ランディングページ(LP)のボタンデザインについて|デザインや色・改善のポイント
CV率に影響するLPの「CTAボタンのデザイン」。では、ユーザーにアクションを促しCVを達成するためにはどのようなデザインにすればよいのでしょうか。本記事では、LPのボタンデザインについて、デザインや改善のポイントなどを詳しく解説します。
目次
ランディングページ(LP)のCTAボタンとは?
LPのCTAボタンとは、ユーザーに特定のアクションを促すためのボタンです。このボタンをクリックすることで、問い合わせや資料請求、商品購入といった具体的な行動を取るように誘導できます。例えば、「今すぐ購入」や「無料で試す」といったボタンが代表的です。
CTAボタンのデザインや色、配置は、ユーザーの行動を大きく左右するため、LP作成において非常に重要な要素となります。
ランディングページ(LP)のCTAボタンの要素
ここでは、LPのCTAボタンの基本要素について詳しく紹介していきます。
サイズ
CTAボタンのサイズは、ユーザーの注目を集め、行動を促すために重要な要素です。
ボタンを目立たせたいからといって、サイズを大きくしすぎると、煩わしく感じられてしまいます。反対に、サイズが小さすぎると、ボタン自体を見逃されてしまう可能性があります。
一般的には、メインボタンは44px~47px、サブボタンは34~38pxが丁度よいサイズです。適切なサイズのボタンは視認性が高く、ユーザーが迷わずクリックできます。
配色
CTAボタンの配色は、ユーザーの注意を引きつけるために重要な要素です。鮮やかではっきりとした色は目立ちやすく、クリック率を高める効果があります。
また、企業のブランドカラーやイメージを考慮した配色を行うことも大切です。例えば、赤やオレンジなどの暖色は、食欲を刺激するため、飲食系サイトでよく用いられます。対して、青や紫などの寒色は、堅実な印象を与えることから、ビジネスサイトなどで活用されます。
形
LPに使われるCTAボタンの形は、四角形、角丸の長方形、円形などが一般的です。それぞれの形が与える印象は異なり、コンバージョン率にも大きく影響します。
例えば、スタイリッシュな四角形は、実直さや安定感、信頼感を感じやすい形です。柔らかな見た目である角丸の長方形は、親しみやすさや安心感を与え、CTAボタン内の文字を理解しやすくする効果があります。円形はユニークで目立ちやすく、直観的に押しやすい形です。
形が複雑すぎると視認性が低下するため、シンプルで分かりやすい形を選ぶことが重要です。
フォント
CTAボタン内のテキストフォントは、読みやすく、シンプルなものを選びましょう。
例えば、細字よりも太字のフォントを使うほうが目立ちやすく、視認性を高められます。また、フォントの色についても、ボタンの背景色とのコントラストを考慮し、文字が背景に埋もれないよう考慮することが大切です。
ラベリング
ラベリングとは、「今すぐ登録」や「資料を請求する」など、CTAボタン内のテキストを指します。CTAボタンの役割を明確に示すために必要不可欠な要素です。
ラベリングでは、ボタンを押すことでどのような体験が得られるのかを、具体的かつシンプルに表現しましょう。例えば、「ここをクリック」だけでは、クリックしたら何が起こるかが分からないため、ユーザーに不信感を与えてしまいます。「7日間無料で試す」「無料で会員登録」というような、ユーザーにメリットのある文言にすることで、ボタンを押してもらいやすくなるでしょう。
マイクロコピー
マイクロコピーとは、CTAボタンの上下に付随する短い説明文であり、ラベリングを補足説明し、ユーザーの行動を促す効果があります。
例えば、「登録はこちら」というラベリングの上に「1分で簡単に登録完了」というマイクロコピーがあることで、登録に対するハードルを下げることができます。また、「資料を請求する」というラベリングの上に「導入企業1000社以上」などの実績を記載することで、サービスの信頼感を高められるでしょう。
クリック率を高めるために、マイクロコピーを活用してユーザーの疑問や不安を解消させましょう。
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ランディングページ(LP)CTAボタンのデザイン
次に、LPにおすすめのCTAボタンのデザインについて詳しく紹介していきます。
マウスオーバー(ホバーアクション)
マウスオーバー(ホバーアクション)とは、カーソルをボタン上に乗せた際にボタンが反応するデザインです。例えば、ボタンの色が変わったり、影が付いたりするなどのデザインがあります。
マウスオーバーを取り入れることで、ユーザーは「このボタンは押せるのだ」ということが直観的に分かります。ボタンをクリックする意欲を高められるため、クリック率の向上が期待できるでしょう。
アニメーション
アニメーションボタンとは、簡単なアニメーション効果を取り入れたデザインのボタンのことです。ボタンの色が徐々に変わったり、クリックした際に軽く跳ねるなどのアニメーションを付けることで、ユーザーの目を引くことができます。
アニメーションは、ユーザーの興味を引きつけるうえで非常に効果的です。ただし、過度なアニメーションはうるさく感じてしまったり、LP全体のデザイン性を低下させたりする恐れがあるため、注意しましょう。
フラットデザイン・立体デザイン
フラットデザインとは、影や反射などの装飾がないシンプルで平坦なデザインであり、一方で立体デザインは、影や反射、浮き彫りなどの加工が施され、ボタンが浮き上がって見えるようなデザインを指します。
フラットデザインは、すっきりとした印象を与え、LP全体のデザインを崩しづらいというメリットがあります。一方、立体デザインは、ボタンを立体的に見せる効果があり、クリックを促しやすい点が特徴です。それぞれの特徴を把握し、作成するLPに適したデザインを選びましょう。
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ランディングページ(LP)のCTAボタン改善のポイント
ここでは、LPのCTAボタンを改善する際のポイントを紹介していきます。
アニメーションや立体加工し目立つようにする
CTAボタンを目立たせるためには、立体的なデザインやアニメーション加工を施すことが効果的です。
立体的なデザインは、CTAボタンが押せることを視覚的に認識しやすくする効果があります。また、CTAボタンのデザインが変わるアニメーションを追加することで、ユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。
加えて、CTAボタンが他の要素に埋もれないように、適切な大きさと配置を心掛けるなど、ボタンを目立たせる工夫をすることが大切です。
補色を選び認識しやすくする
LP全体の色とCTAボタンの色が同系色だと、ボタンが背景に溶け込み認識しにくくなります。CTAボタンを目立たせたい場合には、補色を選ぶと効果的です。
補色とは、色相環で反対に位置する色のことを指し、視覚的に強いコントラストを生み出します。例えば、青色の背景に対してオレンジ色のボタンなどの配色です。補色を使うことで、CTAボタンがひと目で認識されやすくなります。
ユーザーに応じてデザインを調整する
ユーザー層の年齢や性別、利用するデバイスによって、最適なCTAボタンのデザインは異なります。
例えば、若年層には明るくカラフルなデザインが好まれる一方、高齢者にはシンプルで読みやすいデザインが求められます。また、スマホ利用者に対しては、タップしやすい大きさのボタンを配置することが重要です。
ユーザー像を明確にし、その特性に合わせてデザインを調整しましょう。
ボタンの位置・配置を工夫する
CTAボタンの位置や配置も重要なポイントです。CTAボタンを闇雲に配置しても、効果を得られない可能性があります。効果的な配置を行うために、ヒートマップを活用してユーザーの熟読エリアを分析しましょう。
ヒートマップとは、ユーザーがどの部分をよく見ているかを視覚的に示すツールです。ヒートマップのデータを基にしながら、ユーザーが特に注目するエリアにCTAボタンを配置しましょう。
テスト・検証を繰り返して改善する
CTAボタンの設置箇所やデザイン、テキストには絶対的な正解がありません。最適化するためには、ABテストなどを用いて繰り返し検証することが重要です。
ABテストとは、異なるバージョンのボタンを同時に比較し、どちらがより効果的かを分析する方法です。継続的にテストと検証を繰り返すことで、CTAボタンの最も効果的なデザインや配置、テキストを見つけ出すことができます。
ランディングページ(LP)のCTAボタンを改善しクリック率を上げよう
LPのCTAボタンを改善することで、クリック率を大幅に向上させることができます。継続的にテストと検証を行う中でデザインや配色、配置などの要素を細かく見直し、ユーザーにとって魅力的で押しやすいボタンを作成することが重要です。この記事を参考に、ぜひ効果的なCTAボタンの作成に取り組んでみてください。
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