チャットボットの導入費用とは?費用の内訳や相場・費用別にチャットボットを紹介

最終更新日時:2024/01/26

チャットボット

チャットボットの導入費用

ユーザー対応業務の負担を減らすには、チャットボットが有効です。導入を検討してはいるものの、費用がわからず躊躇している企業も多いのではないでしょうか。本記事では、チャットボットの導入費用の相場や内訳について解説します。費用別におすすめのチャットボットも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

チャットボット導入費用の内訳と相場

チャットボットをビジネスに取り入れる際に、「どのような費用がかかるのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。導入には、主に以下のような費用がかかります。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • オプション費用

それぞれの概要や相場を詳しく解説します。

初期費用

チャットボットの導入には、システムの設計、開発、導入にかかるコストなどの初期費用が発生します。

企業ごとのニーズに合わせたカスタマイズや、既存のシステムとの連携などによって、初期費用は変動する可能性があります。また、AI型のチャットボットはシナリオ型に比べて初期費用が高くなる傾向がある点に注意しましょう。

初期費用の相場は提供元や導入規模によって異なりますが、一般的にシナリオ型で5万円〜10万円程度、AI型で20万円〜100万円程度といわれています。

月額費用

チャットボットを継続して利用する上では、システムの維持管理や更新、サポートサービス料などの月額費用は発生します。また、チャットボットの利用状況によって、月額費用が変動する場合もあります。

例えば、会話の量や利用ユーザー数に応じて費用が増減します。シナリオ型であれば5万円程度で抑えられる場合が多いですが、AI型は20万円〜100万円程度が発生するケースもあります。

オプション費用

チャットボット導入におけるオプション費用は、基本的な機能に加えて追加したい特別な機能やサービスに応じて発生し、提供元や機能によって相場は異なります。例えば、言語の多様性を増やしたり、シナリオの設計を依頼したりする場合にはオプション費用がかかります。

また、特定の業界やビジネスに特化した知識をチャットボットに組み込むためのカスタマイズにも、別途費用が必要です。しかし、業務における課題解決ができる機能を実装できれば、費用対効果は高いといえるでしょう。

コンサルティング費用

チャットボットの導入や運用をスムーズに進めるためには、専門家のアドバイスが必要な場合があります。コンサルティング費用は、そうした専門家によるアドバイスやサポートを受けるために支払う費用です。

具体的には、チャットボットの戦略立案、ユーザー体験の設計、技術的なトラブルシューティングなど、さまざまなサービスがコンサルティング費用に含まれます。コンサルティングの内容や範囲によって、費用相場は大きく異なる点に留意しましょう。

適切なコンサルティングにより、チャットボットを効率的かつ効果的に活用するための道筋が明確になり、中長期的な成功につながります。

【2024年最新】おすすめのチャットボット29選比較|無料ツールや比較ポイント

チャットボットの費用に影響を与える要素

チャットボットの費用は、いくつかの要素によって左右されます。

ここからは、チャットボットの費用に影響を与える要素を詳しく解説します。

AI型か、シナリオ型か

チャットボットにはAI型とシナリオ型の2種類があり、種類によって費用が変わります。

AI型は自然言語処理能力を利用し、ユーザーの質問に柔軟に応答しますが、開発や学習に時間とコストがかかり、シナリオ型に比べて費用は高くなりがちです。一方、シナリオ型はあらかじめ決められた流れに沿った会話を行い、比較的低コストで導入できますが、対話の柔軟性は限られます。

業務におけるニーズに合わせて、費用を考慮しながら最適なタイプを選びましょう。

シナリオ型チャットボットとは?仕組みや導入事例・メリットを紹介

AIチャットボットとは?シナリオ型チャットボットとの違いやおすすめサービスを紹介

設定可能なQ&Aの数

チャットボットの効果は、設定されたQ&Aの数に大きく依存します。Q&Aの数が多ければ多いほど、ユーザーの質問に対して的確な回答が可能になり、ユーザー満足度が向上します。

しかし、Q&Aを多く設定するほど、初期設定やメンテナンスにかかる時間とコストも増加する点に注意しましょう。チャットボットの導入目的と予算をすり合わせて、適切なQ&Aの数を設定することが重要です。

効率的なコミュニケーションを実現するために、質と量のバランスを見極めましょう。

導入サポートの有無

チャットボットを導入する際、サポート体制も費用に大きな影響を与えます。

サポートが充実していれば、導入や運用の際の不明点や問題を迅速に解決でき、スムーズな運用が可能です。しかし、質の高いサポートサービスは追加のコストが発生します。

ビジネスの規模やチームの技術力に応じて、必要なサポートレベルを検討し、コストと利益を天秤にかけて最適な選択をすることが大切です。適切なサポートによって、チャットボットの利用価値は最大限に引き出されます。

チャットボットにおけるUI設計|改善のポイントや手順を解説

チャットボットの上手な選び方

チャットボットを選ぶ際は、導入目的と予算を踏まえたうえで、最適なものを見極めることが重要です。

ここからは、チャットボットの上手な選び方を4つ紹介します。

導入目的に適した機能を選ぶ

チャットボットを選ぶ際に最も重要なのは、導入目的に合致した機能を持つものを選ぶことです。導入により顧客サービスの向上を目指すのか、それとも内部の業務効率化を図るのかによって、必要な機能は大きく異なります。

例えば、顧客からの問い合わせに対応するためのチャットボットであれば、自然言語処理能力があり柔軟に対応できるAI型が適しているといえます。目的に応じて必要な機能を精査し、最も効果的なチャットボットを選びましょう。

操作性の高いシステムを選ぶ

チャットボットを効果的に利用するためには、企業とユーザーのどちらにとっても操作性の高いシステムを選ぶことが不可欠です。

使いやすいインターフェースは、導入時のスタッフの学習時間を短縮し、日々の運用をスムーズにします。また、直感的な操作性は、システムのカスタマイズや更新を容易に行えるため、将来的な拡張や変更にも対応しやすくなります。

ユーザーにとっても、操作性が高いチャットボットは利用しやすく、利用率も大きく向上するでしょう。導入前に実際にシステムを試し、使い勝手の良さを確かめることが重要です。

チャットボットにキャラクターを設定するべき?メリットや事例を解説

有人対応もできるタイプを選ぶ

チャットボットは自動対応が可能ですが、全てのシナリオで完璧な対応ができるわけではありません。特に複雑な問題や専門性が高い対応が必要な場合は、有人対応ができるタイプのチャットボットを選ぶとよいでしょう。

有人対応できるシステムは、必要に応じてスムーズにオペレーターに切り替えることができ、顧客満足度を維持しながら効率的な問い合わせ対応を実現します。人と機械の適切な組み合わせにより、高い対応品質と効率性を両立可能です。

専門知識が不要なものを選ぶ

チャットボット導入時には、特別な専門知識が不要なシステムを選びましょう。専門知識が不要であれば、コーディングなどの知識がなくてもチーム全員がチャットボットの設定や管理を簡単に行えます。

ユーザーフレンドリーなダッシュボードや、直感的な設定ガイドが提供されているチャットボットは、社内での導入と運用を大幅に効率化します。専門知識が不要なシステムを選ぶことで、迅速な導入と、長期にわたる効果的な運用が可能です。

チャットボットの利用率が低い原因|向上させる方法やメリットを解説

【費用別】おすすめのチャットボット

ここからは、費用別におすすめのチャットボットを3つ紹介します。

【低価格帯】chatplus

「chatplus」は、低価格帯で高機能なチャットボットです。初期費用や月額費用を抑えつつ、基本的な自動応答機能や顧客対応の効率化を実現できます。

簡単にシナリオ設定やデザインのテンプレートが選択できるため、チャットボット導入が初めての企業にもおすすめです。また、コストパフォーマンスにも優れており、小規模企業やコストを抑えて効率的な顧客対応を目指す企業に最適な選択肢と言えるでしょう。

提供元チャットプラス株式会社
初期費用無料
料金プラン【月契約】
  • ミニマム:2,178円(税込)/月
  • ビジネスライト:11,880円(税込)/月
  • プレミアム:33,000円(税込)/月
  • AIライト:59,400円(税込)/月
  • オートAI:96,800円(税込)〜/月
  • AIチャットボット:18万7000円(税込)/月

【年契約】

  • ミニマム:1,650円(税込)/月
  • ビジネスライト:10,780円(税込)/月
  • プレミアム:30,800円(税込)/月
  • AIライト:55,000円(税込)/月
  • オートAI:88,000円(税込)〜/月
  • AIチャットボット:16万5000円(税込)/月
機能・特徴AI会話機能、シナリオ設定、Q&A予測表示、ウィンドウデザイン、Excelで管理、レポート・データ分析ほか
URL公式サイト

【中価格帯】sinclo

「sinclo」は中価格帯でありながら、多機能でカスタマイズ性に優れたチャットボットです。有人対応やWeb接客などの豊富な機能を搭載し、さまざまな業界やビジネスニーズに柔軟に対応します。

特に、データ分析や顧客の行動追跡機能が充実しており、より洗練された顧客対応やマーケティング戦略の立案が可能です。使いやすさと高度な機能を兼ね備えているため、中堅企業や顧客対応の質をさらに高めたい企業に適しています。

提供元株式会社エフ・コード
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • コスト重視プラン:9,440円~/月
  • 成果重視プラン:29,440円〜/月
導入実績800社以上
機能・特徴チャットボット、有人チャット、履歴・統計レポート、一括ヒアリング、ウィジェットデザイン、外部サービス連携ほか
URL公式サイト

【高価格帯】MOBI BOT

「MOBI BOT」は、高価格帯で最先端の技術と豊富な機能を提供するチャットボットです。特に大企業や、高度な顧客対応が求められる業界に最適です。

AIと機械学習に基づく高度な自然言語処理能力を持ち、ユーザーの意図を正確に理解し、適切な応答を提供します。また、綿密なカスタマイズオプションにより顧客体験を高め、ビジネス成果を最大化できます。

AI型のためシナリオ型に比べて費用は高くなりますが、費用対効果は高いといえるでしょう。

提供元モビルス株式会社
初期費用30万円~
料金プラン15万円~/月

※連携などのオプション料金は別途

機能・特徴簡単な応答シナリオ管理、高度なAIチャットボット、AIデータコンソール、申請・手続きの自動受付、スムーズなオペレーター連携ほか
URL公式サイト

チャットボットは費用対効果の見極めが重要

チャットボットはビジネスに多大なメリットをもたらしますが、効果を最大限に引き出すためには、費用対効果をしっかりと見極めることが重要です。適切なチャットボットを選ぶことで顧客サービスの質が向上し、社内業務が効率化されるなど、さまざまなメリットが得られます。

しかし、ニーズに合わない高価なオプションを選択したり、必要なサポートが得られなかったりすると、期待した効果は得られない可能性が高いでしょう。そのため、導入目的や予算、必要な機能を慎重に検討し、最適なチャットボットを選択することが、成功への鍵となります。

チャットボットの記事をもっと読む

チャットボットの記事一覧

ビズクロ編集部
「ビズクロ」は、経営改善を実現する総合支援メディアです。ユーザーの皆さまにとって有意義なビジネスの情報やコンテンツの発信を継続的におこなっていきます。

おすすめ関連記事

ECサイト向けのCMSとは?メリット・デメリットやおすすめサービスを比較

最終更新日時:2024/05/07

CMS

最終更新日時:2024/05/07

CMS

CMSを自作する方法とは?手順やメリット・種類を解説

最終更新日時:2024/05/07

CMS

最終更新日時:2024/05/07

CMS

採用サイトには数字で見るコンテンツが重要!載せるべき項目や効果を紹介

最終更新日時:2024/05/07

採用サイト作成

最終更新日時:2024/05/07

採用サイト作成

中途採用人材がすぐ辞める理由とは?定着率を高める方法やミスマッチを防ぐコツ

最終更新日時:2024/05/07

採用管理システム

最終更新日時:2024/05/07

採用管理システム

稟議と決済の違いとは?それぞれの意味や目的・効率化するためのポイント

最終更新日時:2024/05/01

ワークフローシステム

最終更新日時:2024/05/01

ワークフローシステム

自社に適したCMSの選び方!選定のポイントや注意点を詳しく解説

最終更新日時:2024/05/01

CMS

最終更新日時:2024/05/01

CMS

ユニークで面白い採用サイト20選|掲載すべき項目や応募者を惹きつける採用サイト制作のコツ

最終更新日時:2024/05/07

採用サイト作成

最終更新日時:2024/05/07

採用サイト作成

福利厚生に利用できる補助金・助成金|種類や活用の施策例を解説

最終更新日時:2024/05/01

福利厚生サービス

最終更新日時:2024/05/01

福利厚生サービス

【2024年最新版】新卒・中途の採用トレンドについて|流行の採用手法を採用を成功させるポイント

最終更新日時:2024/05/01

採用管理システム

最終更新日時:2024/05/01

採用管理システム

経営の意味・定義とは?経営を成功させる秘訣と合わせて簡単に解説

最終更新日時:2024/05/01

経営

最終更新日時:2024/05/01

経営