営業活動でチャットボットを導入するメリット|活用方法やおすすめのツールを紹介
コールセンターを中心に導入が進む「チャットボット」。ユーザーからの問い合わせに自動対応することで業務を効率化できますが、昨今は営業活動に活用する企業が増えています。本記事では、営業活動でチャットボットを導入するメリットを、活用方法や事例とあわせて解説します。
目次
営業活動でチャットボットが活用されている背景
チャットボットを営業活動に導入する企業が増えている背景にはどのような要因があるのでしょうか。ここでは、その背景について解説します。
働き方改革によって労働時間が短縮されているため
働き方改革により、残業時間の削減に取り組む企業が増えているほか、なかには6時間労働制や週3休日制などを導入する企業も見られるようになりました。労働時間の短縮による影響は、営業活動にも影響を及ぼしており、より効率的な業務遂行が求められるようになっています。
チャットボットは、このニーズに応える重要な手段の一つとして注目され、自動化できる業務をチャットボットに任せることで、営業担当者は、コア業務に集中できるようになるのです。
営業活動が対面からオンラインに移行しているため
営業活動がオンライン化したことも大きな要因です。顧客の情報収集の手段がインターネットへと移行し、その後の営業活動も、オンライン商談など、オンライン化が急速に進みました。
そんな中、WebサイトやECサイトを訪問した顧客に対しての対応・サービスが、リード獲得や商品購入のきっかけとして、より重要になっているのです。
チャットボットは、オンラインでの営業活動においてリード獲得につながる有力なツールとして活用されています。
▷チャットボットの会話デザインとは?UXを設計するコツやデザインのポイントについて
営業活動にチャットボットを導入するメリット
営業活動にチャットボットを導入することで、得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
営業活動の効率化が見込める
顧客対応は速さと正確さ、さらには丁寧さが求められ、多くの時間と労力を要します。
しかし、全ての問い合わせに対して「有人対応」が必要かといえば、必ずしもそうとは限りません。よくある質問に対し、チャットボットが素早く返答することが、満足度の高い顧客対応になることもあるでしょう。
チャットボットによる対応と、有人での対応を分けて行うことで、人員リソースが最適化され、営業活動の効率を高めることができるのです。
▷チャットボットにおけるUI設計|改善のポイントや手順を解説
24時間問い合わせ対応ができ機会損出を防げる
もう一つの大きなメリットとして、チャットボットの導入により、24時間の顧客対応が可能になることが挙げられます。
問い合わせをした際に電話が混み合ってオペレーターにつながらないといった状況が続くと、商品・サービスへの興味・関心が薄れるだけでなく、ネガティブな印象へと一転してしまうこともあります。
チャットボットなら、深夜・早朝も関係なく顧客の問い合わせに応答できるため、こうした機会損失を防ぐことができます。
顧客情報を蓄積・分析できる
チャットボットは顧客との対話を通じて得られるデータを蓄積し、分析することができます。
顧客のニーズや関心、行動パターンなどが含まれた情報は、まさに資産であり、営業戦略を練る上で非常に有用です。分析されたデータを活用することで、よりターゲットに合ったカスタマイズされた営業アプローチが可能になり、結果として成約率の向上につながります。
▷チャットボットの分析方法について|分析すべきデータやポイントを解説
営業活動にチャットボットを活用する方法
それでは実際に、チャットボットはどのように使ったらよいのでしょうか? ここでは、チャットボットを有効利用できる具体的な使い方を3つ紹介します。
商品やサービスに対しての問い合わせ対応
チャットボットを営業活動に活用する一つの方法は、商品やサービスに関する顧客からの問い合わせ対応です。
例えば、価格、機能、利用方法などの一般的な質問に対して、チャットボットが24時間体制で応答することで、顧客の疑問を即座に解消し、満足度を高めることが可能です。これにより、営業担当者はより複雑な問い合わせや重要な営業活動に集中できるようになります。
顧客のアフターケア
チャットボットは、購入後の顧客へのアフターケアにも活用できます。
製品やサービスの使用方法、トラブルシューティング、保守・サポートに関する問い合わせにチャットボットが対応することで、顧客はいつでも迅速なサポートを受けることができ、満足度の向上や、リピート購入の促進につながるでしょう。
営業担当者はアフターケアにかかる時間を削減することができます。
▷チャットボットをマーケティングで活用する方法!事例や活用するメリットを解説
見積もり・請求書の発行
チャットボットは、見積もりや請求書の発行プロセスの自動化にも役立ちます。
自動化プロセスの一例としては、まず、顧客からの見積もり依頼に対して、チャットボットが顧客対応しつつ、必要な情報を収集します。その後、RPAなどのツールに連携して、見積もりを自動作成するといったフローが考えられるでしょう。このフローは、請求書発行にも適用可能です。
▷【2024年最新】おすすめのチャットボット29選比較|無料ツールや比較ポイント
営業活動におすすめのチャットボットツール
最後に、営業活動をサポートしてくれる、おすすめのチャットボットを3つ紹介します。
CraftChat
CraftChatは、リード獲得やナーチャリングなど、マーケティング活動に特化したチャットボットです。Webサイト訪問者からの問い合わせに自動で応答して有効なリード情報を収集し、来訪履歴から最適化された顧客対応を行うことができます。ノンプログラミングで構築可能で、多くのCRM/MAツールとも連携可能です。
提供元 | 株式会社クラフター |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 300社以上(※2023年12月時点) |
機能・特徴 | メッセージ、CRM、データ分析、API連携ほか |
URL | 公式サイト |
Cognigy
Cognigyは、高度なカスタマイズが可能なチャットボットプラットフォームです。SalesforceやMicrosoft Teamsなどの外部システムとも連携可能で、LINE、Microsoft Teamsなどのチャネルとも簡単に接続できます。20以上の多言語にも対応し、自動翻訳機能によって、多言語展開もスムーズに行えます。
提供元 | TDSE株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | AI開発・運用・分析までオールインワン、ローコードで感覚的にAIを開発、20 以上の多言語対応、チャネル(SNS)連携、 独自のNLUエンジンを搭載、コンタクト・対話管理、サードパーティ連携、エージェントハンドオーバーほか |
URL | 公式サイト |
sinclo
sincloは、特許取得済みの”国産“チャットボットサービスです。チャットボットとオペレータ対応への連携のどちらも利用できるハイブリット型で、「完全自動化」「高度な質問だけ有人対応」など、ニーズに合わせて設定できます。直感的に操作できるUI/UX設計がされており、多くの外部サービスとの連携も可能です。
提供元 | 株式会社エフ・コード |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
|
導入実績 | 800社以上(※2023年12月時点) |
機能・特徴 | チャットボット、有人チャット、履歴・統計レポート、一括ヒアリング(署名整形)、属性値取得、ウィジェットデザインのカスタマイズ、 離脱防止設定、リアルタイムモニター、表示除外・セキュリティ設定、外部サービス連携ほか |
URL | 公式サイト |
営業活動にチャットボットを導入しよう
チャットボットは、顧客対応や定型業務の自動化を図ることで、営業活動を効率化し、顧客満足度を高める強力なツールとして活用することができます。
また、顧客データの収集と分析を通じて、より効果的な営業戦略を立てることも可能でしょう。さまざまなチャットボットの中から、ニーズに合ったものを選び、活用してみてはいかがでしょうか?
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