初心者でも簡単!メルマガ配信の始め方とは?失敗しないコツも解説!
「メルマガ配信を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」という悩みをお持ちではないでしょうか。本記事では、メルマガの始め方を初心者にもわかりやすく解説します。おすすめのメール配信システムも無料・有料別に紹介しているのでぜひ参考にしてください。
目次
初心者でもわかる!メルマガの始め方は3ステップ
メルマガは、販売促進や新規顧客開拓などを目的としたマーケティング手法です。メルマガの始め方はシンプルで、「リストの準備」「配信ツールの選定」「運用方法の策定」という3つの手順を踏んでいきます。
それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。
Step1|メルマガ配信リストを準備
メルマガは一括送信が基本であるため、まずはメルマガ配信リストを作成します。メルマガ配信リストはゼロから準備する必要はなく、既存のリストやツールを使って作成することが可能です。
メルマガ配信リストを作成する方法は、大きく4つあります。ここからは、リストの準備方法をそれぞれ確認していきましょう。
方法1: 既存の顧客リストを使う
顧客リストをデータベースで管理している場合は、顧客リストをそのままメルマガ配信リストにできます。
ただし、部署ごとに顧客リストがあるケースで、それぞれの部署がメルマガを配信してしまうと、同じ宛先にメールが複数配信されてしまう可能性があります。顧客から信頼を失わないためにも、顧客リストは一元管理しておくのがおすすめです。
管理システムを導入すれば、個人情報だけでなく、顧客とのやり取りや商品の購買情報などを効率的に管理できます。
方法2: オウンドメディア上にメルマガ登録フォームを作る
自社サイトやブログにメルマガ登録フォームを作成し、新たにメルマガ配信リストを作成する方法も存在します。こちらからアクションを起こさなくても、自然にメルマガ登録者を増やせる点がこの方法のメリットです。
MA(マーケティングオートメーション)ツールを導入すれば、メルマガ配信リストを作成する業務の簡略化や、自動配信が図れます。MAツールではWeb上のユーザー行動履歴が残せるため、見込み客のみをピックアップしてメルマガ配信を試みることも可能です。
方法3: ホワイトペーパー等をダウンロードできるようにする
この方法は、ホワイトペーパーのダウンロード申請フォーム内にメルマガ受信の許可を得る項目を設置し、メルマガ配信リストへ追加していく方法です。
ホワイトペーパーとは、顧客に役立つノウハウや解決策の事例などをまとめた資料を指します。資料のダウンロード希望者は、今後自社のサービスや商品を購入する可能性が高いため、見込み客の開拓にも活用可能な資料といえるでしょう。
ただし、同意なしにメルマガを配信すると違反行為にあたります。メルマガ登録がホワイトペーパーのダウンロードに必要であることを、しっかり明記するよう心がけてください。
方法4: ウェビナーを開催する
ウェビナー(オンラインセミナー)に参加してくれた人をメルマガ配信リストへ追加していく方法も存在します。前述のホワイトペーパー配布と同様に、見込み客のメルマガ配信リストを作成できる点がメリットです。
ウェビナーは場所や人件費を軽減できるため、参加者の費用負担も軽減されます。また、オンライン参加であることから、感染症の感染リスクもありません。近年ウェビナーの参加希望者は増加傾向にあり、メルマガ配信希望者を募る機会としても注目されています。
ただし、参加者を勝手に配信リストに加えることはできません。参加者の中でメルマガ配信に同意してくれた人のみを、配信リストに追加しましょう。
Step2|メール配信ツールを選ぶ
配信ツールとは、メルマガ配信に必要な機能が搭載されているツールのことです。配信ツールは必須ではありません。ただし、業務効率化が期待できることから、ビジネスでメルマガを使うのであれば配信ツールの利用を検討しましょう。
ここでは、配信ツールが必要な理由とおすすめの配信ツールを紹介していきます。
(1)配信ツールが必要な理由
まずは、配信ツールが必要な理由を3つ確認していきましょう。
#1: 個人情報漏洩のリスクを下げるため
メールアドレスは個人情報の一部です。メールアドレスが表示されるだけでも個人情報の漏洩とみなされる可能性があるため、ご注意ください。
一般的なメールサービスで一括送信する際は、ほかの受信者へ送信先アドレスが表示されないように「BBC配信」を行うのが基本です。しかし、このとき誤って「CC配信」にしてしまうと、各顧客のメールアドレスが受信者全員に表示されてしまいます。
一方、メール配信ツールの場合は、CC配信やBCC配信を使わずに一斉配信が可能です。個人情報の漏洩対策やサーバーへの不正アクセス防止といったセキュリティ対策が搭載されているため、個人情報の漏洩リスクを軽減できます。
#2: 手軽に効果検証を行うため
メルマガ登録者の数が増えることは、一般的にみて好ましいことです。ただし、登録者が多くても、開封率とクリック率が低ければ成果にはつながりません。そのため、メルマガ配信では常に効果検証と改善が求められます。
一般的なメールサービスの場合、開封率やクリック率を取得する機能はありません。一方、配信ツールでは、メルマガの開封率やクリック率、コンバージョン率などを計測する機能が備わっています。
#3: 運用を効率化させるため
メルマガを配信するようになったら、定期的な配信を心がけるだけでなく、運用管理にも気を配る必要があります。
具体的には、登録者の追加や解除、顧客情報の編集などが運用管理の一例です。配信内容や配信する時間帯のチェックなども必要になってくるでしょう。
メルマガ配信ツールを使えば、このような運用業務を自動化できます。メルマガ担当者の負担を軽減できることに加え、手作業によって生じる人為的ミスを減らすことが可能です。
(2)【無料】おすすめメール配信システム
メルマガ配信システムの利用を検討している人の中には、初期費用や管理費用を気にかけている人もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからは無料で利用可能なメール配信システムを2つ紹介します。
#1: まぐまぐ!
「まぐまぐ!」は、1997年からサービスを開始している老舗メルマガ配信システムです。導入費用や管理コストが不要で、完全無料で配信を開始できます。スパムメールと認識される確率が低く、到達率が高いのが特徴です。
専用のサポートセンターでは、タイトルの変え方やメルマガの配信方法といった初歩的な質問にも回答してくれます。メルマガ初心者でも安心して利用できるでしょう。
ただし、人気ゆえにユーザーが「まぐまぐ!」で複数のメルマガに登録している可能性が考えられます。そのため、利用の際は他社のメールに埋もれてしまわないよう、差別化を図る必要があるでしょう。
提供元 | 株式会社まぐまぐ |
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初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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導入実績 | 配信数約3億通/月 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
#2: める配くん
インストールや設定が不要で、Web上から気軽にメルマガ配信できるのが「める配くん」の特徴です。シンプルな作りとなっているため、パソコン操作が苦手な人でも安心して利用できます。
無料での利用が可能ですが、無料プランにはサポート体制がないことに加え、登録できるメールアドレスと配信数に上限がある点に注意しましょう。無料プランの登録可能なメールアドレスは120件で、1か月あたりの配信数は500件までとなっています。
提供元 | 株式会社ディライトフル |
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初期費用 | 無料~8,800円(税込) ※プランにより異なる |
料金プラン | 【3か月・6か月プラン】
【年間プラン】
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導入実績 | 2,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(2)【有料】おすすめメール配信システム
無料のサービスでも問題なくメルマガ配信は可能ですが、配信回数や配信先が増えているようであれば、サービス内容が充実している有料システムの導入を検討してみてもよいでしょう。
ここでは、おすすめの有料メール配信システムを3つ紹介していきます。
#1: 配配メール
「配配メール」は、メルマガ配信に必要な機能だけを搭載したシンプルなシステムです。豊富な機能より、シンプルな操作性を重視する人におすすめといえるでしょう。
迷惑メール判定を回避でき、アフターフォローも充実しているのが本システムの特徴です。料金は利用したい機能によって異なるため、詳細は問い合わせる必要があります。
提供元 | 株式会社ラクス |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ(登録アドレス数に応じて変動) |
導入実績 | 9,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
#2: WiLL Mail
「WiLL Mail」の特徴は、ドラッグ&ドロップでHTMLメールを作成できることです。HTMLの知識がない人でも、マウス操作でコンポーネントを選んでいくだけでメルマガのレイアウトが完成します。
費用面では、初期費用が不要で最低契約期間が1か月という点が特徴です。年始やイベントの時期など、必要なときだけ利用する使い方でもよいでしょう。
メルマガの費用を削減したい方や、定期配信を予定していない方に適したメルマガ配信システムです。
提供元 | 株式会社サパナ |
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初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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導入実績 | 累計導入社数1,800社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
#3: blastmail
「blastmail」は、初めての利用者でも簡単にメルマガ配信ができるシステムです。豊富なテンプレートが用意されているため、少し手を加えただけで本格的なメルマガを作成できます。
登録メールアドレス数によって料金が変わり、1年契約にすると初期費用は半額です。リーズナブルに有料のメルマガ配信システムを導入したい人は、本システムを検討してみるとよいでしょう。
提供元 | 株式会社ラクスライトクラウド |
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初期費用 |
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料金プラン |
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導入実績 | 1万8000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
Step3|メルマガの運用方法を決める
メルマガ配信ツールを選定したら、次はメルマガの運営方法を決めていきます。
決定する内容は「担当者」「配信頻度」「デザイン」の3つです。それぞれ詳しく解説していきます。
(1)担当者を明確にする
メルマガ配信では、定期的な配信に加えて個人情報の取り扱いも発生します。そのため、円滑な運用を図るためにも配信部署と担当者を明確にしておくことが大切です。
担当者はひとりである必要はなく、業務負担を分散させるために複数の社員に担当させたり、ローテーションを組んだりする方法があります。
ただし、メルマガ配信は専門知識も必要です。知識不足の社員が担当するとメルマガの品質が低下する可能性があるため、担当者は慎重に選びましょう。
(2)配信頻度を決める
メルマガは配信回数が多ければいいものではありません。むしろ読者にとって価値のない情報を何度も送ると、読者離れを引き起こす可能性があります。
配信頻度を考えるときは、どのくらいの頻度が適切であるか読者目線で考えることが大切です。品質の高いメルマガであれば、週1回でも十分に効果が得られます。
まずは無理のない配信頻度を設定し、開封率や登録者の反応を見ながら柔軟に調整していきましょう。
(3)メルマガのデザインを決める
メルマガのデザインと文体は、企業イメージに影響を及ぼします。特に文体は担当者によって個性が出やすく、作成した担当者によってクリック率が変動することも珍しくありません。
デザインや文体を統一するには、ある程度のテンプレートを作成しておく方法が有効です。1から作成するのはHTMLの知識などが必要となるため、無料・有料テンプレートの活用や、外注を検討してみるとよいでしょう。
メルマガを始める前に確認!失敗を防ぐコツって?
メルマガを始めること自体はそれほど難しくありませんが、メルマガを成功させ、業績につなげることは簡単ではありません。そこでここからは、メルマガの失敗を防ぐためのポイントを4つチェックしていきましょう。
(1)メルマガの目的を明確にする
メルマガを開始する前に欠かせないのが、目的設定です。なぜなら、メルマガの配信目的に応じて、運用の仕方や配信コンテンツに違いが出てくるためです。
メルマガの目的としては、販売促進や商品告知、ファンやユーザーの育成といったものが挙げられます。メルマガ配信の全体の方向性を定めるためにも、開始前に目的を定めるよう心がけましょう。
(2)メルマガのコンテンツを複数準備する
最初のうちは提供できる情報が豊富でも、定期的にメルマガを配信するとネタ切れになってしまう可能性があります。
ユーザーを飽きさせないためにも、最初から複数のコンテンツを準備しておくのがおすすめです。ローテーションを組んで配信していけば、ネタ切れする可能性を減らせます。
コンテンツ例としては、「ウェルカムメール」「イベントやキャンペーン情報」「新商品の告知メール」「ブログ記事のダイジェストメール」などが一例です。メルマガ作成に時間のかからないコンテンツをいくつか用意しておくと、配信頻度を一定に保ちやすくなります。
(3)ユーザーメリットを明確にする
数あるライバルメールの中から自社のメルマガを選んでもらうためには、ユーザー側のメリットを明確にしておくことが大切です。
たとえば、「メルマガ登録者限定の特典」「ログインでのポイント取得」「期間限定のセール」といったように、読者に喜ばれそうなメリットを考えていきましょう。
(4)配信時間や頻度を決めておく
配信日時を決めておけば、「今日は◯◯の配信日だからメールチェックしよう」と読者が考えるため、メルマガが埋もれるリスクを減らせます。反対に、配信日や頻度がバラバラの状態だと、メルマガが読者の記憶に残りにくく、開封率も下がってしまうことでしょう。
開封率の高い曜日は火曜日と金曜日で、メールチェックのタイミングは通勤時間やお昼休みなどが多いと言われています。また、1か月あたりのメルマガ配信頻度は、「1〜4通」が約6割という調査結果があります。
調査会社のレポートなどを参考に、自社にとって適切な時間帯や曜日、頻度を検討していきましょう。
メルマガを始める際に知っておくべき特定電子メール法
特定電子メール法は、迷惑メールやスパムメールを規制するために制定された法律です。メルマガ配信の際、法律に反すると罰則の対象となります。ここでは、特に注意しておきたい3つのポイントを押さえていきましょう。
(1)受信者側の同意を得る(オプトイン)
2008年の法改正により、原則としてメルマガを送信する際には、事前に受信者から同意を得る必要があります。
ただし、ホームページなどで公表しているメールアドレスであれば、受信者の同意がなくてもメルマガの送信が可能です。
(2)配信停止ができるようにする
メルマガ登録者が本人の意志でいつでも登録解除できるように、メルマガには配信停止方法を表示する必要があります。
(3)送信元情報を表示する
メルマガを送信する際は、「送信者などの氏名又は名称」「送信者の住所」「問い合わせの電話番号、メールアドレス、URL」の記載が義務付けられています。
始め方を確認したらまずはメルマガ配信の実現へ
メルマガは3つのステップで始められます。「配信リストの準備」「配信ツールの選択」「運用方法の決定」といった3つの手順を踏み、配信をスタートしましょう。
配信する際は、配信目的やユーザーメリットの明確化が成功のカギを握ります。メルマガを複数購読している人も多いため、いかに自社のメルマガが有益なのかをアピールすることが大切です。
顧客へ直接アプローチできるメルマガを有効活用して、自社のマーケティング活動を進展させていきましょう。
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