの転送量が不安定な企業は、まずは定額制のサービスにて運用を開始することをおすすめします。ある程度通信料の目安がついてきた時期に、最適な料金プランに切り替えていくことが理想的でしょう。

BIツールの市場規模・シェア状況について|今後の予測や人気のサービスを紹介

BIツールの価格・費用相場を把握して最適な製品を選ぼう

BIツールは、クラウド型とオンプレミス型の違いや、ライセンス体系、データ転送量に応じた料金プランなど、さまざまな要素が価格に影響しています。BIツールを選ぶ際は、価格や費用相場をしっかり把握することが重要です。

自社に企業のニーズや利用状況に合った適したBIツールを選び、データ活用に活かしてください。

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ビズクロ編集部
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