リスティング広告のキーワード選定のコツ|おすすめの調査ツールや注意点を解説
ユーザーの検索キーワードにあわせて表示される「リスティング広告」。検索エンジンから簡単に出稿できるため、運用を検討している人も多いのではないでしょうか。本記事では、リスティング広告のキーワード選定のコツについて、おすすめの調査ツールや注意点を詳しく解説します。
目次
リスティング広告におけるキーワードとは?
リスティング広告におけるキーワードとは、ユーザーが検索エンジンに入力するキーワードと、検索エンジンの上位に表示される広告を一致させるために使われる単語やフレーズのことです。自社のターゲットに向けて広告を配信するには、ユーザーが検索するであろうキーワードを推測して広告媒体に登録する必要があります。
適切なキーワードを選定することで、ユーザーのニーズに合った広告を表示できるため、効果的にアプローチすることが可能です。リスティング広告におけるキーワード選びは、広告の成功に大きく影響を与える重要な要素といえるでしょう。
リスティング広告のキーワードの選び方
リスティング広告を成功させるには、適切なキーワードを選ぶことが大切です。ここでは、リスティング広告のキーワードの選び方について詳しく解説します。
1.ターゲットユーザーを理解する
リスティング広告のキーワード選定で最も重要なのは、どのようなユーザーをターゲットとするかを明確にすることです。ターゲットユーザーがどのような語句を用いて検索するのかを理解することで、効果的なキーワードを選定することができます。
商品を探しているユーザーが使いそうな検索語句や、購入を検討している際に入力する具体的なフレーズを考えましょう。また、リスティング広告においては、ニーズが明確で商品やサービスの購入・利用を検討している顕在層をターゲットにするのが効果的です。
ターゲットユーザーについて理解することで、ユーザーのニーズに合致した広告を表示させることができ、クリック率やコンバージョン率の向上につながります。
2.メインキーワードを決める
次に、取り扱う商品やサービスを一言で表すメインキーワードを1つ決めます。これは、広告キャンペーン全体の中心となるキーワードです。
例えば、健康食品などを扱う会社の場合「健康食品」や「サプリ」がメインキーワードとなります。このキーワードは、ユーザーが最も検索するであろう語句を選ぶことで、広告の露出を最大化することができます。
3.サジェストキーワードを収集する
メインキーワードを決めたら、次にキーワード調査ツールを活用してサジェストキーワードを収集します。サジェストキーワードとは、メインキーワードに関連する検索語句のことです。これらを組み合わせることで、より幅広いユーザーにリーチすることが可能になります。
具体的には「健康食品 おすすめ」や「サプリメント ビタミン」などがあるでしょう。表示されたサジェストキーワードの中から、よく検索されているキーワードを選ぶことをおすすめします。
4.キーワードにマッチタイプを設定する
リスティング広告では、キーワードにマッチタイプを設定することが重要です。マッチタイプとは、広告が表示される際にキーワードにどの程度厳密な一致を求めるかを決める設定のことで「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の3つに分けられます。
部分一致
部分一致は、登録したキーワードだけでなく、関連した語句にも広告が表示される設定です。例えば「健康食品」を登録している場合、「健康補助食品」や「健康志向 食品」といった関連語句でも広告が表示されます。この設定は、幅広いユーザーにリーチするために有効です。
フレーズ一致
フレーズ一致は、ユーザーの検索キーワードの中に設定したキーワードが含まれると広告が表示される設定です。例えば「健康食品 女性」というキーワードを設定した場合「健康食品 女性 人気」と検索された際にも広告が表示されます。部分一致よりも広告の配信範囲を制限できるため、広告費用を抑えつつ購買意欲の高いユーザーに広告表示させたい場合におすすめです。
完全一致
完全一致は、設定したキーワードと完全に同じ意味または同じ検索意図の場合のみ、広告が表示される設定です。また、語順の入れ違いや表記ゆれがある場合でも広告は表示されます。表示範囲は狭いものの、狙ったユーザーにアプローチできるのが特徴です。
5.除外キーワードを設定する
最後に、無関係なユーザーの流入を防ぐために除外キーワードを設定します。これにより、関係のない検索語句で広告が表示されることを防ぎ、広告費の無駄を減らすことが可能です。
具体的には「怪しい」「危険」といったネガティブなものや、競合他社名を含むもの、「とは」「意味」といった関連性の低いキーワードなどがあるでしょう。このような語句を除外キーワードに設定することで、目的としない検索からのクリックを防ぐことができます。
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リスティング広告のキーワード選定におすすめの調査ツール
リスティング広告の効果を最大化するためには、適切なキーワード選定が欠かせません。ここでは、そのために役立つ調査ツールを紹介します。
Google キーワードプランナー
Google キーワードプランナーは、広告キャンペーンを計画する際に非常に便利で、調べたいキーワードの検索ボリュームや関連ワード、競合の状況などを確認できます。
また、広告掲載結果の予測データを確認することも可能です。出稿するキーワードのクリック数・表示回数・費用・クリック率・平均クリック単価といった検索パフォーマンスが確認できます。無料で使用できるため、コストを抑えながら充実したリサーチを行いたい場合におすすめです。
Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードの需要の変動をリアルタイムで確認することができるツールです。季節ごとのトレンドや話題のキーワードを把握するのに役立ちます。
また、特定の地域や時間帯における検索ボリュームの傾向を分析することも可能です。これにより、タイミングや地域に合わせた効果的なキーワード選定ができます。特にトレンドに敏感な業界やキャンペーンにおいては、非常に有効なツールといえるでしょう。
Google サーチコンソール
SEO施策のためのツールとして用いられているGoogle サーチコンソールは、広告運用にもおすすめのツールです。自然検索でサイトに流入した語句を調べることができるため、広告を配信する際に設定・除外するキーワードの選定に役立ちます。
また、広告からランディングページにアクセスしたユーザーの行動を分析することも可能です。これにより、ランディングページの改善点を特定しやすくなります。Google広告を利用する場合は、サーチコンソールと連携することで高い広告効果が得られるでしょう。
リスティング広告のキーワードを選定する際の注意点
リスティング広告の効果を最大限に引き出すためには、キーワード選定にいくつかの注意点があります。以下で詳しく解説します。
関連性の高いキーワードを設定する
リスティング広告のキーワード選定においては、抜け漏れをなくすことが大切ですが、関連性の低いキーワードまで追加してしまうとターゲットではないユーザーに広告が配信されてしまいます。そのため、関連性の高いキーワードを設定して、ターゲットユーザー以外の流入を防ぐことが重要です。これにより、無駄な広告費を抑え、効果的な広告運用が可能になります。
キーワードの検索ボリュームがあるか確認する
リスティング広告を効果的に運用するためには、選定したキーワードの検索ボリュームを確認することが重要です。検索ボリュームが少なすぎると、そもそも広告を配信できないことがあります。
キーワード調査ツールなどを活用し、出稿するキーワードの検索ボリュームを確認しておきましょう。
クリック単価を把握する
人気のあるキーワードはクリック単価が高い傾向にあります。そのため、予算をオーバーしないようにキーワードのクリック単価を把握しておくことが重要です。
また、出稿しているキーワードに対して、競合がどの程度出稿しているかの確認も行いましょう。競合が多く出稿しているキーワードは費用が多くかかる傾向にあるため、キーワードプランナーなどのツールを活用して競合性を調べておくことをおすすめします。
キーワードや除外キーワードを定期的に追加する
広告運用を開始した後も、配信状況を分析し、適切なキーワードを追加することが重要です。コンバージョンにつながりそうなキーワードがあれば、適宜追加するとよいでしょう。また、パフォーマンスの悪いキーワードは除外することも大切です。
定期的に広告のパフォーマンスレポートを確認し、改善点を見つけてキーワードの調整を行うことで、常に最適なキーワードで広告を運用することができます。
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リスティング広告におけるキーワード選定の重要性を理解しよう
リスティング広告の成功には、キーワード選定が欠かせません。適切なキーワードを選ぶことで、ターゲットユーザーに効果的にアプローチでき、広告の効果を最大限に引き出すことができます。広告の運用開始後も継続的に見直し、キーワードの追加や除外など改善を行いながら広告運用を最適化しましょう。
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