リスティング広告とアフィリエイト広告の違いとは?仕組みや併用するメリット
Web広告の一種である「リスティング広告」と「アフィリエイト広告」。企業ブランディングや集客のために運用している企業が増えていますが、リスティング広告とアフィリエイト広告の違いとは何でしょうか。本記事では、リスティング広告とアフィリエイト広告の違いについて解説します。
目次
リスティング広告とは?
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告のことです。例えば、Googleで特定のキーワードを検索すると、検索結果の上部や下部に広告が表示されることがあります。これがリスティング広告です。
この広告は、企業が自社の商品やサービスをPRするために利用され、ユーザーが検索するキーワードに連動して表示されます。リスティング広告は、ターゲットとなる顧客に効果的にアプローチできるため、多くの企業にとって重要なマーケティング手法となっているのです。
リスティング広告の仕組み
リスティング広告は、1クリックごとに料金が発生するクリック課金型の広告です。広告が表示されるだけでは費用はかからず、ユーザーが実際に広告をクリックした場合にのみ料金が発生します。
また、リスティング広告の掲載順位はオークション方式で決まります。広告主が設定するキーワードに対して、入札額と広告の品質スコアが考慮され、最適な順位に表示される仕組みです。
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リスティング広告の種類
リスティング広告は検索連動型広告とコンテンツ連動型広告の2種類に分かれます。ここからは、それぞれの特徴を解説していきます。
検索連動型広告
検索連動型広告は、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、その検索結果ページに表示される広告のことです。
例えば、「リスティング広告」と検索すると、その関連性が高い広告が表示されます。このように、ユーザーの検索意図に合わせた広告を表示できるため、広告の効果が高まるのです。
また、広告主は特定のキーワードに対して入札を行い、適切なタイミングで広告を表示させられるため、ターゲットとなる顧客に効果的にアプローチできます。
コンテンツ連動型広告
コンテンツ連動型広告は、一般的にはディスプレイ広告と呼ばれるWeb広告の一種で、Webサイトの内容に応じて表示される広告が決まる仕組みです。
例えば、旅行に関する記事を読んでいると、その記事に関連する旅行会社やホテルの広告が表示されます。ユーザーの興味や関心に合った広告を表示できることで、広告の効果が高まるでしょう。
また、広告主にとっても、ターゲットとなるユーザーに効果的にアプローチする手段として非常に有用です。
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アフィリエイト広告とは?
アフィリエイト広告は、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を経由して、Webサイトやブログなどのメディアに掲載される成果報酬型の広告です。
広告主が商品やサービスを宣伝し、その広告を通じてユーザーが購入や登録などのアクションを行うと、広告を掲載したメディアに報酬が支払われます。広告主は効果的なプロモーションが、メディア運営者は収益を得ることが可能です。
ユーザーにとっても、関連性の高い広告が表示されるため、有益な情報を得る機会となります。
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アフィリエイト広告の仕組み
アフィリエイト広告は、メディアが作成したサイトやSNSに掲載されている広告をユーザーがクリックし、広告主のサイトでサービスの申し込みや商品の購入といった特定のアクションを行うことで成果が発生する仕組みです。
広告主は、その成果に応じてASPを経由してメディアに報酬を支払います。メディア運営者は収益を得られ、広告主は効果的に商品やサービスを宣伝できるのです。
アフィリエイト広告の種類
アフィリエイト広告にはさまざまな種類があります。次に、それぞれのアフィリエイト広告の特徴や利用方法について詳しく見ていきましょう。
成果報酬型
アフィリエイト広告の中で最も一般的な形式なのが成果報酬型広告です。ユーザーが広告をクリックし、広告主のサイトで商品を購入したり、会員登録を行ったりした場合に、その成果に対して報酬が支払われます。狭義の意味でのアフィリエイト広告はこの成果報酬型を指すことが多いです。
広告主にとっては、実際に成果が出た場合にのみ費用が発生するため、効果的な広告手法と言えるでしょう。メディア運営者も、成果に応じて収益を得られます。
クリック型
クリック型のアフィリエイト広告は、ユーザーが広告をクリックした時点でメディア運営者に対し報酬が発生するタイプの広告です。この形式では、ユーザーが広告主のサイトで購入や登録といった具体的な成果を上げなくても、クリックそのものに対して報酬が支払われます。
広告主にとっては、広告が多くのユーザーにクリックされることでブランドの認知度が向上することがメリットです。一方で、メディア運営者はクリックされるたびに収益を得られるため、双方にとってメリットのある広告形式と言えます。
インプレッション型
インプレッション型のアフィリエイト広告は、掲載された広告が表示される回数に応じて報酬が支払われるタイプの広告です。この形式では、ユーザーが購入や登録といった具体的なアクションを起こさなくても、広告が表示された回数に対して報酬が発生します。
単価は低めのことが多いものの、メディア運営者はページビューの多さに応じて収益を得られる安定感があります。また、広告主にとっては、広告が多くのユーザーの目に触れることでブランドの認知度が高まる効果があるため、非常に魅力的な広告形式です。
固定報酬型
固定報酬型のアフィリエイト広告は、決まった期間に広告を掲載し、その期間に対して固定料金を支払うタイプの広告です。この形式では、広告のクリック数や成果に関わらず、事前に合意した料金が支払われます。
ASPを経由せず直接契約を結ぶのが特徴で、広告主にとっては予算管理がしやすく、計画的に広告を展開することが可能です。一方、メディア運営者にとっては安定した収益が見込めるため、双方にとってメリットのある広告形式となります。
固定報酬型は、特に長期的なブランド認知向上を目指す広告主に適していると言えるでしょう。
リスティング広告とアフィリエイト広告の違い
リスティング広告とアフィリエイト広告には、どのような違いがあるのでしょうか。両者の違いとそれぞれの特徴やメリットについて詳しく見ていきましょう。
掲載場所の違い
リスティング広告は、検索結果画面の上部や下部に表示される広告を指します。ユーザーが特定のキーワードを検索すると、検索結果の一番目立つ位置に広告が表示されるため、視認性が高いのが特徴です。
一方、アフィリエイト広告は、Webサイトの記事内に組み込まれる形で掲載されます。ユーザーが記事を読んでいる途中で広告に気付き、興味を引かれやすいのがメリットです。
このように、リスティング広告とアフィリエイト広告は掲載場所が異なり、それぞれの強みを活かして効果的に活用されます。
ターゲットの違い
リスティング広告は、主に顕在層をターゲットにしています。具体的なキーワードで検索しているユーザーが対象であり、すでに商品やサービスに興味を持っている可能性が高いためです。
一方、アフィリエイト広告は、顕在層だけでなく潜在層も幅広くターゲットとしています。例えば、ユーザーが興味のある記事を読んでいる際に、関連する広告が自然に表示されることで、潜在的な興味を引き出すことが可能です。
このように、リスティング広告とアフィリエイト広告は、ターゲットとするユーザー層が異なるため、それぞれに合わせた戦略で利用されます。
費用の違い
リスティング広告の費用は、クリック単価とクリック回数に応じて発生します。つまり、ユーザーが広告をクリックするたびに料金が発生する仕組みです。
一方、アフィリエイト広告は固定費と変動費の二つの費用が発生します。固定費は、広告を一定期間掲載するために支払う料金であり、変動費は、商品が購入されたりサービスに登録されたりと、実際に成果が発生した場合に支払われる報酬です。
このように、リスティング広告とアフィリエイト広告では、費用の形態が異なります。
リスティング広告とアフィリエイト広告を併用するメリット
リスティング広告とアフィリエイト広告を併用することで得られるメリットについて、次に詳しく見ていきましょう。それぞれの広告の強みを活かした効果的なマーケティング戦略をご紹介します。
それぞれのデメリットを補い合える
リスティング広告とアフィリエイト広告を併用することで、それぞれの広告の弱点やデメリットをお互いの強みで補い合えます。
リスティング広告は、認知拡大には向きませんが、成果が出るまでのスピードが速く、特定のキーワードで検索する顕在層に直接アプローチできます。一方、アフィリエイト広告は、即効性が低いという難点はあるものの、認知拡大力が高く、潜在層やターゲット以外のユーザーにも広くアプローチできるのが特徴です。
このように、リスティング広告とアフィリエイト広告を組み合わせることで、広範囲なユーザーに効果的にリーチし、広告の効果を最大化できるでしょう。
広告にかかる費用を最適化できる
リスティング広告とアフィリエイト広告を併用することで、広告にかかる費用を最適化することが可能です。
具体的には、リスクの低いキーワードに対してはリスティング広告を出稿し、クリックごとに費用が発生する形で効率よく広告を運用します。一方、リスクの高いキーワードに対しては、アフィリエイト広告を出稿することで、成果報酬型の広告運用を行い、費用のリスクを抑えるという戦略です。
広告予算を効率的に使い分けられ、全体の広告費用を最適化できるでしょう。
リスティング広告とアフィリエイト広告の併用を検討しよう
リスティング広告とアフィリエイト広告は、それぞれ異なる強みを持つ効果的なマーケティング手法です。併用することで、顕在層から潜在層まで幅広いターゲットにアプローチでき、広告費用の最適化も可能になります。
リスティング広告は即効性があり、アフィリエイト広告は広範な認知拡大に有効です。これらの特性を活かして、より効果的な広告戦略を立てることが成功への鍵となります。ぜひ、リスティング広告とアフィリエイト広告の併用を検討してみてください。
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