ナレッジとノウハウの違いとは?正しい意味と使い分けについて解説

最終更新日時:2023/02/28

ナレッジマネジメントツール

ナレッジとノウハウの違い

近年では関心を持つ企業も増えている社内へのナレッジやノウハウの蓄積。ビジネスシーンでもよく使われるナレッジやノウハウですが、果たしてこの2つの言葉には一体どのような違いがあるのでしょうか。本記事では、ナレッジとノウハウの違いについて徹底解説していきます。

ナレッジとは?

最近のビジネスでは「ナレッジ」という言葉が使用されることが多くなりました。しかし、一般的なナレッジの意味とビジネスシーンにおける意味は少し異なるので、違いを押さえておきましょう。

ナレッジの正しい意味

ナレッジとは「knowledge」からきた和製英語であり「知識」や「知見」といったことを表します。

具体的には、新聞や本などのテキスト化されたものから得た知識のことを指し、日常的シーンで活用することが多いです。

ナレッジのビジネスにおける意味

ナレッジのビジネスにおける意味とは、日々の業務を効率化したり、新しい商品・サービスの企画や開発をしたりする際に企業に役立つ情報を指します。

ナレッジはテキストや図、数式などを用いて情報を表現できるため、内容の理解がしやすいのが大きな利点です。

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ノウハウとは?

ナレッジと似た言葉に「ノウハウ」という言葉があり、日常的にも使用するシーンが多いです。「ナレッジ」と混同しないためにも、ノウハウの一般的な意味やビジネスシーンにおける意味を確認しておきましょう。

ノウハウの正しい意味

ノウハウの正しい意味についてですが、ノウハウとはもともと「know-how」の英語の用語からきており、「経験」や「情報」を指します。

ノウハウは実体験から学び、身につけるものなので、テキスト化するのが難しい特徴があります。

ノウハウのビジネスにおける意味

ビジネスシーンで使用するノウハウは、同じ作業や業務を繰り返しおこなうことでコツの習得が可能です。

経験を積み「こうすれば効率的になる」「この方法では上手くいかない」といったことが予測できるようになります。

ナレッジとノウハウの違い・使い分け

ナレッジとノウハウの異なる点は大きく分けて2つあり、「情報共有がしやすいか」「経験を通して学ぶ」かが違います。

ナレッジはテキスト化し、情報共有しやすい特徴があるので、マニュアル作成をすることで情報共有がスムーズにできます。

一方、ノウハウは経験から身につけた知識・スキルを表します。テキスト化が難しいので、OJTや研修等で実際に教えてもらいながら学ぶ方法が一般的です。

ナレッジやノウハウを蓄積するメリット

ナレッジやノウハウを蓄積するメリットを2つ紹介します。

  • 属人化の防止
  • 業務の効率化

属人化の防止

属人化の防止をできる点がメリットです。業務の経験から得た知識や、ノウハウをまとめておくと作業プロセスを統一できるので、会社全体の業務品質の向上につながります。

これまで特定の社員がおこなっていた業務をマニュアル化しておくことで、担当者の不在時や、退職しても他の社員が引継ぎできるため、業務の属人化を防ぐことが可能です。

業務の効率化

業務の効率化も可能です。特定の社員だけがおこなっていた業務をナレッジ化することで、新しいナレッジが生まれる可能性があります。

複数の社員が情報を把握し、社員一人では気づくことができなかった問題を抽出・改善することができ、業務品質の向上が可能です。

このように業務内容を社内で見える化すると、複数の視点からブラッシュアップすることができ、結果的に業務の効率化につながります。

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ナレッジやノウハウを効果的に蓄積する方法

ナレッジやノウハウを効果的に蓄積する方法を紹介します。ナレッジやノウハウを上手く活用することで企業にさまざまなメリットをもたらしますが、効率的に蓄積していくことが大切です。

  • ナレッジマネジメントを行う
  • ナレッジ共有ツールを活用する

ナレッジマネジメントを行う

ナレッジマネジメントを行うことが大切です。ナレッジマネジメントとは、社員一人ひとりが保持している知識やスキルを社内で共有し、企業全体の業務品質や生産性の向上を図る経営手法を指します。

たとえば、営業経験の豊富な社員が、普段どのように商品・サービスを紹介しているのか、成約の確度が高そうな顧客の見極め方などを共有できると、社員全体の営業品質を統一することが可能です。

一人の社員が持っていたナレッジを複数の社員が活用することで、会社として成約件数や売上を伸ばすことにつながります。

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ナレッジ共有ツールを活用する

ナレッジ共有ツールを活用することも大切です。ナレッジやノウハウの蓄積には、ナレッジ共有ツールを活用する方法も効果的です。ツールは大きく分けると、次の4つのタイプがあります。

  • コミュニケーション機能搭載
  • ワークフロー機能搭載
  • FAQ管理や共有機能
  • オンラインストレージ機能

自社の導入目的や目標達成したい内容にあわせてツールを選ぶと、導入効果を高めることができるので精査してみてください。

【2023年最新】ナレッジマネジメントツールおすすめ20選を徹底比較!

ナレッジの蓄積に役立つおすすめのツール3選

ナレッジの蓄積に役立つおすすめのツール3選をご紹介します。各サービスの特徴や機能、料金などを踏まえて、自社に最適なツールを選んでいきましょう。

1.Qast

Qastは、業務内容で不明点があればQ&Aタブで質問・回答ができます。また、質問のやり取りを見える化することで他の社員も確認可能です。

wikiは個人が保持している知識を発信することができ、業務経験の成功事例やマニュアル作成など幅広いビジネスシーンに利用でき便利です。

さらに、企業にナレッジマネジメントの定着を促進するため、専任コンサルタントの支援もおこなっているので、操作方法や導入の不明点を解消できます。

提供元any株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プランスタンダードプラン:要問い合わせ
エンタープライズプラン:要問い合わせ
導入実績4,000社以上
機能・特徴豊富なテンプレート、添付ファイル内検索機能、柔軟な権限設定、外部リンク共有可能、Q&Aで匿名で質問・回答可能など
URL公式サイト

2.Scrapbox

Scrapboxは、作成した投稿ページと関連ページを単語でリンクすることができるため、簡単に検索しやすい点が大きなメリットです。フォルダ構成にかける時間と手間を簡略化できます。

また、リアルタイムで複数の社員が同時編集可能なので、チーム業務の円滑化にも効果的です。画像や動画などもドラッグ&ドロップで簡単に共有できます。柔軟なアクセス権限設定や世界最高水準のデータセンターで管理しているため、セキュリティ面でも安心できるツールです。

提供元株式会社Helpfeel
初期費用要問い合わせ
料金プランPERSONAL / EDUCATIO:無料
BUSINESS:1,100円(税込)/月
ENTERPRISE:要問い合わせ
機能・特徴ページ間リンク機能、複数ユーザーによる同時編集、1アクションで画像・動画・地図を添付可能、外部サービスとの連携可能など
URL公式サイト

3.NotePM

NotePMには、画像編集機能が搭載されており、矢印や吹き出しを画像上に貼り付けすることが可能なので、わかりやすい資料作成ができます。

ワードやエクセル、PDFといったファイル内のテキスト全文も検索できるので、求めている情報を探しやすいのもポイントの一つです。また、社員がページ投稿をした際にはお知らせ通知がきたり、変更内容部分を自動で記録・表示できたりする機能も搭載されています。

提供元株式会社プロジェクト・モード
初期費用無料
料金プラン
  • プラン8:4,800円(税込)/月、8人まで
  • プラン15:9,000円(税込)/月、15人まで
  • プラン25:15,000円(税込)/月、25人まで
  • プラン50:30,000円(税込)/月、50人まで
  • プラン100:60,000円(税込)/月、100人まで
  • プラン200:12万円(税込)/月、200人まで
  • プラン300~1,000:18万円(税込)~60万円(税込)/月、300人~1,000人まで

※ユーザー数に応じて料金変動

導入実績7,000社以上
機能・特徴マニュアル作成、強力な検索機能、動画共有、変更履歴を自動記録、レポート機能、アクセス権限設定、フォルダやタグで情報整理可能、チャット・API連携可能など
URL公式サイト

ナレッジとノウハウの違いを押さえておこう

ナレッジとノウハウは似た言葉ではありますが、特徴や習得方法が異なります。しかし、どちらの言葉も業務の効率化や、企業の生産性アップにつながる有益な情報には変わりありません。

有益な情報を企業全体で活かすためには、ナレッジマネジメントをおこなったり、ナレッジ共有することが大切です。

今回紹介したナレッジとノウハウを蓄積するメリットや方法、おすすめのツールを参考にして企業の生産性向上に活かしてみてください。

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