無料のCTIシステムおすすめ10選を比較!選び方や注意点について解説

無料のCTIシステム

業務負担の軽減や顧客満足度の向上に役立つCTIシステムですが、導入には初期費用や利用料がかかります。コスト面で導入を躊躇している場合は、無料の製品を検討してみるとよいでしょう。本記事では無料で利用できるCTIシステムの選び方やおすすめの10製品を解説するので、ぜひ参考にしてください。

CTIシステムとは

CTIシステムとは、電話やFAXとコンピューターを連動させるシステムのことです。電話機を統合するシステムであるPBXやCRM(顧客関係管理)を連携させることで、顧客対応業務を効率化することができます。

CTIシステムは、主にコールセンターやホテル、公共交通機関、テレアポを行う企業など、電話業務が多い企業で導入されています。モニターに表示される顧客情報や過去の問い合わせ履歴などを見ながら応対できるため、無駄なやりとりを削減し、顧客満足度の向上も可能です。

CTIとは?導入する目的や搭載している機能・メリット、おすすめのシステムをわかりやく解説

無料のCTIシステムを選ぶ方法

無料のCTIシステムを選ぶ際は、どのようなポイントに着目して比較すればよいのでしょうか。ここでは、無料のCTIシステムの選び方について解説します。

搭載している機能から選ぶ

無料のCTIシステムを選ぶ場合、搭載している機能をチェックしましょう。特に、完全無料で使えるシステムの場合、有料のシステムと比べて機能が少ないことが大半のため注意が必要です。自社にとって必要な機能が揃っているシステムを選びましょう。

一方、有料CTIシステムの無料トライアルであれば、有料プランと同様の機能が揃っていることが一般的です。製品によってコールセンター向けや営業向けなど、特定の業務に特化しているものもあるため、あらかじめ搭載機能を確認することが大切です。

無料で利用できる期間から選ぶ

CTIシステムの無料トライアルは、試せる期間が定められていることに注意しましょう。トライアル期間が短いと操作性を十分に試せず、本格導入の判断ができない可能性があります。

したがって、導入前に無料トライアルの期間を把握し、期間内に自社業務に関連する機能を試せるようにすることが大切です。また、あらかじめ社内環境を整え、試したい機能を洗い出しておきましょう。

サポート・セキュリティ体制から選ぶ

サポート体制も無料CTIシステムを選ぶ際の重要なポイントです。操作方法がわからない場合やトラブルがあった場合にしっかりサポートしてくれるシステムを選びましょう。

また、CTIシステムでは顧客情報を扱うため、セキュリティ面の確認も必要です。暗号化や不正アクセス防止など、情報漏洩を防ぐ対策が施されているかを確認しましょう。特に、完全無料で使えるCTIシステムはセキュリティ対策まで手が回っていない場合もあるため注意が必要です。

連携できるシステムで選ぶ

CTIシステムを選ぶ際は、連携できるシステムもチェックしましょう。CRMやSFAといった既存システムと連携できないものを選んでしまうと、せっかくCTIシステムを導入しても思うような相乗効果を得られません。

それどころか、連携できるシステムを別途導入する必要が出るなど、追加の手間やコストがかかってしまうことも考えられるでしょう。したがって、自社の既存システムと連携できるものを選ぶことが大切です。

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【完全無料】おすすめCTIシステム

ここでは、完全無料で使えるCTIシステムを紹介します。

Fullfree

Fullfreeはクラウドにも対応しているデスクトップアプリ型のCTIシステムです。無料でダウンロードして利用でき、自社に合ったカスタマイズも可能です。

顧客管理システムの作成もでき、エクセルと同じ計算式が使えるのも特徴です。さらに、Fullfreeと連携させることで既存システムを電話連動化でき、電話対応時の顧客情報の表示や注文履歴の確認などができるようになります。

提供元株式会社フリースタイル
初期費用
  • Fullfree:無料
  • Fullfree PRO:8,800円(税込)
料金プラン
  • Fullfree:無料
  • Fullfree PRO:PC1台あたり550~1,320円/月※年額払いは2か月分割引
機能・特徴カスタマイズ可能、クラウド対応、顧客管理システムの作成が可能、エクセルと同じ計算式の利用が可能、既存システムを電話連動にできるほか
URL公式サイト

Bitrix24

Bitrix24は、ユーザー数無制限で使えるCTIシステムで、AIを活用したCRM機能を搭載しており、顧客管理を効率的に行えます。

電話だけではなく、Instagram・Facebook・WhatsAppなどのSNSでの顧客とのやり取りを管理できるのも特徴です。さらに、コーディング不要でWebサイトの作成もできます。

提供元 Bitrix, Inc.
初期費用
  • Free:無料
  • Basic:要問い合わせ
  • Standard:要問い合わせ
  • Professional:要問い合わせ
  • Enterprise:要問い合わせ
料金プラン■年額
  • Free:無料
  • Basic:US$40/月
  • Standard:US$81/月
  • Professional:US$162/月
  • Enterprise:US$325/月

■月額

  • Free:無料
  • Basic:US$61/月
  • Standard:US$124/月
  • Professional:US$249/月
  • Enterprise:US$499/月
導入企業数1,500万社以上(※2024年8月時点)
機能・特徴CRM、さまざまなSNSを一括管理できるハブ、ビジュアルウェブサイトビルダーほか
URL公式サイト

接客ナビ

接客ナビは、携帯電話を含むすべての通話を一元管理できるCTIシステムです。全通話が自動録音されることや、電話を取る前に通話履歴や顧客情報を表示できる特徴があります。

ビジネスフォンや幅広い既存システムとの連携もできるため、業務の効率化が可能です。ただし、ネット回線はNTTひかりのみの対応で、設定・保守のサポートは有償な点には注意してください。

提供元株式会社イーグルコミュニケーションズ
初期費用
  • 無償版:無料
  • 有償版:要問い合わせ
料金プラン
  • 無償版:無料
  • 有償版:要問い合わせ
機能・特徴通話履歴の自動表示、全通話の自動録音、既存システム連携、ビジネスフォン連携ほか
URL公式サイト

【無料トライアルあり】おすすめCTIシステム

次に、無料トライアルのあるCTIシステムを紹介します。

List Navigator.

List Navigator.は、電話営業に特化した機能を備えたCTIシステムです。多回線で複数の番号に一斉に発信するプレディクティブ機能や、架電リストに従って1件ずつ自動で発信するオートコールなど、シーンに合わせて活用できる複数の発信機能を備えています。

分析機能や音声解析機能を搭載しているのも特徴です。アポ率の高いトークや条件を可視化できるため、営業力を向上させられます。また、CRMやSFAなどとのAPI連携もでき、業務の効率化が可能です。

提供元株式会社Scene Live
初期費用
  • 無料体験版:無料
  • ビジネス版:110,000円(税込)
  • 通話料定額プラン:110,000円(税込)
料金プラン
  • 無料体験版:無料
  • ビジネス版:基本料金11,000円(税込)/月、5,500円(税込)/月/ブース、回線料金、通話料金
  • 通話料定額プラン:基本料金11,000円(税込)/月、11,000円(税込)/月/ブース、回線料金
導入企業数累計導入社数3,000社突破(※2024年4月現在)
機能・特徴プレディクティブ機能やオートコールなどのシーンに合わせた発信機能、分析・音声解析機能、API連携機能ほか
URL公式サイト

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ftel

ftelは、コールセンター業務に特化したクラウド型のCTIシステムです。専用の電話回線が不要で利用でき、050・0120・0800から始まる番号を取得できます。また、1アカウントで同時に100人以上通話が可能なため、低コストで使い始められるのもメリットです。

さらに、SMSとの連携も可能です。ワンタイムパスワード認証でECサイトのセキュリティを高めたり、コールセンターがつながらない場合にSMSを送信して顧客の機会ロスを防いだりするといった使い方ができるでしょう。

提供元コムソル株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン5,500円(税込)/月/1アカウント+通話料
機能・特徴電話回線不要で利用可能、1アカウントで100人以上の同時通話が可能、全通話録音、050・0120・0800が取得可能、SMS連携ほか
URL公式サイト

CT-e1/SaaS

CT-e1/SaaSは、コールセンター業務に必要な機能を搭載したCTIシステムです。ダッシュボードやボイスメールなどの高度な機能も搭載しており、顧客対応の幅が広がります。

IP電話機・ビジネスフォン・携帯電話といった幅広い利用スタイルに対応しているのも特徴です。また、ベンダーが設計から開発、運用までをワンストップで行うため、業種や業態に合わせた柔軟なカスタマイズもできます。

提供元株式会社コムデザイン
初期費用300,000円~
料金プラン※下記ライセンス料の合計額
  • 外線ライセンス:5,000円/月/1ライセンス
  • シートライセンス:5,000円/月/1ライセンス
  • 管理者ライセンス:5,000円/月/1ライセンス
機能・特徴基本的なCTI機能を搭載、ダッシュボード、ボイスメール機能、IP電話機・ビジネスフォン・携帯電話に対応、柔軟なカスタマイズ性ほか
URL公式サイト

CALLTREE

CALLTREEはシンプルなインターフェースで、初めての導入でも使いやすいCTIシステムです。企業側が顧客に営業電話を行うアウトバウンドに特化しており、クラウドPBX機能も搭載しています。

クラウド型のシステムのため、インターネット環境があればすぐに使い始められるのも魅力です。また、SSL暗号化技術による個人情報の保護といったセキュリティ対策もされているため、安心して使えます。

提供元株式会社ジーシー
初期費用要問い合わせ

※お試し体験無料

料金プラン要問い合わせ

※お試し体験無料

導入企業数約100社(※2021年9月1日時点)
機能・特徴使いやすいインターフェイス、クラウドPBX機能を搭載、アウトバウンドに特化、SSL暗号化技術によるセキュリティ対策ほか
URL公式サイト

CallConnect

CallConnectはパソコンで通常の電話のような保留・内線・取り次ぎができるCTIシステムです。1つのアカウントで複数の電話番号を取得・運用でき、切り替えも簡単です。

iOS・Androidアプリと連携させることもでき、外線・内線などの一部機能を利用可能です。さらに、通話内容の録音・再生や、メモ・タグによる通話の管理もできるため、通話内容の共有や応対品質向上に役立てられます。

提供元合同会社selfree
初期費用無料
料金プラン
  • Starter:2,400円/月/1ライセンス
  • Basic:4,600円/月/1ライセンス
  • Pro:8,800円/月/1ライセンス

    ※無料でProプランを14日間お試し可能

機能・特徴1アカウントで複数電話番号の取得・運用が可能、パソコンでの発着信・保留、iOS・Androidアプリ連携、通話内容の録音、通話の管理ほか
URL公式サイト

Comdesk Lead

Comdesk Leadは、IP回線と携帯電話回線を併用できるCTIシステムです。モバイルアプリにも対応しており、出先にいてもスマートフォンから電話をかけたり架電履歴を確認したりできます。

全通話を自動録音しており、高精度AIによる自動文字起こしや自動要約も利用可能です。業務の効率化だけでなく、オペレーターや営業担当の教育にも活用できるでしょう。

提供元株式会社Widsley
初期費用要問い合わせ
料金プラン6,000円~/月/1ID

※かけ放題での定額利用も可能

導入企業数600社以上(※2024年8月時点)
機能・特徴IP回線と携帯電話回線の併用が可能、全通話自動録音・自動文字起こし・自動要約、モバイルアプリ対応、外部システム連携ほか
URL公式サイト

Genesys Cloud CX

Genesys Cloud CXは、アウトバウンドとインバウンドの両方に対応できるCTIシステムです。カスタマージャーニーマネージメントによって顧客分析もできるため、顧客ごとに最適な対応ができます。

AIによる自動化で業務を効率化できるのも特徴です。AIによるオペレーター支援やAIチャットボットの利用などによって顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

提供元ジェネシスクラウドサービス株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン
  • Genesys Cloud 1:9,000円/月
  • Genesys Cloud 2(Digital):11,400円/月
  • Genesys Cloud 2(Digital+Voice):13,800円/月
  • Genesys Cloud 3(Digital+WEM):16,200円/月
  • Genesys Cloud 3(Digital+WEM+Voice):18,600円/月
機能・特徴インバウンド・アウトバウンド両方に対応したコンタクトセンター・ソフトウェア、AIによる自動化、カスタマージャーニーマネージメントほか
URL公式サイト

無料CTIシステムの導入による効果

無料のCITシステムを導入すると、どのような効果を得られるのでしょうか。ここでは、無料CTIシステムの導入による効果について解説します。

業務を効率化できる

CTIシステムに搭載されている基本的な機能を利用できるため、業務の効率化が可能です。具体的には、顧客情報の表示を見ながらの応対や、着信の自動振り分けなどができるようになります。

搭載機能の活用によって無駄なやりとりやオペレーターの架電ミスなどを減らし、顧客対応業務を効率化させられるでしょう。

コストを削減できる

無料CTIシステムであれば、導入コストを削減できます。いきなり有料のシステムを導入して失敗したくない場合や、導入のための十分なコストを用意できない場合におすすめです。

顧客満足度の向上につながる

CTIシステムを導入することでサービスの質を向上させることができるため、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。また、オペレーターが顧客情報や過去の応対履歴を見ながら対応できるため、顧客ごとに最適なサポートを行うことができます。

無料のCTIシステムを導入する際の注意点

無料のCTIシステムの導入にあたっては、注意すべきポイントがいくつかあります。最後に、無料のCTIシステムを導入する際の注意点について解説します。

利用期間や機能が限られる

無料のCTIシステムは利用期間や機能に制限があります。

有料CTIシステムの無料トライアル版を利用する場合、機能自体は有料版と変わらないことがほとんどですが、利用期間は1〜2週間程度と制限が設けられています。無料トライアル期間終了後も利用を続けたい場合は、有料版に切り替える必要があるため注意しましょう。

なかには完全に無料で使えるCTIシステムもありますが、この場合、機能に制限があることが一般的で、複雑な業務には対応できません。また、高度なカスタマイズもできないため、必要な機能が不足する可能性もあります。

セキュリティリスクがある

無料のCTIシステムの場合、セキュリティやサポートのサービスに制限がかかっていることもあるでしょう。セキュリティ対策が万全ではないシステムを選んでしまうと、不正アクセスやウイルスなどによる情報漏洩のリスクが高まります。

CTIシステムでは顧客情報などの機密事項も扱うため、無料のCTIシステムを利用する場合は、セキュリティ対策もしっかり行う必要があるのです。

【2024年最新】CTIシステムおすすめ20選比較|メリットや選び方を紹介

無料のCTIシステムで自社の課題を改善しよう

無料のCTIシステムを導入すれば、コストをかけずに顧客対応業務を効率化できます。コスト面で導入を躊躇している企業や、まずはシステムで使用感を確かめたいと思っている企業におすすめです。今回紹介したシステムも参考に、無料のCTIシステムで自社の課題を解決していきましょう。

おすすめのお役立ち資料

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ビズクロ編集部
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